中古車購入チェックポイント
更新日:2022.01.22 / 掲載日:2022.01.22
中古車がいちばん高く売れる時期はいつ?具体的な時期やその理由を解説!
中古車を処分するのなら、できるだけ高値で売却したいものです。
そこで気になるのが「中古車の買取価格が高まる時期はあるのか?」ということでしょう。高値で売れる時期が分かれば、そのタイミングで買取店に持ち込むことができます。
ここでは、中古車の高値買取に最も適したタイミングとその見極め方、逆に買取価格が下がってしまう場合の理由などを説明します。
売る時期や車の状態に注意して、ベストなタイミングで売却しましょう。
中古車の価格は市場の需給バランスで変動するので、中古車を買う人が増える時期の直前なら高く売れ、そうでない時期は安くなります。
では、具体的にその時期はいつなのでしょう?反対に車の売却を避けたほうがいい時期や、車の状況の見極め方、価格変動の要因、高く売るために押さえておきたいポイントなど、ここでは説明します。

1年のうちで中古車が最も高く売れる時期は1~2月です。
3月になると就職や進学で新生活をスタートさせる方が増えるので車の需要も高まり、中古車販売店はその時期に備えて在庫を確保しようとします。
そのため、買取専門店や買取業者は、多少買取価格が高くなったとしても1~2月はできるだけ多くの中古車を買い取ろうとします。3月はまさに書き入れ時となるので、その準備段階です。
また、3月は決算月にあたるので販売店にとっては書き入れ時であると同時に決算期に向けてのラストスパートでもあります。1台でも多く売るために、少し査定額を高めにつけてでも仕入れに力を入れているのです。

車を売却するのに7~8月も適しています。もし1~2月の売却が不可能なら、その時期を狙うと良いでしょう。
9月もまた、中古車の需要が高まる傾向にあることから、販売店は在庫確保に向けて活発に動き出します。
夏はボーナスが入ることもありますし、9月は転職や転勤による引っ越しが増えることから、この辺りの時期に車を購入する人が増えます。よって、業者は7~8月にも、できるだけ多く中古車を仕入れようと考えるのです。
また、9月は半期決算期にあたり、それを目指してできるだけ売り上げを伸ばそうとする点も3月と同じです。
ただし需要が高まると言っても3月ほど活発ではないので、7~8月の売却は次善の策と言えます。

ここまでで、車を売却するのに適した時期はいつなのかを説明しました。
1~2月、7~8月ともに引っ越しや新生活、決算期のタイミングが重なる直前の時期にあたることから、買取業者はできるだけ多くの在庫を確保しようとします。
では、反対に車の売却に適していない時期はいつのなのでしょう?
また、4月に車を売ってしまうと「自動車税」を余計に支払う結果になります。自動車税は4月1日時点の所有者に1年分を課す仕組みなので、4月に車を売却すると、所有していない車の税金1年分を収めなければならなくなります。
ただ、必要以上に払い過ぎた自動車税については、売却・廃車いずれの場合も還付されたり、査定額に税額分を含ませたりして、何らかの形で返ってくることがほとんどです。よって総合的に見て損にはなりません。
しかし、軽自動車の場合は還付という仕組みがないため、4月に軽自動車税を払ってから売却するとお金が返ってこず、まるっきり払い損ということになります。
軽自動車の売却を検討している場合は、4月は避けるのがベストでしょう。
特に12月は、月初めから年末までの間に相場が通常月よりも約2~4割は下落します。販売の停滞に対して供給過多となる上に、車を購入する方も年明けの年式が変わるタイミングや初売りでお得に買おうと考えるため、市場の動きが鈍るのです。
このような事情から、年末の中古車市場は需要と供給のバランスに偏りが出てきます。
国産車はもちろんですが輸入車も特に買取価格が下落することが多く、相場が回復するのは中古車の取り引きが活発になる1~2月や3月を待たなければならないでしょう。

自分が所有している車を今売却すれば「どのくらいの値がつくのか」知りたい場合はWebサイトの買取査定・下取り相場の検索システムを使うのがおすすめです。
車種、年式、走行距離などのデータを入力すると現在の相場が簡単に出てきます。
相場は時期によって変動しますし、買取業者によっても査定方法が違うので、素人には把握しきれないものです。積極的にインターネットを活用して査定額を調べてみましょう!

