中古車購入チェックポイント
更新日:2022.03.17 / 掲載日:2022.01.07
憧れのベンツも夢じゃない!中古車の残価設定で賢く乗る方法
メルセデス・ベンツと言えば、車に詳しくない方でもなんとなく知っている「高級輸入車」の代名詞的存在です。
車好きなら一度は乗ってみたいブランドですが、高級さゆえ、輸入車ゆえにどうしても敷居が高いと感じている方も多いかもしれません。
しかし現代は、メーカーの工夫や新しいローン商品の登場などにより、中古ならベンツの購入も難しくなくなってきました。この記事では賢くベンツに乗る方法を紹介します。
今まで手が届かなかった憧れのメルセデス・ベンツを手に入れるヒントにしてください。

メルセデス・ベンツは昔から人気のある車種です。数ある輸入車の中でも、その性能の高さ、スタイリッシュで気品のある造形、そして長い歴史ゆえの由緒正しさは飛び抜けており、長年、多くの人の憧れの的であり続けてきました。
しかし、それだけに本体価格は高く維持費も高額なことから、敷居の高さは否めません。ここでは、そんなベンツを、できるだけ費用を抑えて中古で購入するという選択肢について説明していきます。
ベンツは、その人気ゆえに市場でも在庫が多く、実は比較的入手しやすいです。また、最近は外車の維持費も昔ほどかさまないようになっています。
外車メーカーの中でも特に格調高く由緒正しいベンツは、「スタイリッシュな高級外車」の代表格です。それだけに新車は価格も高いのですが、年式と走行距離によってすぐ値下がりする日本の中古車市場では狙い目と言えます。
また、ベンツのオーナーは車好きの方が多いので中古でも状態のいいものが多く、仮に新車の3割の価格だったとしても品質まで3割減とは限りません。
ベンツを買うなら中古車もおすすめです。
次に、価格の手頃さから人気なのが「Cクラス」です。グレードバリエーションの豊富さから高い人気があり、メルセデス・ベンツの屋台骨と言われています。
「Gクラス」は多くの芸能人が所有しているSUVの最高峰で「ゲレンデ」の愛称で親しまれ、多くの方が欲しがるモデルです。
そして「Aクラス」はメルセデス・ベンツのエントリーモデルにあたり、2018年にはフルモデルチェンジを果たしました。それにより現在はデザイン、走行性能、安全装備などにおいて最新型の機能を備えています。
ベンツの中古車は大変人気があり、市場にもたくさん出回っています。そのため、価格の幅もとても広く、探し方によっては多少グレードが高いものも見つけられる可能性があります。
ベンツを所有している方は車の愛好家が多く、中古でも状態が良いことが多いです。たくさんの選択肢の中から、ラグジュアリーな車種が見つかるかもしれません。

ベンツを中古車で購入する際、注意するべきことは何でしょう?
まず「年式や走行距離」「ボディの状態や修復歴」などの確認が必要なのは普通の中古車と同じです。
さらに「メーカー独自の保証プログラムが生きているか」「維持費などは今後どれくらいかかるか」の2つも要注意です。これはベンツならではのチェックポイントです。
ベンツを中古で購入する時の注意するポイントは4つあります。以下で詳しく説明します。
メルセデス・ベンツ認定中古車には、専用の保証プログラムが用意されています。
万が一、故障した場合でも走行距離にかかわらず正規のサービスネットワークで無料の修理が可能です。また、走行中に発生したトラブルについても、無償かつ24時間体制でサポートしてくれます。
まずは標準装備とされているものがきちんと備わっているか、またそれらの動作に問題がないか確認が必要です。
また、外装・内装の状態も見落とせません。以下の項目は必ず確認しましょう。
・ボディに傷やへこみがないか
・ドアは問題なく開閉するか
・オイルのにじみやエンジンなどから異音がないか
・シートの汚れやタバコの悪臭が残っていないか
修復歴がある場合は、後に不具合や故障が発生しやすく修理費がかかります。また、車検が切れている車は追加で車検費用も必要になるので、そのあたりも踏まえながら車の状態を確かめるようにしましょう。
「安い」という理由だけで生産が終了しているものや古すぎるものを購入すると、修理やパーツ交換ができず後で困るかもしれません。
一般的には車の寿命は10年と言われており、それを超えれば故障のリスクが高まり、修理も難しくなります。
