中古車購入チェックポイント
更新日:2022.01.05 / 掲載日:2022.01.05
中古車はどうメンテナンスするといい?適切な時期とポイントを確認しよう!
中古車を購入した際、気になるのがメンテナンスの状況でしょう。次の車検や法定点検の時期、すぐに交換するべき部品、など確認すべき点はたくさんあります。
ここでは、中古車のメンテナンス履歴の確認方法と適切なタイミング、簡単なセルフメンテナンスのやり方やメンテナンスを依頼する業者の選び方などを説明します。
また、カーリースを利用した場合のメンテナンスがどうなるかも解説しますので、これから中古車を購入する方は参考にしてください。
買った車を長持ちさせるには、「前の持ち主がどんなメンテナンスを行っていたのか」そして「これから自分がどうメンテナンスすべきなのか」を知っておく必要があります。
この記事では、中古車のメンテナンスの必要性と具体的な内容を説明します。参考にしてください。

車は消耗品なので、メンテナンスをこまめに行うことで長く乗り続けることが可能になります。
メンテナンスを怠れば車が劣化するのみならず、故障によって事故を起こす危険性も高まるでしょう。
また、常日頃からこまめにメンテナンスすることで、車検の際の部品交換費用なども最低限の範囲で抑えることができます。いちいちメンテナンスを行うことは面倒でも、長い目で見れば運転時の安全と維持費用の節約につながっていきます。
整備記録簿とは、定期的に行われる車の点検(12カ月点検や24カ月点検)の際に、整備工場の側で点検内容を記録したものです。この記録には、今まで行われた点検や部品交換の内容が全て書かれています。
中古車の場合は前の持ち主が紛失しているケースもありますが、基本的には販売店でメンテナンスノートや保証書と一緒に保管しています。一度確認しておきましょう。
とはいえ、日常的なメンテナンスも継続して行うに越したことはありません。走行距離や使用年数ごとにエンジンオイルやエレメントは交換が必要ですし、タイヤの空気圧チェックや洗車など日常的にできることも多くあります。
また、ディーラーや整備工場で法定点検を受けることも大切です。納車後に気になる点があった場合も、メンテナンスの対象になる内容であれば、購入した販売店で見てもらうようにしましょう。
まず覚えておきたいのは自動車の部品のほとんどは「消耗品」であること、自動車は日常的なメンテナンスと定期点検を行うのが法令上の義務になっているということです。
メンテナンスを怠ると、部品の消耗劣化の影響が思いがけないタイミングで生じ、事故につながることもあります。
特にエンジンオイルの交換は必要なメンテナンスの代表格で、これを怠るとエンジンが故障し取り返しのつかないことになるかもしれません。
また、車のパフォーマンスや燃費を良好に保つためにはタイヤの空気圧チェックも大切です。これらを行わないと、運転の安全性にも維持費用にも大きく影響します。

中古車を購入したら、どのような項目の点検整備が必要なのでしょう?
以下では、車を安全かつ快適に乗り続けるために必要なメンテナンスのうち、代表的なものを紹介します。
これらのメンテナンス項目は、自力で日常的にチェックすることも可能です。愛車を良い状態で長く維持させるためにも参考にしてください。
オイルの減りとフィルターの汚れは定期的にチェックしましょう。半年ごと、あるいは走行距離3,000~5,000キロごとの点検が最適です。
エンジンオイルが劣化して粘度が増していくと、最悪の場合エンジンの破損につながります。エンジン動作の潤滑油となるオイルが、エンジンをかけるたびに摩擦や燃焼で汚れていくためです。
オイルフィルターはこのオイルをろ過して汚れを取ってくれますが、こちらも汚れた状態が続けばオイルの劣化につながります。目安として、オイル交換の2回に1回のペースでフィルターも交換するといいでしょう。
車のタイヤはどれも同じペースですり減るわけではありませんので、タイヤの装着位置をローテーションで変えることで摩耗のペースを調整できます。ハンドルのブレやカーブの安定性を見ながら、定期的な付け替えを検討してください。
また、タイヤは溝が減ってきたら交換しましょう。すり減ったタイヤは乾いた道路を走る時は気になりませんが、雨や雪の日にスリップしやすくなり、スリップサインが露出すると車検にも通らなくなります。
ブレーキフルードは吸湿性が高いことから、水分が多くなると劣化や周辺機器にサビが生じやすくなります。
車のブレーキは油圧式なので、どうしてもブレーキフルードの状態によってパフォーマンスが左右されます。
4年に一度を目安に交換するのが最適なので、折を見て自分で行うか、業者に点検してもらってください。
エアクリーナーを長期間使っているとフィルターが汚れていき、シリンダーやピストンの消耗などが生じます。エンジンの出力が弱まって燃費の悪化につながるため、定期的な交換が必要です。
20,000㎞の走行距離か2年の使用期間を目安に点検・交換するようにしましょう。埃っぽい場所での走行が多ければ、日常的に点検するのがベストです。
悪臭だけではなく、フィルターが汚れると空気の循環が悪くなり、エアコンの機能そのものの低下につながります。これは燃費にも影響してきますので、定期的な点検と掃除を心がけるようにしましょう。

