中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.07 / 掲載日:2018.11.07
ミニバン、3列シートSUV、プチバン! 選ぶ基準は実用性

これからドライブのベストシーズンが訪れる。そんなときの相棒としてクルマを選ぶなら、ハズレがないのは実用性を重視することだ。今回はとくに実用面で優れた3カテゴリーから3台を挙げ、メリット・デメリットを明らかにする!
(掲載されている内容はグー本誌2018年11月号の内容です)
実用性が高いクルマのメリット
【メリット.1】
乗員全員がゆったり座れる
決められた乗車定員目一杯で乗る場合、全員が大人であっても実用性の高いクルマの場合は問題なく座ることができる。
【メリット.2】
さまざまな荷物に対応可能
クルマの荷室はカタログの容量だけで判断できない。ここに挙げたクルマはアレンジも含めてさまざまな荷物を積載できる。
【メリット.3】
子育て層の強い味方に
子供がいる場合、車内での着替えや、チャイルドシートへの乗せ降ろしが重要。今回紹介するクルマはその点も加味している。
それぞれオススメできるユーザー像を明らかにする
今、ファミリーユーザーに圧倒的人気を誇るのがミニバン、SUV、そしてプチバンだ。セダンや多くのハッチバックモデルでは不可能な室内空間、ユーティリティ性能、豊富なシートアレンジを備え、最新モデルは走りも優れている。背が高くてもカーブでグラつくようなことはなく、高速走行はもちろん、山道だって安心して走れるクルマがほとんど。
ここではそうした3ジャンルのクルマたちがどんな人に向いているかを各項目ごとに検証しつつ、それぞれの魅力を掘り下げたいと思う。
と、その前に、どんなユーザーがどのジャンルのクルマに向いているかを説明したい。
まずミニバンだが、3列のシートがあるため、大家族じゃないと買う意味なし! と思ってはいないだろうか。実は、オデッセイのように3列目席を床下フラット格納できるミニバンは2列シートの大空間ワゴンとしても活用可能。2/3列目席を愛犬用の席として使うこともできる。人気のSUVは都会に溢れているが、やはりアウトドアの場に出掛ける機会の多いユーザーに薦められる。以前、ミニバンに乗っていて見晴らしの良い視界に慣れた人にもぴったり。プチバンはコンパクトなサイズを優先しつつ、後席のゆとりやシートアレンジ性にこだわる人向けだ。
5人乗り以上がメインならまずはミニバンを候補に!
ファミリー層で圧倒的に人気なのが3列シートミニバン。とくに5人以上での乗車の機会が多いなら、これしかない。「セダン、SUVでも5人が乗れるじゃない?」と思うかもしれないが、後席中央部の足元が盛り上がっていたり、両サイドに比べて座面が硬かったりなど、居心地が悪い。ところが3列シートミニバンなら2+2+2名の6人まで快適に乗車することができるのだ。基本的にフロアはフラットだから、2列目ベンチシートなら3人掛けでも中央席の人がそれほど窮屈な思いをすることない。多人数乗車の機会が多いならメリット絶大である。
SUVは高いアイポイント=見晴らし感覚の爽快なドライブが可能で、最低地上高の高さから悪路や雪道の走破性に大きなメリットがある。スノードライブや路面の悪い場所のアウトドアを楽しむ人に適したクルマ。CX-8のようなクリーンディーゼルモデルなら燃費性能に優れ、航続距離の長さもメリットとなる。
プチバンは2から4人家族のファミリーカーとして適切だ。コンパクトなボディサイズゆえ運転のしやすさ、小回り性に優れながら、室内の頭上方向、後席の膝回り方向は、想像以上に広々としている。プチバンの多くはシートアレンジの種類も豊富で、下克上的1台なのである。
【徹底比較1】 ミニバン
低床フロアで高齢者から子供まで乗降性に優れる
ミニバンの最大の実用上メリットは、セダンやSUV、ワゴンでは不可能な5人以上の多人数乗車ができるだけではない。オデッセイのように低床パッケージ&乗車口に段差のないフルフラットフロアで両側スライドドアを備えていれば、老若男女ともに後席の乗降性は抜群で、足腰が弱った人やシニアな愛犬も自身で快適に乗り降り可能なのだ。
2列目のキャプテンシート、それもオデッセイのプレミアムクレードルシートのようなフルリクライニング&オットマン付きのシートなら居心地、かけ心地は新幹線のグリーン車以上。後席専用モニターでDVDやTVを見ながらの移動も可能だ。VIPが高級サルーンからミニバンに乗り換えているのも無理はない。しかも2/3列目席専用エアコンが完備されていれば全席空調もばっちり。新幹線に勝るドア・トゥ・ドアの最上の移動空間になりうるのだ。
走りと居住性を備えた実力派

