中古車購入チェックポイント
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2015.01.26
上手な中古車の選び方・買い方

まずはクルマ選び。中古車を選ぶ際は、価格だけでなく、
保証や整備等も必ずチェックしよう!
店頭やインターネット、情報誌等で中古車を探す時、価格は重要なポイントです。でも、他にもクルマを選ぶ際の大切な情報がたくさんあります!では、クルマを選ぶ際には何をチェックすれば良いのでしょう?特に、中古車の場合は買った後のことをしっかり考えておくことが大切!万が一のことも考えて、買う時には定期点検整備が実施されて、買った後の保証が付いている中古車の方が安心ですね!また、修復歴はあるの?走行距離はどれくらい?なども必ずチェックしましょう!

保証の有無
販売する中古車に、購入後の、保証が付いているか、いないかが表示されます。販売店又はメーカーの保証(費用)が販売価格に含まれ、購入時に保証書が交付される場合には「保証つき」と表示され、保証が含まれない場合には「保証なし」と表示されます。なお、「保証つき」の場合には「保証内容」と「保証期間又は保証走行距離数」も併せて表示することになっています。
定期点検整備実施状況(定期点検整備実施の有無)
販売する中古車に定期点検整備を実施するか、しないか、また、実施する場合の整備費用が販売価格に含まれているか、いないかが表示されます。販売店が販売(展示)時までに法定12カ月定期点検整備以上の整備を実施する場合には「定期点検整備あり」、実施しない場合には「定期点検整備なし」と表示されます(整備なしの場合で、その車に要整備箇所がある場合にはその内容を表示することとなっています)。定期点検整備を実施した場合には、点検整備記録簿が交付されます。
走行距離数
中古車の走行距離数が表示されます。走行距離計に示されたキロ数が実際の走行距離と異なる場合は、次のように表示されます。●走行距離計が取替えられている場合、メーターが交換されている旨と取替え前・後のキロ数が表示されます。●走行距離数に疑義がある場合は、「?」の記号と推定できる根拠がある場合は推定キロ数、推定できる根拠がない場合は「不明」と表示されています。●走行距離計が改ざんされている(巻き戻されている等)場合は、「改ざんされている旨」が表示されます。
修復歴の有無
修復歴の有無※(車体の骨格に当たる部位の修正あるいは交換歴の有無)が表示されます。修復歴がある場合、別途書面により修復箇所が表示されます。※修復歴の有無の判断は、一般財団法人日本自動車査定協会の修復歴の判断基準に基づき行うこととなります
自動車公取協に寄せられる相談内容から学ぶ
賢く中古車を購入するためのポイント!
初めて中古車を買おうとする人は、購入のポイントや注意点がわからない人も多いのでは?実際にどういうトラブルがあって、トラブルに遭わないようにするのはどうすれば良いのか、しっかり予習しておけば賢く中古車を購入することができます。中古車探しのポイントをしっかりチェックしましょう!
クルマ購入のステップと
チェックポイント
ステップ1
クルマ選び!お店選び!
中古車は新車と違い、一台一台クルマの状態が異なります。 ですから、同じ車種、同じ年式でも当然価格は異なります。決められた予算の中で選ぶのですから、つい価格だけに目が行きがちですが、中古車情報誌や新聞、チラシ、インターネットの広告で中古車を探す際には、販売時に整備が実施されるのか、購入後に保証が付くのか、修復歴があるのか、ないのか、なども必ずチェックして下さい。お店を選ぶ際におすすめなのは「自動車公取協の会員店」。 会員店は、広告やプライスボードに、価格だけでなく、保証や整備、走行距離、修復歴など中古車を選ぶ際の重要な情報を表示しています。

クルマ選び!お店選び!のチェックポイント
ステップ2
お店に行ってクルマを確認!
インターネットでの購入は簡単で便利ですが、クルマのキズやヘコミ、エンジン等の状態のチェックは大丈夫ですか?中古車は新品ではありませんから、買った後で「こんなキズやヘコミはなかった!」といったことのないよう、実際のクルマの状態を自分の目で確認することをおススメします!お店に行ったら、広告に表示されていた内容と価格や保証、整備等の条件は同じかのチェックも忘れずに!それと見積書をもらって、諸費用の内容に曖昧なものはないか、その額とトータルでの支払総額も確認しましょう。 広告の内容と違っていたり、わからないことがあったら、必ず聞いてみて下さい。 聞かれたことにきちんと答えられるお店を選ぶことも大切です! 衝動買いは失敗のモトですよ!