車は、セルフメンテナンスを日常的に行うことで万が一の時の異常に気付きやすくなりますし、愛車を長持ちさせることにもつながります。
それでは、自分で愛車の点検を行う際はどのような点をチェックすればいいのでしょう?
以下で詳しく説明します。
こうした細かなゴミは蓄積されるとカビ、虫、悪臭の原因になることがあるので、折を見て掃除機や粘着クリーナーで除去するのがベストです。
シートカバーを定期的に外して洗濯したり、消臭剤・空気清浄機を設置したりするのも効果的です。
細かな付着物や泥、水垢などは、放置するとボディの傷やサビの原因になることがあるので注意してください。
できれば、月に一度は洗車を行うのが理想的です。頻繁に行う必要はありませんが、数か月に1回程度はポリッシャーでボディを磨いたり、コーティング剤を使用したりしてボディをきれいにしましょう。
ただ、あまり頻繁に洗車をすると、今度は洗剤やスポンジの摩擦がコーティングの状態などに影響することがあります。
ワイパーは、雨天時に動かして「拭きムラ」や「ビビリ」が生じないか、そして良好な視界が保てるかがチェックポイントです。
また、ウィンドウォッシャー液も適宜噴射してみて、適量が出るか、ボトルが空になっていないかを確認してください。

通常、中古車を購入する場合は、納車前に販売店によるメンテナンスが行われています。よって、車の愛好家の方や専門家以外はやたらと神経質になる必要はありません。
しかし、法定整備は必要ですし、しっかりとセルフメンテナンスは行うことは重要です。
定期点検のスケジュールや部品交換の費用もあらかじめ計画しておきましょう。
これらの点検結果は点検整備記録簿に記録され、今後部品を交換する時期の判断材料とされます。この記録があれば、万が一の事故の際に責任が軽くなることもあるほか、車を売却する場合に高値がつくことも期待できるでしょう。
2つの法定整備を受けることは車の所有者の法的義務とされていますが、整備を受けないと罰則があるわけではありません。しかし、受けるメリットと受けないデメリットははっきりしていますので、整備はしっかり受けるようにしてください。
しかし、どれも動かなくなると走行に支障をきたす重要な物品です。
「エンジンがかかりにくくなった」「ライトが弱くなった」と感じたら劣化している可能性があります。
カー用品店で購入・交換もできますし、法定整備のメンテナンス項目になっているので、整備を受ける際に交換を依頼するのもいいでしょう。
例えば、ブレーキの場合は踏んだ時に「キーキー」と鳥の鳴き声のような異音がすればパーツの摩耗が考えられます。
また、エンジンから「キュルキュル」という異音が出たら、ベルト系に不具合が起きているかもしれません。
いずれもよくあるケースなので、専門の業者ならすぐに交換・修理してくれます。

