中古車購入チェックポイント
更新日:2022.03.09 / 掲載日:2022.03.03
中古車のガラスコーティングって何?その特徴や作業手順を確認しよう!
購入した中古車のボディを保護するには、コーティングを施すのが効果的とされています。
コーティングにもたくさんの種類がありますが、一番ポピュラーでお手軽なのが「ガラスコーティング」です。
この記事では、ガラスコーティングの特徴や種類、そして作業手順とその後の洗車時の注意点を説明します。
さらに、ガラスコーティングの作業を請け負ってくれる業者にはどんなものがあるのかも紹介します。

ガラスコーティングとは、車に施すコーティングの一種です。もともとボディに施されている塗装の上からガラス質の被膜を張ることで、汚れやゴミの付着、傷などから車をガードするものです。
コーティングには油脂性、樹脂製、セラミックなどの種類がありますが、ガラスコーティングは費用対効果の面から人気があります。車の見た目が良くなる上に劣化から防ぐことができ、メンテナンス次第では3~5年効果が持続する点が特徴的です。
しかし、ガラスコーティングを施すことに伴う注意点も多くあります。作業時間がかかる、その後の車の保管場所や洗車の際には特に注意が必要です。
また、樹脂系コーティングもワックスよりは耐久性があり、メンテナンス次第で3ヶ月~半年はもちますが、ガラスコーティングはこれよりも強力で、やはりメンテナンスにもよりますが3年は持続します。
ガラスコーティングが浸透し始めたのは2000年頃からです。現在は、持続性や耐久性において上回る性能を持つセラミックコーティングも高い評価を得ています。
ガラスコーティングは有機溶剤が含まれておらず、無機質の成分による被膜で車体を長期間防護するのが特徴です。
それに対し、ガラス系コーティングは有機溶剤が含まれています。ガラスの原料になる成分が含まれていますが、被膜を作るのはシリコン樹脂成分などの有機溶剤のほうなので、ガラスコーティングより性能は劣ります。その代わりにコストは抑えられます。

車のボディコーティングの中でも、ガラスコーティングは人気があり、傷や汚れを防止する効果が期待できます。
一方で、相応の値段であることや作業に数日かかることなどがデメリットでもあります。
ワックス(油脂性コーティング)や樹脂製コーティングよりも強度が高く、紫外線からの影響も抑えられるでしょう。
また、撥水効果も高いので雨による染みがつきにくく、洗車する際もかるく洗うだけで汚れが落ちるようになります。
持続性もワックス・樹脂製コーティングより高く、メンテナンスを定期的に行えば3~5年はもつとされています。
傷がつくのを防止することで車体をきれいに保つことができ、手放す際に査定額が高くなる可能性があるのもメリットです。
車のサイズや形状だけで見ると、軽自動車で約4万円台、大型のワンボックスタイプで約16万円となります。
また、作業に時間がかかる点もデメリットです。コーティングの事前準備にあたる下地処理にかける時間や新車か経年車両かによって幅があるものの、早ければ1日、長ければ4~5日はかかります。
業者による作業が終わって車を引き取った後も、コーティング成分が安定するまでの1~2週間は、大きな汚れや傷がつかないよう車両を慎重に扱わなければなりません。
そのため、日常的に車を使う方は事前のスケジュール調整が必要でしょう。