車両そのものについても、よりお得に売れるタイミングがあります。
例えば、自動車税が課せられる時期や車検の時期には高額な出費が発生するので、その直前に売るのもいいでしょう。
また、車は10万キロの走行距離に達したり、モデルチェンジが行われたりすると大きく値下がりします。その前に売却するという考え方もあります。
以下では、車を売るかどうかを見極めるタイミングを5つ紹介します。
車検は定期的に受けなければならないものですが、その都度少なくとも数万円の費用が必要になります。
車検を受けると法定費用と車検基本料などがかかります。具体的な金額は車種や車検を依頼する業者によって変わってきますが、法定費用だけでも約4万~10万円かかることがほとんどです。
「車検を通してから売却した方が高値がつくのではないか?」と思うかもしれませんが、実際には車検の有無は査定額に大きく影響しません。少しアップすることもありますが、車検費用のほうが高くつくことが多いです。
また、車検に残りがある場合でも、やはり車検費用を上回るほどの高値買取は見込めません。車の価値は時間が経てば経つほど下がっていくもので、一度車検を受けると次は2~3年後ですから、時機を逃すと損をすることになると言えるでしょう。
一般的に、走行距離10万キロを超えると部品の劣化の可能性が高いと見なされ、市場価値は大きく下がります。
もちろん現実には10万キロに達したから必ず故障するとは限りませんが、自動車業界では「1年で1万キロ」が車の走行距離の平均値です。
走行距離10万キロ=新車登録から10年に達してから売却すると不利になります。
趣味性の高い車種の場合はモデルチェンジの影響は少なめですが、エコカーの場合は燃費が大きく変わるため注意が必要です。
特に軽自動車は買い替えのスパンが短いので、モデルチェンジの時期を見計らって売却するのも手です。
自動車税は毎年4月1日時点の車の所有者に課され、普通自動車なら数万円はかかります。
売却後の名義変更手続きに少し時間がかかることも考慮して、3月などの早いうちに売却するのがおすすめです。そうすれば数万円単位の税金の支払いを回避することができます。
売買の手間はかかるものの、ライフイベントの変化に合わせて車を変えることで、無駄な出費の抑制にもなるでしょう。
例えば結婚・出産などで家族が増えると、搭乗者数だけではなく荷物の量も考慮することが必要です。チャイルドシート、ベビーカーなどは大きなスペースが必要なのでミニバン以上のサイズが適しています。
さらに、子供が独立するなどして人数が減ることもあります。そうなると軽自動車やコンパクトカーのほうが税金や燃費などの面で考えても経済的ですし、運転時も小回りが利いて使いやすいでしょう。

次に、車の売却価格が下がる要因を4つ説明します。
有利に売却できるように車の価値がどのような理由で下がるのかを理解しておきましょう。
値下がりの主な要因としては、車のモデルチェンジ、年式と走行距離が挙げられます。また車が事故車扱いになったり、車そのものの人気が落ちたりしても価値は下落することになります。
モデルチェンジが行われると、旧モデルの車は価値が下がります。ただし、モデルチェンジの影響は大きなものではなく、多少は影響があるという程度の認識でいいでしょう。
モデルチェンジには種類が2つあり、従来のものとは全く違うデザインに変える「フルモデルチェンジ」の場合でも、依然として旧モデルの方が人気が高く中古価格も下がらないというケースもあります。
一方、デザインなどを一部変更したり機能を追加したりするのが「マイナーチェンジ」です。これは一部分の変更なので外見が大きく変わらないこともあり、新旧モデルの中古価格に大きな差は生じません。
このことから、モデルチェンジによって旧モデルは必ず価値が暴落する、とは言い切れないことが分かるでしょう。
また、モデルチェンジのタイミングは事前に予知できるものでもないので、必要以上に神経質になることもありません。
人気が出る出ないは先読みをするのが難しく、発売されたばかりの新しい車種でもなぜか人気が出ずに中古車価格が上がらないこともあります。
また、逆にあまりに人気で大売れしたせいでのちに市場で中古車が大量に出回り、その結果価値が暴落することもあります。
発売から年月が経ち走行距離が長い車でも愛好家やコアなファンに人気があり、中古車価格が高いというケースもあるでしょう。
こういった点も踏まえて、販売店のスタッフからアドバイスをもらいながら売却を検討してください。
ただし、年式と走行距離だけで杓子定規に車の価値を判断することはできません。中には、年式5年でも3万キロ程度しか走っていないケース、逆に5年しか経過していないのに10万キロ走行しているケースもありえます。
また、10万キロを超えても海外輸出に強い中古車買取店なら高値がつくこともあります。
中古車の価値はさまざまな要因の組み合わせによって決まるので、年式と走行距離は目安のひとつと考えておきましょう。
修復歴と見なされる修理内容や交換部位は自動車公正取引委員会によって決められており、該当するのはクロスメンバーやフレームなどの骨格部分です。
大規模な修理やパーツ交換を行っても、それが骨格部分まで及んでいなければ修復歴ありと見なされないこともあります。
事故などで修理や部品交換を行った場合は今後の走行にも関わってきますので、修復状況をきちんと確認しましょう。
また、車を売却する際は修復歴の有無はきちんと買取店側に伝えてください。修復歴があるにも関わらず査定額を下げたくないばかりに黙っていると、後にトラブルに発展するかもしれません。