ホンダ オデッセイ
新車価格帯 249から415万円
中古車価格帯 99.8から498万円
低ルーフミニバンブームの火付け役となったホンダの人気車。低床・低重心をテーマに、ミニバンの実用性を有しながらスタイリッシュなスタイリングが特長。
HYBRID ABSOLUTE・EX Honda SENSING
●全長×全幅×全高:4,840×1,820×1,685mm●ホイールベース:2,900mm●エンジン種類:水冷直列4気筒●総排気量:1,993cc●最大出力:107kW(145ps)/6,200rpm●最大トルク:175N(17.8kg・m)/4,000rpm●モーター最高出力:135kW(184ps)5,000から6,000rpm●モーター最大トルク:315N(32.1kg・m)0から2,000rpm●JC08モード燃費:24.4km/L●価格:4,150,000円
【POINT】 シートの座り心地と3列目の床下収納
シート

オデッセイの2列目キャプテンシートはシート表皮裏に3cm厚のウレタンフォームが張られ、まるで、ゆりかごのような(リクライニングしても頭が上に向かない)ミニバン最上級のふんわりとしたソファ感覚のかけ心地だ。また、170度リクライニングによる寝心地の良さも際立つ。3列目シートもたっぷりサイズで足元広々。窮屈にならない快適な着座感覚。2列目キャプテンシートは前方の見晴らしも◎。
ラゲッジ

オデッセイがミニバンとして最上級の実用性を持つと断言できる大きな理由がラゲッジの使いやすさ。開口部地上高が515mmと極めて低く重い荷物の出し入れも楽々。3列目シートの格納方法が床下にすっきり収納するタイプで、その状態なら開口部に段差がなくなり、奥行きは通常の約55cmから約155cmに拡大する(2列目スライド前端)。天井高も約112cmあり、まさに大容量のラゲッジとして機能する。
他にもあるオススメ車
トヨタ ノア/ヴォクシー
トヨタ ノア/ヴォクシー
新車価格帯 218から336万円
中古車価格帯 119.8から399万円
ノア/ヴォクシーは人気車種ゆえ、燃費のいいハイブリッドのタマ数が多く選びやすい。燃費は現行モデルで23.8km/Lと家計も助かる。
【徹底比較2】 3列シートSUV
ミニバンでは厳しい道でもSUVならラクラク走破!
ここ最近、3列目シートを備えたミッドサイズSUVが続々登場している(マツダCX-8、レクサスRX、ホンダCR-V、プジョー5008など)。かつてミニバンに乗っていて、高い視界、いざという時の3列目シートの存在は譲れないものの、ミニバンにありがちな生活臭と決別したい……そんなユーザーにもウケているからだろう。世界的にはミニバンの代替えになる勢いを持つのが3列シートSUVだ。
3列シートSUVのメリットはそれだけではない。最低地上高のゆとり、4WDの走破性の高さによって、4WDミニバンでは踏み込めないような悪路や雪道への多人数ドライブも可能だ。特にCX-8のようなクリーンディーゼルモデルは燃費性能の良さから航続距離も長く(一度の給油で約1000km走れる)、多人数乗車と走破性能、足の長さという大きなメリットを持ち合わせている。
アクティブさと多人数乗車を両立

