中古車購入チェックポイント
更新日:2022.03.09 / 掲載日:2022.03.02
中古車のボディコーティングとは?その種類や特徴・メリットを確認しよう!
購入した中古車のボディを保護したいなら、ボディコーティングは欠かせません。
コーティング処理を施すことで車の外観は美しくなり、さらに汚れも付きにくくなります。しかし、コーティングには様々な種類があります。
この記事では、それぞれのコーティング方法の概要やその効果、価格と作業手順、どのような業者が請け負っているのかを説明していきます。
これから愛車をコーティングしようと考えている方は参考にしてください。
特に中古車の場合は、購入時点で既に傷が付ついていることもあるかもしれません。コーティングを行えば、その工程で車体への研磨も実施するので、新車に近い見た目に生まれ変わらせることができるでしょう。

車のボディコーティングは大きく分けると5種類あります。
このうち最も安価な油脂系コーティングは昔から「ワックス」と呼ばれてきました。
一方、最も高額で効果も大きいのがセラミックコーティングです。
以下ではそれぞれの特徴を説明します。
ワックスはカー用品店でも手軽に購入でき、素人でも施工することが可能です。
油の膜でボディの表面を覆うことで塗装面に光沢を出し、水弾きの効果を発揮します。
ただし、値段が安いだけにその寿命は1~2週間程度と短く、油脂系コーティングの油の膜は雨や熱によってすぐに溶けてしまいます。そのため、長期間ボディを保護するものではなく、一時的なツヤ出しに使うものと考えましょう。
塗装の上からガラス質の被膜を張り、一度硬化してしまえば汚れ・ゴミの付着・傷などから強固に車両をガードしてくれます。
また、ガラスコーティングは費用対効果の面からも人気があります。車の見た目がよくなる上に酸性雨や紫外線などに対しても耐久性があり、メンテナンスをきちんと行えば3~5年と長い間効果が持続する点も魅力です。
「ガラス系」は素材にガラス繊維などを含んでいるものの、被膜はあくまでも含有されているシリコン樹脂成分などで作られています。そのため、コストは抑えられますが、耐久性はやや劣り、持続するのも最長6ヵ月程度とごく短いものです。
専門店で取り扱っているポリシラザンが原料のコーティングなら長期間効果がありますが、含まれるガラス繊維の量にもよります。
もともとはワックスよりも持続性の高いコーティング剤をめざして開発されたもので、簡単に施工できてコストもあまりかかりません。
ポリマー系コーティングは、車体の塗装上に被膜を作ることで強い光沢を出し、汚れや傷から守ってくれます。ワックスよりは強力ですが、それでも酸化しやすく、1年はもちません。
施工には高度な技術や知識が必要で、限られた専門店でしか取り扱われていません。ガラスコーティングと比べてもその被膜は硬く厚みがあり耐熱性が高く、耐薬品性能にも優れており自然劣化しにくいという特徴があります。
持続期間は5~7年と長いですが、汚れが付着すると本来の性能が発揮できないため、定期的なメンテナンスが必須となります。

ボディコーティングの価格相場はややこしく、「コーティングの種類」「車の大きさ」「業者の価格設定」などによって異なります。
以下ではコーティング内容と業者の種類にスポットを当て、それぞれの価格相場を説明します。
余裕がある場合は高額なコーティングを施しておくのがベストですが、安価なコーティングを定期的に施すというやり方もあります。
コーティングは種類を5つに大別できます。
・油脂系コーティング(ワックス)
・ガラス系コーティング
・ガラスコーティング
・ポリマー(樹脂系)コーティング
・セラミックコーティング
最も安い油脂系コーティング(ワックス)は1,000~2,000円ですが、一番高いセラミックコーティングは170,000~250,000円です。
持続性も値段に応じて異なり、短いもので1週間、長いもので5~7年です。(詳しくは業者などにより異なります。)
・ディーラー
・コーティング専門店
・ガソリンスタンド
・カー用品店
価格はそれぞれ異なるので、価格と品質のバランスを判断材料にするといいでしょう。
コーティングは、汚れなどが少ない購入直後に行うのが最適だとされています。もちろん、購入と同時に限らず、後日持ち込んでもコーティングを受け付けてくれるでしょう。
ただし、ディーラーはコーティング作業を外注したり整備士が行ったりすることもあるので、専門店に比べると見劣りすることがあるかもしれません。また、中間マージンも発生します。
専門知識とテクニックを持っているので、持続性に優れた効果・効能も申し分ないコーティング処理を行ってくれるでしょう。
少し予算は高めですが、下地処理・コーティング・最後の乾燥処理に至るまできちんと施工してくれます。
