中古車購入チェックポイント
更新日:2018.12.30 / 掲載日:2015.11.13
HOW MUCH ハウマッチ! 走行距離×年式

中古車を探すときに必ずチェックするであろう重要な指標が「走行距離」と「年式」。では、それらの数値は中古車の価格にどのように作用し、影響を与えているのだろうか。今回の特集では、中古車市場のメカニズムを解明し、より賢い買い物を実現する!
話題の新型PRIUSでチェック!
ヒット確実の新型登場でプリウスの中古相場は!?
2015年12月、ついに日本を代表するハイブリッドカー・プリウスがフルモデルチェンジを行う。3代目である現行型が登場したのは2009年5月のことだから、6年ぶりの全面改良となる。
プリウスの販売台数(プリウスαを含む)は2014年の実績で18万3614台。モデル末期にも関わらず、月に1万台以上を販売するまさにオバケ車種だ。新型プリウスでもっとも注目されている燃費性能は、目標40km/L(JC08モード)とついに大台に到達すると言われており、新型のヒットも半ばすでに約束されている。
それでは、そんな新型プリウスが世の中に出ると、中古車市場にはどのようなことが起こるのかをシミュレーションしてみよう。
まず、発表前から予約注文が殺到し、発表時からひと月で目標販売台数の数倍のプリウスが売れるだろう。そしてその勢いは数カ月続き、納車待ちが半年以上という状況になることはほぼ間違いない。
つまり、2015年12月から数カ月の間に、数万台ものクルマが下取または買取で、中古車市場に雪崩れ込むことになる。そしてそのなかの少なくない数が、現行型を含む歴代プリウスになるはず。
となると、中古車市場に数千台から1万台近くのプリウスが登場することになる。たとえ値崩れを恐れていちどに市場投入されないとしても、歴代モデルの中古車価格は必ず下落する。これは需要と供給のバランスから考えて自然な流れだ。
以上のことから考えて、来年の春頃に向けて、現行型を含むプリウスの中古車価格は実力以上に下落する。
それはつまり、プリウスの中古車を購入するのにまたとないタイミングと言えるだろう。

新グローバルプラットフォームTNGAを採用し、基本設計から一新した新型プリウス。燃費性能だけでなく、運転のしやすさや快適もレベルアップを果たしたという。
新型プリウスが12月ついに発売!!

正式な発表とともに大量の受注が集まることは間違いない。そして、下取りや買取で少なくない数の歴代プリウスが中古車市場に流入すると予想される。物件が増えれば一般的には価格は下落すると考えられる。
ということは
Check! 現行または先代の中古車価格に影響があるかも!?
中古車市場の現状を分析
下は2代目および3代目プリウスの中古車物件のデータを合成したグラフ。色の濃い部分が物件が多いところで、2代目と3代目の初期を中心に中古車市場が形成されていることが、このグラフから伺える。

※中古車相場表は10月時点のものをベースに作成したイメージです。
中古車相場動向をCHECK!
2代目プリウスの中古車価格グラフ

いま見ると古さを感じさせる初代に比べると、まだまだ魅力十分な2代目プリウス。しかし、中古車の台数が多いことで、価格はグーンとお買い得に。いまこそ面白い選択肢だ。
3代目プリウスの中古車価格グラフ

燃費性能がついにリッターあたり30km(JC08モード)を超えた現行型プリウス。その優れた性能ゆえに、短期間で手放すひとが少なく、高年式車の中古車は比較的少ない。
中古車の価格は色々な要素で変化する!

燃費性能の目標値はついに大台の40km/L。優れた空力性能を予感させる未来的なシルエットも新型プリウスの特徴だ。
中古車の価格を左右する要因はひとつやふたつではない。車両の人気度合いやライバルとの関係なども取引価格に少なからぬ影響を与える。つまり、同じクルマでも購入のタイミングによって価格は変化するということだ。
クルマの元気のパラメーター!?距離が増えるとどうなる? 走行距離

中古車のデータで年式とともに重要視されるのが「走行距離」。耐久消費財である自動車の、寿命を推測する大切なパラメーターであるため、その数字が持つ意味について改めてチェックしよう!