マツダ CX-8
新車価格帯 320から419万円
中古車価格帯 315から434万円
マツダが日本国内向けに開発したSUVの最上位モデル。6から7人がゆとりを持って乗車できる居住性が特長で、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を搭載する。
XD L Package
●全長×全幅×全高:4,900×1,840×1,730mm●ホイールベース:2,930mm ●エンジン種類:水冷直列4気筒●総排気量:2,188cc●最大出力:140kW(190ps)/4,500rpm●最大トルク:450N(45.9kg・m)/2,000rpm●JC08モード燃費:17.6km/L●価格:4,190,400円
【POINT】 本気で使えるシッカリとした3列目シートをもつ
シート

マツダのシートは欧州車を意識したしっかりとした仕立てで、長時間の着座でも疲労感が少ない。2列目は上級/標準のキャプテンシートとベンチシートの3タイプがあり、なかでも2から3列目席スルー機能(通路幅22.5cm)を備えたキャプテンシートは贅沢な座り心地が得られ、膝回りの空間にも余裕がある。3列目は世界的に見ても同クラスの3列シートSUVの中で群を抜いて快適に座れるクオリティとなっている。
ラゲッジ

ラゲッジ開口部地上高は約80cmと高めだが、3列シートでも奥行き約50cm、幅146cmの十分なラゲッジスペースがある。左右壁面のレバー/シート肩のレバーを引き格納(ヘッドレスト自動格納)すれば完全フラットなフロア、奥行き約123cm、幅約146cm、天井高約73cmもの広大なスペースが出現。大きな荷物、大型犬も無理なく乗せられる。2列目キャプテンシートならエアコンの風も届く。
他にもあるオススメ車
日産 エクストレイル
日産 エクストレイル
新車価格帯 220から384万円
中古車価格帯 129から380.2万円
タフギアを標榜する人気のSUVにも3列シート車はある。残念ながらガソリン車のみの設定だが、洗えるラゲッジや防水シートなどが魅力。
【徹底比較3】 3列シートSUV
コンパクトカーの手軽さとミニバンのような広い室内
コンパクトカーとミニバンの長所を兼ね備えたプチバンは、天井が高く、後席の居住性を重視している。必要に応じて、ラゲッジの奥行きを後席スライド機構によりフレキシブルにまかなえるのが最大の特徴。トヨタ・ルーミーの場合、ボディサイズは全長3725×全幅1670mm、ホイールベース2490mmに対して全高は1735mmもあり、室内長も2180mmとたっぷり。
身長172cmの筆者が運転席の背後に座ると、頭上に19cm、膝回りにMクラスボックス型ミニバン並みの36・5cmものスペースがあるほどだ。
もちろん、プチバンのメリットはそうしたスペースユーティリティだけじゃない。運転視界は高めで全方向の視界がよく、運転のしやすさを感じやすい、かつ最小回転半径4・5mと小回り性抜群で走りやすい。そして、価格は150万円前後からとリーズナブルで購入しやすい!
広い室内に加えて取り回しも優秀

トヨタ ルーミー
新車価格帯 146から200万円
中古車価格帯 117.5から286.1万円
ダイハツ・トールをベースにしたOEMモデル。街中でも取り回しやすいコンパクトなボディと多彩なシートアレンジや収納が備わり、実用性の高さが光る。
カスタムG
●全長×全幅×全高:3,725×1,670×1,735mm●ホイールベース:2,490mm●エンジン種類:直列3気筒●総排気量:996cc●最大出力:51kW(69ps)/6,000rpm●最大トルク:92N(9.4kg・m)/4,400rpm●JC08モード燃費:22.0km/L●価格:1,944,000円
【POINT】 Mクラスミニバンの2列目席を凌ぐ広さを誇る!
シート

運転席はミニバンのような高めのドライビングポジションが印象的で、視界はまさしくルーミーな見下ろし感覚。前席ヒップポイントは地上高70cmとかなり高い(ライバルのスズキ・ソリオは67.5cm/メーター位置が低く感じるほど)。24cmのスライド量&70度リクライニング機構を備えた後席は2人掛けなら余裕がある。なにしろ、膝回りの空間はヴォクシー&ノアの2列目席(最大約30cm)より広く贅沢だ。
ラゲッジ

