中古車購入チェックポイント
更新日:2021.09.10 / 掲載日:2021.09.10
自動車購入時にチェックしておきたい部分を解説車両チェックマイスターへの道
実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2021年10月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 スズキ ソリオ編
実用性と居住性に長けたモデルだが、相場はこなれていて購入しやすい。使用頻度の多い機能、パーツに不具合がないかチェックしよう。
[先々代型]中古車中心相場:20万から90万円 新車販売時期:2011年1月から2015年8月
[先代型]中古車中心相場:80万から170万円 新車販売時期:2015年8月から2020年12月
先代ソリオのボディサイズは、全長が3710mmと短めで、全幅は1625mm(先々代型は1620mm)。そのため、コンパクトカーのなかでも小さな部類となる。N-BOXやタントといった売れ筋軽モデルと比較すると、1700mm台の全高は同程度だが、全幅が軽自動車規格のサイズを上まわるので、室内には十分なゆとりが確保されている。荷室も相応に広いので多用途性という点ではハイトワゴン軽を凌ぐ。
中古車の相場価格も軽自動車と同等か、それ以上に安く、買い得な選択といっていい。ねらい目は新型の登場で相場がこなれてきた先代型だが、さらに購入予算を抑えたいなら、先々代型を検討してもいいだろう。いずれも年式を問わず、取りまわし性能や使い勝手については同様の能力を持つ。ただし、経済性や安全性でメリットを得たいなら、先代型、あるいは先々代型なら14年2月以降の物件を選びたい。
チェックポイントはいくつかあるが、やはり子育て世代のユーザーが利用していたケースを考慮すべきだろう。荷室フロアやシートなどに傷や汚れが目立つ場合は、扱いが粗雑だったという判断もできる。そうした車両はメンテナンスを怠っていた可能性も高いので、オイル交換履歴などもチェックしておきたい。
【チェックポイント1】 パワーユニットの状態
燃費性能を高めるなどの理由で低粘度オイルを使用している。早めに劣化しやすいので、交換頻度はしっかりとチェックしておきたい。
【チェックポイント2】エアコンの効き具合
設定温度に対してエアコンが正常に作動しているか、また、稼働時にカビなどが原因となる臭いが生じていないかどうかも確認したい。
【チェックポイント3】ハッチゲートの違和感
使用頻度が多くなりがちなので、開閉のスムーズさをチェック。先代型はダンパーにリコールがあったので対策済みかも要確認。
【チェックポイント4】ライトの曇りを要チェック
ヘッドライトは黄ばみや曇りが生じやすい。表面だけでなく、ライトケース内部に水や汚れなどが混入していないかもチェックしよう。
【チェックポイント5】スムーズに開閉できるか
電動、手動を問わずスライドドアの開閉動作がスムーズかどうかは重要。開閉時にガタつきや異音が生じていないかも確認しておきたい。
【チェックポイント6】表皮の汚れとヤレを確認
シートは表皮やクッションのヤレに加えて、前後スライドの可動も確認しよう。見落としがちなシート下の汚れもしっかりチェック。
専用パーツでドレスアップした 個性的なカスタム仕様も選べる
ソリオは標準車のほかに「バンディット」というカスタム仕様も選べる。こちらはドレスアップ志向のユーザーに人気で、カスタマイズされた状態で販売されているケースもある。ノーマル、アフター品も含め、装着パーツの状態を確認しておこう。