走行距離とは、目に見えない故障リスクを推測するバロメーターでもある。そのため、ほかの条件が同じであれば、走行距離が短い中古車ほど価値が高いとして値段も高くつけられる。価格と走行距離は相関関係にあるため、購入側にはバランス感覚が求められる。
0km 新車・登録済み未使用車

コンディションは最高
なんらかの理由で登録してはいるが、使用されていない中古車を「登録済み未使用車」と呼ぶ。走行距離は100km程度までで、コンディションについては大いに期待できる。
2万km 良質な中古車

故障のリスクはあまりない
高年式車に多いのが走行距離2万km程度の中古車。おおむねコンディションがよく、年間1万km乗ったとしても8年間使える計算になるため、長く愛用する計画が立てられる。
5万km 一般的な中古車

リスクは多少あるが価格が安い
一般的な中古車の多くが走行距離5万km程度。その理由は、2回目の車検をきっかけに手放すひとが多いから。年1万km×5年というわけだ。価格もこなれ買いやすい。
7万km 走行距離の多い中古車

故障する箇所が出始める
クルマにとっての7万kmという走行距離は、人間で言えば40代の中年のようなもの。まだまだ働けるが、これまでのケアの有無がコンディションに大きな差をつける。
10万km かなり走行距離の多い中古車
リスクは高いが価格は激安
一般的な乗用車にとってひとつの節目となるのが走行距離10万km。ここからさらに数年間走り続けられるかは、購入後のメンテナンスにかかってくる。その費用も計算しよう。
15万km 過走行車
「多走行=悪」ではない!?
たとえ多くの距離を走っているクルマであっても、毎年しっかりと点検整備を受け、適切なメンテナンスを受けていたものは、非常に調子がよかったりする。逆に、低走行であっても、点検を受けていなかったようなクルマは気をつけたほうがいい。
距離の「質」に注意
同じ走行距離のクルマでも、走り方によってクルマの傷みは変わってくる。例えば、高速道路を中心に長距離を走ったクルマは、市街地でストップ&ゴーを積み重ねたものよりも、一般的にコンディションがいい場合が多いのだ。
低走行に潜む罠!?
走行距離が少なくても、注意しなければいけないケースもある。例えば何年も動かさずに放置されていた車両。これは再び動かすためにかなりの整備が必要。また、タイヤをはじめとするゴム部品は、たとえ走らなくても年月によって劣化する。

価格に対して大きな影響を持つパラメーター 年式

クルマにとっての年齢に相当する「年式」は、中古車相場を理解するための重要なパラメーターとなる。ここでは、具体例を見ながら年式の影響について学ぼう。
年式が価格に及ぼす影響について考える
年式が変わると中古車の何が変わるのか?大きなところで言えば、「コンディション」と「性能」。
新しければ新しいほど、状態がよく、今後も長く使えそうだと多くのひとは考えるため、高年式の中古車は低年式のものよりも高値をつける。
また、クルマは新車として登場してから概ね6~8年間販売される。そしてその間に、商品力を高めるためのマイナーチェンジ(大幅改良)が1度または2度行われる。
そして、年式が人気に及ぼす影響も無視できない。先代だったクルマが先々代になったとたん、価格をグッと下げるというのはよくある話。中身は変わらずとも「古い」という印象が人気と価格を左右するのだ。
2000年 初代エクストレイル登場

中古車参考価格帯:25万~70万円(00年~ 02年、全グレード)
年式を考えるとかなり高値をキープしている初代前期型。状態のいい車両の登録台数は100台を切っている。
2003年 マイナーチェンジ

中古車参考価格帯:30万~120万円(03年~ 06年、全グレード)
台数的にも価格的にも買いやすいのが初代後期型。コミコミ100万円でなかなか状態のいい中古車が探せそうだ。
2007年 2代目エクストレイル登場

中古車参考価格帯:60万~180万円(07年~ 09年、全グレード)
中古車としてまさに旬を迎えているのが、この2代目前期型。台数も400台規模で登録されていて選びやすい。
2010年 マイナーチェンジ

中古車参考価格帯:120万~240万円(10年~ 12年、全グレード)
つい数年前まで現行型だったモデルであることもあり、中古車としては高値をつけている。台数は600台と多い。
2013年 現行型エクストレイル登場

中古車参考価格帯:145万~330万円(13年~ 15年、全グレード)
じつは先代後期に比べるとあまり価格差がない現行型。登録台数も600台以上もあり、なかなか魅力的な選択となっている。
濃い色の部分が広いのは人気車の証
エクストレイルの中古車相場データから読み解けるのは、年式を問わず中古車物件が多いということ。これは人気車種ならではのグラフで、こういうクルマは中古車も探しやすい。予算に合う世代・年式のクルマを選べるからだ。