ラゲッジの開口部地上高はスズキ・ソリオの66cmより圧倒的に低い52.7cm。奥行きも約50から74cmに可変するため、重い荷物の出し入れやペットを乗せるのも楽々自在。さらに、ダイブダウン格納で後席を低くフラットに格納すれば最大フロア長は153cmになり、26インチの自転車2台を積載可能で車中泊もOK。多機能デッキボードを裏返すと防汚シートが展開でき、フロアの汚れも気にならない。
他にもあるオススメ車
スズキ ソリオ
スズキ ソリオ
新車価格帯 145から217万円
中古車価格帯 69から221.1万円
ソリオは純粋なエンジン、マイルドハイブリッド、ハイブリッドと3つのパワートレインをもつ。ハイブリッドの燃費は32km/Lとなる。
ユーティリティ性能比較

全車装備のレベルは高いが安全装備の面では差が出る
CX-8、オデッセイ、ルーミーに共通する実用上の魅力はまず2列目席/後席の広さとシートアレンジ性の良さ。装備では全車にリヤドアサンシェードが備わり、スマホを充電するためのUSBジャックも各車とも完備。特筆すべきはオデッセイHVでAC100V/1500Wコンセントをオプションで用意し、車内外で家電品が使用可能だ。アウトドアや災害時に威力を発揮する。
また、全車ともに360度ビューモニターが装着可能で、運転初心者が乗っても駐車時など安心できる。ちなみに、先進安全支援機能ではCX-8とオデッセイがリード。歩行者対応の自動ブレーキはもちろん、渋滞時対応のアダプティブクルーズコントロールのほか、ブラインドスポットモニターやレーンキープなども装備する。ルーミーはダイハツの簡易的なスマアシIIを上級グレードのみに設定している。

AC100V/1500Wコンセント&後席確認ミラー
ハイブリッドのAC100V/1500Wコンセントは車内で家電品が使え、災害時に役立つ。後席の子供やペットの様子が確認できる後席確認ミラーは便利で安心だ。

3ゾーンオートエアコン&後席シートヒーター
CX-8のような広大な室内空間には後席エアコン吹き出し口が不可欠。しかも運転席/助手席/後席の3ゾーンで調整可。Lパッケージには後席シートヒーターも完備され快適。

センターフロアトレー&カラーマルチインフォメーションディスプレイ
ルーミーはダイハツが軽自動車で培ったノウハウが注入されたプチバン。トートバッグを置きやすいセンターフロアトレーは、便利で照明を追加できる。インフォメーションの情報量も豊富だ。
走りはどうだ?
オデッセイ

ミニバン界のスポーティーカーと呼べるのがオデッセイ。両側スライドドアを備えた3列シート車でも、低重心パッケージを生かした走行性能はアブソルートなら走り好きも納得できる動力性能、操縦性を備えている。HVアブソルートの乗り心地は確かに硬めながら、しっかり感溢れる重厚で高級感あるタッチで大人っぽい乗り心地を示してくれるから頼もしい。ガソリン車のアブソルートになればスポーツ度はさらにアップ。ファミリーカーとしてはHVが適切。
CX-8

全長4900mm、全幅1840mmと大きめのボディながら、運転席からの見晴らしがいいので意外なほど運転しやすいのがCX-8。乗り味は基本的にゆったりした重厚かつフラット感あるもの。気になるディーゼル特有のノック音はほぼ気にならないレベルで、車内は上級SUVにふさわしい静粛性を実現。G-ベクタリングコントロールによって思い通りに走れ、カーブなどでの不快な姿勢変化は最小限。車酔いのしにくさでも定評あるのが今のマツダ車だ。
ルーミー

