中古車購入チェックポイント
更新日:2022.04.28 / 掲載日:2022.04.28
中古車購入で即日の納車は可能なの?納車を早める裏技も教えます!
中古車を購入したら、できる限り早く納車してもらって乗りたいという方もいるでしょう。
中古車は新車と違って現車をそのまま購入するので、「契約すればすぐにでも乗って帰れるのでは?」と思うかもしれません。しかし、名義変更や最終的な整備、点検などが必要となるので納車までには多少時間を要すると言われています。
この記事では、中古車は即日納車可能なのかを見ていきます。また、中古車購入後、少しでも早く納車してもらうための裏技も紹介するので、参考にしてみてください。

今乗っている車を既に売却してしまったので、購入した中古車を早く納車して欲しいという方もいるでしょう。車が使えない期間ができてしまうと、通勤や通学などに困ってしまうものです。
ただし、即日納車して欲しいと思っていても、現実にはかなり困難だとされています。
なぜなら、購入手続き自体は1日で済んだとしても、車の名義変更などの手続きには必要な書類なども多く、すぐには準備できない場合もあるからです。また、車庫証明は即日交付されないので取得までには数日かかってしまいます。
販売する側も納車までのスケジュールを組んでいるので、いきなり購入して即日に納車と言われても、対応できないケースがほとんどです。

中古車を購入して納車までの流れを見ていきましょう。
まず、購入する中古車を決めて売買契約を結びます。
ローンを組む場合はローン契約を行い、支払い能力の有無を調べる審査を受けます。現金払いの場合は手付金や申込金を支払います。
車の名義変更をするために必要書類を提出し、名義変更の手続きと同時に購入車の最終的な整備や点検などが行われます。オプションを依頼した場合、取り付けなども一緒に行われます。
その後、ローンで支払う場合は頭金を支払い、現金払いの場合は車両代金の支払いを済ませるといよいよ納車です。

通常、購入した車の納車は名義変更などの手続きがあるので、すぐにはできません。数日から数週間はかかるのが一般的です。
具体的にどの位の期間がかかるかは、購入状況や代金の支払方法などによって変わってきます。
納車の流れに沿って見てみると、ローンの審査が数日~1週間程度、必要書類の準備のうち、車庫証明は即日交付できないので3~5日程度は見ておくといいでしょう。
名義変更の手続き自体は、書類が揃っていれば1日で終わります。最終的な点検や整備、オプションの取り付けは個々のケースで異なりますが、1日~1週間程度を要します。
車が販売店にあってすぐに取りに行ける、もしくは持ってきてもらえるなら1日、遠方の販売店にあるなら数日かかるでしょう。
納車までは最短でも5日~1週間程度はかかることが多いです。場合によっては数週間かかることも考えられます。