車の法定整備や車検、メンテナンスを業者に依頼したい場合は、購入した販売店に頼むのが一般的でしょう。
一方、ネットオークションなどの個人間の取り引きで入手した場合は、改めて持ち込み先を探す必要があります。
以下では、そのような場合の持込先の種類を整理してみました。自分に合った依頼先を探してみてください。
メーカー直下のディーラーであれば指定工場を併設しているので、全ての処理や手続きをまとめて行えます。
また、ディーラーは自社ブランドの車についての専門知識や整備の経験も豊富なのが一番の特徴です。リコールもすぐに対応してくれるでしょう。
デメリットとしては、工賃や手数料が高い点が挙げられます。ディーラーに依頼をする場合は事前に金額を確認しておくことをおすすめします。
認証工場に車検を依頼する場合は、実際の検査は陸運支局の車検場に持ち込んで行うことになるので少し時間がかかります。
こうした工場は、メーカーを問わずさまざまな車種に幅広く対応してくれますし、ディーラーよりも工賃や手数料が安いことが多いです。
工場ごとの得意ジャンルに合わせた依頼ができれば、継続的に愛車のメンテナンスを行う上で頼もしい味方になってくれるでしょう。
特にタイヤについては、格安のブランド商品を扱っていることもあります。ディーラーや整備工場とも違う、量販店ならではの強みを活かしたメンテナンスを受けられるでしょう。
ディーラーや整備工場に馴染みがない方でもガソリンスタンドは利用しますので、給油のついでで気軽に利用できるのは大きな利点でしょう。

年契約で車を借りて毎月一定金額を支払う「カーリース」の場合は、法定点検などは誰が行うことになるでしょう?
それは、契約時に「メンテナンスリース」と「ファイナンスリース」のどちらを選択したかによって異なります。
点検・部品交換・オイル交換などの費用も全部料金に含まれているので、安心して任せられるでしょう。また、メンテナンス中の代車の手配やタイヤ交換、ロードサービスなどの費用も込みになる場合もあります。
サービスの内訳はリース会社や契約内容によって異なるので、契約する時点で詳細を確認しておいてください。
メンテナンスリースでは整備士がきちんと整備を行ってくれるので、車の扱いに慣れていない方でも安心して利用することができます。
ただし、こうしたメンテナンスのサービスがないファイナンスリースに比べると料金は割高です。
支払うのは車の購入費用、初期整備費用、税金や自賠責保険料だけですので、メンテナンスリースよりも料金は割安です。
よって、メンテナンスの費用や消耗品などの交換は自分で行うか、整備工場に持ち込んだりすることになります。こういった費用も全てユーザー負担で都度発生するので、利用にあたっては後々必要になるということを覚えてきましょう。
中古車リースの場合は、納車時に行われる車検や法定点検はリース会社で請け負ってくれることもありますが、それ以外の点検整備の費用はファイナンスリースと同様に全てユーザーの自己負担となります。
中古車リースは利用料金が安く済むのが一番のメリットですが、新車リースと比べてアフターサービスが充実していないこともありますので、契約前に必ず確認しておきましょう。
ここでは、中古車のメンテナンス履歴の確認方法と適切なタイミング、簡単なセルフメンテナンスのやり方やメンテナンスを依頼する業者の選び方などを説明します。
また、カーリースを利用した場合のメンテナンスがどうなるかも解説しますので、これから中古車を購入する方は参考にしてください。
この記事の目次
車の購入時はメンテナンスのことを念頭において
中古車を買う時は、メンテナンスの状態が気になるという方が多いかもしれません。買った車を長持ちさせるには、「前の持ち主がどんなメンテナンスを行っていたのか」そして「これから自分がどうメンテナンスすべきなのか」を知っておく必要があります。
この記事では、中古車のメンテナンスの必要性と具体的な内容を説明します。参考にしてください。
なぜ中古車のメンテナンスが必要なのか