ルーミーは絶対的動力性能より走りやすさ、燃費性能を優先したパッソ・ブーン譲りの3気筒1Lエンジン+CVTを搭載。非力な3気筒の感じはほとんどなく、街乗りから高速走行まで必要十分で穏やかな動力性能、加速性能を発揮。高速走行も意外なほど静か。背が高く運転を楽しむクルマではないが、重心感は適度で、ステアリングの応答性も安心感があるものだからスムーズな運転を心がければカーブや山道でも不安になるシーンなどめったにない。
クルーズコントロールがあれば高速道路の走行はもっと快適に
クルーズコントロールは従来のただ一定走行するものと、現在の主流となる先進安全装備に含まれる前車追従型のACCがある。ACCでも作動範囲・機能は様々で、CX-8やオデッセイの渋滞追従&レーンキープ機能付きが絶対優位。なぜならACCで両足がペダルから解放される恩恵をもっとも得やすいのは渋滞時だから。上限速度もCX-8やオデッセイのように余裕があるほうが使いやすく、高速走行の疲労低減、燃費向上に役立つ。
総括

秋の行楽シーズンに向け、実用性を主眼に据えたクルマ選びをお届けしてきたが、いかがだろうか?
クルマ選びで大切なことは、いざクルマを所有したとき、自分が何を重要視するかのプライオリティを付けて選択することだ。
たとえばどんなに多くても最大5人まででクルマを使うとしよう。プチバンでも大丈夫だが、5人で頻繁に乗るならミニバンや3列シートSUVのほうが実用的だろう。
また、同じ多人数乗車でもアウトドアの趣味をもつならミニバンよりもSUVのほうがいい。
注意点は、「大は小を兼ねる」ではないこと。人によっては取り回しのいいプチバンのほうがストレスを感じずに日常使用ができるのだ。
Profile
モータージャーナリスト
青山尚暉
モータージャーナリストとして活動する一方で、愛犬家、ドッグライフプロデューサーとしても活躍中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
【Column.1】 秋を楽しめるオススメモデルたち
人によっては実用性以外の部分でクルマを楽しみたいと思うケースもあるだろう。
ここでは秋の行楽シーズンを楽しめるクルマ、2ジャンルを紹介したい
(掲載されている内容はグー本誌2018年11月号の内容です)
ドライブを満喫するなら
勘違いしがちだが、スポーツモデルというのは、必ずしも速く走るためのクルマではない。実際、たとえばサーキットでタイムを計ると、セダンやSUVなどでも相当な記録を出すモデルも沢山あるのだ。
ではスポーツモデルはなんのためにあるのか? それは、気持ち良く走れる、つまり公道であってもクルマそのものの走りを楽しめるというところに最大のメリットがある。
そう考えれば決して特殊なクルマではないことがわかるだろう。たとえば左で紹介しているマツダ・ロードスターは、エンジンが1・5LのNAで決してパワフルではないが、交差点をひとつ曲がるだけでもクルマを操っている感覚を味わえる上に、屋根を開ければオープンエアーの爽快感もプラスされる。
一方、カローラスポーツは走りの楽しさに加えて、荷室や後席など、ファミリーユースでも満足できる使い勝手を持つクルマだ。
スポーツモデルに対して先入観をもたずに、実車を一度見てほしい。
マツダ ロードスター
マツダ ロードスター
新車価格帯 249から381万円
中古車価格帯 138から378万円
4代目となるロードスターは1.5Lにダウンサイジングしたエンジンで誰でも扱いやすいスポーツカー。手動だがルーフの開閉も乗ったままできる。
トヨタ カローラスポーツ
トヨタ カローラスポーツ
新車価格帯 210.6から238.6万円
中古車価格帯 229から268万円
世界的に売れ筋のCセグメントハッチバックモデル。カローラを名乗っているが見た目はアグレッシブだ。ハイブリッドとガソリンが選択可能。
オープンカーは荷室に注意しよう
オープンカーは荷室に注意しよう
オープンカーで注意したいのは、ルーフを開けたときにトランクルームがどのくらい使えるか。モデルによってはまったく影響がないものもあるが、トランク内にルーフが収納されるクルマもあるので、半分くらいの容量になるケースも。購入前に実車で要確認だ。
アウトドアを満喫するなら
今回メインで紹介しているマツダCX-8も含め、今SUVが大人気だ。その理由としては、ミニバンよりもスタイリッシュでアクティブな見た目、見晴らしのいい高い運転視点、さらにはスキー場近辺の雪道やキャンプ場での砂利道での走破性、少しの段差など気にせず走れる気楽さなどが挙げられる。
実際、舗装率の高い日本だが、海や山などアウトドア系の趣味に出かけると、最後の目的地付近が岩の露出したダートや砂地であることが多いもの。そんなときにはSUVが重宝されるのだ。
だが、SUV人気の高まりと同時に、悪路走破性を備えていないSUVルックの乗用車も多数登場しているので注意したい。
選び方のポイントは、まず4WDであること、最低地上高が高いこと、アプローチアングル、デパーチャーアングルが確保されていることが条件だ。これらはほとんどの場合カタログでチェックできるので、購入前に確認してほしい。

