中古車購入チェックポイント
更新日:2019.12.16 / 掲載日:2019.12.16
ホンダクロスロードの中古車購入の際の選び方の参考ポイント
グーネット編集チーム
クロスロードは、ホンダが当時資本提携をしていた英国ローバーグループから高級RVモデル「ランドローバー ディスカバリー」のOEM供給を受け、1993年11月にリリースされました。
過酷な環境でも卓越した走破性を誇る本格的RVモデルとして知られ、世界で愛される「ランドローバー ディスカバリー」のホンダ版として、発売早々高い注目を浴びました。
耐久性・剛性の高い堅牢なラダーフレームに、オフロード走行で重視されるトルクの厚い、低速域の粘りのある走りを提供する3.9L V型8気筒OHVガソリンエンジンを搭載しています。
センターデフロック機構を備えるフルタイム4WDシステムと相まって、日常の市街地走行はもちろん、アウトレジャーからオフロード走行まで多目的に活躍するRVモデルです。
ドライバーシートから、ボディ先端やコーナーがつかみやすい高さのあるボンネットフードをはじめ、前後のオーバーハングを抑え、アプローチアングルを確保したアップライトなスタイリングとなっています。
加えて、平面的で大きなガラスエリア、リヤドアに装備したスペアタイヤなど、存在感があり、かつ機能性を備えた佇まいが特徴となっています。
また、採光性を高めるリヤ・クォータールーフを備えたルーフ後半が一段と高くなるステップド・ルールがさらに個性を引き立てます。
身体をしっかり支える仕立ての良い本革シートや、幅広のセンターコンソールやインストルメントパネルなど、ランドローバー社の「レンジローバー」に通じるプレステージ性を感じる整然とした機能性を重視したコックピットデザインを採用しています。
2列シート/5人乗り3ドアモデルと3列シート/7名乗りの5ドアモデルがラインナップされました。
初代モデルはローバーグループとの提携解消により、1995年で販売を終了しますが、ホンダ独自のデザインを採用したコンパクトSUVモデルとして、2007年2月に2代目モデルが発売されました。
ボディには、力強さを感じる「スカルプチュアル・タフ・フォルム」を採用しています。
さらに大径タイヤやホイールアーチを強調した前後フェンダーをはじめ、平面的なプレスドア、リヤドアガラスと連続性を持たせたリヤクォーターウインドウの8角形の意匠など、直線基調の力強さを感じる個性的なスタイリングが印象的なモデルです。
低回転から中高速域まで伸びやかな動力性能を発揮するi-VTEC機構付1.8L/2.0Lエンジンが用意され、2WD/FFもしくはフルタイム4WDが設定されています。
4.3mに満たない、比較的コンパクトな全長ながら大人が無理なく座れる3列シートを備え、横方向や頭上にも余裕のある快適な居住性と多彩なシートアレンジにより、実用的な使い勝手の良いラゲッジスペースを実現しています。
ここではクロスロード中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
クロスロードの主なグレードの特徴と比較から選ぶ
グーネット編集チーム
2代目 ホンダ クロスロード RT系(2007年~2010年)の主なグレードの特徴
・18 L
1.8Lガソリンエンジンを搭載するベーシックグレードです。
駆動方式は2WD/FFのみの設定となります。
ベーシックグレードでありながら、運転席用&助手席用SRSエアバッグシステム、EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS+ブレーキアシストなどの安全装備、オートエアコンディショナーや高熱線吸収/UVカット機能付フロントドアガラス+高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラス、テレスコピック&チルトステアリング+運転席ハイトアジャスターなどの快適装備が施されています。
ハロゲンヘッドライト、ブラック塗装のアウタードアハンドル&電動格納式リモコンドアミラー、ヘッドライトサブリフレクター(1色)、16インチタイヤ&スチールホイール仕様となります。
・18 L Xパッケージ
「18L」グレードに対し、電波式キーレスエントリーシステムやアレルフリー高性能脱臭フィルターをはじめ、イグニションキー照明やミスト機構付バリアブルフロントワイパー&ウォッシャー付間欠リヤワイパーなどの快適装備が追加されます。
また、アウタードアハンドルやアウタードアハンドルがカラードタイプ、ヘッドライトサブリフレクターが2色タイプ、16インチスチールホイールにフルホイールキャップ付に変更されます。
・18X
「18 L Xパッケージ」グレードに対し、VSA(ABS+TCS+横すべり抑制)やヒルスタートアシスト機能、コンフォート ビュー パッケージ(親水/ヒーテッドドアミラー+線入りフロントウインドウ+フロントドア撥水ガラス)などの安全・快適装備が追加された上位グレードです。
駆動方式はフルタイム4WDのみの設定です。
・20X
2.0Lガソリンエンジンを搭載するグレードです。駆動方式は2WD/FFとフルタイム4WDモデルが設定されています。
駆動方式の異なる「18 X」「18 L Xパッケージ」グレードのそれぞれの仕様に対し、共通してセキュリティパッケージ(セキュリティアラーム+イモビライザー+キーレスエントリー)や高熱線吸収/UVカット機能付フロントウインドウガラスなどの快適・安全装備となっています。室内には1列目シート大型アームレストやシルバー加飾ATセレクトレバーが追加装備されます。