メンテナンスを怠れば車が劣化するのみならず、故障によって事故を起こす危険性も高まるでしょう。
また、常日頃からこまめにメンテナンスすることで、車検の際の部品交換費用なども最低限の範囲で抑えることができます。いちいちメンテナンスを行うことは面倒でも、長い目で見れば運転時の安全と維持費用の節約につながっていきます。
メンテナンスの履歴はどう確認するのか
車のメンテナンスの履歴は「点検整備記録簿」によって確認できます。整備記録簿とは、定期的に行われる車の点検(12カ月点検や24カ月点検)の際に、整備工場の側で点検内容を記録したものです。この記録には、今まで行われた点検や部品交換の内容が全て書かれています。
中古車の場合は前の持ち主が紛失しているケースもありますが、基本的には販売店でメンテナンスノートや保証書と一緒に保管しています。一度確認しておきましょう。
中古車はどのタイミングでメンテナンスを行うとよいのか
基本的に中古車は、法定整備がきちんと行われて納車されたことを示す「法定整備付き」のものを選ぶことが大切です。これがあれば、次回の点検までは大規模な部品交換の必要が生じたり致命的な欠陥が発覚したりするといった心配はないということです。とはいえ、日常的なメンテナンスも継続して行うに越したことはありません。走行距離や使用年数ごとにエンジンオイルやエレメントは交換が必要ですし、タイヤの空気圧チェックや洗車など日常的にできることも多くあります。
また、ディーラーや整備工場で法定点検を受けることも大切です。納車後に気になる点があった場合も、メンテナンスの対象になる内容であれば、購入した販売店で見てもらうようにしましょう。
メンテナンスを怠るとどうなるのか
では、メンテナンスを行わないと車はどうなるのでしょう?まず覚えておきたいのは自動車の部品のほとんどは「消耗品」であること、自動車は日常的なメンテナンスと定期点検を行うのが法令上の義務になっているということです。
メンテナンスを怠ると、部品の消耗劣化の影響が思いがけないタイミングで生じ、事故につながることもあります。
特にエンジンオイルの交換は必要なメンテナンスの代表格で、これを怠るとエンジンが故障し取り返しのつかないことになるかもしれません。
また、車のパフォーマンスや燃費を良好に保つためにはタイヤの空気圧チェックも大切です。これらを行わないと、運転の安全性にも維持費用にも大きく影響します。
中古車の代表的なメンテナンス項目

以下では、車を安全かつ快適に乗り続けるために必要なメンテナンスのうち、代表的なものを紹介します。
これらのメンテナンス項目は、自力で日常的にチェックすることも可能です。愛車を良い状態で長く維持させるためにも参考にしてください。
エンジンオイルとオイルフィルター
エンジンオイルとオイルフィルター(オイルエレメント)の点検は、最も重要な項目の一つです。オイルの減りとフィルターの汚れは定期的にチェックしましょう。半年ごと、あるいは走行距離3,000~5,000キロごとの点検が最適です。
エンジンオイルが劣化して粘度が増していくと、最悪の場合エンジンの破損につながります。エンジン動作の潤滑油となるオイルが、エンジンをかけるたびに摩擦や燃焼で汚れていくためです。
オイルフィルターはこのオイルをろ過して汚れを取ってくれますが、こちらも汚れた状態が続けばオイルの劣化につながります。目安として、オイル交換の2回に1回のペースでフィルターも交換するといいでしょう。
タイヤの空気圧と溝の状態
安定した走行と燃費を維持するためには、タイヤの点検が必須です。なるべく1ヶ月に1回を目安に、ガソリンスタンドなどで空気圧チェック用の専用タンクやエアコンプレッサーを借りるなどして状態をチェックしましょう。車のタイヤはどれも同じペースですり減るわけではありませんので、タイヤの装着位置をローテーションで変えることで摩耗のペースを調整できます。ハンドルのブレやカーブの安定性を見ながら、定期的な付け替えを検討してください。
また、タイヤは溝が減ってきたら交換しましょう。すり減ったタイヤは乾いた道路を走る時は気になりませんが、雨や雪の日にスリップしやすくなり、スリップサインが露出すると車検にも通らなくなります。
ブレーキフルード
ブレーキフルードはブレーキを作動させるのに必要な潤滑油で、これの劣化具合にも注意を払うようにしましょう。ブレーキフルードは吸湿性が高いことから、水分が多くなると劣化や周辺機器にサビが生じやすくなります。
車のブレーキは油圧式なので、どうしてもブレーキフルードの状態によってパフォーマンスが左右されます。
4年に一度を目安に交換するのが最適なので、折を見て自分で行うか、業者に点検してもらってください。
エアクリーナー
エンジンの空気の取り入れ口から不純物が入らないようにする「エアクリーナー」という部品があります。走行中に浮遊する異物や埃を取り除く機能を持つ部品で、エアクリーナーの状態にも注意が必要です。エアクリーナーを長期間使っているとフィルターが汚れていき、シリンダーやピストンの消耗などが生じます。エンジンの出力が弱まって燃費の悪化につながるため、定期的な交換が必要です。
20,000㎞の走行距離か2年の使用期間を目安に点検・交換するようにしましょう。埃っぽい場所での走行が多ければ、日常的に点検するのがベストです。
エアコン
車のエアコンにも、室内用エアコンなどと同じように花粉や埃を防ぐフィルターがついています。このエアコンフィルターが汚れてくるとカビが発生し、車内に悪臭が撒き散らされることになるので注意が必要です。悪臭だけではなく、フィルターが汚れると空気の循環が悪くなり、エアコンの機能そのものの低下につながります。これは燃費にも影響してきますので、定期的な点検と掃除を心がけるようにしましょう。
簡単なセルフメンテナンスを心がける