雪道やオフロードなど、アウトドアシーンで使うなら4WDであることは重要な性能。確実にチェックしたい。
スズキ ジムニー
スズキ ジムニー
新車価格帯 145.8から184.1万円
中古車価格帯 145から252.9万円
20年振りのフルモデルチェンジを実施したジムニーは、軽自動車でも世界に名だたるオフローダーの1台で悪路走破性は抜群。新型は納車1年待ちの人気。
悪路を走るならこの数値に注目!
悪路を走るならこの数値に注目!
3つの数値も悪路走破性に影響する。最低地上高は、路面の凹凸や岩場などでボディ下面を擦るかどうかを分ける重要な数値。アプローチアングルとデパーチャーアングルは、急な登坂路に入ったり出たりする時に前後バンパーが当たるか当たらないかに影響する。
【Column.2】 秋は快適! イマドキ流行の車中泊指南

特別な装備も必要なく、いつもの愛車で泊まるのが車中泊だ。各地にある道の駅を巡ったりと、気ままな旅を楽しめるということでちょっとしたブームになっている
文/近藤暁史
腰を落ち着けて楽しむオートキャンプとはまた違って、ドライブを楽しんで夜も更けてきたら適当な場所を見つけてステイ。食事は地場の名物に舌鼓を打ちつつ、日帰り温泉を楽しんだり……そんな気軽さが魅力で、いま人気なのが車中泊。また、道の駅が各地に整備されて、クルマを停めやすくなっているのも人気に拍車をかけている。
車中泊向きの車種としてはハイト系の軽自動車からミニバン、SUVまでさまざま。なかには魅力に取り憑かれて車中泊向きの“ゆったり寝られるクルマ”を選ぶという人もいたりするが、最低限、横になって寝られればOK。もちろんキャンピングカーでもかまわないが、ミニバンであれば子どもふたりを含めた4人家族でも可能だ。いつもの愛車が宿代わりになって、狭いながらも家族や仲間とゴロゴロと楽しめれば十分だろう。
この気まま感が車中泊の魅力なのだが、覚えておいてほしいのはオートキャンプではないということ。あくまでクルマを停めるのは駐車用スペースとなるため、車外でバーベキューをしたり、テーブルやイスを出して音楽やおしゃべりを楽しむというのは避けるべき。もちろん、ゴミは持ち帰るのが基本だ。できるだけスマートに次の目的地へ向かう。これが車中泊の基本だ。車中泊をこれからも楽しむためには最低限のマナーは是非守ってほしい。
敷くだけで デコボコ解消

車中泊とはいえ、快眠したい。別売りのマットを敷けばシートの段差を解消でき、ベッドのようになる。車内のスペースに合わせたサイズを選択しよう。
車中泊に最適な1台はコチラ
マツダ ボンゴフレンディ
マツダ ボンゴフレンディ
純メーカー製ポップアップルーフ
中古車価格帯 9.8から158万円
「オートフリートップ」と呼ぶ電動ポップアップルーフを備える。ルーフを上げると1850mm×1080mmのスペースが屋上に出現。シートもフルフラットにできて就寝が可能。
ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOX
軽とは思えないビッグキャパシティ
新車価格帯 132から200万円
中古車価格帯 99から198.8万円
いま日本でもっとも売れているクルマがN-BOX。後席はワンタッチで前方に倒れるが、座面がダイブダウンするため、フラットで広い荷室となり車中泊にも最適だ。