ここでは、車を高値で売却するためのテクニックを紹介します。
具体的には「下取りは避ける」「純正部品や付属品を揃える」「車は綺麗にする」「複数の業者から査定してもらう」の4つです。覚えておくと良いでしょう。
個人売買という方法も存在しますが、一般的に下取りと買い取りを選択する方が多いので、今回は2つを比較していきます。
まず、ディーラーに車を引き取ってもらう下取りは、新車の購入とあわせてできるので便利ですが、高値買取は期待できないでしょう。買い取りのほうが少し手続きの手間がかかるものの、下取りよりはほぼ確実に高値がつきます。
中古車買取店や専門の業者に買い取りを依頼すれば、より有利な売却価格が期待できます。仮に修復歴があるような場合でも海外に販路がある販売店に買い取ってもらうなど、売却の選択肢は意外と多いです。
しかし、その車を売却するとなると社外品よりも純正部品が揃っていた方が有利なので、取り外したとしても純正パーツはきちんと整理しておいてください。
また、車にはさまざまな付属品がありますが、これも揃っているか否かで査定額が異なってきます。例えば「保証書」「取扱説明書」「スペアキー」「リモコン」などは無くさず保管しておきましょう。
掃除の有無は性能とは直接関係がないので査定時には問題にならないかもしれませんが、汚い車は管理も行き届いていないと見なされて悪影響を及ぼす可能性があります。
また、一度隅々まで掃除をすることで、査定前に自車をチェックすることにもなります。その結果、意外な劣化や付属品の不備などが発見されれば、愛車を高値で売るための「査定対策」も取りやすいでしょう。
買取査定をしてもらうお店は1つにこだわらず、複数の店舗に依頼して最も買取査定額が高いところに決めましょう。
複数の店舗とやり取りするのは労力と手間が必要なので、3~5社くらいに査定してもらうのがおすすめです。
また、ネットで情報を入力すると複数の業者に同時に査定を申し込める「一括査定」というサービスもあります。
そこで気になるのが「中古車の買取価格が高まる時期はあるのか?」ということでしょう。高値で売れる時期が分かれば、そのタイミングで買取店に持ち込むことができます。
ここでは、中古車の高値買取に最も適したタイミングとその見極め方、逆に買取価格が下がってしまう場合の理由などを説明します。
売る時期や車の状態に注意して、ベストなタイミングで売却しましょう。
この記事の目次
中古車が売れる時期の「直前」が高く売れる
車を売却する場合、高く売れる時期とあまり高値がつかない時期があります。中古車の価格は市場の需給バランスで変動するので、中古車を買う人が増える時期の直前なら高く売れ、そうでない時期は安くなります。
では、具体的にその時期はいつなのでしょう?反対に車の売却を避けたほうがいい時期や、車の状況の見極め方、価格変動の要因、高く売るために押さえておきたいポイントなど、ここでは説明します。
最も良いのは1~2月

3月になると就職や進学で新生活をスタートさせる方が増えるので車の需要も高まり、中古車販売店はその時期に備えて在庫を確保しようとします。
そのため、買取専門店や買取業者は、多少買取価格が高くなったとしても1~2月はできるだけ多くの中古車を買い取ろうとします。3月はまさに書き入れ時となるので、その準備段階です。
また、3月は決算月にあたるので販売店にとっては書き入れ時であると同時に決算期に向けてのラストスパートでもあります。1台でも多く売るために、少し査定額を高めにつけてでも仕入れに力を入れているのです。
次に良いのは7~8月

