中古車購入チェックポイント
更新日:2019.06.27 / 掲載日:2019.01.28
ハマーH2の中古車購入の際の選び方の参考ポイント
グーネット編集チーム
H2は軍用車として開発されたハマーの前身にあたるHMMWV(High-Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle)の流れをくむ、高級SUVモデルとして、2003年より2月より販売されました。
HMMWVは米国国防総省(通称ペンタゴン)からのオーダーによりAM Genera社が開発・製造したヘビーデューティーな4輪駆動モデルです。
あくなき悪路を突き進む走破性能や耐久性・メンテナンス性を重視した、戦地の前線に配備される特殊車両として開発され、1990年初頭の湾岸戦争にも多くの車両が投入されました。
湾岸戦争の終結とともに「ハマー」として、一般にも販売されるようになりました。
その後、ブランドの権利をGM(ゼネラルモーターズ)が買い取り、H1へ改名された武骨なオリジナルハマーとは異なる、ラグジュアリーな高級SUVモデルとして2002年に本国でリリースされ、日本市場では2003年2月から2010年2月まで販売された人気モデルです。
当初は6.0L V型8気筒OHVエンジン+4ATの組み合わせでリリースされ、途中エンジン特性が変更となり、トルク性能が強化されます。最終モデルとなる2008年モデルではより強力な6.2L V型8気筒OHVエンジン+6ATとなり、エアサスペンションの採用と相まって高速走行でも静かな余裕のクルージングを可能にしています。
メッキグリルを備えた重厚なフロントマスク、フロントガラスやサイドガラスを立てた見切りの良いスクエアなボディ形状により、広々とした優れた居住性を実現し、大型のSUVながら本国のみならず日本でも一定のヒットをおさめました。
GMが2009年6月にチャプター11(米連邦破産法第11条)の適用を申請し、経営破綻したため、中国の機械メーカーである四川騰中重工機械へハマーのブランドを売却しますが、後に白紙撤回されるなど、現在は製造されていません。
ここではH2の中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
ハマーH2の主なグレードの特徴と比較から選ぶ
グーネット編集チーム
初代 ハマーH2(2003年~2010年)の主なグレードの特徴
・ベースグレード
2003年2月販売時は6.0L V型8気筒エンジンを搭載する、「ベースグレード」のみの設定でした。3列目シートは1人乗りとなる6人乗りモデルです。
駆動方式はフルタイム4WDモデルのみの設定です。
フロントエアバッグやTRC(トラクションコントロール)、フロント/リヤ/リヤウインドウデフォッガー、自動防眩式ルームミラーなどの安全装備を標準装備しています。
本革シート(1~2列目シートはシートヒーター付)、運転席&助手席8ウェイパワーシート+4ウェイランバーサポート、4ウェイアジャスタブルヘッドレスト?アームレストを備え、
デュアルゾーンHVAC(左右独立温度調節機構付エアコン)やCD+AM/FMステレオラジオ+BOSE製プレミアムサウンドスピーカーシステム、アクセサリー用電源(6個)などの快適装備が施されています。
また、4ウェイアジャスタブルヘッドレスト付6:4分割可倒式リヤシート、オーバーヘッドコンソールなどのインテリアに加え、クロームメッキフロントグリルやチューブラーサイドステップ、スキッドプレートをはじめ、リカバリーフック(フロント2ヵ所)や牽引用フック(リヤ2ヵ所)、トレーラーヒッチメンバーなどのエクステリアを備えています。
足回りは幅と厚みのある17インチタイヤとアルミホイールが装着されます
2004年4月以降は以下の2タイプのラインナップになります。
・タイプS
2列シートの5人乗りとなる標準グレードです。
パワートレインは、発売時は6.0L V型8気筒エンジン+4ATですが、2008年モデルでは6.2L V型8気筒エンジン+6ATへ置き換わります。
・タイプG
3列シートを備える6人乗りモデルです。
本革シートや電動スライド&チルトサンルーフが追加装備される上位グレードです。
装着されるアルミホイールはクロームメッキ仕様となります。
ハマーH2の燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ
グーネット編集チーム
ここでは、H2の型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年12月時点で参照したものとなります。
初代 ハマーH2 (2003年~2010年)の燃費・維持費
H2では燃費性能は公表されていません。
・6.0L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:—-km/L(詳細不明)
年間ガソリン代:約—-円(—-L x 135円) ※1
自動車税:年間88,000円 ※2
年間維持費:約—-円 ※3
・6.2L/6AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:—-km/L(詳細不明)
年間ガソリン代:約—-円(—-L x 135円) ※1
自動車税:年間111,000円 ※2
年間維持費:約—-円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年12月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
ハマーH2の中古車価格相場から選ぶ
グーネット編集チーム
H2は重厚なメッキグリルや大径のタイヤ&アルミホイールを備えたラグジュアリーな外観デザインをはじめ、上質でロングドライブでも疲れを感じにくい、優れた掛け心地を提供するレザーシートや臨場感のあるダイナミックな音楽を奏でる高音質オーディオシステムなどを備える、高級SUVとして人気の高いモデルです。
比較的安定した中古車価格を維持しています。ただし、販売終了から年式が経過しており用途や予算、好みなどに応じて、最適な1台をじっくりと選ぶことをおすすめします。
ハマーH2の主なグレード・型式の中古車価格帯
初代 ハマーH2:195~1650万円
ベースグレード:195~548万円
タイプG:198~550万円
ラグジュアリーパッケージ:198~880万円
H2は2003年2月から2010年2月まで7年間にわたり販売された人気モデルです。
当初はベースグレードのみのモノグレードの設定でしたが、翌2004年から標準グレードと上位グレードのラインナップ構成となります。
本モデルは販売終了から10年以上が経過していますが、後継モデルがリリースされていないこともあり、今でも安定した中古車価格相場を形成しています。
年式を問わず200万円台から400万円台まで幅広い価格帯に分布しており、新車販売価格が高価だったこともあり、年式よりも程度や装備によって販売価格が設定され、未だに高値で取引されています。
それ以上の販売価格の車両に関しては、新車を並行輸入した車両や大幅にドレスアップが施されたカスタムモデルが多くを占めるため、一般的な中古車相場とは異なります。
走行距離に関しても、新車の並行輸入車があるため1000km未満の車両も一定台数存在しますが、概ね5万kmから9万km未満の車両を中心に年式相応のマイレージと言えるでしょう(上記中古価格帯については、2018年12月22日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。