ただし、ベンツの場合は古くてもプレミア付きの車種ゆえに高価格というケースもあるので、そういった点も販売店に確認しておきましょう。
また、車は走行距離の長さに比例して消耗・劣化していきます。一般的には10万~13万キロ程度が車の乗り換えの目安とされており、これを超えた中古車は価格が安くなるものの、故障などのリスクも高くなります。
実際、ベンツはハイオクを使いますし、輸入車は車検や故障時の修理費用も高くなります。しかし、昔と比べると、ベンツの維持費は国産車の水準に近づきつつあるのが現状です。
減税対象車や先進的な環境対応技術が盛り込まれたクリーンディーゼル車の積極的な導入が進んでいることが、主な理由です。
また、近年は国内でも輸入車メーカーが増加し、外車の修理も珍しいものではなくなりました。そのため修理費も抑えられるようになり、車種によっては国産車より安いことがあるほどです。

自動車を購入する際、多くの方はローンを組んで資金を調達し、車を使いながら返済することになるでしょう。こうしたローンには、銀行やディーラーから借りるものや、残価設定型ローンと呼ばれるものがあります。
以下では特に残価設定型ローンの種類や、メリット・デメリットを説明します。車を購入する際の参考にしてください。
もうひとつが、特定の自動車メーカー系列のディーラーや、提携する信販会社から資金を借りるディーラーローンです。ディーラーローンには「全額を借りるフルローン」と「残価設定型ローン」の2つに分類することができます。
フルローンは、ローンを完済するまで車の名義はディーラーの名前で登録されており、完済することで正式に名義を購入者に変えられるようになるというものです。
残価設定型ローンは、完済時にどうするか選択肢があるのですが、これは次の項目で説明します。
このローンはどういう仕組みで成り立っており、通常のカーローンとどのような点が異なるのでしょう?
まず、カーローンは「車両価格全額」について分割払いで返済する方法ですが、残価設定型ローンで分割払いをするのは「車両価格の一部分」になります。
数年後の車の下取価格をあらかじめ設定しておき、車両価格全額から下取価格をマイナスした分を、ユーザーが分割払いする形です。
残価設定型ローンは下取り価格が事前に決まっている関係上、走行距離に上限が設けられ、カスタマイズなどは制限されています。
一方で、頭金が不要である、毎月の返済額が少なめで済むといったメリットもあります。以下でさらに詳しく説明していきましょう。
残価保証型は、契約期間が終了しても、一定の残価が保証されるタイプです。
再査定型は、ローン最終支払時に車を再査定するので追加払いが発生する可能性があります。
国内のほとんどのブランドは残価保証型を採用していますが、ベンツのような輸入車は残価保証型と再査定型をあわせて採用していることも多いです。
再査定型を採用しているということは、ユーザーにとって不利になると思うかもしれませんが、メルセデス・ベンツは契約期間終了後も車の査定額が設定残価を上回ることが多いとして、ポジティブに捉えています。
主なメリットは「月々の支払いを軽減できること」「まとまった資金が不要なこと」「数年後の下取価格が保証されていること」の3つになります。
車の購入方法を決める際の参考にしてください。
下取価格を新車の購入価格からマイナスし、その残額を分割して返済していくので、月々の支払いの負担を減らしたい方におすすめと言えます。
また、ローンの返済期間はいずれ車を手放して処分するタイミング、つまり下取りに出すまでの時期に合わせて設定することができます。
下取価格が決まったらそれを差し引いた車の代金を何年かけて支払うか、ある程度まで自由に決めることが可能です。
せっかく分割払いで月々の支払いを抑えられるのに、最初にまとまったお金が必要になるという矛盾がローン支払いの難点です。
しかし、残価設定型ローンの場合は、この頭金という制度がないので、ユーザーの財布に優しいと言えるでしょう。事前にまとまった金額の資金がなくても、安定した収入さえあれば新車を入手することが可能になるのです。
また、通常のローン商品の場合、頭金と似たような制度で「ボーナス月の支払い」というのもあります。
残価設定型だとボーナス月の支払いもありません。まとまった予算がない方や貯金に手を付けたくない方におすすめです。
その車を下取りすることで、販売店も適度な年式の中古車が手に入ることになり、ユーザーもお得に車を利用できるわけです。