ガラスコーティングを行う前に、注意しておくべき点がいくつかあります。
・施工するのに最も適したタイミングや季節はいつなのか?
・ガラスコーティングで車体についた傷を消せるのか?
・ガラスコーティングできない車はあるのか?
・ツヤ出し効果はあるのか?
こういった注意点について以下で詳しく説明します。
新車のボディには汚れや傷などの余計な付着物が少ないので作業の手間がかからず、費用も安く済むでしょう。
中古車の場合でも納車されたばかりのものは販売店によって清掃や修理が行われています。そのため、購入直後の綺麗なうちにコーティングするのがおすすめです。
中古車の場合は下地処理をしっかり施すので、新車をコーティングするよりも値段は高くなります。
これはコーティング剤の浸透により傷の凹凸が平らになるからで、厳密には傷を消すのではなく「目立たなくしている」と言えます。そのため、ガラスコーティングによって消せる傷はごく小さなものに限られます。
塗装が剥がれてしまった個所や下地にまで及ぶような深い傷はガラスコーティングだけではカバーできません。
ただし、ボディの傷みが激しく、塗装が大きく剥がれているような部分があると、その部分は一度塗装しないとコーティングができません。塗装の剥がれ以外にも、ささくれ立って引っかかるような形の傷はコーティングだけでの修復が難しいです。
また、塗装面が焼けたり凹凸ができたりするウォータースポットなども除去するのは難しいでしょう。
それでもツヤ出しにこだわる場合は、事前に業者と相談して下地処理の磨き作業に力を入れてもらうか、コーティング後に特殊なワックスをかけてもらう必要があります。いずれにしても費用はかかります。
水の弾き具合や汚れの落ち方に違いがあるので、業者にコーティングを依頼する前にそれぞれの特徴を理解しておきましょう。
欠点は、水の中の不純物が白く残るイオンデポジットができやすいことです。また、ボディについた水滴がレンズの働きをして日光を集め、塗装面が焼けたり凹凸ができたりするウォータースポットも生じやすい点です。
雨などで水がかかってもゆっくり汚れと共に流れ落ちるので、洗車の頻度が少なくて済むセルフクリーニング効果があります。
ボディに張られた膜は水はけの良さが十分なので、水分中の不純物が残るイオンデポジットや、水滴がレンズの働きをして塗装面にダメージを与えるウォータースポットもできにくいのが利点です。
さらに撥水タイプよりも水滴の粒が大きいので、ボディに水分が残りにくいのも特徴です。水はけも良く、汚れ落とし効果によってセルフクリーニング効果が期待できます。
もちろん、イオンデポジットやウォータースポットもできにくく、見た目の良さとその性能の高さから採用するユーザーも増えています。

ガラスコーティングを行った場合の価格相場は、全体として1万円~15万円の範囲になります。
幅があるのは「依頼する業者」「対象となる車種」「コーティング剤の種類」によって変動するからです。
依頼する業者ごとのおおよその価格相場は以下の通りです。
・中古車販売店:20,000~50,000円
・ガソリンスタンド:10,000~30,000円
・コーティング専門店:80,000~150,000円
※実際に業者に依頼する際は直接確認してください。
車種ごとのおおよその価格相場は以下の通りです。
・軽自動車:45,000~60,000円
・コンパクトカー:50,000~75,000円
・ミドルクラス:60,000~80,000円
・ミニバン、SUV:65,000~85,000円
・大型ミニバン:70,000~95,000円
・ワゴン、高級セダン:80,000~120,000円

ガラスコーティングのメリット・デメリット、価格相場などを説明してきました。ここまでの内容を踏まえて、次はコーティング作業を業者に依頼した際、どのような作業が行われるのかを大まかに解説します。
まず、最も大切なのが下地処理です。コーティング剤が綺麗に塗布されるように行うもので、怠るとコーティングの効果が十分に発揮できません。
丹念に下地処理を行ってから、塗りムラが発生しないように丁寧にコーティングを施していきます。
最後に乾燥させて終了ですが、車を引き取ってからもコーティング剤が完全に定着するまで1~2週間は慎重に扱う必要があります。
1.洗車をしてドアやトランクの隙間に至るまで、汚れを隅々まで落とします。車に付着している鉄粉などを水洗いや車用シャンプーを用いて落としていきましょう。中古車の場合、ドアの下部分やフェンダー周辺も汚れがちなので念入りに行ってください。
2.ひと通り洗い終えたらマイクロファイバークロスなどで拭き取り、車体が乾燥したら、磨き作業によって塗装面を平らにしていきます。スポンジやポリッシャーにコンパウンド(磨き剤)を付けるなどし、洗車傷などを消しておくことでコーティング剤を均一に塗ることが可能になります。
3.最後は脱脂剤をしみ込ませたマイクロファイバークロスなどで拭きます。カスやワックス、排気ガス汚れなどを除去しましょう。可能なら、これが乾く前に乾燥した別のクロスでさらに拭いてください。
1.下地処理を施されたボディは、コーティング剤ののりも良く、専用のスポンジなどで塗っていくことになります。
使用するコーティング剤には2層や6層構造のものもあり、被膜が厚ければ厚いほどコーティングによる効果は高いでしょう。
塗布作業はパーツごとに順番に行い、均一になるように注意深く塗られていきます。
2.塗り終えたら、塗りムラや拭き残しがないか隅々までチェックし、重ね塗りが必要な場合は繰り返しガラスコーティングを行います。
3.次が乾燥作業です。乾燥の際は遠赤外線乾燥による熱乾燥が効果的です。コーティングの被膜の耐久性や硬度がアップすることから、できるだけ遠赤外線乾燥による熱乾燥が可能な業者に依頼しましょう。
こうして、ホコリやチリが付着しないよう注意しながら、しっかり固まるまで乾燥させて作業は終了となります。

