中古車購入チェックポイント
更新日:2022.03.22 / 掲載日:2022.03.22
中古車リースをする方法は?メリットとデメリットを紹介
マイカーの購入を検討している方もいるでしょう。
一昔前なら車を購入するのが主流でしたが、マイカーを運転する方法は多様化しています。例えば、今回紹介するような中古車リースで車を保有する方法もあります。
リースというと法人が利用するものと思っている方もいるかもしれませんが、個人でも利用できるサービスです。
この記事では、中古車リースを利用するメリットとデメリットについて詳しく解説します。
これから車を持とうと思っている方は、参考にしてみてください。

中古車リースはあまりよく知られていないかもしれません。
ここからは、そもそもリースとはどのような仕組みなのか解説していきます。
また、リース契約は新車も対象です。中古車リースと新車リースの違いについても詳しく説明します。
リース契約とは、リース会社がユーザーに自動車を貸し出す契約方式のことです。
貸し出す車両はリース会社がユーザーに代わって購入する形になります。そのため、車両の所有者名義はリース会社、使用者名義がユーザーになります。
自分で車を購入する場合、車両の購入代金の他にメンテナンス費用や自動車税などの各種税金は所有者が負担します。
しかし、リース契約であれば、このような諸費用はリース会社の負担です。ユーザーはリース料金を月々支払うだけです。
車を購入するためには、ある程度まとまった資金が必要ですが、リースであれば少ない資金でも車を保有できます。
確かにリースサービスは従来、法人向けの商品でした。しかし、近年では個人でも利用できるサービスも出てきています。
ただ、個人と法人とではサービスの内容が異なる場合もありますので注意が必要です。
例えば、個人の場合は契約終了後に希望すれば乗っていた車両の買い取りが可能なものもあります。しかし、法人向けにはそのような買取サービスは認められていません。
またリース契約の場合、月々の走行距離に上限が設けられています。法人と比較して、個人向けのコースのほうが短めに設定されている場合が多いです。
従来はリースというと新車の貸し出しが主流でした。しかし、近年では中古車リースのサービスも台頭してきています。
中古車リースと新車リースの違いは、在庫があるかないかです。
新車リースの場合、在庫は持ちません。ユーザーからのオーダーが入って、初めて対象の車両を手配します。
一方、中古車リースの場合、レンタカーなどで利用された車両をストックとして保有します。注文されたらすぐに用意できるのが、新車リースとの違いです。
中古車リースといわれると、車の状態が心配という方もいるでしょう。しかし、しっかりメンテナンスされているので、不具合が起きるリスクはそんなに高くありません。

近年では中古車リースが注目され、人気が高くなっています。中古車リースが人気を集めているのは、いろいろなメリットがあるからです。
では、具体的に中古車リースを利用するメリットとして、どのようなことが考えられるのでしょう?
主な利点について、以下でピックアップしてみました。
中古車リースは、新車リースと比較してリーズナブルな価格でラインナップされていることが多いです。
月々の料金は車両価格をベースにして設定されます。もともと中古車は新車と比較して価格が安いので、リース料金も安上がりです。
その上、リース契約の場合は車の諸費用が無料で済みます。自分で保有するわけではないので各種税金の負担もありません。
また、リース料金は月額定額が一般的です。月々のコストが決まっているので、家計のやりくりもしやすいでしょう。
好きな車を選択できますが、注文してから在庫を調達するので実際に運転するまでにはある程度の時間がかかります。
一方、中古車リースの場合、すでにある在庫の中から車を選ぶ形になります。
在庫の中から車を選ぶので、新車と比較して選択肢のバリエーションは少ないかもしれませんが、納車で待たされるような心配がありません。注文したらすぐに納車され、運転できる状態です。
できるだけ早く運転したいと思っているのであれば、中古車リースはおすすめです。
中古車リースの場合、短期契約に対応している業者もあるといった点は、人によってはメリットになりえます。中には最短1カ月から利用できるコースを用意しているところもあります。