9月もまた、中古車の需要が高まる傾向にあることから、販売店は在庫確保に向けて活発に動き出します。
夏はボーナスが入ることもありますし、9月は転職や転勤による引っ越しが増えることから、この辺りの時期に車を購入する人が増えます。よって、業者は7~8月にも、できるだけ多く中古車を仕入れようと考えるのです。
また、9月は半期決算期にあたり、それを目指してできるだけ売り上げを伸ばそうとする点も3月と同じです。
ただし需要が高まると言っても3月ほど活発ではないので、7~8月の売却は次善の策と言えます。
避けた方がよい時期・タイミング

1~2月、7~8月ともに引っ越しや新生活、決算期のタイミングが重なる直前の時期にあたることから、買取業者はできるだけ多くの在庫を確保しようとします。
では、反対に車の売却に適していない時期はいつのなのでしょう?
4月は売るのを避ける
4月に車を売却することはおすすめできません。1年でも最も車が売れるのが3月なので、その直後は反動で需要が下がり、販売店も大量の在庫を必要としないからです。また、4月に車を売ってしまうと「自動車税」を余計に支払う結果になります。自動車税は4月1日時点の所有者に1年分を課す仕組みなので、4月に車を売却すると、所有していない車の税金1年分を収めなければならなくなります。
ただ、必要以上に払い過ぎた自動車税については、売却・廃車いずれの場合も還付されたり、査定額に税額分を含ませたりして、何らかの形で返ってくることがほとんどです。よって総合的に見て損にはなりません。
しかし、軽自動車の場合は還付という仕組みがないため、4月に軽自動車税を払ってから売却するとお金が返ってこず、まるっきり払い損ということになります。
軽自動車の売却を検討している場合は、4月は避けるのがベストでしょう。
年末は買取相場が下がるので避ける
年末も車の需要が下がり買取相場が落ち込む傾向があるため、売却はおすすめできません。年末年始はクリスマスやお正月などのイベントで出費がかさむため、多くの人が浪費をしなくなるため、車のような高額な買い物を避けるからです。特に12月は、月初めから年末までの間に相場が通常月よりも約2~4割は下落します。販売の停滞に対して供給過多となる上に、車を購入する方も年明けの年式が変わるタイミングや初売りでお得に買おうと考えるため、市場の動きが鈍るのです。
このような事情から、年末の中古車市場は需要と供給のバランスに偏りが出てきます。
国産車はもちろんですが輸入車も特に買取価格が下落することが多く、相場が回復するのは中古車の取り引きが活発になる1~2月や3月を待たなければならないでしょう。
自分の車の買取相場推移を調べよう

車種、年式、走行距離などのデータを入力すると現在の相場が簡単に出てきます。
相場は時期によって変動しますし、買取業者によっても査定方法が違うので、素人には把握しきれないものです。積極的にインターネットを活用して査定額を調べてみましょう!
車を売るかどうかを見極める5つのタイミング

