中古車購入チェックポイント
更新日:2022.03.24 / 掲載日:2022.03.24

中古車購入時に代車を借りることはできる?注意点について解説

車の買い替えを検討している方もいるでしょう。今の愛車を売却して次の車が納車されるまで、多少のタイムラグが発生する可能性があります。

普段から車を利用している方にとって、少しでも車に乗れない期間があると不便です。

しかし、次の車が届くまでの間、代車があるとその問題も解決できます。そうなると、中古車販売店は代車を用意してくれるのか疑問に思うかもしれません。

この記事では、中古車購入時の代車の扱いと借りる際の注意点についてまとめました。

中古車販売店では代車を用意してくれるもの?

中古車販売店で中古車を購入した時に代車を用意してくれるかどうかは、ケースバイケースです。

一般的な傾向として、大手のお店なら代車を提供してくれる可能性が高いです。

また、販売店だけでなく、車を引き取った買取業者のほうで代車を用意してくれる場合もあります。

大手の中古車販売店やディーラーでは代車を用意してくれるところが多い

中古車販売店の中には、テレビなどでコマーシャルを流しているような大手会社もいくつかあります。このような大手の販売店の場合、代車を用意してくれる場合が多いです。

また、系列のメーカーの中古車を取り扱っているディーラーもあります。ディーラーで中古車を購入した場合、納車されるまで代車を提供してくれるお店も少なくありません。

代車を提供している販売店の中には、ラインナップを充実させている所も見られます。希望する車両を代車として提供してくれることもあります。

もし代車が必要になりそうであれば、早い段階で代車を借りることができるか確認しましょう。

要望があれば、早めにどんな車が代車として必要かも伝えておくと手続きがスムーズです。

小規模の販売店はケースバイケース

中古車販売店は日本全国にチェーン展開しているような大手もあれば、中・小規模の店舗もたくさんあります。それは地域密着型や個人経営しているようなお店です。

このような中・小規模の中古車販売店で車を購入する場合、代車があるかどうかはケースバイケースです。

もしあまり大きくないお店で中古車を買い求める場合、納車がいつごろか、その間代車は提供してもらえるのかを早めに確認しておきましょう。

代車はあったとしても、大手と比較して提供できる車両のラインナップがあまり充実していない可能性があります。そのため、自分の希望する車を代車として用意できないかもしれません。

もし駐車スペースが狭くて乗れる車に制約がある場合などは、早めに交渉を進めておきましょう。

大手なら買取店が用意してくれる場合も

車を売却するにあたり、買取サービスを利用する方もいるでしょう。下取りと比較して買い取りのほうが高値が付きやすい傾向があるので、少しでも高く愛車を売りたいと思っている方にはおすすめなサービスです。

そして、買取業者によっては次の車が納車されるまで代車を提供してくれる所もあります。コマーシャルで宣伝しているような大手の買取業者では、代車サービスを提供している所も少なくありません。

もし中古車販売店で代車が用意できなければ、買取業者に相談してみてください。無料で代車を提供している所も多いです。

ただし、代車を買取業者で借りる場合、どのくらい貸与されるか確認しておきましょう。店舗によって期間はまちまちなので、納車されるまでの期間をカバーできるのかどうか問い合わせて確認しておきましょう。

代車が用意できない場合には?

中古車販売店と買取業者、両方で代車を用意できなかった場合どうすればいいでしょう?

その場合、購入以外で車を運転できるサービスがあるので、こちらを活用するのがおすすめです。例えば、一定期間車を借りられる「レンタカー」や「カーシェアリングサービス」などがあります。

ただし、これらのサービスを利用する場合、購入代金とは別にレンタル料も必要となります。そのため、徒歩や自転車などで移動できるなら、車を借りないというのも一つの方法です。

