中古車購入チェックポイント
更新日:2024.09.10 / 掲載日:2024.08.28
【2024年版】トヨタ アクアVSトヨタ パッソを徹底比較
しかし、購入の際にどちらの車種が自分とマッチしているか悩んでしまう人も多くいます。
当記事では、アクアとパッソを価格やサイズ、走行性能など様々な面で比較します。どちらを購入しようか迷ってしまった際の参考にしてください。
トヨタ アクアのプロフィール

また、アクアにはガソリン車の設定がなく、ハイブリッド車のみのラインナップも特徴です。世界トップレベルの低燃費を実現しているため、維持費を抑えたい方にとっても嬉しいモデルといえます。
運転のしやすさと心地よさを両立させたシンプルなデザインで、移動時間をくつろぎの時間にしてくれるでしょう。また、バックドアの開口長が拡大されたことで、荷物の積み下ろしがしやすくなっており、奥行きもしっかり確保してゆとりのあるラゲッジスペースを備えています。
ドライブモードスイッチで「POWER+」モードを選択すると、加速のパワフルさが増すとともにアクセルオフの減速度が強くなるため、アクセルペダル操作だけで速度の調節がしやすくなります。ペダルの踏み替え頻度を減らし、快適なドライブが楽しめるでしょう。
先代モデルとの比較
初代アクアの発売は2011年で、2021年までの10年間でマイナーチェンジを繰り返し、時代にあわせて進化してきました。現行モデルとなる2代目は、2021年から発売されており、親しみやすさや軽快さなどのデザインの特徴を引き継ぎながらも、より先進的で洗練されたデザインが採用されています。初代モデルでは、コーナリングで横滑りが起きた場合に、ブレーキとエンジン出力を制御して車両の安定性を確保するVSCと、発進や加速時にタイヤの空転を抑えてアクセル操作をしやすくするTRCが搭載されました。
現行モデルとなる2代目は、フルモデルチェンジによってパワートレインの変更が行われました。これまで使用されていたニッケル水素電池から、高出力なバイポーラニッケル水素電池を世界初採用し、バッテリー出力がこれまでの約2倍に向上。アクセル操作への反応性が向上し、低速からリニアでスムーズな加速が可能となりました。また、電気のみで走行できる速度の範囲が増して、街中の多くの場面で電気のみの走行ができるようになりました。
TNGA(GA‐B)プラットフォームを採用することで、コンパクトなボディは継承しつつも、高いボディ剛性と静粛性に加え安定感のある走行が実現。クラスレスで上質なデザインを採用したインテリアも魅力的で、助手席アッパーボックスや充電ケーブルをスマートに収納できるスライド式トレイをセンターコンソールに採用するなど、便利な収納も充実しています。
トヨタ パッソのプロフィール

丸みのある可愛らしいデザインと全15色の豊富なボディカラーにより女性からの人気も高いモデルといえます。5ナンバーの5人乗り車でありながらも、コンパクトで取り回しの良さがあり、運転に慣れていない方でも安心して乗れるのが特徴です。
比較的価格が安い上に、ボディの軽量剛性化や足回りの強化などが行われており、街乗りでのフラットな乗り味や安心感ある上質な走行を提供している点で、多くの人に親しまれてきました。
現在、新車の取り扱いはないため、パッソの購入を検討している方は、中古車市場をチェックしましょう。
先代モデルとの比較
初代パッソは、2004年から2010年までの6年間に販売されたモデルが該当します。トヨタの車両企画力とダイハツのスモールカー技術・生産ノウハウを生かし、国内史上初となる共同開発車として当時注目を集めていました。ヴィッツよりも小さなトヨタ最小のコンパクトカーでありながら、高めの全高により室内空間のゆとりを確保しているのが特徴です。ボディカラーは、乗る人のスタイルや好みであわせられるよう全14色と豊富なラインナップが用意されていました。
2代目パッソは、2010年から2016年まで販売されていたモデルです。女性目線での車造りを意識し、商品の企画段階から女性スタッフをメインに開発が行われました。デザインや使い勝手の良さを追求し、フロントピラー形状を変更したことにより良好な視界を確保するとともに、収納スペースを運転席から手の届く範囲に配置するなど、運転のしやすさと使い勝手の良さの向上が行われました。
2014年に実施されたマイナーチェンジでは、燃費性の向上を追求し、1Lモデル2WD車では当時ガソリンエンジン登録車トップとなる27.6km/L(JC08モード走行燃費)を実現しています。
最終モデルとなる3代目パッソは、2016年から2023年まで発売されていました。ラインナップは、シンプルで親しみやすい特徴をもつ「X」、「XS」、「XLパッケージ」、「XLパッケージ・S」、「XGパッケージ」とスマートで上品な装いが特徴の「モーダ」、「モーダS」、「モーダS Gパッケージ」が用意されました。
なお、パッソは2023年で生産が終了しているため、購入を検討している方は中古車市場でお気に入りのモデルを見つけましょう。
グレードと価格の比較
こちらでは、アクアとパッソのグレード展開と価格を比較します。具体的なラインナップは下記の通りです。アクアのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー小売希望価格(税込) |
---|---|
X(2WD) | 2,146,000円 |
G(2WD) | 2,294,000円 |
Z(2WD) | 2,565,000円 |
GR SPORT(2WD) | 2,659,000円 |
特別仕様車 Z “Raffine”(2WD) | 2,667,000円 |
X(E-Four) | 2,344,000円 |
G(E-Four) | 2,492,000円 |
Z(E-Four) | 2,763,000円 |
特別仕様車 Z “Raffine”(E-Four) | 2,837,000円 |
パッソのグレード (ガソリン車) |
メーカー希望小売価格(税込)※新車時 |
---|---|
X(2WD) | 1,275,000円 |
XLパッケージ(2WD) | 1,385,000円 |
X(4WD) | 1,451,000円 |
XLパッケージ(4WD) | 1,561,000円 |
MODA(2WD) | 1,572,000円 |
MODA G(2WD) | 1,737,000円 |
MODA(4WD) | 1,748,000円 |
MODA G(4WD) | 1,913,000円 |
MODA チャーム(2WD) | 1,627,000円 |
MODA チャーム(4WD) | 1,803,000円 |
なお、パッソは2023年に生産を終了しているため、購入する場合は中古車市場をチェックしましょう。
外観とボディサイズの比較