新車で購入しても車の価値は年月が経つとあっという間に下がるので、下取価格が保証されているという点は安心です。
以下で、留意すべき点を3つ説明していきます。残価設定型ローンで車を購入するかどうかを決める際の参考にしてください。
例えば、3年程度で乗り換えるのなら、残価設定型ローンは最終支払額を納めることがないので月々の返済額と支払総額の双方が安くなります。しかし、長く乗り続ける場合はディーラーローンや金融機関のローンの方がかえって支払総額も安く済むでしょう。
残価設定型ローンもローンの一種なので、当然利息がかかります。短いスパンで見れば毎月の支払いは少なく済みますが、期間が長くなればなるほど利息が取られて損をする可能性があります。
車をカスタマイズするのが好きな方は、残価設定型ローンの利用には不向きかもしれません。カスタマイズしたい方は、ディーラーローンや金融機関のローンを組むことをおすすめします。
また、残価設定型ローンで購入した車は、返却時にボディの傷や走行距離なども改めて確認されます。状態によっては最初に設定した下取価格を下回ってしまい、ユーザーの負担が増えることもあるので、車は丁寧に扱わないといけません。
また、中古車の場合は、前の持ち主が車をどう扱っていたかによって、状態のよくない車に当たってしまう可能性もあります。そうなると、後に修理費用などでかえって経費がかさむかもしれません。その点の見極めも必要でしょう。

ここまでは一般的な新車や中古車を購入する場合の、残価設定型ローンの利用について説明してきました。これとは別に、ベンツの中古車の場合は独自の残価設定方式の支払方法が準備されています。
これは「メルセデス・ベンツが独自に準備しているもの」と「販売店が個別に準備しているもの」の2種類があります。詳しい内容を、以下で見ていきましょう。
大まかな仕組みは通常のものと同じで、元金の一部を据え置くことで月々の支払額が軽減される仕組みとなっています。
また、乗り換え時にはワンランク上のモデルが選択可能で、中古車に適したプランも準備されているなどサービス内容も充実しています。
定期点検などの費用が最初から支払額に含まれているのも利点でしょう。
クレジット会社と提携して毎月の支払額や支払回数をユーザーが自由に決められるというものです。
しかし、ライフプランは、どれほど厳密に定めても思い通りにはいかないものです。その都度の経済状況やライフスタイルの変化に合わせて、支払いパターンの変更が可能な場合もあるので、確認してみてください。
こうした店舗では、例えば契約後でも一部の繰り上げ返済が可能だったり、返済期間を短縮することで手数料を軽減してくれたりすることがあります。また、返済期間の延長などについても、お客様の都合に合わせて相談に乗ってくれるでしょう。
車好きなら一度は乗ってみたいブランドですが、高級さゆえ、輸入車ゆえにどうしても敷居が高いと感じている方も多いかもしれません。
しかし現代は、メーカーの工夫や新しいローン商品の登場などにより、中古ならベンツの購入も難しくなくなってきました。この記事では賢くベンツに乗る方法を紹介します。
今まで手が届かなかった憧れのメルセデス・ベンツを手に入れるヒントにしてください。
この記事の目次
ベンツを安く手に入れるなら中古車がおすすめ!

しかし、それだけに本体価格は高く維持費も高額なことから、敷居の高さは否めません。ここでは、そんなベンツを、できるだけ費用を抑えて中古で購入するという選択肢について説明していきます。
ベンツは、その人気ゆえに市場でも在庫が多く、実は比較的入手しやすいです。また、最近は外車の維持費も昔ほどかさまないようになっています。
中古車のベンツがおすすめな理由
ベンツは日本の中古車市場でも人気が高く、その供給台数も多いことから、車種や価格帯の幅がとても広いのが特徴です。よって、グレードの高い新車同様のものを国産車と変わらない価格で入手することも可能かもしれません。外車メーカーの中でも特に格調高く由緒正しいベンツは、「スタイリッシュな高級外車」の代表格です。それだけに新車は価格も高いのですが、年式と走行距離によってすぐ値下がりする日本の中古車市場では狙い目と言えます。
また、ベンツのオーナーは車好きの方が多いので中古でも状態のいいものが多く、仮に新車の3割の価格だったとしても品質まで3割減とは限りません。
ベンツを買うなら中古車もおすすめです。
中古ベンツの人気クラスは?