例えば、数カ月間の長期出張で別のところに滞在することになり、滞在先で交通の足になる車が欲しいという状況になったとします。
数カ月のために車を購入するのは手間がかかり、面倒です。しかし、レンタカーを必要なたびに借りるのも億劫なはずです。そんな時に月単位で契約できる中古車リースは重宝するでしょう。
毎年自動車税が発生しますし、購入時には環境性能割がかかります。
さらに新車時は3年後、その後は2年に1回のペースで車検を受けなければなりません。車検費用がかかりますし、自賠責保険料や自動車重量税などの法定費用も負担する必要が生じます。
中古者リースの場合、このような税金や車検などの費用を負担するのは所有者たるリース会社です。ユーザーはリース期間中の車両代金のみを負担します。
その他にも初期費用を負担しなくていいのも、中古車リースのメリットです。
自賠責保険料や環境性能割といった費用が10万円以上かかることがありますが、これがリースだとゼロになるのは大きなメリットといえます。
このリース料金は契約期間中ずっと一定です。料金が上がったり下がったりすることがないので、家計のやりくりもしやすいでしょう。
リースではなく、車を購入した場合は月々の車関連の出費が変わってきます。特に車検シーズンは出費がかさみがちです。
例えばディーラーに車検をお願いするとなると、10万円前後の費用がかかることも珍しくありません。出費が10万円もアップすると、手元のお金が足りなくなることもありえます。
一方、月々定額のリース契約であれば、今月お金がピンチということも少なくなるでしょう。
リース契約の場合、基本日々のメンテナンスは使用者が行わないといけません。しかし、リース業者の中には、メンテナンス込みのパッケージプランを用意しているところもあります。
メンテナンス込みのプランを選択すれば、エンジンオイルの交換などのメンテナンスもリース会社のほうで無料で行ってくれます。
自動車に関してあまり詳しくない、メンテナンスを自分でするのが面倒といった方は、メンテナンス込みのプランで申し込むのがおすすめです。

中古車リースを利用すれば、いろいろなメリットが期待できます。その一方でデメリットもいくつかありますので、ここでピックアップしてみました。
もし中古車リースの利用を検討しているのなら、メリットだけでなくデメリットも頭に入れておきましょう。その上で利用すべきか検討してください。
すぐ納車できるのはメリットですが、在庫の中からしか選択できないというデメリットにもなりえます。
在庫の中から車を選ばないといけないので、選択肢はあまり広くありません。特に人気の車種はリースを希望する方が多いので、成約済みで利用できないケースも出てきます。グレードなどもそんなにバリエーションは充実していません。
車に乗るにあたって、「どうしてもこのモデルがいい」とこだわりのある方は、思い通りの車種を指定できないかもしれません。
何らかの事情で契約期間中に車が必要なくなったとしても、契約内容の変更は認められません。
リース会社によっては、中途解約を認めてくれる場合もありますが、この場合はリース料金とは別に違約金を請求されると思ってください。
違約金は通常、リース契約の残り期間をベースに算出されます。もし契約期間をまだ多く残しているようであれば、かなりの違約金を取られるかもしれません。
また、リース契約期間中に事故を起こして全損になった場合も違約金が発生します。多額の違約金が発生することも十分考えられるので、注意しましょう。
これは、中古車リースの仕組みを考えれば分かります。
中古車リースの料金は、車の価値を契約期間中の月数分で割って算出します。しかし、純粋に月数で割るのではなく、残価が設定されてそれを差し引く方式です。
(車の購入代金-残価)÷契約期間中の月数=中古車リースの月々料金
残価とは、リース契約が満了になった時にその車両につく価格のことです。
しかし、もし事故を起こして車を傷つけたり、何らかのダメージを与えたりすれば、当初の残価よりも価値が下がってしまいます。
つまり、残価から返却時の車の価値の差額分は、価値を下げたユーザーが負担しなければなりません。
運転技術にあまり自信のない方は、中古車リースの利用は慎重に検討しましょう。