車の洗車やメンテナンスも行ってくれる業者ならコーティング効果の持つ本来の効能をさらに引き出してくれます。
プロの技術が期待できる上に専門知識も豊富なので、疑問があれば問い合わせにも応じてくれるでしょう。
こだわりをもったコーティングを行いたい方におすすめです。
コーティング専門店や塗装業者が近所になかったり、敷居が高く感じられたりする方におすすめです。
大手チェーン店のガソリンスタンドなら、コーティングの資格を持つスタッフが施工してくれるでしょう。ただし、そうでない場合はアルバイトによる作業だったり、使用するコーティング剤が安物だったりするので注意が必要です。
経験豊富なスタッフに最適な設備環境と好条件が揃っており、コストパフォーマンス面でも申し分ありません。
お店によっては予算やニーズに合わせて様々なメニューを用意しています。また、特別価格でのコーティングサービスを行ってくれることもありますし、アフターサービスが充実している点も大きな魅力でしょう。
DIYの大きなメリットは費用を安く抑えられることです。業者に依頼すれば数万円はかかるところが10,000円程度で済みます。
ただ、手間がかかることや準備が難しいことが難点です。また、丸1日の作業になる上に日が暮れる前に済まさなければならず、基本的に翌日への持ち越しはできません。
また、乾燥作業は雨やホコリがつかない環境で行う必要があります。
これをできるだけ安く抑えるには、業者ごとの割引サービスを活用したり、相見積もりなどの方法が考えられます。
大手販売店などの業者の場合、ホームページで宣伝しているのですぐに確認することができます。
割引率が高い業者の場合、半額になるようなところもありますし、Web予約を条件に割り引きをしてくれるケースもあります。
また、ガソリンスタンドでも安価にできる大手ボディコーティングブランドも最近は高い評価を得ています。
相見積もりは、複数の業者から出してもらった見積もりを比較する方法です。コーティングを手がけている業者は施工費用の無料見積もりを行っているので、利用するといいでしょう。
相見積もりをする意図がなくとも、業者に依頼する場合は一度見積もりを出してもらうようにしてください。見積もりの金額を見た時点で初めて他の業者と比較する必要性を感じるかもしれません。中には見積もりを出す際にサービスで値引きしてくれることもあります。
相見積もりを行うことで他の業者よりも費用を数千円~数万円抑えることができるケースもあります。

以下では、ボディコーティング作業の具体的な流れを説明していきましょう。
大まかには、最初に下地処理を施してからコーティング・乾燥を行うという流れになります。
このうち下地処理が最も重要で、時間がかかります。
最初に行うのが洗浄作業です。水やカーシャンプーですぐに落とせる程度の汚れやホコリを洗い流し、細部にわたって綺麗にしていきます。この時、特に塗装面のパネル間の溝やエンブレム周辺の汚れは専用ケミカルなどを使って入念に洗浄していきます。
業者に依頼すると、この段階でナンバープレートなどを取り外して洗車してもらうことも可能です。
付着してすぐの鉄粉は水で流すことが可能ですが、時間が経過したものはスプレーやトラップ粘土で除去していきます。
中古車はドアの下部分やフェンダー周辺も念入りに洗浄し、最後にマイクロファイバークロスで水気を取ります。
油汚れの除去が終わったら、水分が残らないようにマイクロファイバークロスで拭いていきます。
完全に水気がなくなったら、今度は普通の洗車では取れないイオンデポジットと呼ばれる水シミの除去作業です。イオンデポジットは、雨水などの成分が白く固まったものです。
除去剤を使って取り除きます。吹き付けた薬剤をマイクロファイバークロスでボディに塗り込んでいきますが、ウォータースポットと呼ばれる陥没ができている場合は別途研磨作業が必要です。
多くの場合、車の塗装面にはスクラッチ傷と呼ばれる細かな傷がついていたりしているものです。これらを研磨作業によって消していきます。
研磨作業が済んだら、脱脂剤をしみ込ませたマイクロファイバークロスなどで塗装面を拭き、磨きカスやワックス、排気ガス汚れの油脂分を取り除いていきます。
最後に乾燥した別のクロスでもう一度拭き取って余計な水分を除きます。
コーティング剤を塗布する際は、ホコリや雨水などがコーティング面に付着しないように密閉された屋内で行うこと、塗りムラを生じさせないことが大切です。
また、コーティング作業は広範囲を一気に行うのではなく、ムラが生じないように少しずつ丁寧に行わなければなりません。
被膜が厚い2層構造や6層構造のものは、耐久性などでより高い効果が期待できるでしょう。
コーティングが終了したら、塗り残しやムラがないかチェックします。
依頼先が自然乾燥ではなく「遠赤外線乾燥機」で乾燥させることが可能な業者であれば、より美しい仕上がりが期待できるでしょう。