購入した中古車をできる限り早く納車してもらうには、交付までに時間を要する車庫証明などの必要書類を事前に準備しておくのがポイントです。
さらに、販売店には繁忙期があるので、そのタイミングを避ければスムーズに手続きが進むでしょう。
また、ローンを組むと審査に時間を要するので、現金払いにするのも有効的な方法です。
車検切れの車は再車検が必要なので避ける、遠方の販売店を利用すると輸送やナンバープレートの交付に時間がかかるので近くの販売店で購入することなども、納車を早めることにつながります。
ここからは、納車日を早める方法を9つ紹介します。
中でも「車庫証明」は申請日に即日交付してもらえません。交付までに数日かかります。
また、普通車を購入する場合は「印鑑証明」が必要です。印鑑証明を取得するには、まず印鑑の実印登録をしなければなりません。事前にやっておくと効率的です。
車検証などの必要書類を紛失している場合、再発行にも時間を要するので早めに確認しておきましょう。
書類を揃えておけば名義変更などの手続きがすぐに始められるので、納車を早めることができます。
車庫証明は必要書類を揃えて、車の保管場所を管轄する警察署の交通課窓口で申請を行います。
即日交付はできないので、数日後の交付日にまた受け取りに出向かなければなりません。
駐車場を借りる、マンションの駐車場を使う場合は、駐車場の所有者に使用承諾書を記載してもらう必要もあります。書類を作成し、揃えるのも時間を要するので早めに準備しておくことをおすすめします。
また、軽自動車の場合は車庫証明は基本的には不要ですが、居住地域によっては必要な場合もあるので確認しておきましょう。
そして、使われる印鑑が実印であることを証明する書類が「印鑑証明」になります。普通車を購入する時は、実印と印鑑証明の両方が必要になります。
印鑑証明を取得するには、まず印鑑登録の手続きをしなければなりません。実印用の印鑑と運転免許証などの本人確認書類を持参して、役所で手続きします。
印鑑登録はその日のうちに手続きが完了しますので、その後に印鑑証明もすぐに発行することができます。
しかし、印鑑証明書は発行日から3ヶ月以内と期限が決まっているので、注意しましょう。
ローンの審査では、職業、収入、勤続年数などが審査基準となります。また、借り入れ状況や過去の債務の返済遅延の有無といった債務履歴も調べます。
もし、返済能力がないと判断されたら審査に落ち、ローンを組めなくなるかもしれません。
ローンの審査は即日で終えるのは難しく、3日~1週間程度かかることもあります。
もし審査に落ちたら別の金融機関で審査をやり直すことになり、さらに時間を要するでしょう。できれば早めに審査を受けておくことをおすすめします。
必要書類の中でも、車庫証明は申請から交付まで数日を要しますが、軽自動車は一部地域を除いて車庫証明が不要です。
また、軽自動車は購入に実印や印鑑証明は不要で、認印があれば事足ります。
必要書類が少ない分、手続きが早く進められるのです。
ローンを組んで月々返済する場合は、返済能力があるか調べる審査を受けなければなりません。審査は申請から結果が出るまでに数日かかることもあるので時間がかかります。
その点、現金一括払いにすれば、まずは手付金や申込金を支払い、納車前に残りの分を支払うという形となります。つまり、審査を受けない分納車日を早めることができるということです。
ただし、ATMで購入代金を引き出す場合は1日の出金金額に上限が設けられていることもあるので、注意しましょう。引き出す金額を数日に分けるか、複数の金融機関の預金を分けて引き出すなど事前に準備しておくと安心です。
保険会社はいくつもあり、保険料や補償内容はあらかじめ決まっています。保険会社が変わったからといって違うことは何もないので、どこの保険会社を利用しても同じです。
なるべく早く自賠責保険の加入手続きを済ませるには、中古車販売店で手続きを行うことです。購入の手続きと同時に自賠責保険の加入手続きもしてもらえるようにお願いしましょう。
さらに、1~3月にかけては4月から就職や進学などで新生活を始める方が中古車を購入しようと動くので、需要が増えます。
こういった繁忙期に中古車を購入すると、販売店側もお客さんが多いので名義変更の手続きや車の整備・点検などで業務が立て込みます。順番に対応することになるので、通常よりも納車までに時間がかかってしまうことが多いでしょう。
繁忙期が開ける4~5月、10~11月は販売店も業務が落ち着くので、納車までがスムーズに進む可能性があります。
納車を早くしたい場合は、できれば繁忙期を避けた時期に購入するのがおすすめです。
しかし、「さほどこだわりがない」「どうしても必要というわけではない」ということなら、オプションをつけないほうが納車までの期間は短くなります。
なぜなら、オプションのパーツにもし在庫がない場合は取り寄せになるため、届くまでに時間を要します。さらに、パーツの取り付けや調整が必要になるため、そこでも時間がかかります。
納車を急ぐなら、オプションをつけないほうが良いでしょう。
もし都道府県が違う販売店で購入した場合、ナンバープレートを取得しなければなりません。
普通車はナンバープレートの封印が必要です。封印するためには車を運輸局まで持ち込む必要があるため、販売店の都合がつかないと取得までに時間を要する場合があります。
さらに、遠方だと自分で取りに行き、乗って帰るのも大変です。販売店が遠い場合は、自宅まで運搬してもらうにしても費用が発生する可能性もあるでしょう。
また、購入前に車の現物を確認したり、試乗したりというのも難しいかもしれません。
そのため、自宅周辺か現住所内の都道府県内にある中古車販売店で希望の車を探したほうがいいでしょう。
近くの販売店に希望の車がなく、同じ販売店で遠方の支店に希望の車の在庫があった場合、近くの販売店まで輸送してもらえることもあるので、交渉してみましょう。
車検の有効期限が切れている中古車は、公道を走行することはできません。そのため、再度車検を受けなければなりません。車検を受けると新たな車検証が発行され、次の有効期限が記載されます。
車検が切れている車は、売却先が決まってから車検に回されます。その前に車検の基準を満たすように整備・点検が行われるので、2~3日ほど時間を要します。
車検の有効期限が1年以上残っていれば、ほぼそのまま納車してもらえます。