リース契約の期間は決まっています。どんなにお気に入りの車であっても、契約期間が満了すれば車を返却しなければなりません。
また、自分の持ち物ではないので、車をカスタマイズするのも原則不可です。もし勝手にカスタマイズすると、返却時に賠償金を請求される可能性が出てきます。
中には車が気に行ったら、契約終了後に買い取れるところもあります。しかし、この場合は従来よりもリース料金が割高になってしまうので注意が必要です。
もし走行距離の上限を超えて運転した場合には、プラスアルファの追加費用を請求されてしまいます。
距離の上限はリース会社によってまちまちですが、走行距離を1カ月で500~2,000kmの設定にしているところが多いです。
追加料金は超過した距離に応じて決められます。追加料金の相場は、1km当たり3~10円程度です。
最寄りの駅まで家族を送り迎えする、買い物をするのが目的であれば、超過する可能性は低いでしょう。しかし、毎日仕事のために運転をする場合、超過する恐れがあるので注意してください。

中古車リースはメリットとデメリットがあるサービスです。そのため、車の使い方によっては向いている方とそうでない方が出てきます。
では、具体的に中古車リースがおすすめな方はどのようなタイプなのでしょう。以下にピックアップしましたので、自分が該当するかどうかチェックしてみてください。
車は購入代金だけでなく、税金や車検などランニングコストが発生します。
そこで、中古車リースを選択すれば、税金や車検費用はリース会社のほうで負担してくれます。そのため、余計な出費を抑制できるわけです。
また、リース料金は車の価値をベースにして決められます。中古車は新車と比較してもともと価格が安いので、リース料金も新車リースと比較して中古車リースのほうがリーズナブルになります。
さらに中古車リースの料金は月々定額です。毎月決まった費用を負担しますので、家計のやりくりもしやすいです。
車が欲しいけど購入できるだけの資金がないという場合には、中古車リースの利用を検討する価値はあるでしょう。
一時的に車が必要なケースは結構あります。例えば、長期出張の際に現地で車が必要な場合です。短期間だけれど、仕事でもプライベートでもマイカーが必要になることも十分考えられます。
また、大学に入って実家を出て車が必要になった場合です。大学時代の4年間だけ車が必要な場合にも、中古車リースでマイカーを確保するのも一考です。
その他には、車の乗り換えがうまくいかなかった場合も想定できます。購入する新車が人気車種だと、納車まで数カ月待ちということもあります。車をすでに売却してしまい手元にない、納車されるまでのつなぎとして車が欲しい場合にも中古車リースは重宝するでしょう。
例えば「自分の乗る車とは別に妻が乗る車が欲しい」「子供が免許を取ったので子供用の車が欲しい」といったケースです。
もし車を2台保有すると、車に関するコストが家計を圧迫しかねません。そのような時におすすめなのが、中古車リースです。
新車を購入するのと比較すると、中古車リースのほうがお得です。セカンドカーの導入を検討しているのであれば、中古車リースのサービスはチェックしておくといいでしょう。
現在乗っている車は仕事用の車、セカンドカーは近所の買い物や最寄り駅への送迎といった感じで、複数の車があると用途を使い分けることも可能です。
また、車を使い分けることでメインカーの負担を軽減できます。メインカーばかり使っていると、どうしてもパーツの劣化が進みやすくなります。複数の車を使い分けることで劣化も進みにくくなり、修理費を抑制できるかもしれません。
一昔前なら車を購入するのが主流でしたが、マイカーを運転する方法は多様化しています。例えば、今回紹介するような中古車リースで車を保有する方法もあります。
リースというと法人が利用するものと思っている方もいるかもしれませんが、個人でも利用できるサービスです。
この記事では、中古車リースを利用するメリットとデメリットについて詳しく解説します。
これから車を持とうと思っている方は、参考にしてみてください。
中古車リースの仕組みについて解説

ここからは、そもそもリースとはどのような仕組みなのか解説していきます。
また、リース契約は新車も対象です。中古車リースと新車リースの違いについても詳しく説明します。
リース契約とは?