お店での乾燥作業は1~2日で終わりますが、車が戻ってきてからも被膜が完全に硬化するまで数週間はかかります。

ここまででボディコーティングの作業の流れを説明しました。コーティングの効果を長く維持するためには、その後の取り扱いにも注意が必要です。
以下では、メンテナンス、洗車、ワックスがけを行う場合の注意点を説明します。
付着した汚れやゴミを放置すると効果が低下するので、最低限は定期的にホースで水をかけて洗車をしましょう。この時、汚れを落とす程度の水洗い洗車で構いません。
専門的なメンテナンスには、ボディ表面をクリーニングするもの、一度被膜を剥がして再度コーティングするものもあります。コーティングの効果が落ちてきたと感じたら、年に1度はこれらのメンテナンスを検討してください。
コーティング直後は、汚れがひどい場合にさっと洗い流す程度にとどめ、その後はひと月に一度洗うようにしてください。
車用のシャンプーは中性タイプのものを使用し、洗車後は水分を拭き取ることが大切です。
また、できるだけ洗車機は使わずに手洗い洗車に徹しましょう。もしもコーティングした車を洗車機で洗うなら、以下の3点に注意してください。
・事前に一度水洗いをすること
・ノンブラシ洗車機を使うこと
・ワックス洗車は避けること
もちろんコーティングのみで車体を防護するのは限界があるので、ワックスで被膜をさらに保護するのは有益です。
ただし、注意が必要なのはワックスの種類です。例えば、ロウの成分が含まれているタイプのワックスを使うと、日焼けしやすくなりコーティングの耐久性が落ちてしまうことがあります。
コーティング剤とワックスとの相性次第では、かえって逆効果になることもあります。
また、ワックスを塗る際はボディに傷をつけないようにしましょう。コーティング後のワックス処理は適切に施せば効果がありますが、慎重に行うようにしてください。
コーティング処理を施すことで車の外観は美しくなり、さらに汚れも付きにくくなります。しかし、コーティングには様々な種類があります。
この記事では、それぞれのコーティング方法の概要やその効果、価格と作業手順、どのような業者が請け負っているのかを説明していきます。
これから愛車をコーティングしようと考えている方は参考にしてください。
中古車をボディコーティングする理由
車は普段気付かないレベルでゴミや汚れが付着したり、傷ができたりしているものです。これらを放置すればサビや塗装の剥がれなどの原因となります。そこで、ボディコーティングを施せば車を守ることができます。特に中古車の場合は、購入時点で既に傷が付ついていることもあるかもしれません。コーティングを行えば、その工程で車体への研磨も実施するので、新車に近い見た目に生まれ変わらせることができるでしょう。
ボディコーティングの種類

このうち最も安価な油脂系コーティングは昔から「ワックス」と呼ばれてきました。
一方、最も高額で効果も大きいのがセラミックコーティングです。
以下ではそれぞれの特徴を説明します。
①油脂系コーティング(ワックス)
油脂系コーティングはいわゆるワックスのことです。ワックスはカー用品店でも手軽に購入でき、素人でも施工することが可能です。
油の膜でボディの表面を覆うことで塗装面に光沢を出し、水弾きの効果を発揮します。
ただし、値段が安いだけにその寿命は1~2週間程度と短く、油脂系コーティングの油の膜は雨や熱によってすぐに溶けてしまいます。そのため、長期間ボディを保護するものではなく、一時的なツヤ出しに使うものと考えましょう。
②ガラスコーティング
ガラスコーティングは、強度や施工後の見た目の美しさに定評があるコーティングです。塗装の上からガラス質の被膜を張り、一度硬化してしまえば汚れ・ゴミの付着・傷などから強固に車両をガードしてくれます。
また、ガラスコーティングは費用対効果の面からも人気があります。車の見た目がよくなる上に酸性雨や紫外線などに対しても耐久性があり、メンテナンスをきちんと行えば3~5年と長い間効果が持続する点も魅力です。
③ガラス系コーティング
ガラス系コーティングをガラスコーティングと同じだと思っている方もいるかもしれません。「ガラス系」は素材にガラス繊維などを含んでいるものの、被膜はあくまでも含有されているシリコン樹脂成分などで作られています。そのため、コストは抑えられますが、耐久性はやや劣り、持続するのも最長6ヵ月程度とごく短いものです。
専門店で取り扱っているポリシラザンが原料のコーティングなら長期間効果がありますが、含まれるガラス繊維の量にもよります。
④ポリマー(樹脂)系コーティング
ポリマー(樹脂)系コーティングは、シリコンやフッ素を主成分とする化合物「ポリマー」を使用するコーティングです。もともとはワックスよりも持続性の高いコーティング剤をめざして開発されたもので、簡単に施工できてコストもあまりかかりません。