購入後のサイクルにも注目

初回は3年後、その後2年の周期で来るのが車検。購入後すぐに車検のタイミングがくる中古車は、その分の費用も頭に入れておかないと、結果的に割高な買い物となってしまう。また、売却のタイミングにも関わるため、長期的な視野で考えるべし。
登録年数による価格の変化
1年以内
一般的な中古車よりも、ディーラーのデモカーや登録済み未使用車が多いのが特徴。新車の諸費用込みと価格を比べてお得だと思える場合には選ぶ価値がある。安心感は最大。
1年~3年
新車に比べたら割安だが、中古車としてはまだまだ高値なのがこの年数。しかし、それゆえに新車保証が残っていたり、販売店保証が手厚いなどと、リスクの少ない買い物だ。
4年~7年
中古車として価格と内容のバランスが非常によく、買いやすいのがこの年数。中古車価格は新車時の半額かそれ以下となっていることが多い。状態や保証の内容を確認しよう。
7年~10年以上
長く使用することが難しいという印象を多くのユーザーが感じるこの年数となると、価格もそれに対応してかなり安くなる。多くの車種で100万円以下で購入できるようになる。
チャートでわかる! 自分にぴったりの年式と走行距離の組み合わせパターン

これまで、なんとなく中古車を選んできたあなた!もしかしたら損をしていたかもしれませんよ。ここでは、本当にあなたがねらうべき中古車のパターンがわかるチャートを用意しました!
自分の好みを理解することがまずは大切だ
ここまでのページで走行距離と年式が中古車の価格にどのような影響を与えるかを掘り下げてきた。
では、自分がどのような中古車をねらうべきなのか、それを具体的に見つけるのがこのコーナーの役割。まずはチャートに挑戦してもらい、自分にはどのタイプの中古車が合うのかを確かめてみよう。
そして左のページでは、それぞれのタイプがどういった傾向があるのか、そしてどんなことに注意して中古車物件を選ぶべきなのかについてもまとめている。
グーネットの検索機能を便利に使いこなすことで、自分が求めるタイプの中古車物件にすぐアクセスすることができるようになるはずだ。

TYPE 1 登録済み未使用車

新車に比べて購入時の諸費用が安いこともメリットのひとつ。だが、手放す際には、ワンオーナー車ではないことは忘れてはいけない。
もっとも新車にコンディションが近い中古車
登録はされているものの一般ユーザーが使用していない、走行距離がごくわずか(走行100km程度)の中古車が登録済み未使用車。販売店が目標達成のためや展示目的で登録したものが多く、新車ではないものの、使用感がほぼないこと、新車保証が継承されることも購入のメリットになる。
TYPE 2 低走行×高年式&保証付き

近年増えつつある電気自動車やハイブリッドカーはバッテリーの性能低下が心配。このタイプの中古車であれば、安心して乗れるだろう。
中古車のリスクを極力減らす選択肢
クルマは一般的に新しいほど性能が高く、また故障などのトラブルも少ない。さらに万が一のための保証が付帯すれば備えとしては完璧に近い。だが、そういうクルマはだれしもほしがるため、当然価格が高い。価格メリットよりもリスクを回避することを優先するひとのための選択肢だ。
TYPE 3 低走行×高年式&保証無し

高年式車の魅力は安全装備の充実や燃費性能の高さ。さらに、低走行であれば室内も綺麗な状態を維持していることが多い。
リスクはあるがコストパフォーマンスは高い
走行距離が少ない高年式モデルとなれば、クルマが故障する確率はかなり低い。ならば、コストがかかる保証は不要だというひとに向いているのがこのタイプ。たしかに合理的な考え方で、10万~数十万円の節約につながることも。だが、何かあった場合には、自費での修理が必要だ。
TYPE 4 一般的な中古車

コンディションを極端に崩しているクルマは少ないが、それでも現車をしっかりと確認して納得してから購入するのは鉄則だ。
中古車市場のメインストリーム
「中古車に安さを求めるけど、故障のリスクはなるべく避けたい・・・・・・」。非常に多くのユーザーがこの考え方に共感するはず。だからこそ、中古車市場に出まわるクルマの多くがこのタイプに分類される。また、物件によっては保証が用意されていることも。多数のなかから選べるのが魅力。
TYPE 5 多走行×低年式

商用車やクロスカントリービークルなどはもともと長い期間の使用を想定しているため、適切なメンテナンスを受けていれば問題ない。
目利き勝負ながら価格メリットは最大!
多少のリスクよりも価格を優先したいというユーザーにはこのタイプ。多走行と低年式という、一般ユーザーの多くが敬遠する2大要素が組み合わさることで、人気がなくなり結果的に価格が下がる。だが、多走行や低年式だからといって必ずしも故障するとは限らない。
TYPE 6 低走行×低年式