リース契約は個人のドライバーからしてみると、なじみの薄いものかもしれません。リース契約とは、リース会社がユーザーに自動車を貸し出す契約方式のことです。
貸し出す車両はリース会社がユーザーに代わって購入する形になります。そのため、車両の所有者名義はリース会社、使用者名義がユーザーになります。
自分で車を購入する場合、車両の購入代金の他にメンテナンス費用や自動車税などの各種税金は所有者が負担します。
しかし、リース契約であれば、このような諸費用はリース会社の負担です。ユーザーはリース料金を月々支払うだけです。
車を購入するためには、ある程度まとまった資金が必要ですが、リースであれば少ない資金でも車を保有できます。
個人でも利用は可能
リース契約というと法人のためのサービスと思っている方もいるかもしれません。確かにリースサービスは従来、法人向けの商品でした。しかし、近年では個人でも利用できるサービスも出てきています。
ただ、個人と法人とではサービスの内容が異なる場合もありますので注意が必要です。
例えば、個人の場合は契約終了後に希望すれば乗っていた車両の買い取りが可能なものもあります。しかし、法人向けにはそのような買取サービスは認められていません。
またリース契約の場合、月々の走行距離に上限が設けられています。法人と比較して、個人向けのコースのほうが短めに設定されている場合が多いです。
新車リースとの違い
リースサービスは貸し出す車両も新車と中古車の2種類に分類されます。従来はリースというと新車の貸し出しが主流でした。しかし、近年では中古車リースのサービスも台頭してきています。
中古車リースと新車リースの違いは、在庫があるかないかです。
新車リースの場合、在庫は持ちません。ユーザーからのオーダーが入って、初めて対象の車両を手配します。
一方、中古車リースの場合、レンタカーなどで利用された車両をストックとして保有します。注文されたらすぐに用意できるのが、新車リースとの違いです。
中古車リースといわれると、車の状態が心配という方もいるでしょう。しかし、しっかりメンテナンスされているので、不具合が起きるリスクはそんなに高くありません。
中古車リースを利用するメリット

では、具体的に中古車リースを利用するメリットとして、どのようなことが考えられるのでしょう?
主な利点について、以下でピックアップしてみました。
メリット①リーズナブルな価格で利用できる
車を利用したいけど、できるだけ費用を抑えたい思っているのであれば、中古車リースがおすすめです。中古車リースは、新車リースと比較してリーズナブルな価格でラインナップされていることが多いです。
月々の料金は車両価格をベースにして設定されます。もともと中古車は新車と比較して価格が安いので、リース料金も安上がりです。
その上、リース契約の場合は車の諸費用が無料で済みます。自分で保有するわけではないので各種税金の負担もありません。
また、リース料金は月額定額が一般的です。月々のコストが決まっているので、家計のやりくりもしやすいでしょう。
メリット②すぐに車両を確保できる
新車リースの場合、車種やグレードまで細かく指定できます。これは注文が入ってから車両を調達するシステムを取っているからです。好きな車を選択できますが、注文してから在庫を調達するので実際に運転するまでにはある程度の時間がかかります。
一方、中古車リースの場合、すでにある在庫の中から車を選ぶ形になります。
在庫の中から車を選ぶので、新車と比較して選択肢のバリエーションは少ないかもしれませんが、納車で待たされるような心配がありません。注文したらすぐに納車され、運転できる状態です。
できるだけ早く運転したいと思っているのであれば、中古車リースはおすすめです。
メリット③短期契約に対応している
新車リースの場合、契約は長期的なものがメインです。どんなに短くても1年契約からというところが多いです。中古車リースの場合、短期契約に対応している業者もあるといった点は、人によってはメリットになりえます。中には最短1カ月から利用できるコースを用意しているところもあります。
例えば、数カ月間の長期出張で別のところに滞在することになり、滞在先で交通の足になる車が欲しいという状況になったとします。
数カ月のために車を購入するのは手間がかかり、面倒です。しかし、レンタカーを必要なたびに借りるのも億劫なはずです。そんな時に月単位で契約できる中古車リースは重宝するでしょう。
メリット④諸費用がかからない
車を保有するとなると、諸費用も負担しなければなりません。毎年自動車税が発生しますし、購入時には環境性能割がかかります。