例えば、自動車税が課せられる時期や車検の時期には高額な出費が発生するので、その直前に売るのもいいでしょう。
また、車は10万キロの走行距離に達したり、モデルチェンジが行われたりすると大きく値下がりします。その前に売却するという考え方もあります。
以下では、車を売るかどうかを見極めるタイミングを5つ紹介します。
①車検を受ける前に売却を検討してみる
車の売却を検討しているのなら、まず次の車検の時期を確認し、その前に売ってしまうのがおすすめです。車検は定期的に受けなければならないものですが、その都度少なくとも数万円の費用が必要になります。
車検を受けると法定費用と車検基本料などがかかります。具体的な金額は車種や車検を依頼する業者によって変わってきますが、法定費用だけでも約4万~10万円かかることがほとんどです。
「車検を通してから売却した方が高値がつくのではないか?」と思うかもしれませんが、実際には車検の有無は査定額に大きく影響しません。少しアップすることもありますが、車検費用のほうが高くつくことが多いです。
また、車検に残りがある場合でも、やはり車検費用を上回るほどの高値買取は見込めません。車の価値は時間が経てば経つほど下がっていくもので、一度車検を受けると次は2~3年後ですから、時機を逃すと損をすることになると言えるでしょう。
②走行距離が10万キロに達する頃に検討してみる
車の売却を検討する際は、走行距離が10万キロに達する前もひとつの基準となります。一般的に、走行距離10万キロを超えると部品の劣化の可能性が高いと見なされ、市場価値は大きく下がります。
もちろん現実には10万キロに達したから必ず故障するとは限りませんが、自動車業界では「1年で1万キロ」が車の走行距離の平均値です。
走行距離10万キロ=新車登録から10年に達してから売却すると不利になります。
③新しいモデルが出る前に検討してみる
自動車の性能は日進月歩で、同じ車種でも燃費や安全性の向上を目的に、数年に一度モデルチェンジが行われます。すると、いわゆる「型落ち」となった旧モデルは市場価値が大きく下落することになります。趣味性の高い車種の場合はモデルチェンジの影響は少なめですが、エコカーの場合は燃費が大きく変わるため注意が必要です。
特に軽自動車は買い替えのスパンが短いので、モデルチェンジの時期を見計らって売却するのも手です。
④自動車関係の税金がかかる前に検討してみる
高額な自動車税が課される直前に、車を売却するのもいいでしょう。自動車税は毎年4月1日時点の車の所有者に課され、普通自動車なら数万円はかかります。
売却後の名義変更手続きに少し時間がかかることも考慮して、3月などの早いうちに売却するのがおすすめです。そうすれば数万円単位の税金の支払いを回避することができます。
⑤ライフイベントに合わせて検討してみる
東京などの都市部を除けば、自動車は生活必需品と言ってよく、生活環境に合わせた買い替えが必要になることもあります。売買の手間はかかるものの、ライフイベントの変化に合わせて車を変えることで、無駄な出費の抑制にもなるでしょう。
例えば結婚・出産などで家族が増えると、搭乗者数だけではなく荷物の量も考慮することが必要です。チャイルドシート、ベビーカーなどは大きなスペースが必要なのでミニバン以上のサイズが適しています。
さらに、子供が独立するなどして人数が減ることもあります。そうなると軽自動車やコンパクトカーのほうが税金や燃費などの面で考えても経済的ですし、運転時も小回りが利いて使いやすいでしょう。
車の売却価格が下がる4つの要因

有利に売却できるように車の価値がどのような理由で下がるのかを理解しておきましょう。
値下がりの主な要因としては、車のモデルチェンジ、年式と走行距離が挙げられます。また車が事故車扱いになったり、車そのものの人気が落ちたりしても価値は下落することになります。
①車のモデルチェンジ
通常、車は2~6年に1回程度の割合でモデルチェンジが行われます。モデルチェンジが行われると、旧モデルの車は価値が下がります。ただし、モデルチェンジの影響は大きなものではなく、多少は影響があるという程度の認識でいいでしょう。
モデルチェンジには種類が2つあり、従来のものとは全く違うデザインに変える「フルモデルチェンジ」の場合でも、依然として旧モデルの方が人気が高く中古価格も下がらないというケースもあります。
一方、デザインなどを一部変更したり機能を追加したりするのが「マイナーチェンジ」です。これは一部分の変更なので外見が大きく変わらないこともあり、新旧モデルの中古価格に大きな差は生じません。
このことから、モデルチェンジによって旧モデルは必ず価値が暴落する、とは言い切れないことが分かるでしょう。
また、モデルチェンジのタイミングは事前に予知できるものでもないので、必要以上に神経質になることもありません。
②車の人気が下がる時期
車の価値は、その時の人気によって大きく変わります。人気が下がって売れなくなった車は、需要の低下とあわせて中古車価格も下落していくでしょう。人気が出る出ないは先読みをするのが難しく、発売されたばかりの新しい車種でもなぜか人気が出ずに中古車価格が上がらないこともあります。
また、逆にあまりに人気で大売れしたせいでのちに市場で中古車が大量に出回り、その結果価値が暴落することもあります。
発売から年月が経ち走行距離が長い車でも愛好家やコアなファンに人気があり、中古車価格が高いというケースもあるでしょう。
こういった点も踏まえて、販売店のスタッフからアドバイスをもらいながら売却を検討してください。
③車の年式や走行距離
一般的に車の価値は日を追うごとに下落するもので、特に年数で言えば「10年」、走行距離では「10万キロ」を超えると中古車価格はぐっと下がります。この数字が部品が劣化し故障しやすくなる境目とされているからです。ただし、年式と走行距離だけで杓子定規に車の価値を判断することはできません。中には、年式5年でも3万キロ程度しか走っていないケース、逆に5年しか経過していないのに10万キロ走行しているケースもありえます。
また、10万キロを超えても海外輸出に強い中古車買取店なら高値がつくこともあります。
中古車の価値はさまざまな要因の組み合わせによって決まるので、年式と走行距離は目安のひとつと考えておきましょう。
④車に「修復歴」がついた
重大な修復歴がある車は「事故車」と呼ばれ、価値が大きく下がる傾向があります。修復歴と見なされる修理内容や交換部位は自動車公正取引委員会によって決められており、該当するのはクロスメンバーやフレームなどの骨格部分です。
大規模な修理やパーツ交換を行っても、それが骨格部分まで及んでいなければ修復歴ありと見なされないこともあります。
事故などで修理や部品交換を行った場合は今後の走行にも関わってきますので、修復状況をきちんと確認しましょう。
また、車を売却する際は修復歴の有無はきちんと買取店側に伝えてください。修復歴があるにも関わらず査定額を下げたくないばかりに黙っていると、後にトラブルに発展するかもしれません。
車を高く売りたい人が押さえておきたい4つのポイント

