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更新日:2024.09.17 / 掲載日:2024.08.16
【2024年版】マツダ デミオVSトヨタ アクアを徹底比較
マツダから販売されているデミオも、トヨタから発売されているアクアもどちらも人気の高いコンパクトカーです。新車だけではなく、中古車市場においても流通量が多く、購入を検討している方は多いでしょう。
しかし、車を選ぶ際、デミオとアクアのどちらが自分に適しているか迷ってしまう方もいます。
当記事では、両者の価格や走行性能、安全装備など様々な面を比較します。
マツダ デミオのプロフィール

デミオ(2019年より「マツダ2」へと名称変更)は、マツダが誇るコンパクトカーです。マツダの新世代車両運動制御技術であるスカイアクティブテクノロジーにより、高い走行性能と低燃費を両立させています。
最新の操作アシスト機能や安全装備が搭載されています。コンパクトカーでありながらも本格的な走行が楽しめる、マツダの「人馬一体」という思想を具現化した1台といえるでしょう。
コンパクトなため取り回しが良く、都市部での高い操縦性と安定性も魅力の一つです。造形を追い求め続けるマツダ独自の「魂動デザイン」により生み出された躍動感あるスタイルも、幅広い層に支持される人気の理由です。
先代モデルとの比較
1996年に登場した初代デミオは、コンパクトでありながら室内空間にゆとりがあり人気を集めました。全高は多くの立体駐車場に駐車できるよう1,550mm以内に収められているのも特徴です。
2代目にモデルチェンジしたのは2002年で、初代のゆとりある室内空間や快適性をそのままに、スタイリッシュな印象に仕上げられました。コンセプトが異なる3タイプを用意し、バリエーションに富んだモデルです。
タイプは、より快適なライフスタイルを好む人々に向けたCozy(コージー)、自由でアクティブなライフスタイルを好む人に向けたSPORT(スポルト)、シンプルでナチュラルなライフスタイルに合わせたCasual(カジュアル)の3つです。
2007年に登場した3代目デミオは、乗りたくなる見た目を目指し、これまでとは異なる個性的なデザインが採用されました。燃費性能が向上した3代目は、環境性能を高めたモデルに関心が向く社会のニーズに応えたモデルです。
2014年には、スカイアクティブ技術や、デザインに「魂動(こどう)-Soul of Motion」を採用した4代目デミオが発売されました。マツダの掲げる人馬一体の理想が具現化した1台といえます。
2019年からデミオはマツダ2という車名に変更されました。マツダ2はレーダークルーズやアダプティブヘッドライトなど最新機能を豊富に搭載し、走る喜びと乗り心地を追求したモデルです。
トヨタ アクアのプロフィール

アクアは、トヨタから発売されているハイブリッドコンパクトカーです。アクアのラインナップは、ガソリン車がなく全てハイブリッド車に設定されており、燃費性能の良さが大きな特徴といえます。
コンパクトカーのため小回りが利き、運転しやすいサイズ感が人気を集めています。車の運転に慣れていない方にもおすすめの1台です。
カラーバリエーションが豊富で見た目も可愛らしいため、女性でも乗りやすい車といえるでしょう。また、「GR SPORT」といったオリジナルパーツのグレードも用意されており、可愛いらしい見た目とは一転して、スポーティなデザインとなっているため、自分のライフスタイルや好みに合わせたグレードを選べます。
先代モデルとの比較
初代アクアは、2011年12月に発売がスタートしました。
初代は2021年6月までの10年間、細かなマイナーチェンジを繰り返しながら多くの人に親しまれてきました。現行モデルである2代目は、2021年7月から販売されています。
現行モデルである2代目は、アクアのデザインの特徴である親しみやすさや軽快さはそのままに、初代よりも先進的で洗練されたデザインに仕上がっています。
フルモデルチェンジでの大きな変更点は、パワートレインの変更です。これまでハイブリッドエンジンに搭載されていたニッケル型駆動用電池から、新型の「バイポーラ型ニッケル水素電池」に変更したことで、アクセル操作への応答性が向上し、EV走行のできる速度域が広がりました。そのため、さまざまなシーンでガソリンを使用せず電池の力のみで走行できるようになりました。
エクステリアでは、コンパクトなボディのつくりはそのままに、初代モデルと比べて高剛性のTNGA(GA-B)プラットフォームを採用することで、高いボディ剛性と静粛性に加え、安定感のある走行を実現しています。
運転する楽しさを追求した車づくりを体感できる1台といえるでしょう。
グレードと価格の比較
こちらでは、デミオとアクアのグレード展開と価格を比較します。具体的なラインナップは下記の通りです。
デミオのグレード ガソリン車 | メーカー小売希望価格(税込) |
---|---|
15C(1.5L・6EC-AT・2WD) | 1,548,800円 |
15C(1.5L・6EC-AT・4WD) | 1,768,800円 |
15 BD(1.5L・6EC-AT・2WD) | 1,741,300円 |
15 BD(1.5L・6EC-AT・4WD) | 1,961,300円 |
15 SPORT(1.5L・6EC-AT・2WD) | 2,083,400円 |
15 SPORT(1.5L・6MT・2WD) | 2,138,400円 |
15 SPORT(1.5L・6EC-AT・4WD) | 2,303,400円 |
デミオのグレード ディーゼル車 | メーカー小売希望価格(税込) |
---|---|
XD(1.5L・6EC-AT・2WD) | 1,955,800円 |
XD(1.5L・6EC-AT・4WD) | 2,175,800円 |
XD BD(1.5L・6EC-AT・2WD) | 2,084,500円 |
XD BD(1.5L・6EC-AT・4WD) | 2,304,500円 |
XD SPORT +(1.5L・6EC-AT・2WD) | 2,402,400円 |
XD SPORT +(1.5L・6MT・2WD) | 2,457,400円 |
XD SPORT +(1.5L・6EC-AT・4WD) | 2,622,400円 |
アクアのグレード ハイブリッド車 | メーカー小売希望価格(税込) |
---|---|
X(2WD) | 2,146,000円 |
G(2WD) | 2,294,000円 |
Z(2WD) | 2,565,000円 |
GR SPORT(2WD) | 2,659,000円 |
特別仕様車 Z “Raffine”(2WD) | 2,667,000円 |
X(E-Four) | 2,344,000円 |
G(E-Four) | 2,492,000円 |
Z(E-Four) | 2,763,000円 |
特別仕様車 Z “Raffine”(E-Four) | 2,837,000円 |
デミオであればガソリン車の15C(2WD)が、アクアであればX(2WD)グレードが、購入しやすい価格帯でしょう。
アクアはガソリン車がなく、すべてのモデルがハイブリッド車であるため、デミオよりも価格が高い傾向です。”
外観とボディサイズの比較