ポリマー系コーティングは、車体の塗装上に被膜を作ることで強い光沢を出し、汚れや傷から守ってくれます。ワックスよりは強力ですが、それでも酸化しやすく、1年はもちません。
⑤セラミックコーティング
車のコーティングの中でも、最も持続性と耐久性が高いのがセラミックコーティングです。施工には高度な技術や知識が必要で、限られた専門店でしか取り扱われていません。ガラスコーティングと比べてもその被膜は硬く厚みがあり耐熱性が高く、耐薬品性能にも優れており自然劣化しにくいという特徴があります。
持続期間は5~7年と長いですが、汚れが付着すると本来の性能が発揮できないため、定期的なメンテナンスが必須となります。
ボディコーティングの価格相場

以下ではコーティング内容と業者の種類にスポットを当て、それぞれの価格相場を説明します。
コーティングの種類によって価格は異なる
車のコーティングは種類によって価格が異なります。そして、耐久性・持続性が高いものほど高額です。余裕がある場合は高額なコーティングを施しておくのがベストですが、安価なコーティングを定期的に施すというやり方もあります。
コーティングは種類を5つに大別できます。
・油脂系コーティング(ワックス)
・ガラス系コーティング
・ガラスコーティング
・ポリマー(樹脂系)コーティング
・セラミックコーティング
最も安い油脂系コーティング(ワックス)は1,000~2,000円ですが、一番高いセラミックコーティングは170,000~250,000円です。
持続性も値段に応じて異なり、短いもので1週間、長いもので5~7年です。(詳しくは業者などにより異なります。)
コーティングを施工する場所で価格は異なる
コーティング施工を依頼できる業者は主に以下の4つです。・ディーラー
・コーティング専門店
・ガソリンスタンド
・カー用品店
価格はそれぞれ異なるので、価格と品質のバランスを判断材料にするといいでしょう。
ディーラー
コーティングを業者に依頼する場合に最も合理的なのが、ディーラーで新車あるいは中古車を購入するのと同時にコーティングを依頼することです。コーティングは、汚れなどが少ない購入直後に行うのが最適だとされています。もちろん、購入と同時に限らず、後日持ち込んでもコーティングを受け付けてくれるでしょう。
ただし、ディーラーはコーティング作業を外注したり整備士が行ったりすることもあるので、専門店に比べると見劣りすることがあるかもしれません。また、中間マージンも発生します。
コーディング専門業者
コーティングを専門としている業者なら、使用する道具も高性能のものを数多く取り揃えており、技術面でも期待できます。専門知識とテクニックを持っているので、持続性に優れた効果・効能も申し分ないコーティング処理を行ってくれるでしょう。
少し予算は高めですが、下地処理・コーティング・最後の乾燥処理に至るまできちんと施工してくれます。
車の洗車やメンテナンスも行ってくれる業者ならコーティング効果の持つ本来の効能をさらに引き出してくれます。
プロの技術が期待できる上に専門知識も豊富なので、疑問があれば問い合わせにも応じてくれるでしょう。
こだわりをもったコーティングを行いたい方におすすめです。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドならコーティング費用も安く済み、給油などの用事にあわせて気軽に依頼できます。コーティング専門店や塗装業者が近所になかったり、敷居が高く感じられたりする方におすすめです。
大手チェーン店のガソリンスタンドなら、コーティングの資格を持つスタッフが施工してくれるでしょう。ただし、そうでない場合はアルバイトによる作業だったり、使用するコーティング剤が安物だったりするので注意が必要です。
カー用品店
コーティングを請け負ってくれる業者の中で、料金と品質のバランスが取れているとされているのがカー用品店です。経験豊富なスタッフに最適な設備環境と好条件が揃っており、コストパフォーマンス面でも申し分ありません。
お店によっては予算やニーズに合わせて様々なメニューを用意しています。また、特別価格でのコーティングサービスを行ってくれることもありますし、アフターサービスが充実している点も大きな魅力でしょう。
DIYも可能
車のコーティングについてひと通りの知識がある方なら、DIYで作業をするのもいいでしょう。DIYの大きなメリットは費用を安く抑えられることです。業者に依頼すれば数万円はかかるところが10,000円程度で済みます。
ただ、手間がかかることや準備が難しいことが難点です。また、丸1日の作業になる上に日が暮れる前に済まさなければならず、基本的に翌日への持ち越しはできません。
また、乾燥作業は雨やホコリがつかない環境で行う必要があります。
コーティング費用を安く抑えるには?