それでは、自分で愛車の点検を行う際はどのような点をチェックすればいいのでしょう?
以下で詳しく説明します。
車内のゴミや臭いに注意
車を長期間使っていると、気付かないうちに髪の毛・糸くず・埃などが車内にたまっていくものです。また、車内で飲食をしたり小さなお子さんを乗せる機会が多かったりすると、食べこぼしなどもあるでしょう。こうした細かなゴミは蓄積されるとカビ、虫、悪臭の原因になることがあるので、折を見て掃除機や粘着クリーナーで除去するのがベストです。
シートカバーを定期的に外して洗濯したり、消臭剤・空気清浄機を設置したりするのも効果的です。
こまめな洗車で傷・汚れを防ぐ
運転する頻度とは無関係に車のボディは次第に汚れていくものです。屋根のない場所に駐車していればなおさらです。細かな付着物や泥、水垢などは、放置するとボディの傷やサビの原因になることがあるので注意してください。
できれば、月に一度は洗車を行うのが理想的です。頻繁に行う必要はありませんが、数か月に1回程度はポリッシャーでボディを磨いたり、コーティング剤を使用したりしてボディをきれいにしましょう。
ただ、あまり頻繁に洗車をすると、今度は洗剤やスポンジの摩擦がコーティングの状態などに影響することがあります。
消耗部品の状態を確認する
ワイパーのゴムやウインドウォッシャー液などはすべて消耗品です。こまめに状態を確認しましょう。ワイパーは、雨天時に動かして「拭きムラ」や「ビビリ」が生じないか、そして良好な視界が保てるかがチェックポイントです。
また、ウィンドウォッシャー液も適宜噴射してみて、適量が出るか、ボトルが空になっていないかを確認してください。
購入後の中古車の点検整備について

しかし、法定整備は必要ですし、しっかりとセルフメンテナンスは行うことは重要です。
定期点検のスケジュールや部品交換の費用もあらかじめ計画しておきましょう。
法定整備をしっかり受ける
自動車の点検整備として重要なものが「12ヵ月点検」と、車検と同時に受けるのが一般的な「24カ月点検」です。いずれも法律で定められたもので、車の車種や用途ごとに点検のタイミングなどが決まっています。これらの点検結果は点検整備記録簿に記録され、今後部品を交換する時期の判断材料とされます。この記録があれば、万が一の事故の際に責任が軽くなることもあるほか、車を売却する場合に高値がつくことも期待できるでしょう。
2つの法定整備を受けることは車の所有者の法的義務とされていますが、整備を受けないと罰則があるわけではありません。しかし、受けるメリットと受けないデメリットははっきりしていますので、整備はしっかり受けるようにしてください。
消耗品は定期的に交換する
バッテリー、ヘッドライト、ウインカーに使用する電球類などを交換する機会はあまり多くないので、消耗品と言われると意外かもしれません。しかし、どれも動かなくなると走行に支障をきたす重要な物品です。
「エンジンがかかりにくくなった」「ライトが弱くなった」と感じたら劣化している可能性があります。
カー用品店で購入・交換もできますし、法定整備のメンテナンス項目になっているので、整備を受ける際に交換を依頼するのもいいでしょう。
安全走行に関わるパーツは念入りに
安全走行に関わるパーツは特に念入りなメンテナンスが必要です。些細なことでも「いつもと違う」と感じたらすぐチェックしましょう。例えば、ブレーキの場合は踏んだ時に「キーキー」と鳥の鳴き声のような異音がすればパーツの摩耗が考えられます。
また、エンジンから「キュルキュル」という異音が出たら、ベルト系に不具合が起きているかもしれません。
いずれもよくあるケースなので、専門の業者ならすぐに交換・修理してくれます。
法定整備・車検はどこに依頼するのか

