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更新日:2024.08.22 / 掲載日:2024.08.22
【2024年版】スバル インプレッサVSスバル フォレスターを徹底比較
スバルはスタイリッシュな車や走行性能が高い車を多くラインナップしているため「かっこいい車に乗りたい」というユーザーにぴったりの車選びが行えます。しかし、いずれも人気が高い車だからこそ、自分に合う車がわからず悩むこともあるでしょう。
今回はスバル車の中でも人気のインプレッサとフォレスターを比較します。自分に適した1台選びにお役立てください。
スバル インプレッサのプロフィール
インプレッサは1992年から販売されるスバルの人気車種です。
かつてはセダンタイプやツーリングワゴン、スポーツに特化したモデルなど様々なものがありました。しかし、2022年以降は現行モデルの5ドアハッチバックタイプに統一されています。
スバルにおける様々な人気車種の土台となったモデルのため、広く知られている車といえるでしょう。
先代モデルとの比較
ここではインプレッサの変遷を振り返ります。
初代インプレッサは今から30年以上前の1992年に誕生します。当時はセダンタイプとスポーツワゴンタイプ2種類の展開がありました。なお、初代においては特別なモデルが多く、WRXタイプは現在のスポーツカーに通ずる強力なエンジンと専用チューニングで多くのファンを獲得しました。
そして、2000年からは2代目インプレッサが登場。「丸目」「涙目」「鷹目」と、次々に登場したライトデザインが印象的で、初代からの大きな変化が見られます。スポーツワゴンは5ナンバー枠、セダンタイプは3ナンバーサイズと分かれており、様々なニーズに対応しています。またこの頃、各メーカーが開発を進めていた衝突安全ボディに特化した設計がなされており、剛性が高まっています。
2007年からは3代目のインプレッサが登場。3代目では5ドアのハッチバックのみの設定だったものの、需要を見てマイナーチェンジの中で「インプレッサアネシス」というセダンが登場します。この代から現在のXVに該当するクロスオーバーモデルや、現在では別車種としてあるWRXなどがインプレッサのモデルとして人気を博しています。
2011年から販売開始された4代目はドアの枚数によってサブネームが設定されました。5ドアハッチバックタイプは「スポーツ」、セダンタイプはアネシスから「G4」に変更されています。
2016年には5代目が登場します。新世代プラットフォームである「スバルグローバルプラットフォーム」を採用し、操作性や安定性、衝突時の衝撃吸収力が高まっています。
2023年からは現行モデルである6代目が登場します。4ドアのセダンは廃止され5ドアハッチバックのみの展開になっています。
スバル フォレスターのプロフィール
SUV人気を牽引するフォレスターは1997年から販売される車種です。初代のインプレッサをベースにしながら、SUVならではの力強い走りを実現した特徴があります。
現行モデルにおいては燃費性能も重視されており、マイルドハイブリッドである「e-BOXER」エンジンを搭載し、力強い走りと高い燃費性能を実現しています。
先代モデルとの比較
ここではフォレスターの変遷を振り返ります。
初代フォレスターは1997年にデビュー。初代インプレッサをベースに250PSの2リッターターボエンジンを搭載し「いろいろ遊べるスポーツカー」として謳われました。初代は全グレードに4WDを採用しており、本来のSUVらしい悪路に強い車として人気を博しました。
2002年には2代目のフォレスターが登場します。グレード展開が豊富でスポーティーな印象を与える「STI」グレードは、これまでのSUVファンだけでなく新たな層を獲得しています。
2007年からは3代目のフォレスターが販売開始。この代ではボディサイズの拡大やフロントデザインの変化が見られます。ボディサイズが拡大されたことから室内空間の拡張につながり、快適なドライブが実現しました。
2012年には、4代目フォレスターが登場します。ここから安全性能がますます高まり、アイサイトを搭載したグレードが登場しました。さらにインテリアにおいても撥水ファブリックシートや撥水カーゴフロアボードなど、アウトドアでの活躍が見込まれるフォレスターならではの装備が備わっています。
2018年からは現行モデルの5代目が登場。マイルドハイブリッド車のラインナップで、注目される環境性能に配慮した特徴が見られます。
グレードと価格の比較
ここではインプレッサとフォレスターの価格とグレード展開を比較します。
インプレッサのグレード ハイブリッド車 | メーカー希望小売価格 |
---|---|
ST-G(FWD) | 2,783,000円(税込) |
ST-G(AWD) | 3,003,000円(税込) |
ST-H(FWD) | 2,992,000円(税込) |
ST-H(AWD) | 3,212,000円(税込) |
インプレッサのグレード ガソリン車 | メーカー希望小売価格 |
---|---|
ST(FWD) | 2,299,000円(税込) |
ST(AWD) | 2,519,000円(税込) |
フォレスターのグレード ハイブリッド車(e-BOXER) | メーカー小売希望価格 |
---|---|
Touring | 3,069,000円(税込) |
X-EDITION | 3,377,000円(税込) |
X-BREAK | 3,300,000円(税込) |
Advance | 3,399,000円(税込) |
フォレスターのグレード ガソリン車 | メーカー小売希望価格 |
---|---|
SPORT | 3,465,000円(税込) |
STISport | 3,740,000円(税込) |
XT-EDITION | 3,465,000円(税込) |