アクア | 全長4,050mm×全幅1,695mm ×全高1,485mm(2WD)1,505mm(E-Four) |
---|---|
アクア (GR SPORT) |
全長4,095mm×全幅1,695mm ×全高1,485mm |
パッソ | 全長3,650〜3,680mm×全幅1,665mm ×全高1,525mm |
最小回転半径はボディサイズの大きいアクアが5.2~5.3m、よりコンパクトなパッソが4.6mと、取り回しの良さはパッソが優勢といえるでしょう。狭い道や住宅街を走行する機会が多い場合は、パッソがおすすめです。
車購入時に気を付けたいポイントとして機械式駐車場の利用です。機械式駐車場では、高さ制限を1.55mに設けている場所もありますが、アクアもパッソも制限内の高さであるため、駐車場の利用に関してはあまり注意する必要はありません。
室内の広さを比較

こちらでは、アクアとパッソの室内の広さについて比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
アクア | 室内長1,830mm×室内幅1,425mm×室内高1,190mm |
---|---|
パッソ | 室内長1,975mm×室内幅1,420mm×室内高1,270mm |
ボディサイズはコンパクトでありながら、パッソの方が室内長と室内高が広めの作りになっています。運転のしやすさと室内空間のゆとりを両立させた車を求めている方は、パッソが適しているといえるでしょう。
燃費性能の比較
アクアとパッソの各グレードの燃費(国土交通量審査値)は下記の通りです。
アクアのグレード (ハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
X(2WD) | 34.6km/L | 35.7km/L | 37.6km/L | 32.4km/L |
G(2WD) Z(2WD) | 33.6km/L | 34.3km/L | 36.0km/L | 31.8km/L |
GR SPORT(2WD) | 29.3km/L | 31.0km/L | 30.9km/L | 27.7km/L |
X(E-Four) G(E-Four) Z(E-Four) | 30.0km/L | 32.0km/L | 31.1km/L | 28.5km/L |
パッソのグレード (ガソリン車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
X(2WD) L package(2WD) G package(2WD) MODA(2WD) | 21.0km/L | 17.4km/L | 22.6km/L | 22.6km/L |
X(4WD) L package(4WD) G package(4WD) MODA(4WD) | 19.0km/L | 15.7km/L | 20.4km/L | 20.5km/L |
燃費性能は、ハイブリッド車であるアクアの方が優れているといえます。購入後のガソリン代を考えるなら、アクアの方がお得になるでしょう。初期費用を抑えたい場合はガソリン車であるパッソの購入がおすすめです。
動力性能の比較
こちらではアクアとパッソの動力性能を見ていきましょう。両車種のスペックは下記の通りです。
アクアのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車全グレード | 直列3気筒 | 1.490L | 67kW(91PS)/5,500r.p.m |
パッソのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ガソリン車全グレード | 直列3気筒 | 0.996L | 51kW(69PS)/6,000r.p.m |
アクアは排気量が1.490Lのため、力強い走行性能を求める場合はアクアがおすすめです。
タイヤサイズの比較
こちらでは、アクアとパッソのタイヤサイズを比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
アクア | 185/65R15(X/G/Z(2WD/E-Four)、G(E-Four)オプション) 195/55R16(Z/G(2WD)オプション) 205/45R17(GR SPORT) |
---|---|
パッソ | 165/65R14 175/55R15(G packageメーカーパッケージオプション) |
アクアではグレードによってタイヤサイズが異なっています。また、パッソではG packageのみメーカーパッケージオプションでタイヤサイズが変更可能です。
安全装備の比較