経年変化による塗装面の劣化は、磨きなどによって輝きを取り戻すことも可能。むしろ、室内の部品に割れや欠品がないか注意したい。
憧れのクルマがお得に手に入る!?
高級車やスポーツカーなどに多いのがこのタイプ。たとえば10年落ちなのに走行距離が1万km未満のようなクルマだ。新車価格に比べると当然ググッとお得な価格になっているため、メカニズム的なコンディションがよければ、かなり楽しめる物件でもある。憧れの名車を手に入れよう。
※中古車相場は10月時点のGoo-net調べによるもので、価格を保証するものではありません。
※すべての価格は参考価格です

年式と走行距離の異なる3パターンで見る 話題の中古車 HOW MUCH
トヨタ アクア
ベストセラー街道をひた走るコンパクトなハイブリッドカー。新車価格は170万~200万円。2011年から販売されていることを考えれば、そろそろ中古車が安くなっていることが期待できる。
CASE 1 2014年 1万km 130万円~200万円(全グレード)
じつはお得度の高い高年式で低走行車
いわゆる高年式・低走行車のケース。中古車登録台数は200台程度ではあるが、探せる範囲。価格もそれなりに安いものがあり、検討するに値するだろう。
CASE 2 2012年 3万km 110万円~185万円(全グレード)
高品質車に比べても強気の価格設定
3年3万kmというオーソドックスな中古車ではあるが、じつはケース1のものとあまり価格帯が変わっていないことに注目。これは高年式の人気車ならでは。
CASE 3 2011年 7万km 100万円~160万円(全グレード)
人気車ゆえに多走行低年式でも高値
とにかく安くアクアを手に入れたいというひとのために設定した年式と走行距離だが、人気車ならではの状況としてあまり安い物件がないのがわかるだろう。
スズキ スイフト スポーツ
スイフトのスポーツモデルとして1.6Lエンジンを搭載。2011年から販売されていて、新車価格は170万~180万円。中古車ならば新車のスイフトの予算で十分にねらえるため、注目したい存在。
CASE 1 2012年 4万km 100万円~130万円(全グレード)
人気車になると年式や距離を妥協しても高い
「低年式・多走行のスイフトスポーツは安いのか?」という疑問に答えたケース。結論としては、ほかのケースと比べると安いがそれほどでもないことがわかる。
CASE 2 2014年 3万km 108万円~150万円(全グレード)
ケース1と似た予算でより高年式が買える!
では、高年式で多走行なクルマはどうかというと、ケース1と似たような数値が出てくる。やはり新しいクルマは走行距離が多くても高額で取り引きされている。
CASE 3 2015年 5000km 130万円~170万円(全グレード)
同じような予算ならさらに高品質車が得!
結果的に、現行型スイフトスポーツを中古車で買うならいちばんオススメとなるのが、高年式・低走行のケース3。新車の値引きと対比させて判断したい。
先代 日産 ティアナ
大型前輪駆動車ならではの広々とした室内が特徴的な先代ティアナ。2008年から2014年まで販売されていて、200万円半ばから400万円あたりの価格帯だった。中古車の数も多くねらい目の1台。
CASE 1 2013年 2万km 150万円~210万円(全グレード)
数こそ少ないが見つかれば価値あり
まずは高年式・低走行のケースから。気がつくのが物件数の少なさで、オーナーの長期保有の傾向が伺える。新車から100万円近く安く買えるため、見つかれば買い。
CASE 2 2010年 5万km 100万円~180万円(全グレード)
オーソドックスな中古車はいまが買い頃
5年落ち・走行5万kmという一般的な中古車を想定したケース。価格は新車時の半額以下となっており、非常に買いやすい価格帯。事実、このケースが売れ線だ。
CASE 3 2008年 7万km 60万円~80万円(全グレード)
人気のティアナをコミコミ100万円で!
2代目ティアナをコミコミ100万円でほしいと思ったときに、ターゲットとなるのがこのケース。玉石混交ではあるが、台数そのものは多く探し甲斐がある。
先代 トヨタ ヴェルファイア
CASE 1 2010年 2万km 180万円~320万円(全グレード)
低年式でも探せばお得な中古車が存在
オーソドックスな年式および走行距離を想定したケース。だいぶ買いやすい金額にはなってきているが、それでも人気を感じる。ねらい目は200万円前半だ。