車のボディコーティングの費用は、業者に依頼するとどうしても数万円~十数万円と高額になりがちです。これをできるだけ安く抑えるには、業者ごとの割引サービスを活用したり、相見積もりなどの方法が考えられます。
割引サービスを活用しよう
車のコーティングの費用を少しでも抑えたいなら、業者ごとにどんな割引サービスを行っているのか調べてみましょう。大手販売店などの業者の場合、ホームページで宣伝しているのですぐに確認することができます。
割引率が高い業者の場合、半額になるようなところもありますし、Web予約を条件に割り引きをしてくれるケースもあります。
また、ガソリンスタンドでも安価にできる大手ボディコーティングブランドも最近は高い評価を得ています。
相見積もりで手頃な業者を選ぼう
車に施すコーティングの費用を安く抑えたいなら、相見積もりをするのも有効です。相見積もりは、複数の業者から出してもらった見積もりを比較する方法です。コーティングを手がけている業者は施工費用の無料見積もりを行っているので、利用するといいでしょう。
相見積もりをする意図がなくとも、業者に依頼する場合は一度見積もりを出してもらうようにしてください。見積もりの金額を見た時点で初めて他の業者と比較する必要性を感じるかもしれません。中には見積もりを出す際にサービスで値引きしてくれることもあります。
相見積もりを行うことで他の業者よりも費用を数千円~数万円抑えることができるケースもあります。
ボディコーティングの流れ

大まかには、最初に下地処理を施してからコーティング・乾燥を行うという流れになります。
このうち下地処理が最も重要で、時間がかかります。
1.洗車する
まずは、コーティングそのものよりも重要度が高いとされる下地処理から始めます。最初に行うのが洗浄作業です。水やカーシャンプーですぐに落とせる程度の汚れやホコリを洗い流し、細部にわたって綺麗にしていきます。この時、特に塗装面のパネル間の溝やエンブレム周辺の汚れは専用ケミカルなどを使って入念に洗浄していきます。
業者に依頼すると、この段階でナンバープレートなどを取り外して洗車してもらうことも可能です。
2.鉄粉などを取り除く
次に車に付着している異物を落としていきます。特に鉄粉は付着後に長時間放っておくと固着してボディのクリア層を侵食していくので、そこから塗装面が劣化していったり、サビを生じさせたりする原因になります。付着してすぐの鉄粉は水で流すことが可能ですが、時間が経過したものはスプレーやトラップ粘土で除去していきます。
中古車はドアの下部分やフェンダー周辺も念入りに洗浄し、最後にマイクロファイバークロスで水気を取ります。
3.油汚れ・水垢などを取り除く
次は油汚れや水垢の除去です。油膜は塗装表面に付着したワックス、花粉、黄砂、排気ガスによって形成されており、これを取り除かないと塗装面とコーティングとの密着が低下してしまいます。油汚れの除去が終わったら、水分が残らないようにマイクロファイバークロスで拭いていきます。
完全に水気がなくなったら、今度は普通の洗車では取れないイオンデポジットと呼ばれる水シミの除去作業です。イオンデポジットは、雨水などの成分が白く固まったものです。
除去剤を使って取り除きます。吹き付けた薬剤をマイクロファイバークロスでボディに塗り込んでいきますが、ウォータースポットと呼ばれる陥没ができている場合は別途研磨作業が必要です。
4.磨く
ボディの塗装面が乾いたら、次は磨き作業を行います。多くの場合、車の塗装面にはスクラッチ傷と呼ばれる細かな傷がついていたりしているものです。これらを研磨作業によって消していきます。
研磨作業が済んだら、脱脂剤をしみ込ませたマイクロファイバークロスなどで塗装面を拭き、磨きカスやワックス、排気ガス汚れの油脂分を取り除いていきます。
最後に乾燥した別のクロスでもう一度拭き取って余計な水分を除きます。