アクアの主な安全装備は以下の通りです。
・Toyota Safety Sense
・先行車発進告知機能
・セカンダリーコリジョンブレーキ
・パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)※Zグレードは除く
・バックガイドモニター※Zグレードは除く
アクアの主な安全装備のオプションは以下の通りです。
・トヨタ チームメイト
パノラミックビューモニター(シースルービュー機能)付+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)は全車オプション装備可能
・パノラミックビューモニター
シースルービュー&ムービングビュー付きはZに標準搭載・Xはオプション装備不可、シースルービューなしはZを除き選択可能
・ブラインドスポットモニター
Zに標準搭載、それ以外のグレードではオプションとして選択可能
パッソの主な安全装備は以下の通りです。
・衝突回避支援システム(スマートアシストⅢ)
・EBD付ABS&ブレーキアシスト
・VSC&TRC
・緊急ブレーキシグナル
パッソの主なオプションの安全装備は以下の通りです。
・SRSエアバック+SRSカーテンシールドエアバッグ
安全装備には、メーカーオプションのものもあるため、自分に何が必要かを確認して選ぶようにしましょう。
ラゲッジスペースの比較

アクア | 奥行475~1,630mm×幅935~1,153mm×高さ656~824mm 荷室容量:205~704L(2WD)、205~618L(4WD) ※リヤシートをフルフラットにした場合も加味 |
---|---|
パッソ | 奥行ーmm×幅ーmm×高さーmm 荷室容量:ーL |
おすすめグレードの選び方
こちらでは、アクアとパッソのおすすめグレードの選び方を紹介します。アクアとパッソは、どちらもコンパクトカーですが、ボディサイズやモデルなどに違いがあります。
今回は「価格重視」「走行重視」「装備重視」の3つのポイントからおすすめグレードを比較。自分のスタイルや予算によって最適なグレードを選べるようにしましょう。
価格重視
価格を抑えてアクアを購入するなら2,146,000円のX(2WD)がおすすめです。ハイブリッド車であるためガソリン車のパッソと比較すると価格は高めですが、燃費性能に優れているため購入後の維持費は節約できると考えられます。パッソは、すべての新車購入価格が100万円台とお得なモデルが揃っていますが、その中でも価格を抑えるならX(1.0L・2WD)がおすすめです。
ただし、パッソは既に生産終了しているため、中古車市場で車を探す必要があります。中古車であれば新車価格よりもお得に購入できる可能性が高いため、どのモデルを選んでも比較的価格を抑えられるでしょう。
走り重視
走行重視でアクアのグレードを選ぶなら「GR SPORT」がおすすめです。トヨタのスポーツブランドであるGRは、専用のパーツがあり高い走行性能を実感できるでしょう。コンパクトカーの中でも特別な走行体験をしたい方は、GR SPORTグレードを試してみましょう。パッソの中でも走行性能を重視するなら、全グレードにおいて4WDの選択がおすすめです。4輪すべてが駆動する4WDはエンジンやタイヤの力が地面に伝わりやすいため、雪道やぬかるみなどの悪路でも安定した走行を可能にします。
装備重視
アクアの中でも装備が充実したグレードを選ぶなら「Z」グレードがおすすめです。10.5インチのディスプレイオーディオやカップホルダー付きアームレストなどが採用されており、ドライブ中も快適な室内空間を楽しめるでしょう。装備の充実性を重視してパッソを選ぶなら「MODA」や「“G package”」がおすすめです。下記のエクステリアが他のグレードと差別化されています。
・フロントグリル(サテン調メッキと艶有りブラック塗装)
・フロントバンパー
・LEDフロントフォグランプ(LEDイルミネーションは“G package”オプション追加可能)
・フロントフォグランプベゼル(シルバー塗装有)
また、ホイールもセンターオーナメント付で特別感を味わえます。
※本記事は、2024年6月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。