自動車を借りるのを必要最低限にすれば、レンタルコストも最小限に抑制できます。

代車が必要であれば、納車までの期間も考慮に入れて、どの車両をどこのお店で購入するのか検討しましょう。

代車を利用できる主なメリット

代車サービスがある中古車販売店で、車を購入するメリットについてみていきましょう。

大きいなメリットは車を利用できない期間がなくなり、足に困らない点です。その他にもいろいろなメリットがありますので、ここで主なものについて紹介します。

運転できない期間がなくなる

代車が借りられるメリットとして大きいのは、車に乗れない期間がなくなる点です。

地方によっては車がないと移動もままならないという方もいるでしょう。電車やバスなどの公共交通機関がない、走っていても本数が少ないと車はどうしても必要です。

また通勤で車を使っている方も、運転できない期間が生じると、かなり支障をきたすでしょう。

代車があれば、愛車を売却してから納車されるまでの期間に車を引き続き運転できます。

車がないと日常生活に支障をきたすというのであれば、代車を用意してもらえるお店で中古車を探すのがおすすめです。

レンタカー代を節約できる

お店で代車を借りられない、でも車が必要というのであればレンタカーやカーシェアリングを利用する必要があります。

しかし、そうなるとレンタル料金がかかりますし、車を借りに行ったり返却しに行ったりしなければいけません。

もし代車を確保できれば、このような面倒な手間暇がかからずに済みます。

カーシェアリングの場合、飛び込みで車を借りることはできません。いったんサービスに入会して、そのあとで予約して車両を確保する形になります。

中古車販売店であれば、売買契約を交わせば比較的早く代車も提供してくれるでしょう。

面倒な手続きを避けたいと思っているのであれば、代車を用意している店舗で中古車を購入するのが堅実です。

車を売却したいと思った時に、すぐに売却できる

もし代車が用意できなければ、次の中古車を購入するタイミングに合わせて今の愛車を売却しなければなりません。

代車を用意してくれるお店で車を購入することができれば、今すぐ車を売却できます。

車を高く売る基本は、できるだけ早く売ることです。基本的に車の価値は時間が経過すればするほど、どんどん下がっていきます。代車がなくて次の車が見つかるまで売却を先延ばしにすれば、それだけ買取価格が下がってしまいます。

一方、代車の用意できるお店で車を購入すれば、すぐに車を売れるのでより高値が付く可能性が高いです。

また、買取価格は売る時期によっても変わります。繁忙期など高く売れるタイミングで車を売るためにも、代車を確保しておいたほうがいいでしょう。

買い取りを納車まで待ってもらうことは可能?

代車を確保できない場合、買取業者に交渉して次の車が納車されるまで待ってもらう方法があると思っている方もいるでしょう。

確かに買取業者によっては、納車まで車の引き取りを待ってもらえるかもしれません。しかし、売却を先延ばしにすると、デメリットがいろいろと出てきます。

どのような問題が生じうるのか、以下にまとめました。

買取価格を下げられる恐れ

もし次の車が納車されるまで今の車の引き取りを待ってもらうと、買取価格を下げられるかもしれません。なぜなら、査定から引き取りの間に車を運転すれば、走行距離が伸びてしまうからです。

もし査定日から走行距離がかなり伸びている場合には、査定のやり直しをされる可能性が高いです。

車の査定では走行距離が長くなると、それだけ買取額は引き下げられます。

また、買取業者の査定は、その時々の中古車マーケットの相場をベースに決められます。そのため、査定から時間が経ちすぎていると、状態があまり変わらなくても査定の見直しがされるかもしれません。

このように、当初の買取価格よりも引き下げられる可能性が高いことは、頭に入れておきましょう。

買取拒否される可能性も

査定から車の引き取りまで時間がかかると、その間に思わぬ事故に巻き込まれることもあるでしょう。この場合、買取額を引き下げられるどころか、買い取りそのものを拒否されることもあり得ます。

特に大きな事故で車の骨格を破損するような修復歴車になってしまった状態だと買取を拒否される可能性が高いです。

もし買取拒否されれば、当初の売却額がゼロになるので次の車の購入にも影響が出るかもしれません。

交通事故は誰にでも起こりうることです。どんなに気を付けて安全運転を心がけていても、もらい事故の可能性はゼロではありません。

車の引き取りを先延ばしにすると、このようなリスクを抱えることになるので理解しておきましょう。

代車を借りる前の確認事項

もし中古車販売店で代車を借りられることになった場合、注意すべきポイントがいくつかあります。そのため、代車を借りる前にお店のスタッフに確認しておいたほうがいことがあります。

代車に費用がかかるのか、どの程度借りられるのか、保険には加入しているのかなど、いくつか確認事項があります。

ここからは、代車を借りる前の確認事項を4つ紹介します。

①有料か無料か?

代車を借りる際、料金がかかるのかどうか確認しておきましょう。

大手の中古車販売店の場合、無料で貸し出してくれる場合が多いです。しかし、全てのお店が無料かというと、そうとも限りません。

もしかすると代車のレンタル料を取られるかもしれないので、あらかじめ確認しておくと安心です。

代車に関する費用を出したくなければ、購入する前にお店に確認しておくといいでしょう。代車が有料であれば、その販売店は購入先の候補から外します。

また、代車のサービスに関する項目をホームページで紹介しているお店もあります。こちらで代車にお金がかかるか、あらかじめ確認しておくのも一考です。

②代車に空きがあるか?