さらに新車時は3年後、その後は2年に1回のペースで車検を受けなければなりません。車検費用がかかりますし、自賠責保険料や自動車重量税などの法定費用も負担する必要が生じます。
中古者リースの場合、このような税金や車検などの費用を負担するのは所有者たるリース会社です。ユーザーはリース期間中の車両代金のみを負担します。
その他にも初期費用を負担しなくていいのも、中古車リースのメリットです。
自賠責保険料や環境性能割といった費用が10万円以上かかることがありますが、これがリースだとゼロになるのは大きなメリットといえます。
メリット⑤毎月の出費が定額
中古車リースの場合、月々のリース料金を支払えば車が運転できます。このリース料金は契約期間中ずっと一定です。料金が上がったり下がったりすることがないので、家計のやりくりもしやすいでしょう。
リースではなく、車を購入した場合は月々の車関連の出費が変わってきます。特に車検シーズンは出費がかさみがちです。
例えばディーラーに車検をお願いするとなると、10万円前後の費用がかかることも珍しくありません。出費が10万円もアップすると、手元のお金が足りなくなることもありえます。
一方、月々定額のリース契約であれば、今月お金がピンチということも少なくなるでしょう。
メリット⑥プランによってはメンテナンスも任せられる
車は定期的にメンテナンスをする必要があります。メンテナンスをしないと、パーツの劣化が進み、車が不具合を起こす可能性があるからです。リース契約の場合、基本日々のメンテナンスは使用者が行わないといけません。しかし、リース業者の中には、メンテナンス込みのパッケージプランを用意しているところもあります。
メンテナンス込みのプランを選択すれば、エンジンオイルの交換などのメンテナンスもリース会社のほうで無料で行ってくれます。
自動車に関してあまり詳しくない、メンテナンスを自分でするのが面倒といった方は、メンテナンス込みのプランで申し込むのがおすすめです。
中古車リースを利用するデメリット

もし中古車リースの利用を検討しているのなら、メリットだけでなくデメリットも頭に入れておきましょう。その上で利用すべきか検討してください。
デメリット①在庫の中でしか選択できない
中古車のメリットの中に、すぐに納車してもらえる点がありましたが、これは在庫として抱えている車両なので、すぐに提供できるからです。すぐ納車できるのはメリットですが、在庫の中からしか選択できないというデメリットにもなりえます。
在庫の中から車を選ばないといけないので、選択肢はあまり広くありません。特に人気の車種はリースを希望する方が多いので、成約済みで利用できないケースも出てきます。グレードなどもそんなにバリエーションは充実していません。
車に乗るにあたって、「どうしてもこのモデルがいい」とこだわりのある方は、思い通りの車種を指定できないかもしれません。
デメリット②途中解約は不可
中古車リースのデメリットとして頭に入れておかないといけないのが、中途解約ができない点です。何らかの事情で契約期間中に車が必要なくなったとしても、契約内容の変更は認められません。
リース会社によっては、中途解約を認めてくれる場合もありますが、この場合はリース料金とは別に違約金を請求されると思ってください。
違約金は通常、リース契約の残り期間をベースに算出されます。もし契約期間をまだ多く残しているようであれば、かなりの違約金を取られるかもしれません。
また、リース契約期間中に事故を起こして全損になった場合も違約金が発生します。多額の違約金が発生することも十分考えられるので、注意しましょう。
デメリット③事故を起こした場合は追加料金を請求される可能性がある
リース期間中に事故を起こした場合、追加費用を請求される恐れがあるのも中古車リースのデメリットの一つです。これは、中古車リースの仕組みを考えれば分かります。
中古車リースの料金は、車の価値を契約期間中の月数分で割って算出します。しかし、純粋に月数で割るのではなく、残価が設定されてそれを差し引く方式です。
(車の購入代金-残価)÷契約期間中の月数=中古車リースの月々料金
残価とは、リース契約が満了になった時にその車両につく価格のことです。
しかし、もし事故を起こして車を傷つけたり、何らかのダメージを与えたりすれば、当初の残価よりも価値が下がってしまいます。
つまり、残価から返却時の車の価値の差額分は、価値を下げたユーザーが負担しなければなりません。
運転技術にあまり自信のない方は、中古車リースの利用は慎重に検討しましょう。
デメリット④自分の所有物にならない