ベンツの中古車で最も高い人気を保ち続けているのは、フラッグシップモデルの「Sクラス」です。現在のメルセデス・ベンツのスタイリッシュなデザインのイメージは、このクラスが発祥です。次に、価格の手頃さから人気なのが「Cクラス」です。グレードバリエーションの豊富さから高い人気があり、メルセデス・ベンツの屋台骨と言われています。
「Gクラス」は多くの芸能人が所有しているSUVの最高峰で「ゲレンデ」の愛称で親しまれ、多くの方が欲しがるモデルです。
そして「Aクラス」はメルセデス・ベンツのエントリーモデルにあたり、2018年にはフルモデルチェンジを果たしました。それにより現在はデザイン、走行性能、安全装備などにおいて最新型の機能を備えています。
中古車なら選択肢が多い!
メルセデス・ベンツと言えば「高級外車」の代表格で、名実ともに新車では手に入れにくいかもしれません。しかし中古車なら、国産の自動車と変わらない価格で手に入れられるでしょう。ベンツの中古車は大変人気があり、市場にもたくさん出回っています。そのため、価格の幅もとても広く、探し方によっては多少グレードが高いものも見つけられる可能性があります。
ベンツを所有している方は車の愛好家が多く、中古でも状態が良いことが多いです。たくさんの選択肢の中から、ラグジュアリーな車種が見つかるかもしれません。
ベンツを中古で購入する時の注意するポイント4つ

まず「年式や走行距離」「ボディの状態や修復歴」などの確認が必要なのは普通の中古車と同じです。
さらに「メーカー独自の保証プログラムが生きているか」「維持費などは今後どれくらいかかるか」の2つも要注意です。これはベンツならではのチェックポイントです。
ベンツを中古で購入する時の注意するポイントは4つあります。以下で詳しく説明します。
①保証内容を確認しよう
ベンツは中古車もアフターサービスが充実しており、メルセデス独自の厳しい基準をクリアした高品質な中古車は「メルセデス・ベンツ認定中古車」として認定されます。メルセデス・ベンツ認定中古車には、専用の保証プログラムが用意されています。
万が一、故障した場合でも走行距離にかかわらず正規のサービスネットワークで無料の修理が可能です。また、走行中に発生したトラブルについても、無償かつ24時間体制でサポートしてくれます。
②状態の確認は念入りに
ベンツは耐久性や安全性能における信頼度が非常に高いものの、中古車の場合は油断せず状態をチェックしましょう。まずは標準装備とされているものがきちんと備わっているか、またそれらの動作に問題がないか確認が必要です。
また、外装・内装の状態も見落とせません。以下の項目は必ず確認しましょう。
・ボディに傷やへこみがないか
・ドアは問題なく開閉するか
・オイルのにじみやエンジンなどから異音がないか
・シートの汚れやタバコの悪臭が残っていないか
修復歴がある場合は、後に不具合や故障が発生しやすく修理費がかかります。また、車検が切れている車は追加で車検費用も必要になるので、そのあたりも踏まえながら車の状態を確かめるようにしましょう。
③年式・走行距離
ベンツに限らず、中古車は年式チェックも忘れないでください。「安い」という理由だけで生産が終了しているものや古すぎるものを購入すると、修理やパーツ交換ができず後で困るかもしれません。
一般的には車の寿命は10年と言われており、それを超えれば故障のリスクが高まり、修理も難しくなります。
ただし、ベンツの場合は古くてもプレミア付きの車種ゆえに高価格というケースもあるので、そういった点も販売店に確認しておきましょう。
また、車は走行距離の長さに比例して消耗・劣化していきます。一般的には10万~13万キロ程度が車の乗り換えの目安とされており、これを超えた中古車は価格が安くなるものの、故障などのリスクも高くなります。
④維持費・ランニングコスト
ベンツに限らず、BMWなどの外国車は、国産車と比べると維持費が高額になるというイメージがあります。実際、ベンツはハイオクを使いますし、輸入車は車検や故障時の修理費用も高くなります。しかし、昔と比べると、ベンツの維持費は国産車の水準に近づきつつあるのが現状です。
減税対象車や先進的な環境対応技術が盛り込まれたクリーンディーゼル車の積極的な導入が進んでいることが、主な理由です。
また、近年は国内でも輸入車メーカーが増加し、外車の修理も珍しいものではなくなりました。そのため修理費も抑えられるようになり、車種によっては国産車より安いことがあるほどです。
中古車ベンツをローンで買う方法

以下では特に残価設定型ローンの種類や、メリット・デメリットを説明します。車を購入する際の参考にしてください。
銀行やディーラーのローンを利用する
車の購入時に組むローンとしては、銀行系マイカーローンが最も一般的でしょう。車の購入に必要な資金を銀行から融資してもらい、利息込みで毎月分割して返済していくというものです。もうひとつが、特定の自動車メーカー系列のディーラーや、提携する信販会社から資金を借りるディーラーローンです。ディーラーローンには「全額を借りるフルローン」と「残価設定型ローン」の2つに分類することができます。
フルローンは、ローンを完済するまで車の名義はディーラーの名前で登録されており、完済することで正式に名義を購入者に変えられるようになるというものです。
残価設定型ローンは、完済時にどうするか選択肢があるのですが、これは次の項目で説明します。
残価設定ローンを賢く利用する
これまで車を購入する方法として主流だったカーローンですが、最近では残価設定型ローンの利用者が増えています。このローンはどういう仕組みで成り立っており、通常のカーローンとどのような点が異なるのでしょう?
