中古車購入チェックポイント
更新日:2021.05.10 / 掲載日:2021.05.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2021年5月)
実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2021年6月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 ダイハツ タント編
車両コンディションの良し悪しはもちろん、機能や装備がスムーズに扱えるかどうかは要チェック。整備履歴も確認したい。
[先代型]中古車中心相場:30万から160万円 新車販売時期:2013年10月から2019年7月
[現行型]中古車中心相場:90万から190万円 新車販売時期:2019年7月から
タントは軽自動車の常識を覆す室内の広さとミラクルオープンドアの採用で、ファミリーカーの定番として人気を集めている。人気の軽自動車とあって、相場は下がりにくい傾向にあるが、19年に現行型が登場してからは、中古車市場での主流である先代型の価格がこなれて購入しやすくなった。
流通台数が多いのでニーズに合った仕様を選びやすいのはメリットだが、同条件でも複数の候補がピックアップできるため車両の見極めが難しい。より状態のいい車両を選ぶうえでも、チェックポイントはしっかりと押さえておきたい。
使い勝手のよさがタントのウリなので、まずはスライドドアやシートアレンジといった機能がスムーズに使えることを確認しよう。また、荷室フロアやシートのキズや汚れがあまりにも目立つ場合は、粗雑に扱われていたと判断できる。こうした車両では、オイル交換などのメンテナンスを怠っていた可能性も高いので、たとえ価格が手頃だとしても避けたほうが賢明といえよう。
軽自動車はクルマの知識に疎い人が使っていたケースが多いことが不安視される。整備手帳を確認し、メンテナンスやリコールへの対応がなされているかをチェックすれば、そういった心配は軽減されるはずだ。
【チェックポイント1】 スマアシの装着は必須
先代型では“SA”グレードのみに装着される。安全性を重視するなら、2016年11月以降のスマアシ3装着車が理想的な選択となる。
【チェックポイント2】シートスライドの状態
後席は分割して前後スライドが可能。荷室スペースを広げる頻度が多くなりがちな軽自動車では、スライド操作のスムーズさも重要だ。
【チェックポイント3】ラゲッジのアレンジ方法
荷室を広げる手順や助手席のスライドと前倒しなど、シートに備わる機能を実際に使ってみながら、可動確認を行っておきたい。
【チェックポイント4】エンジンの始動を確認
年式が新しくてもバッテリーが劣化していることはある。交換となると高くつくので、始動がスムーズにできるか確認しておこう。
【チェックポイント5】シート下の汚れはどうか
座席の下など見えない部分の汚れ具合で、前オーナーの使い方や販売店の車両に対する管理や配慮が行き届いているかが判断できる。
【チェックポイント6】開閉の動作がスムーズか
電動、手動にかかわらず開閉がスムーズかどうかは重要な確認ポイント。電動の場合、スイッチやキーでの操作もチェックしておこう。
ミラクルオープンドアが用途に合うかどうか吟味しよう
ミラクルオープンドアが用途に合うかどうか吟味しよう
ミラクルオープンドアは、乗り降りがしやすかったり、ベビーカーを楽に積み込めるなど使い勝手がいい。便利な機能だが、用途に合わないと宝の持ち腐れとなるので、自身のカーライフをふまえて選ぼう。