リース契約なので、運転している車はリース会社から貸与を受けているものと判断されます。つまり、いくらリース料金を負担しても自分の持ち物にはならないのが、中古車リースのデメリットの一つです。リース契約の期間は決まっています。どんなにお気に入りの車であっても、契約期間が満了すれば車を返却しなければなりません。
また、自分の持ち物ではないので、車をカスタマイズするのも原則不可です。もし勝手にカスタマイズすると、返却時に賠償金を請求される可能性が出てきます。
中には車が気に行ったら、契約終了後に買い取れるところもあります。しかし、この場合は従来よりもリース料金が割高になってしまうので注意が必要です。
デメリット⑤走行距離に制約がある
中古車リースの場合、月間の走行距離に上限があるのもデメリットです。もし走行距離の上限を超えて運転した場合には、プラスアルファの追加費用を請求されてしまいます。
距離の上限はリース会社によってまちまちですが、走行距離を1カ月で500~2,000kmの設定にしているところが多いです。
追加料金は超過した距離に応じて決められます。追加料金の相場は、1km当たり3~10円程度です。
最寄りの駅まで家族を送り迎えする、買い物をするのが目的であれば、超過する可能性は低いでしょう。しかし、毎日仕事のために運転をする場合、超過する恐れがあるので注意してください。
中古車リースがおすすめな方

では、具体的に中古車リースがおすすめな方はどのようなタイプなのでしょう。以下にピックアップしましたので、自分が該当するかどうかチェックしてみてください。
コスト圧縮が第一という方
車が必要でも余計な出費は極力抑えたいと思っている方は、中古車リースがおすすめです。車は購入代金だけでなく、税金や車検などランニングコストが発生します。
そこで、中古車リースを選択すれば、税金や車検費用はリース会社のほうで負担してくれます。そのため、余計な出費を抑制できるわけです。
また、リース料金は車の価値をベースにして決められます。中古車は新車と比較してもともと価格が安いので、リース料金も新車リースと比較して中古車リースのほうがリーズナブルになります。
さらに中古車リースの料金は月々定額です。毎月決まった費用を負担しますので、家計のやりくりもしやすいです。
車が欲しいけど購入できるだけの資金がないという場合には、中古車リースの利用を検討する価値はあるでしょう。
期間限定で車が必要な方
期間限定で車が必要な場合、購入するのではなく中古車リースを利用したほうがトータルコストを抑制できます。一時的に車が必要なケースは結構あります。例えば、長期出張の際に現地で車が必要な場合です。短期間だけれど、仕事でもプライベートでもマイカーが必要になることも十分考えられます。
また、大学に入って実家を出て車が必要になった場合です。大学時代の4年間だけ車が必要な場合にも、中古車リースでマイカーを確保するのも一考です。
その他には、車の乗り換えがうまくいかなかった場合も想定できます。購入する新車が人気車種だと、納車まで数カ月待ちということもあります。車をすでに売却してしまい手元にない、納車されるまでのつなぎとして車が欲しい場合にも中古車リースは重宝するでしょう。
セカンドカーが欲しい方
セカンドカーが欲しいという方にも中古車リースはおすすめです。例えば「自分の乗る車とは別に妻が乗る車が欲しい」「子供が免許を取ったので子供用の車が欲しい」といったケースです。
もし車を2台保有すると、車に関するコストが家計を圧迫しかねません。そのような時におすすめなのが、中古車リースです。
新車を購入するのと比較すると、中古車リースのほうがお得です。セカンドカーの導入を検討しているのであれば、中古車リースのサービスはチェックしておくといいでしょう。
現在乗っている車は仕事用の車、セカンドカーは近所の買い物や最寄り駅への送迎といった感じで、複数の車があると用途を使い分けることも可能です。
また、車を使い分けることでメインカーの負担を軽減できます。メインカーばかり使っていると、どうしてもパーツの劣化が進みやすくなります。複数の車を使い分けることで劣化も進みにくくなり、修理費を抑制できるかもしれません。
まとめ
①中古車リースは、すでにある在庫の中から中古車をリースするサービス
②近年では個人向けのリースサービスを提供する業者がある
③中古車リースのメリットは、安くてすぐに乗れる手軽なところ
④中古車リースのデメリットは、選択肢が狭く、途中解約できないところ
⑤出費は極力抑えて車を運転したい方や、一時的に車が必要な方には中古車リースがおすすめ
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