こちらでは、デミオとアクアの外観とボディサイズを比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
デミオ | 全長4,080mm×全幅1,695mm ×全高1,500~1,550mm |
---|---|
アクア | 全長4,050mm×全幅1,695mm ×全高1,485mm(2WD)1,505mm(E-Four) |
アクアGR SPORT | 全長4,095mm×全幅1,695mm ×全高1,485mm |
サイズ感に大きな違いはありませんが、全高はモデルによってデミオの方が高い作りになっています。そのため、機械式駐車場を利用する際には注意が必要です。
多くの機械式駐車場は、車高が1,500mmから2,100mmに制限されています。場所によっては駐車できない可能性があるでしょう。
室内の広さを比較

こちらでは、デミオとアクアの室内の広さについて比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
デミオ | 室内長1,805mm×室内幅1,445mm×室内高1,210mm |
---|---|
アクア | 室内長1,830mm×室内幅1,425mm×室内高1,190mm |
室内のサイズを比較すると、デミオの方が全体的に広く、室内空間にゆとりがあるといえます。室内長のみアクアの方が25mmほど広く作られています。
燃費性能の比較
デミオとアクアの各グレードの燃費(国土交通量審査値)は下記の通りです。
デミオのグレード ディーゼル車 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
XD(2WD) XD BD(2WD) XD SPORT +(2WD) | 21.6km/L | 18.1km/L | 21.6km/L | 23.6km/L |
XD(4WD) XD BD(4WD) XD SPORT +(4WD) | 19.2km/L | 16.6km/L | 19.1km/L | 20.7km/L |
XD SPORT +(2WD・MT) | 25.2km/L | 22.7km/L | 25.3km/L | 26.4km/L |
デミオのグレード ガソリン車 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
15C(2WD) 15 BD(2WD) 15 SPORT(2WD) | 20.3km/L | 16.6km/L | 20.4km/L | 22.4km/L |
15C(4WD) 15 BD(4WD) 15 SPORT(4WD) | 18.1km/L | 15.2km/L | 18.1km/L | 19.7km/L |
15 SPORT(2WD・MT) | 20.2km/L | 16.4km/L | 20.5km/L | 22.2km/L |
アクアのグレード ハイブリッド車 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
X(2WD) | 34.6km/L | 35.7km/L | 37.6km/L | 32.4km/L |
G(2WD) Z(2WD) | 33.6km/L | 34.3km/L | 36.0km/L | 31.8km/L |
GR SPORT(2WD) | 29.3km/L | 31.0km/L | 30.9km/L | 27.7km/L |
X(E-Four) G(E-Four) Z(E-Four) | 30.0km/L | 32.0km/L | 31.1km/L | 28.5km/L |
燃費性能を比較してみると、全ラインナップがハイブリッド車であるアクアの方が燃費性能に優れているといえます。
動力性能の比較
こちらではデミオとアクアの動力性能を見ていきましょう。両車種のスペックは下記の通りです。
デミオのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ガソリン車 | 直列4気筒DOHC16バルブ | 1.496L | 81kW(110PS)/6,000r.p.m |
ディーゼル車 | 直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ | 1.498L | 77kW(105PS)/4,000r.p.m |
アクアのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車全グレード | 直列3気筒 | 1.490L | 67kW(91PS)/5,500r.p.m |
デミオでは4気筒エンジンを、アクアは3気筒エンジンを積んでいる違いがあります。
アクアでは、コンパクトかつ軽量な3気筒エンジンを採用しているため、デミオより室内の広さを確保できているといえるでしょう。
タイヤサイズの比較
こちらでは、デミオとアクアのタイヤサイズを比較します。各グレードのサイズは下記の通りです。
デミオのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
SKYACTIV-G 1.3 SKYACTIV-G 1.5 SKYACTIV-D 1.5 | 185/65R15 |
SKYACTIV-G 1.5 SKYACTIV-D 1.5 | 185/60R16 |
SKYACTIV-G 1.5 | 195/55R16 |
アクアのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
X/G/Z(2WD/E-Four) G(E-Four)オプション | 185/65R15 |
Z/G(2WD)オプション | 195/55R16 |
GR SPORT | 205/45R17 |
デミオもアクアもグレードや型式によってタイヤサイズが異なる点を把握しておきましょう。
安全装備の比較