CASE 2 2014年 2万km 270万円~550万円(全グレード)
高級車であることを実感する価格帯
「どうせ高いなら、できるだけいいものを」と高年式・低走行を探すと、一気に金額は跳ね上がる。新車価格帯が高く人気があるとはいえ、300万円オーバーは確実。
CASE 3 2008年 7万km以上 130万円~150万円(全グレード)
価格優先で探すと多走行車しかない
とにかく安い先代モデルはということで探したケースがこちら。ほとんどが走行距離10万kmオーバーで、なかには15万kmというものも。リスクは正直小さくない。
低年式・多走行はココをチェック!
プライスタグを見て、思わず「おっ!」と声が出てしまうけど、ついついリスクを考えて敬遠してしまうのが低年式・多走行車。しかし、ポイントを押さえて現車を確認することで、お宝を見つけることもできるかもしれない!
【外装】
極端な話をすれば、ボディパネルの傷やへこみは後からでもどうにでもなるし、走行に支障がなければいい。むしろ、修復歴に残らないような事故でも修理が適切でなければ内部の腐食などが心配されるので注意したい。クルマ全体を見たときの印象を大切に、傾きや歪みのないものを選ぼう。
→遠目から見て車体全体に歪みを感じるか
→パネル間の隙間が場所によって違わないか
→パネルの一部にサビや亀裂などがないか
→ホイール周辺に大きな傷や修復跡がないか
【内装】
外装よりも内装の修理はコストがかかるもの。できるだけ欠品や破損がないものを選びたい。また、臭いに関しては、自分だけでなく家族の意見も参考にしよう。
→ダッシュボードやパネルに大きなヒビがないか
→フロアマット下のパネルが正常かどうか
→トランク内に水が溜まった跡がないか
→我慢できないような臭いがしないかどうか
【エンジン・メカ】
たとえ試乗しなくても、その場でエンジンをかけさせてもらうだけで、かなりの情報をチェックすることができる。同じ車種を見比べて、見る目を養うといい。
→冷間始動時にアイドリングが安定するか
→ハンドルなどに伝わる振動が異常ではないか
→ATを切り替えたときに大きな衝撃がないか
→エアコンは冷房や暖房がきちんと作動するか
例外に注意!走行距離よりも年式が優先するゾーン
中古車市場の慣例として、価格をつけるときにはまず年式を第一に考えることが多い。走行距離はその後の味付け的な存在となる。つまり、高年式のクルマの場合は、たとえ多走行であったとしても、極端な値下がりは期待できない。逆に手放す際は多走行は大きなマイナス査定になるので注意したい。
A 新車から3年以内のクルマは多走行でも強気の値段
走行距離より年式が優先されるもっとも多いパターンがこれ。多くのクルマに保証が付帯されることと、何よりも新しいクルマは引き合いが強いため、多少走行距離が伸びていても価格は高めで安定する。
B 8年落ち以上のクルマでは走行距離は重要視されない
自動車の保有年数が年々伸びているデータはあるものの、いまだに低年式車に対して心理的に壁を感じるユーザーは多い。そのため、8年落ち以上の低年式車となると、価格は全般的に大きく下落する。
C クラシックカー的な価値のクルマは年式が重要視される
一般的な中古車と異なり、こだわり派のファンがいるクルマは、年式による仕様の違いによって価値が変わってくる。たとえばより古いクルマの方が、人気が高い場合はかえって高く取り引きされることも。
年式と走行距離の関係性に注目!
多くのひとは、まず価格で大きく範囲を絞り、そこから年式が新しくて走行距離の少ない中古車を探すはず。しかし、だれもがほしがるような組み合わせは高くなるもの。だからこそ、あえてどちらかを我慢することで、より価格メリットを追求するのも手段だ。
CONCLUSION まとめとして
数字だけでは中古車の真の姿は見極められない
今回注目してきた年式と走行距離というふたつの要素は、中古車を探すときになくてはならない指標であることが理解できたと思う。
だが、気をつけてもらいたいのは、数字はあくまでも数字であり、現車のコンディションを保証するものではないということ。「高年式だから、低走行だから現車確認は必要ない」という考えは非常に危険。実際にクルマをチェックして、納得した上で購入することは絶対的な条件だ。
また、年式よりも走行距離よりも実車を見て気に入れば、それを購入するのもひとつの選択。中古車購入にはいくつもの正解があるのだ!
※中古車相場は10月時点のGoo-net調べによるもので、価格を保証するものではありません。
※すべての価格は参考価格です