ガラスコーティングは業者に施工してもらってそれで終わりではありません。
その後もコーティングの効果を持続させるに「車の保管・駐車場所」「洗車方法」「メンテナンスの頻度」などについて覚えておく必要があります。
コーティングしても汚れやゴミは必ずつきますので、その都度、定期的にホースで水をかける程度でもいいので手洗い洗車をしましょう。
青空駐車ならなおさらで、直射日光によりコーティングの寿命は短くなります。年に一度の頻度でコーティングの具合を確認し、もしも効果が薄れているならもう一度施工することを検討しましょう。
もちろん、立地条件や費用面などの理由で青空駐車をするしかなく、環境による劣化やゴミ・黄砂・花粉の付着を免れない場合もあるかもしれません。
ガラスコーティングを行う際は、このように保管場所のことも考慮に入れる必要があります。
青空駐車で少しでも長持ちさせるのであれば、ホースで水をかける程度でいいので、定期的に水洗いをしましょう。また、車体全体を覆うことができるカバーをかけるのも手立てとして有効です。
ただし、コーティングしてから最低1週間は洗車を控えましょう。ガラスコーティングの被膜は処理後も時間をかけて固まっていくため、その途中で洗車をすると被膜の上に傷がついてしまいます。
花粉や黄砂などが多い場合は、さっと洗い流す程度にとどめ、その後はひと月に一度洗うようにしてください。
洗車する際もいくつか注意点があります。まず、車用のシャンプーはさまざまな種類がありますが、撥水タイプと水垢落としタイプはコーティングに悪影響を及ぼすので避けて、中性シャンプーを使います。
また、ガソリンスタンドなどの洗車機は使わずに、できるだけ手洗いの洗車をしてください。
もし洗車機を使う場合は以下の3つに注意しましょう。
・事前に一度水洗いをする
・ノンブラシ洗車機を使う
・ワックス洗車は避ける
ワックスの上塗りによるコーティングへの直接の悪影響はないので、定期的に行えばより効果的です。ただ、ワックスを塗る工程でボディに傷をつけないようにしなければなりません。
また、ワックスの種類にも注意が必要です。なぜならコーティング剤とワックスとの相性が悪いと、コーティングの効果を下げてしまう可能性もあるからです。
一例として、ロウの成分が含まれているタイプのワックスを使うと、日焼けしやすくなりコーティングの耐久性がダウンします。
コーティングにもたくさんの種類がありますが、一番ポピュラーでお手軽なのが「ガラスコーティング」です。
この記事では、ガラスコーティングの特徴や種類、そして作業手順とその後の洗車時の注意点を説明します。
さらに、ガラスコーティングの作業を請け負ってくれる業者にはどんなものがあるのかも紹介します。
この記事の目次
ガラスコーティングとは?

コーティングには油脂性、樹脂製、セラミックなどの種類がありますが、ガラスコーティングは費用対効果の面から人気があります。車の見た目が良くなる上に劣化から防ぐことができ、メンテナンス次第では3~5年効果が持続する点が特徴的です。
しかし、ガラスコーティングを施すことに伴う注意点も多くあります。作業時間がかかる、その後の車の保管場所や洗車の際には特に注意が必要です。
他のボディコーティングとの違いとは?
ガラスコーティングと他のボディコーティングとの違いは、ワックス(油脂系コーティング)と同じようにツヤ出しと傷の防止の効果がありながら、ワックスよりも耐久力・持続力が高い点です。また、樹脂系コーティングもワックスよりは耐久性があり、メンテナンス次第で3ヶ月~半年はもちますが、ガラスコーティングはこれよりも強力で、やはりメンテナンスにもよりますが3年は持続します。
ガラスコーティングが浸透し始めたのは2000年頃からです。現在は、持続性や耐久性において上回る性能を持つセラミックコーティングも高い評価を得ています。
ガラス系コーティングとの違いとは?
ガラスコーティングと混同しがちなのが、ガラス系コーティングです。ガラスコーティングは有機溶剤が含まれておらず、無機質の成分による被膜で車体を長期間防護するのが特徴です。
それに対し、ガラス系コーティングは有機溶剤が含まれています。ガラスの原料になる成分が含まれていますが、被膜を作るのはシリコン樹脂成分などの有機溶剤のほうなので、ガラスコーティングより性能は劣ります。その代わりにコストは抑えられます。
ガラスコーティングのメリットとデメリット