またスマート スタイル パッケージ(エキパイフィニッシャー+前後カラードロアバンパー+カラードフェンダーガーニッシュ+カラードサイドシルガーニッシュ+カラードドアロアガーニッシュ)や17インチタイヤ&アルミホイールが装備され、スポーティな外観が特徴のモデルです
・20Xi
「20X」グレードに対し、1列目シート用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)+サイドカーテンエアバッグシステム(1~3列目シート対応)やディスチャージヘッドライトなどの安全装備が追加された最上位グレードです。
ほかにもプレミアム スタイル パッケージに含まれるドアミラーウインカー+フォグライトをはじめ、リモコン付全ドアワンタッチ式パワーウインドウ、シルバー加飾が施された本革巻ステアリングホイールなどが追加装備されます。
4WDモデルにはIHCC(インテリジェント・ハイウェイ・クルーズコントロール)+マルチインフォメーション・ディスプレイ、追突軽減ブレーキ(CMBS)+E-プリテンショナー(運転席&助手席)が装備されます。
クロスロードの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ
グーネット編集チーム
ここでは、クロスロードの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。
2代目 ホンダ クロスロード RT系(2007年~2010年)の燃費・維持費
・RT1:1.8L/5AT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:13.8km/L
年間ガソリン代:約97,826円(724.6L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約137,326円 ※3
・RT2:1.8L/5AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:13.4km/L
年間ガソリン代:約100,746円(746.2L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約140,246円 ※3
・RT3:2.0L/5AT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:13.8km/L
年間ガソリン代:約97,826円(724.6L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約137,326円 ※3
・RT4:2.0L/5AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:12.4km/L
年間ガソリン代:約108,870円(806.5L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約148,370円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
クロスロードの中古車価格相場から選ぶ
グーネット編集チーム
クロスロードは、2010年の販売終了から年月が経過していますが、未だに人気の高いコンパクトSUVモデルです。比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
クロスロードの主なグレード・型式の中古車価格帯
2代目 ホンダ クロスロード RT系:23.6~197.7万円
RT1:23.6~155万円
RT2:40.6~129.8万円
RT3:44.8~149.8万円
RT4:39.9~197.7万円
18L:39.8~149.8万円
18L Xパッケージ:30~155万円
18X:40.6~129.8万円
HIDエディション:23.6~149万円
20X:39.9~197.7万円
HDDナビエディション:39.8~149.8万円
20Xi:47~179.8万円
クロスロードは、英国のローバーグループとの提携を受け、「ランドローバー ディスカバリー」のOEM車として1993年11月に発売しました。約1年2ヶ月の販売期間の後、販売を終了しますが、2007年2月に独自の設計・デザインとなる2代目モデルがリリースされました。
2代目モデルも約3年半の短い販売期間でしたが、取り回しのしやすいボディサイズや個性のある若々しいスタイリング、使い勝手の良いユーティリティ&ラゲッジスペースにより、高い人気を維持する異色のモデルと言えるでしょう。
発売年にあたる2007年モデルを中心に数多くの登録が見受けられます。
40万円以下から90万円台の価格帯がほとんどを占める中、100万円台前半から後半のプライスタグをつける車両も分布するなど、人気の高さが窺い知れます。
また、4万kmから15万km未満までの車両が多く占め、ほぼ年式相応の走行距離と言えるでしょう(上記中古価格帯については、2018年7月17日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。