まず、カーローンは「車両価格全額」について分割払いで返済する方法ですが、残価設定型ローンで分割払いをするのは「車両価格の一部分」になります。
数年後の車の下取価格をあらかじめ設定しておき、車両価格全額から下取価格をマイナスした分を、ユーザーが分割払いする形です。
残価設定型ローンは下取り価格が事前に決まっている関係上、走行距離に上限が設けられ、カスタマイズなどは制限されています。
一方で、頭金が不要である、毎月の返済額が少なめで済むといったメリットもあります。以下でさらに詳しく説明していきましょう。
残価設定型ローンにも種類が2つある
テレビCMなどでもよく目にする残価設定型ローンですが、これには「残価保証型」と「再査定型」の2種類があります。残価保証型は、契約期間が終了しても、一定の残価が保証されるタイプです。
再査定型は、ローン最終支払時に車を再査定するので追加払いが発生する可能性があります。
国内のほとんどのブランドは残価保証型を採用していますが、ベンツのような輸入車は残価保証型と再査定型をあわせて採用していることも多いです。
再査定型を採用しているということは、ユーザーにとって不利になると思うかもしれませんが、メルセデス・ベンツは契約期間終了後も車の査定額が設定残価を上回ることが多いとして、ポジティブに捉えています。
中古車ベンツを残価設定ローンで買うメリット3つ
ここからは、残価保証型ローンで車を購入する場合のメリットを説明します。主なメリットは「月々の支払いを軽減できること」「まとまった資金が不要なこと」「数年後の下取価格が保証されていること」の3つになります。
車の購入方法を決める際の参考にしてください。
メリット①月々の支払を軽くできる
残価設定型ローンは、購入した新車について数年後に手放した場合の下取価格をあらかじめ残価として設定しておくものです。下取価格を新車の購入価格からマイナスし、その残額を分割して返済していくので、月々の支払いの負担を減らしたい方におすすめと言えます。
また、ローンの返済期間はいずれ車を手放して処分するタイミング、つまり下取りに出すまでの時期に合わせて設定することができます。
下取価格が決まったらそれを差し引いた車の代金を何年かけて支払うか、ある程度まで自由に決めることが可能です。
メリット②まとまったお金がなくてもOK
通常、ローンの支払いは、最初に「頭金」として何割かをまとめて払っておくことになります。せっかく分割払いで月々の支払いを抑えられるのに、最初にまとまったお金が必要になるという矛盾がローン支払いの難点です。
しかし、残価設定型ローンの場合は、この頭金という制度がないので、ユーザーの財布に優しいと言えるでしょう。事前にまとまった金額の資金がなくても、安定した収入さえあれば新車を入手することが可能になるのです。
また、通常のローン商品の場合、頭金と似たような制度で「ボーナス月の支払い」というのもあります。
残価設定型だとボーナス月の支払いもありません。まとまった予算がない方や貯金に手を付けたくない方におすすめです。
メリット③数年後の価値が保証されている
残価設定型ローンの場合は、契約した時点で数年後の下取価格が設定・保証されています。そのため、返済期間が終了した時点で、車の価値がその価格より下がることは通常ありません。その車を下取りすることで、販売店も適度な年式の中古車が手に入ることになり、ユーザーもお得に車を利用できるわけです。
新車で購入しても車の価値は年月が経つとあっという間に下がるので、下取価格が保証されているという点は安心です。
中古車ベンツを残価設定ローンで買うデメリット3つ
ここまで、ベンツに限らず残価設定型ローンで車を購入する場合のメリットを説明してきました。それでは、このローンを利用する場合のデメリットとしてはどんなことが挙げられるでしょう?以下で、留意すべき点を3つ説明していきます。残価設定型ローンで車を購入するかどうかを決める際の参考にしてください。