一方で、相応の値段であることや作業に数日かかることなどがデメリットでもあります。
メリットは傷や汚れの防止効果
ガラスコーティングは、ボディの塗装の上に高密度のガラス質の被膜を張り、塗装面を強固に保護するものです。汚れや傷がつきにくくなり、中古車も新車に近い美しさになります。ワックス(油脂性コーティング)や樹脂製コーティングよりも強度が高く、紫外線からの影響も抑えられるでしょう。
また、撥水効果も高いので雨による染みがつきにくく、洗車する際もかるく洗うだけで汚れが落ちるようになります。
持続性もワックス・樹脂製コーティングより高く、メンテナンスを定期的に行えば3~5年はもつとされています。
傷がつくのを防止することで車体をきれいに保つことができ、手放す際に査定額が高くなる可能性があるのもメリットです。
デメリットは費用と作業時間
ガラスコーティングのデメリットは作業費用が高いことです。施工を専門業者に依頼した場合、数万円~数十万円はかかります。車のサイズや形状だけで見ると、軽自動車で約4万円台、大型のワンボックスタイプで約16万円となります。
また、作業に時間がかかる点もデメリットです。コーティングの事前準備にあたる下地処理にかける時間や新車か経年車両かによって幅があるものの、早ければ1日、長ければ4~5日はかかります。
業者による作業が終わって車を引き取った後も、コーティング成分が安定するまでの1~2週間は、大きな汚れや傷がつかないよう車両を慎重に扱わなければなりません。
そのため、日常的に車を使う方は事前のスケジュール調整が必要でしょう。
ガラスコーティング前の注意点

・施工するのに最も適したタイミングや季節はいつなのか?
・ガラスコーティングで車体についた傷を消せるのか?
・ガラスコーティングできない車はあるのか?
・ツヤ出し効果はあるのか?
こういった注意点について以下で詳しく説明します。
ガラスコーティングを行うベストなタイミングは?
ガラスコーティングを施すのに最適なタイミングは、新車を購入した時です。新車のボディには汚れや傷などの余計な付着物が少ないので作業の手間がかからず、費用も安く済むでしょう。
中古車の場合でも納車されたばかりのものは販売店によって清掃や修理が行われています。そのため、購入直後の綺麗なうちにコーティングするのがおすすめです。
中古車の場合は下地処理をしっかり施すので、新車をコーティングするよりも値段は高くなります。
ガラスコーティングで消せる傷・消せない傷
ガラスコーティングを施すとボディがガラスの被膜で覆われるので、小さな傷なら消すことも可能です。これはコーティング剤の浸透により傷の凹凸が平らになるからで、厳密には傷を消すのではなく「目立たなくしている」と言えます。そのため、ガラスコーティングによって消せる傷はごく小さなものに限られます。
塗装が剥がれてしまった個所や下地にまで及ぶような深い傷はガラスコーティングだけではカバーできません。
ガラスコーティングできる車・できない車
ガラスコーティングは基本的にどんな車でも施すことができます。それは年季ものの中古車でも同じです。ただし、ボディの傷みが激しく、塗装が大きく剥がれているような部分があると、その部分は一度塗装しないとコーティングができません。塗装の剥がれ以外にも、ささくれ立って引っかかるような形の傷はコーティングだけでの修復が難しいです。
また、塗装面が焼けたり凹凸ができたりするウォータースポットなども除去するのは難しいでしょう。
ガラスコーティングにツヤ出しの効果はない
ガラスコーティングはあくまでもボディの塗装面の保護に特化されたものなので、ツヤ出しの効果はあまり期待できません。それは、ツヤ出しに大きく関係する油性成分が、ガラスには含まれていないことが理由です。それでもツヤ出しにこだわる場合は、事前に業者と相談して下地処理の磨き作業に力を入れてもらうか、コーティング後に特殊なワックスをかけてもらう必要があります。いずれにしても費用はかかります。
ガラスコーティングの3つのタイプ
「ガラスコーティング」とひと口に言っても、その中には撥水・親水・滑水タイプの3種類があります。水の弾き具合や汚れの落ち方に違いがあるので、業者にコーティングを依頼する前にそれぞれの特徴を理解しておきましょう。
①撥水タイプ
撥水タイプは、車に水分が付着した際に水滴として綺麗にまとまって弾かれるのが特徴です。その弾け方はワックスと似ており、洗車時の汚れ落ちもよくて見た目も美しいでしょう。欠点は、水の中の不純物が白く残るイオンデポジットができやすいことです。また、ボディについた水滴がレンズの働きをして日光を集め、塗装面が焼けたり凹凸ができたりするウォータースポットも生じやすい点です。
②親水タイプ
親水タイプは、撥水タイプのように水が水滴になって弾かれるものではありませんが、水はけの効果は撥水タイプ以上です。雨などで水がかかってもゆっくり汚れと共に流れ落ちるので、洗車の頻度が少なくて済むセルフクリーニング効果があります。
ボディに張られた膜は水はけの良さが十分なので、水分中の不純物が残るイオンデポジットや、水滴がレンズの働きをして塗装面にダメージを与えるウォータースポットもできにくいのが利点です。
③滑水タイプ
滑水タイプは、撥水タイプの見た目の良さと、親水性の水はけの良さを併せ持ったタイプです。さらに撥水タイプよりも水滴の粒が大きいので、ボディに水分が残りにくいのも特徴です。水はけも良く、汚れ落とし効果によってセルフクリーニング効果が期待できます。
もちろん、イオンデポジットやウォータースポットもできにくく、見た目の良さとその性能の高さから採用するユーザーも増えています。
ガラスコーティングの価格相場