STI SportBlack Interior Selection | 3,850,000円(税込) |
価格面で比較するとインプレッサの方が全体的に価格を抑えて購入可能です。
なお、車をより費用を抑えて購入したい場合、新車だけでなく中古車の選択肢もおすすめです。両車種とも人気が高い車のため、中古車市場においても流通量が多い傾向があります。
中古車の場合、年式や走行距離によって価格に幅があるものの、新車よりも高いグレードをリーズナブルに購入できる機会もあります。気になるグレードと予算が合わない場合は中古車市場のチェックも検討しましょう。
外観とボディサイズの比較
ここではインプレッサとフォレスターのボディサイズを比較します。両車種のボディサイズは下記の通りです。
インプレッサ | 全長4,475mm×全幅1,780mm×全高1,450〜1,515mm |
---|---|
フォレスター | 全長4,640mm×全幅1,815mm×全高1,715〜1,730mm |
ボディサイズを比較すると、全長においてはインプレッサが、高さにおいてはフォレスターが高めにデザインされています。インプレッサはハッチバック、フォレスターはSUVと車のジャンルが違うことからこの特徴が見られます。
低重心でスマートな走りを意識する場合はインプレッサを選択、視界が高くダイナミックな印象を与えたい場合はフォレスターがおすすめです。
参考までに車選びは全高に注意しましょう。一部の駐車場では駐車が難しい可能性があります。
商業施設にある立体駐車場であれば問題ありませんが、まれに見られる機械式駐車場では1.55mや1.75mなど、高さ制限が低く設けられています。そのため、フォレスターなど全高が高い車は注意が必要です。
室内の広さを比較
ここではインプレッサとフォレスターの室内空間を比較します。両車種のサイズは下記の通りです。
インプレッサ | 室内長1,925〜1,930mm×室内幅1,505mm×室内高1,200mm |
---|---|
フォレスター | 室内長2,130〜2,140mm×室内幅1,545mm×室内高1,275mm |
ボディサイズ同様に室内空間もフォレスターに軍配が上がります。特に、フォレスターは高さがあるため開放感を得られるでしょう。
室内空間は購入時にミスマッチを感じるポイントです。実際に納車されて運転してみてから「思ったよりも圧迫感があった」「乗車定員ギリギリで乗ると狭さを感じる」と後悔することもあります。
実際に試乗して、ミスマッチがない状態で購入に進みましょう。
燃費性能の比較
ここではインプレッサとフォレスターの燃費性能を比較します。
インプレッサのグレード ハイブリッド車 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
ST-G(FWD) ST-H(FWD) | 16.6km/L | 13.4km/L | 17.0km/L | 18.2km/L |
ST-G(AWD) ST-H(AWD) | 16.0km/L | 12.8km/L | 16.4km/L | 17.6km/L |
インプレッサのグレード ガソリン車 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
ST(FWD) | 14.0km/L | 9.3km/L | 14.8km/L | 17.1km/L |
ST(AWD) | 13.6km/L | 9.2km/L | 14.3km/L | 16.5km/L |
フォレスターのグレード ハイブリッド車 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Touring X-EDITION X-BREAK Advance | 14.0km/L | 11.2km/L | 14.2km/L | 16.0km/L |
フォレスターのグレード ガソリン車 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
SPORT XT-EDITION STISport | 13.6km/L | 10.3km/L | 14.3km/L | 15.2km/L |
燃費性能において、ハイブリッド車はインプレッサの方が有利、ガソリン車においてはフォレスターの方に軍配が上がります。
フォレスターのガソリン車には設計を0から見直し進化させた第4世代BOXERエンジンであるCB18型が搭載されています。このエンジンでは、レギュラーガソリンのコストパフォーマンスや環境性能、高トルクの走行性能など様々な観点でブラッシュアップが行われています。その取り組みが燃費にも表れているといえるでしょう。
動力性能の比較
ここではインプレッサとフォレスターの動力性能を比較します。両車種のスペックは下記の通りです。
インプレッサのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ガソリン車 ST | 水平対向4気筒DOHC16バルブデュアルAVCS直噴 | 1.995L | 113kW(154PS)/6,000r.p.m |
ハイブリッド車 ST-G/ST-H | 水平対向4気筒DOHC16バルブデュアルAVCS直噴 | 1.995L | 107kW(145PS)/6,000r.p.m |
フォレスターのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
Touring X-BREAK X-Edition Advance | 水平対向4気筒 | 1.995L | 107kW(145PS)/6000r.p.m |
SPORT XT-ADITION STISport | 水平対向4気筒直噴ターボ | 1.795L | 130kW(177PS)/5200~5600r.p.m |