一方、ネットオークションなどの個人間の取り引きで入手した場合は、改めて持ち込み先を探す必要があります。
以下では、そのような場合の持込先の種類を整理してみました。自分に合った依頼先を探してみてください。
ディーラー
メーカー系の正規販売店のことを「ディーラー」と呼びます。ここに依頼すると、併設している整備工場で点検してもらうことができます。メーカー直下のディーラーであれば指定工場を併設しているので、全ての処理や手続きをまとめて行えます。
また、ディーラーは自社ブランドの車についての専門知識や整備の経験も豊富なのが一番の特徴です。リコールもすぐに対応してくれるでしょう。
デメリットとしては、工賃や手数料が高い点が挙げられます。ディーラーに依頼をする場合は事前に金額を確認しておくことをおすすめします。
整備工場
中古車販売店に併設する工場や地域内の整備工場に依頼することもできます。こうした工場は「認証工場」と「指定工場」の2種類に分類されます。認証工場に車検を依頼する場合は、実際の検査は陸運支局の車検場に持ち込んで行うことになるので少し時間がかかります。
こうした工場は、メーカーを問わずさまざまな車種に幅広く対応してくれますし、ディーラーよりも工賃や手数料が安いことが多いです。
工場ごとの得意ジャンルに合わせた依頼ができれば、継続的に愛車のメンテナンスを行う上で頼もしい味方になってくれるでしょう。
カー用品店
最近の大型カー用品店は、店舗に指定工場を併設しているものも多くあります。こうしたお店は、アフターパーツを安く自分好みに装着できる点が特徴です。特にタイヤについては、格安のブランド商品を扱っていることもあります。ディーラーや整備工場とも違う、量販店ならではの強みを活かしたメンテナンスを受けられるでしょう。
ガソリンスタンド
最近のガソリンスタンドには指定工場が併設されており、車検ができるところも多くなってきました。ディーラーや整備工場に馴染みがない方でもガソリンスタンドは利用しますので、給油のついでで気軽に利用できるのは大きな利点でしょう。
カーリースのメンテナンスは誰が行うのか

それは、契約時に「メンテナンスリース」と「ファイナンスリース」のどちらを選択したかによって異なります。
メンテナンスリースの場合
メンテナンスリースは、法定点検などのメンテナンスを全てリース会社が行います。点検・部品交換・オイル交換などの費用も全部料金に含まれているので、安心して任せられるでしょう。また、メンテナンス中の代車の手配やタイヤ交換、ロードサービスなどの費用も込みになる場合もあります。
サービスの内訳はリース会社や契約内容によって異なるので、契約する時点で詳細を確認しておいてください。
メンテナンスリースでは整備士がきちんと整備を行ってくれるので、車の扱いに慣れていない方でも安心して利用することができます。
ただし、こうしたメンテナンスのサービスがないファイナンスリースに比べると料金は割高です。
ファイナンスリースの場合
ファイナンスリースは、メンテナンスをユーザーが自分で行うプランです。支払うのは車の購入費用、初期整備費用、税金や自賠責保険料だけですので、メンテナンスリースよりも料金は割安です。
よって、メンテナンスの費用や消耗品などの交換は自分で行うか、整備工場に持ち込んだりすることになります。こういった費用も全てユーザー負担で都度発生するので、利用にあたっては後々必要になるということを覚えてきましょう。
中古車リースの場合
通常、カーリースでは新車が扱われますが、「中古車リース」というサービスを用意している業者も存在します。中古車リースの場合は、納車時に行われる車検や法定点検はリース会社で請け負ってくれることもありますが、それ以外の点検整備の費用はファイナンスリースと同様に全てユーザーの自己負担となります。
中古車リースは利用料金が安く済むのが一番のメリットですが、新車リースと比べてアフターサービスが充実していないこともありますので、契約前に必ず確認しておきましょう。
まとめ
①中古車の購入時は、購入前のメンテナンス履歴などを確認する
②購入後のメンテナンスにも注意する
③メンテナンスは法定点検の時期やエンジンオイル、タイヤ、ブレーキオイルなどの消耗品の摩耗が進むタイミングで行う
④安全走行に関わるパーツはこまめに交換する
⑤清掃・洗車・消耗品チェックなどのセルフメンテナンスも効果的
⑥カーリースの場合はメンテナンスリース、ファイナンスリース、中古車リースで内容が異なる
この記事の画像を見る