幅があるのは「依頼する業者」「対象となる車種」「コーティング剤の種類」によって変動するからです。
依頼する業者ごとのおおよその価格相場は以下の通りです。
・中古車販売店:20,000~50,000円
・ガソリンスタンド:10,000~30,000円
・コーティング専門店:80,000~150,000円
※実際に業者に依頼する際は直接確認してください。
車種ごとのおおよその価格相場は以下の通りです。
・軽自動車:45,000~60,000円
・コンパクトカー:50,000~75,000円
・ミドルクラス:60,000~80,000円
・ミニバン、SUV:65,000~85,000円
・大型ミニバン:70,000~95,000円
・ワゴン、高級セダン:80,000~120,000円
ガラスコーティング作業の基本的な流れ

まず、最も大切なのが下地処理です。コーティング剤が綺麗に塗布されるように行うもので、怠るとコーティングの効果が十分に発揮できません。
丹念に下地処理を行ってから、塗りムラが発生しないように丁寧にコーティングを施していきます。
最後に乾燥させて終了ですが、車を引き取ってからもコーティング剤が完全に定着するまで1~2週間は慎重に扱う必要があります。
下地処理
ガラスコーティングを施す前に、コーティングそのものよりも重要で手間もかかるとされる「下地処理」を行います。1.洗車をしてドアやトランクの隙間に至るまで、汚れを隅々まで落とします。車に付着している鉄粉などを水洗いや車用シャンプーを用いて落としていきましょう。中古車の場合、ドアの下部分やフェンダー周辺も汚れがちなので念入りに行ってください。
2.ひと通り洗い終えたらマイクロファイバークロスなどで拭き取り、車体が乾燥したら、磨き作業によって塗装面を平らにしていきます。スポンジやポリッシャーにコンパウンド(磨き剤)を付けるなどし、洗車傷などを消しておくことでコーティング剤を均一に塗ることが可能になります。
3.最後は脱脂剤をしみ込ませたマイクロファイバークロスなどで拭きます。カスやワックス、排気ガス汚れなどを除去しましょう。可能なら、これが乾く前に乾燥した別のクロスでさらに拭いてください。
コーティング・乾燥
ガラスコーディングの前段階である下地処理が終わったら、次はコーティング剤の塗布と乾燥作業です。1.下地処理を施されたボディは、コーティング剤ののりも良く、専用のスポンジなどで塗っていくことになります。
使用するコーティング剤には2層や6層構造のものもあり、被膜が厚ければ厚いほどコーティングによる効果は高いでしょう。
塗布作業はパーツごとに順番に行い、均一になるように注意深く塗られていきます。
2.塗り終えたら、塗りムラや拭き残しがないか隅々までチェックし、重ね塗りが必要な場合は繰り返しガラスコーティングを行います。
3.次が乾燥作業です。乾燥の際は遠赤外線乾燥による熱乾燥が効果的です。コーティングの被膜の耐久性や硬度がアップすることから、できるだけ遠赤外線乾燥による熱乾燥が可能な業者に依頼しましょう。
こうして、ホコリやチリが付着しないよう注意しながら、しっかり固まるまで乾燥させて作業は終了となります。
ガラスコーティングした後の注意点