相対的に見て力強い走りを重視するのであれば、フォレスターがおすすめです。特に、フォレスターのターボ搭載車であれば他の車種よりも排気量を抑えながらも、トルクフルな走りを期待できます。
なお、スバル車に採用される水平対向エンジンはピストン部分が水平かつ左右対称に配置されているため、慣性力を打ち消し振動が少ないエンジンフィールが叶います。回転が良くなることで伸びのいい走りが実現されています。
また水平対向エンジンは直列やV型よりもエンジン全高が低くなるため、低重心で軽量なメリットもあります。ドライバーのストレスフリーな走りを実現するために有用なエンジン種類といえるでしょう。
タイヤサイズの比較
ここではインプレッサとフォレスターのタイヤサイズを比較します。
インプレッサのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
ST | 205/50R17 |
ST-G ST-H | 215/50R17 |
フォレスターのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
Touring X-BREAK | 225/60R17 |
Advance SPORT XT-EDITION(SPORT特別仕様車) STISport X-EDITION(Touring特別仕様車) | 225/55R18 |
両車種ともグレードごとにタイヤサイズが若干異なります。特にインプレッサにおいてはいずれのグレードも17インチと違いはありませんが、タイヤ幅がSTの方が小さくなっています。
一般的にタイヤの幅が広くなると車全体に安定感が出たり静粛性が高まったりします。
安全装備の比較
インプレッサとフォレスターはいずれもスバルの車のため、安全性能については似通った部分が多くあります。
いずれもスバル独自の安全予防システムである「アイサイト」を搭載しており、ドライバーの「ぶつからない」をサポートします。
具体的には、踏み間違い防止やバックでの駐車時、万が一の時のハンドル操作などをサポートする機能が備わっています。
また、ボディそのものの設計にも安全性は意識されており、視界性能を高め、死角を減らす取り組みがどの車種にも見られます。
ラゲッジスペースの比較
ここではインプレッサとフォレスターのラゲッジスペースを比較します。両車種のサイズは下記の通りです。
インプレッサ | 奥行814〜1,591mm×幅1,042mm×高さ706mm 荷室容量:最大382L(ST/定員乗車時)、1,360L(2名乗車時標準ルーフ車、ルーフまで積載時) 荷室容量:最大319L(ST-G/ST-H/定員乗車時)、1,318L(2名乗車時標準ルーフ車、ルーフまで積載時) |
---|---|
フォレスター | 奥行908mm×幅1,300mm×高さ884mm 荷室容量:最大675L |
ラゲッジスペースを比較するとフォレスターに軍配が上がります。SUVはアウトドアで活躍するシーンが多いことから、広めのラゲッジスペースはキャンプや釣り旅行などに最適でしょう。
なお、ラゲッジスペースにおいても現物の確認がおすすめです。実際にシートアレンジを試し、自分の積みたい荷物が確実に乗るかをチェックしましょう。
おすすめグレードの選び方
ここからはインプレッサとフォレスターについておすすめグレードを「価格」「走り」「装備」3つの観点から紹介します。
車選びは価格やスペックを確認して車種を絞り込むことはもちろん、その中でも自分に適したブレード選択が欠かせません。予算や上質な室内など自分が重視したいポイントに合わせてグレード選びを行いましょう。
価格重視
価格重視で車を選ぶならインプレッサはエントリーモデルである「ST」グレードがおすすめです。駆動方式によって異なりますが、FWDは2,299,000円、AWDは2,519,000円と300万円以下で購入可能です。雪道やオフロード走行が多い方はAWDを選択し、それ以外の場合はFWDでより価格を抑えるのがおすすめです。
フォレスターは「Touring」がおすすめです。3,069,000円(税込)とインプレッサには及ばないものの、300万円程度での購入が叶います。
中古車市場においては両車種とも未使用車から年式が古いものまで様々で、価格においても100万円程度で購入できるものから、新車と同様の価格まで幅が広く設定されています。そのため、新車でなく中古車で購入する場合はいくつもの車両を確認してみましょう。
走り重視
走り重視で車選びを行う場合、インプレッサはマイルドハイブリッドシステムを搭載した「ST-G」グレードがおすすめです。燃費性能が高まっており、かつハイブリッド車特有のスムーズな加速を楽しめます。またインプレッサにおいては力強い走りを楽しめるスポーツモードをチョイスして走行も可能なため、ハイブリッド車は走りで劣るのではと考える方にも適しています。
フォレスターの場合は「e-BOXER」搭載グレードがおすすめです。こちらはスバルの水平対向エンジンをさらにモーターがアシストし、加速性能を高めています。さらに走りだけでなく静粛性も重視し開発されているため、室内空間の充実を快適性と高い走行性を兼ね備えています。
装備重視
装備重視で車選びを行う場合、インプレッサはサンルーフが装着できる「ST-H」グレードがおすすめです。他のグレードと比較してややアウトドアな印象を与えられるでしょう。また、最上位グレードらしいアクセスキーに対応した運転席シートポジションメモリ機能や、デジタルマルチビューモニターの標準装備など充実が図られています。
フォレスターにおいては「Advance」グレードがおすすめです。オプションでナッパレザーシートをブラウンもしくはブラックから選択できたり、ダイナミックな印象を与える18インチのアルミホイールが適合していたりと差別化が見られます。
※本記事は、2024年6月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。