5.コーティングする
ここまでの下地処理が終了したら、いよいよコーティング作業になります。コーティング剤を塗布する際は、ホコリや雨水などがコーティング面に付着しないように密閉された屋内で行うこと、塗りムラを生じさせないことが大切です。
また、コーティング作業は広範囲を一気に行うのではなく、ムラが生じないように少しずつ丁寧に行わなければなりません。
被膜が厚い2層構造や6層構造のものは、耐久性などでより高い効果が期待できるでしょう。
コーティングが終了したら、塗り残しやムラがないかチェックします。
6.乾燥させる
一連のコーティング作業の中で、下地処理と並んで重要なのが最後の乾燥作業です。これが不十分だと、コーティングによる被膜の硬化や持続性の効果などに影響が出てきてしまいます。依頼先が自然乾燥ではなく「遠赤外線乾燥機」で乾燥させることが可能な業者であれば、より美しい仕上がりが期待できるでしょう。
お店での乾燥作業は1~2日で終わりますが、車が戻ってきてからも被膜が完全に硬化するまで数週間はかかります。
ボディコーティング後の注意点

以下では、メンテナンス、洗車、ワックスがけを行う場合の注意点を説明します。
コーティングメンテナンスを年1回は行う
コーティングの効果を長い間保つには、コーティングメンテナンスが必須です。付着した汚れやゴミを放置すると効果が低下するので、最低限は定期的にホースで水をかけて洗車をしましょう。この時、汚れを落とす程度の水洗い洗車で構いません。
専門的なメンテナンスには、ボディ表面をクリーニングするもの、一度被膜を剥がして再度コーティングするものもあります。コーティングの効果が落ちてきたと感じたら、年に1度はこれらのメンテナンスを検討してください。
洗車は慎重に
コーティングの効果を維持するには定期的な洗車が欠かせませんが、コーティング直後の1週間は洗車を控えましょう。被膜は乾燥処理後も時間をかけて固まるので、固まりきらないうちに洗車をすると傷がつく恐れがあります。コーティング直後は、汚れがひどい場合にさっと洗い流す程度にとどめ、その後はひと月に一度洗うようにしてください。
車用のシャンプーは中性タイプのものを使用し、洗車後は水分を拭き取ることが大切です。
また、できるだけ洗車機は使わずに手洗い洗車に徹しましょう。もしもコーティングした車を洗車機で洗うなら、以下の3点に注意してください。
・事前に一度水洗いをすること
・ノンブラシ洗車機を使うこと
・ワックス洗車は避けること
ワックスがけは慎重に
ボディコーティングを施した車は、その上からさらにワックス(油脂性コーティング)をかける必要はありません。もちろんコーティングのみで車体を防護するのは限界があるので、ワックスで被膜をさらに保護するのは有益です。
ただし、注意が必要なのはワックスの種類です。例えば、ロウの成分が含まれているタイプのワックスを使うと、日焼けしやすくなりコーティングの耐久性が落ちてしまうことがあります。
コーティング剤とワックスとの相性次第では、かえって逆効果になることもあります。
また、ワックスを塗る際はボディに傷をつけないようにしましょう。コーティング後のワックス処理は適切に施せば効果がありますが、慎重に行うようにしてください。
まとめ
①ボディコーティングによって車の塗装面を傷などから守れる
②ボディコーティングの種類には、油脂系(ワックス)・ガラス・ガラス系・ポリマー系・セラミックコーティングなどがある
③作業価格はコーティングの種類や業者によって異なる
④費用は工夫次第で安くすることも可能
⑤ボディコーティングは下地処理・コーティング・乾燥という工程で行われる
⑥コーティング後は年に1回メンテナンスを行い、洗車・ワックスがけは慎重にする
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