来店時のチェックポイント
ステップ3
クルマが決まったら、さあ、契約!
口頭だけの契約は避け、注文書や契約書等の書面を必ず残すようにしましょう。ちょっと待って!サインする前に、価格だけでなく、保証や整備、走行距離など、これまでに約束した内容が書面に正確に記載されているか、税金や保険料、その他登録等に必要となる諸費用の額に間違いはないか、それから、約款(契約の内容で注文書等の裏面に載っていることが多い)にも必ず目をとおして下さいね。 いつ契約が成立するか(契約の成立時期)など、重要な内容が書かれていますよ!面倒くさいなんて言わないで、よく読んで納得してからサインしましょう!※契約の際、未成年者の場合は親権者の同意が必要となります。

契約時のチェックポイント
ステップ4
待ちに待った納車!でも慌てないで!
納車は、クルマの状態をきちんとチェックできるよう昼間の明るい時にしてもらいましょう!早く乗りたい気持ちもわかりますが、まだまだ確認することはありますよ。クルマの装備や状態は約束した内容と同じ?キズやヘコミは?車検証は?保証書は?定期点検整備記録簿は?ナビの操作方法は大丈夫?…クルマを買うのって大変?クルマは高い買い物ですし、これから長い付き合いになるからです!

納車時のチェックポイント
中古車買った後にはどんな相談があるの?
必見! 購入前に知っておきたいポイント!
クルマ探しから納車までのチェックポイント、たくさんありましたね。 これらのチェックポイント、実は自動車公正取引協議会の相談室に寄せられる相談内容から見えてくるんです。 実際にあった相談事例をご紹介しますので、しっかりと頭に入れて、上手な中古車選びに役立てて下さいね!
相談事例1 キャンセル
Question
注文書にサインと捺印をしているので、キャンセルできないと言われてしまい ました…
Answer

キャンセルについて
注文書(契約書)の約款で契約の成立時期を確認して下さい。契約の成立時期が『(1)登録がなされた日、(2)注文に基づく修理、改造、架装等に着手した時、(3)クルマの引き渡しが行われた日、のいずれか早い日』となっていれば、注文書にサイン(捺印)しただけではまだ契約は成立してませんので、キャンセルは可能と言えます。ただし、お店が車庫証明等の手続きを進めていた場合には、その実費を負担しなければなりません。未成年者の場合は、親権者の同意が必要となります。

相談事例2 遠方の店で購入
Question
インターネットで、遠方のお店から購入。画面では写っていなかった キズやヘコミのあるクルマが納車された…
Answer

遠方の店での購入について
キズや塗装などの外装について、その状態が事前に知らされていた内容と大きく異なる場合には、現状販売(保証無し・定期点検整備無し)で購入していても、お店に修理等の対応を要求できます。しかし、インターネットで遠方のお店から買った場合には、電話やE メールでの交渉となるので、話しが上手く運ばなかったり、どの様にお店へクルマを持ち込むのかという問題が生じることもあります。中古車購入では、実車を確認して、納得の上で購入することが大切です。

相談事例3 契約と内容が違う
Question
納車後、ミッションに不具合が…でも、保証対象外と言われてしまった…
Answer

契約内容について
故障箇所を保証で直せるかどうかは、保証内容に基づいて判断されますので、保証書に記載された保証の期間や範囲を確認して下さい。万が一、口頭で約束をしていても、その保証内容について明確な定めが無い限り、消耗品を除く主要な部位は、無償で修理してもらうことは可能です。この様なトラブルを避けるためにも、保証付きの中古車を買う場合には、必ず保証内容が明記された保証書を発行してもらうようにしましょう。

相談事例4 曖昧な諸費用
Question
定期点検整備費用とは別に、納車整備費用を請求されたのですが…
Answer

諸費用について
定期点検整備費用は、法定12か月もしくは24か月点検整備のための費用。「車検整備付き」で購入したのであれば、この費用は車両価格に含まれます。このケースでは、別途、納車前点検やクリーニングなどの費用として納車整備費用を要求されていますが、これらは本来車両価格に含まれるべきものですので、支払う必要はないと考えられます。注文書(契約書)の諸費用明細欄で何のための費用かを確認しましょう。

自動車公取協のホームページには「クルマ購入に関するQ&A」 をはじめ、さまざまな情報が掲載されています!

自動車公取協のホームページ
冒頭でも紹介しているような、自動車公取協に実際に寄せられた相談を集めた「クルマ購入に関するQ&A」や、ビギナーにもわかりやすくクルマ購入のためのノウハウを解説している「上手なクルマ買い方マニュアル」など、自動車公取協のホームページにはクルマを購入する際に役立つ情報が掲載されています。初めて中古車を購入するという人にも参考になる情報ですので、クルマをお探しの場合、また実際に購入する際にはぜひ参考にしてみてください。

自動車公正取引協議会は、消費者庁・公正取引委員会から認定された「自動車公正競争規約」(表示のルール)を運用する機関として、昭和46年(1971年)12月に設立された一般社団法人です。生活の大切なパートナーであるクルマとバイク選びに必要な価格や品質等の適正な情報の提供と、不当な表示等を禁止することを通じ、消費者に信頼されるクルマ・バイク販売を推進しています。