デメリット①金利面でのコスト
残価設定型ローンは、ディーラーローンよりは金利が低く、一方で銀行の自動車ローンよりは高めです。下取価格が事前に決まっている(据え置かれている)ので、元金の減りが遅くなる分ユーザーが負担する利息分も増します。例えば、3年程度で乗り換えるのなら、残価設定型ローンは最終支払額を納めることがないので月々の返済額と支払総額の双方が安くなります。しかし、長く乗り続ける場合はディーラーローンや金融機関のローンの方がかえって支払総額も安く済むでしょう。
残価設定型ローンもローンの一種なので、当然利息がかかります。短いスパンで見れば毎月の支払いは少なく済みますが、期間が長くなればなるほど利息が取られて損をする可能性があります。
デメリット②カスタマイズができない
残価設定型ローンで購入した場合、車は3~5年でディーラーへ返却することになります。つまり、車を購入したとはいえ実際には「借りている」ようなものなので、購入した車は自由なカスタマイズができません。車をカスタマイズするのが好きな方は、残価設定型ローンの利用には不向きかもしれません。カスタマイズしたい方は、ディーラーローンや金融機関のローンを組むことをおすすめします。
また、残価設定型ローンで購入した車は、返却時にボディの傷や走行距離なども改めて確認されます。状態によっては最初に設定した下取価格を下回ってしまい、ユーザーの負担が増えることもあるので、車は丁寧に扱わないといけません。
デメリット③中古車の残価率は新車よりも低い
残価設定型ローンで中古車を購入すると、確かに購入時は新車よりも安い費用で済みますが、「残価率」のほうは新車よりも低いのが欠点です。メーカーオプションなども自由に選ぶことができません。また、中古車の場合は、前の持ち主が車をどう扱っていたかによって、状態のよくない車に当たってしまう可能性もあります。そうなると、後に修理費用などでかえって経費がかさむかもしれません。その点の見極めも必要でしょう。
中古車ベンツを残価設定ローンで買えるのはどこ?

これは「メルセデス・ベンツが独自に準備しているもの」と「販売店が個別に準備しているもの」の2種類があります。詳しい内容を、以下で見ていきましょう。
ベンツが提供する「ユーズドカーウェルカムプラン」
メルセデス・ベンツでは、独自の残価設定型ローンを用意しており、それが「ユーズドカー・ウェルカムプラン」というものです。大まかな仕組みは通常のものと同じで、元金の一部を据え置くことで月々の支払額が軽減される仕組みとなっています。
また、乗り換え時にはワンランク上のモデルが選択可能で、中古車に適したプランも準備されているなどサービス内容も充実しています。
定期点検などの費用が最初から支払額に含まれているのも利点でしょう。
中古車販売店が用意しているプランを利用する
ベンツ専門の中古車販売店の中には、お客様のライフプランなどに合わせて購入プランを提案してくれるものもあります。クレジット会社と提携して毎月の支払額や支払回数をユーザーが自由に決められるというものです。
しかし、ライフプランは、どれほど厳密に定めても思い通りにはいかないものです。その都度の経済状況やライフスタイルの変化に合わせて、支払いパターンの変更が可能な場合もあるので、確認してみてください。
こうした店舗では、例えば契約後でも一部の繰り上げ返済が可能だったり、返済期間を短縮することで手数料を軽減してくれたりすることがあります。また、返済期間の延長などについても、お客様の都合に合わせて相談に乗ってくれるでしょう。
まとめ
①ベンツに乗りたいなら選択肢が多い中古車がおすすめ
②ベンツの中古車を購入する場合、状態確認は念入りにしましょう
③自分に合った銀行ローンや残価設定ローン(残クレ)を選ぼう
④中古販売店でも残価設定ローンを提供しているところがある
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