代車サービスを提供しているお店でも、ちょうど抱えているストックが全て出払っている場合もあります。

中・小規模の販売店だと代車の数があまり多くないため、全て出払ってしまっていることも十分考えられます。

その場合、少し待っていれば代車が戻ってくる可能性が高いです。代車の貸与期間は大体2週間前後という所が多いので、あと数日で戻ってくる車もあるかもしれません。

そのため、今代車がない場合は何日後に戻ってくるのかを確認しましょう。

返却されるまで待っていられるのであれば、その戻ってくる車の予約を取っておきます。お店側も最大限配慮してくれるはずです。

③借りられる期間の確認

代車を借りられる期間は決まっていますが、お店によってまちまちなので、借りる前に確認しておくといいでしょう。

借りられる期間の相場としては、大体2週間~1ヵ月ぐらいです。

さすがに1か月以上の長期間、車を貸し出してくれる所はほとんどありません。もし長期間代車を貸し出してしまうと在庫がなくなり、他のお客さんの迷惑になりかねません。

代車の借りられる期間も考慮して、車の売却タイミングを検討してください。

お店によっては1か月以上代車を借りられる所も一部あります。その場合、追加料金が発生する可能性があるので、できるだけ短期間だけ借りられるようにスケジュールの調整をしましょう。

④保険の加入状況を確認する

代車を借りることになった場合、その車が保険に加入しているかどうか確認しておいてください。

ほとんどの中古車販売店で保険には加入しているはずですが、100%の保証はありません。

代車を借りられたとしても今まで乗っていた車種と同じ可能性は低いです。場合によっては、これまで乗ったことのない車になることもあり得ます。

今までと異なる車を運転するとなると、勝手が違うため、いつも以上に慎重に運転するように心がけなくてはなりません。

いつも乗っている車と同じような感覚で運転していると、スムーズに対応できなくなり、その結果、事故を起こしてしまうことも十分考えられます。

そして、保険に加入していないと事故を起こして修理する場合、全額負担しなければなりません。保険の状況がどうなっているのか、前もって店員さんに確認を取ることをおすすめします。

もし保険が車両にかけられていなければ、自分の任意保険を使わざるを得ません。任意保険の中には「他車運転特約」があります。

他車運転特約とは、自分の所有する車以外の車両を運転した場合事故を起こしても補償対象になる特約です。自分が加入している保険にこの特約が含まれているか、あらかじめ確認しておきましょう。

代車を返却する前の確認事項

代車はあくまでも一時的に中古車販売店から借りているものです。あらかじめ決められた期限がくれば、返却しなければなりません。

代車を返却するにあたり、いくつか注意事項がありますのでここで紹介します。

返却する前にいくつか準備しておくことがあるので、覚えておきましょう。

車を綺麗にしておくこと

代車を返却する場合、洗車など車の状態を綺麗にするのがマナーです。

絶対に洗車などをしなければならないというわけではありませんが、マナーの面で必要と考えてください。

特に車内で飲み食いした時などは、食べこぼしや飲みこぼしによる汚れが発生していると考えられるので、綺麗にしておきましょう。

また、車の中でたばこを吸う喫煙者の方は注意が必要です。代車の中には禁煙車もあるので、たばこを吸ったことが発覚すると違約金が発生するかもしれません。代車の利用時には注意しましょう。

また、代車を運転していて事故やトラブルが起きると、修繕費用を請求される可能性があります。そのため、代車を運転するのは必要最低限の時だけにしましょう。

給油しておく

代車を返却する際は、ガソリンを給油した状態にしておきましょう。

レンタカーの場合、満タンで貸し出されることが多いです。一方、代車の場合、必ずしも貸出時に満タンであるとは限りません。

満タンでなければ、まずどの程度入っているか確認してください。通常代車を利用する時のマナーとして、自分が使ったガソリン分を給油して返却するからです。そのため、借りた時の状態に戻しておく必要があります。

ただし、中古車販売店によってはオリジナルのルールを設けている所もあります。その場合、借りる際に指示されることが多いので、その案内に従ってください。

チャイルドシートは外しておく

6歳未満の小さなお子さんがいる場合、子供を乗せる際にチャイルドシートの使用が義務付けられます。これは代車を借りた場合でも同様です。

代車を貸し出している販売店でも、チャイルドシートまでは用意していない所がほとんどです。そのため、自宅のチャイルドシートを代車に取り付ける必要があります。

代車を返却する時にはもちろん、チャイルドシートは外さないといけません。

もし代車を返却するタイミングと同時に次の車が納車される場合は、チャイルドシートを付けて現地に持っていき、店で付け替えるといいでしょう。

しかし、もし返却だけするのであれば、自宅を出発する前に取り外してください。そうしないと、チャイルドシートを持って帰らないといけなくなります。

まとめ

①大手の販売店であれば代車を借りられるが、中・小規模のお店はケースバイケース

②お店によっては代車を借りる場合、有料のところもある

③毎日運転する方にとって、代車サービスがあるのはありがたい

④返却する時は、綺麗な状態で返すのがマナー

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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