その後もコーティングの効果を持続させるに「車の保管・駐車場所」「洗車方法」「メンテナンスの頻度」などについて覚えておく必要があります。
ガラスコーティングを長持ちさせるには?
ガラスコーティングの耐久性は3~5年はもちますが、それは定期的なメンテナンスを行った場合の話です。コーティングしても汚れやゴミは必ずつきますので、その都度、定期的にホースで水をかける程度でもいいので手洗い洗車をしましょう。
青空駐車ならなおさらで、直射日光によりコーティングの寿命は短くなります。年に一度の頻度でコーティングの具合を確認し、もしも効果が薄れているならもう一度施工することを検討しましょう。
ガラスコーティング後の車の保管・駐車場所は?
ガラスコーティングの被膜も、直射日光の紫外線や風雨にさらされることで少しずつ劣化していきます。長くコーティングの効果を維持するためにも、できるだけ青空駐車を避けて屋根つきの場所で保管することをおすすめします。もちろん、立地条件や費用面などの理由で青空駐車をするしかなく、環境による劣化やゴミ・黄砂・花粉の付着を免れない場合もあるかもしれません。
ガラスコーティングを行う際は、このように保管場所のことも考慮に入れる必要があります。
青空駐車で少しでも長持ちさせるのであれば、ホースで水をかける程度でいいので、定期的に水洗いをしましょう。また、車体全体を覆うことができるカバーをかけるのも手立てとして有効です。
ガラスコーティング後の洗車の頻度・方法は?
ガラスコーティング後も汚れが付着したままだと本来の性質を発揮できなくなります。そのため、洗車は定期的に行うべきです。ただし、コーティングしてから最低1週間は洗車を控えましょう。ガラスコーティングの被膜は処理後も時間をかけて固まっていくため、その途中で洗車をすると被膜の上に傷がついてしまいます。
花粉や黄砂などが多い場合は、さっと洗い流す程度にとどめ、その後はひと月に一度洗うようにしてください。
洗車する際もいくつか注意点があります。まず、車用のシャンプーはさまざまな種類がありますが、撥水タイプと水垢落としタイプはコーティングに悪影響を及ぼすので避けて、中性シャンプーを使います。
また、ガソリンスタンドなどの洗車機は使わずに、できるだけ手洗いの洗車をしてください。
もし洗車機を使う場合は以下の3つに注意しましょう。
・事前に一度水洗いをする
・ノンブラシ洗車機を使う
・ワックス洗車は避ける
ガラスコーティング後のワックスがけはOK?
ガラスコーティングのみで車体を美しく保つのは限界があるので、ワックス(油脂性コーティング)を上塗りすることもできます。そうすれば被膜がさらに保護されることになります。ワックスの上塗りによるコーティングへの直接の悪影響はないので、定期的に行えばより効果的です。ただ、ワックスを塗る工程でボディに傷をつけないようにしなければなりません。
また、ワックスの種類にも注意が必要です。なぜならコーティング剤とワックスとの相性が悪いと、コーティングの効果を下げてしまう可能性もあるからです。
一例として、ロウの成分が含まれているタイプのワックスを使うと、日焼けしやすくなりコーティングの耐久性がダウンします。
まとめ
①ボディコーティングで車の塗装の表面を傷などから守ることができる
②特にガラスコーティングは、ワックスよりも車の外観が良くなる
③ガラスコーディングの値段は、依頼する業者や車種によって金額が異なる
④ガラスコーティングは洗車・鉄粉や油汚れなどの除去・研磨・コーティング・乾燥という工程で行われる
⑤ガラスコーティングの効果を維持・持続させるためには、保管方法やメンテナンスに注意が必要。洗車やワックスがけは慎重に行う
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