こちらでは、デミオとアクアの安全装備を比較します。
デミオには、マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」が全車に標準搭載されています。フォワードセンシングカメラ・レーダーやレーザー、超音波センサーにより周囲の車両や歩行者を検知し、衝突回避や被害軽減につなげることが可能です。
さらに、全グレード「サポカーS・ワイド」に認定されています。こちらでは主な機能を紹介します。
・アドバンストスマートシティブレーキサポート(夜間歩行者検知機能付き)
・スマートブレーキサポート
・スマートシティブレーキサポート
・レーンキープアシストシステム
・360°ビューモニター+フロントパーキングセンサー
・AT誤発進抑制制御 など
アクアの主な安全装備は以下の通りです。
・Toyota Safety Sense
・先行車発進告知機能
・セカンダリーコリジョンブレーキ
・パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)※Zグレードは除く
・バックガイドモニター※Zグレードは除く
アクアの主な安全装備のオプションは以下の通りです。
・トヨタ チームメイト
パノラミックビューモニター(シースルービュー機能)付+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)は全車オプション装備可能
・パノラミックビューモニター
シースルービュー&ムービングビュー付きはZに標準搭載・Xはオプション装備不可、シースルービューなしはZを除き選択可能
・ブラインドスポットモニター(停車時警報機能付)+パーキングサポートブレーキ(前後方静止物/後方接近車両)
Zに標準搭載、それ以外のグレードではオプションとして選択可能
デミオとアクアのどちらも安全機能が充実したモデルといえます。より安全性を高めたい方は、オプションで追加できる安全装備もチェックしましょう。
ラゲッジスペースの比較

こちらでは、デミオとアクアのラゲッジスペースについて比較します。両車種のラゲッジスペース寸法と容量は下記の通りです。
デミオ | 奥行700~1,510mm×幅1,000mm×高さ730m 荷室容量:最大280L |
---|---|
アクア | 奥行475~1,630mm×幅935~1,153mm×高さ656~824mm 荷室容量:205L~704L(2WD)、205L~618L(4WD) ※リヤシートをフルフラットにした場合も加味 |
おすすめグレードの選び方
こちらでは、デミオとアクアのおすすめグレードの選び方を解説します。
デミオとアクアは、どちらもコンパクトカーですが異なる特徴を持ち合わせています。
今回は「価格重視」「走り重視」「装備重視」の3つの観点からデミオとアクアのおすすめグレードを比較。予算やニーズに合わせて最適な車を選べるようにしましょう。
価格重視
価格を抑えてデミオを購入したい場合は、ガソリン車の15C(1.5L・6EC-AT・2WD)がおすすめです。価格は、1,548,800円とデミオの中では最も低く設定されています。
アクアを安く購入したい場合は、X(2WD)がおすすめです。価格は2,146,000円とデミオと比較すると高めですが、アクアはガソリン車の設定がなく全てハイブリッド車であるため、ガソリン車であるデミオよりも価格が高く設定されています。
しかし、アクアのハイブリッド車の方が燃費性能が良いため、長期的に見たときにガソリン代を安く抑えられる可能性があるでしょう。
走り重視
走行性を重視してデミオを選ぶなら「XD SPORT +」がおすすめです。ディーゼルエンジンは、低回転域での高いトルクに特徴があり、パワフルな加速と滑らかな走行を実現します。スポーティな走りを求めている人も楽しめるモデルといえるでしょう。
アクアを走り重視で選ぶ場合は「GR SPORT」がおすすめです。GRはトヨタのスポーツブランドであるため、専用のパーツや高い走行性能を体験できます。実際のモータースポーツで培った経験や知識を活用した車体は「普通の車で物足りない」と感じる方でも楽しめるでしょう。
装備重視
デミオで装備が充実したグレードを選ぶなら「15 SPORT」「XD」のLパッケージがおすすめです。16インチアルミホイールや本革巻きのステアリングホイールなど、高級感のある装備が搭載されています。最上級グレードのため価格は高めですが、装備の充実度ではおすすめのグレードです。
搭載装備が充実したアクアのモデルを選ぶなら「Z」グレードがおすすめです。10.5インチのディスプレイオーディオやカップホルダー付きアームレストなどが搭載されており、ドライブ中も室内で快適に過ごせるでしょう。
※本記事は、2024年6月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。