具体的には「下取りは避ける」「純正部品や付属品を揃える」「車は綺麗にする」「複数の業者から査定してもらう」の4つです。覚えておくと良いでしょう。
ポイント①下取りではなく買取で車を売ろう
車の売却方法は「下取り」と「買い取り」の2つがありますので、比較していきます。個人売買という方法も存在しますが、一般的に下取りと買い取りを選択する方が多いので、今回は2つを比較していきます。
まず、ディーラーに車を引き取ってもらう下取りは、新車の購入とあわせてできるので便利ですが、高値買取は期待できないでしょう。買い取りのほうが少し手続きの手間がかかるものの、下取りよりはほぼ確実に高値がつきます。
中古車買取店や専門の業者に買い取りを依頼すれば、より有利な売却価格が期待できます。仮に修復歴があるような場合でも海外に販路がある販売店に買い取ってもらうなど、売却の選択肢は意外と多いです。
ポイント②純正部品や付属品が揃った状態で売ろう
車好きの方は車を購入した後にカスタマイズを楽しむこともあるでしょう。しかし、その車を売却するとなると社外品よりも純正部品が揃っていた方が有利なので、取り外したとしても純正パーツはきちんと整理しておいてください。
また、車にはさまざまな付属品がありますが、これも揃っているか否かで査定額が異なってきます。例えば「保証書」「取扱説明書」「スペアキー」「リモコン」などは無くさず保管しておきましょう。
ポイント③可能な限り掃除をしてから売ろう
車を売却する際はできるだけ掃除をしておきましょう。掃除の有無は性能とは直接関係がないので査定時には問題にならないかもしれませんが、汚い車は管理も行き届いていないと見なされて悪影響を及ぼす可能性があります。
また、一度隅々まで掃除をすることで、査定前に自車をチェックすることにもなります。その結果、意外な劣化や付属品の不備などが発見されれば、愛車を高値で売るための「査定対策」も取りやすいでしょう。
ポイント④複数社の査定額を比較してから売ろう
せっかく車を売るのなら、より高値で買い取ってくれるお店と取り引きしたいものです。買取査定をしてもらうお店は1つにこだわらず、複数の店舗に依頼して最も買取査定額が高いところに決めましょう。
複数の店舗とやり取りするのは労力と手間が必要なので、3~5社くらいに査定してもらうのがおすすめです。
また、ネットで情報を入力すると複数の業者に同時に査定を申し込める「一括査定」というサービスもあります。
まとめ
①車は1~2月、7~8月が高く売れる
②年末は買取相場が下がるので車の売却は避けたほうがいい
③買取相場の変化はWebサイトでチェックできる
④売却検討のタイミングは、車検や税金がかかる直前がよい
⑤走行距離が10万キロに達する頃やモデルチェンジ直前など、買取価格が下がる前に売却すること
⑥売る前に純正部品や付属品を揃えて、可能な限り掃除をしておく
⑦下取りではなく買い取りで相見積もりを取ってから売るのがおすすめ
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