早めの納車に向けて動ていたのに、思いがけず納車が延びる場合もあるので注意が必要です。
例えば、提出した書類に不備があった場合は再度訂正するか作成し直さなければなりません。そうなるとその間は手続きがストップするので、予定よりも納車までに時間を要することになるでしょう。
さらに、車のメンテナンスや交換が必要な部品、希望したオプションパーツの入荷に時間がかかる場合もあります。
思いがけずトラブルが起こると、かえって納車が遅くなることもあります。販売店と連絡を取りながら、できる限りトラブルが起こらないように備えることが大事です。
車検証などは、紛失すると再発行してもらわなければなりません。また、車庫証明を申請する際に提出した書類に不備があると、再度作成して申請することになります。
自分では完璧に作成して提出したつもりでも、チェックの段階で間違いや記入漏れがあると手続きがストップしてしまいます。
内容に不備があるか不安な場合は、販売店に記載方法を確かめておきましょう。
もし訂正があっても納車までの時間に遅れることがないように、早めに提出することが大事です。
新車と違って中古車は、部品の消耗や経年劣化、エンジンへの負荷が見られることが多いです。きちんとメンテナンスしなければ故障の原因にもなります。
また、交換部品の在庫が販売店にない場合、メーカーや部品販売店から取り寄せなければなりません。そうなると、思っていたよりも時間を要するので、納車が遅れる可能性があります。
例えば、取り付けを依頼したエアロパーツの在庫がなくて欠品している場合などです。メーカーに生産を発注し、パーツが業者に納品されてから、販売店に届いて取り付けを始めるという流れになります。
また、発注したパーツが別の物だった、別の販売店に届いてしまったというミスが起こる可能性もあります。そうなると、実際に取り付けができるまで数週間かかってしまうこともあるので、大幅なタイムロスとなるでしょう。
また、暦や天気などを気にする方だと、納車日を決めるのも大変です。大安や友引などは縁起が良い日とされており、納車日に指定したいという方もいるでしょう。
また、天気予報で雨や雪の日は避けて、晴れた日にしたいという場合だと納車日が決まりにくくなってしまいます。
あらゆる条件を満たす日を最短で探しても、ある程度納車まで時間がかかってしまうことが考えられます。

納車日を少しでも早くするには、あまり車や納車日にこだわらないことが大事です。
購入を決めた時点で既にメンテナンスが済んでおり、後は名義変更などの手続きだけなら、納車日までの期間が短縮できます。
そして大事なのが、購入に必要な書類を自分で事前に準備しておくことです。書類は不備があったり紛失して再発行となったりすると、余計に時間がかかってしまいます。
スムーズに納車してもらえるよう、事前準備をするといった工夫をしましょう。
中古車は新車と違って現車をそのまま購入するので、「契約すればすぐにでも乗って帰れるのでは?」と思うかもしれません。しかし、名義変更や最終的な整備、点検などが必要となるので納車までには多少時間を要すると言われています。
この記事では、中古車は即日納車可能なのかを見ていきます。また、中古車購入後、少しでも早く納車してもらうための裏技も紹介するので、参考にしてみてください。
この記事の目次
中古車の即日納車はかなり難しい

ただし、即日納車して欲しいと思っていても、現実にはかなり困難だとされています。
なぜなら、購入手続き自体は1日で済んだとしても、車の名義変更などの手続きには必要な書類なども多く、すぐには準備できない場合もあるからです。また、車庫証明は即日交付されないので取得までには数日かかってしまいます。
販売する側も納車までのスケジュールを組んでいるので、いきなり購入して即日に納車と言われても、対応できないケースがほとんどです。
中古車の納車までの流れ

まず、購入する中古車を決めて売買契約を結びます。
ローンを組む場合はローン契約を行い、支払い能力の有無を調べる審査を受けます。現金払いの場合は手付金や申込金を支払います。
車の名義変更をするために必要書類を提出し、名義変更の手続きと同時に購入車の最終的な整備や点検などが行われます。オプションを依頼した場合、取り付けなども一緒に行われます。
その後、ローンで支払う場合は頭金を支払い、現金払いの場合は車両代金の支払いを済ませるといよいよ納車です。
中古車の納車までの最短日数と平均日数

具体的にどの位の期間がかかるかは、購入状況や代金の支払方法などによって変わってきます。
納車の流れに沿って見てみると、ローンの審査が数日~1週間程度、必要書類の準備のうち、車庫証明は即日交付できないので3~5日程度は見ておくといいでしょう。
名義変更の手続き自体は、書類が揃っていれば1日で終わります。最終的な点検や整備、オプションの取り付けは個々のケースで異なりますが、1日~1週間程度を要します。
車が販売店にあってすぐに取りに行ける、もしくは持ってきてもらえるなら1日、遠方の販売店にあるなら数日かかるでしょう。
納車までは最短でも5日~1週間程度はかかることが多いです。場合によっては数週間かかることも考えられます。
できる限り早く納車するには?

さらに、販売店には繁忙期があるので、そのタイミングを避ければスムーズに手続きが進むでしょう。
また、ローンを組むと審査に時間を要するので、現金払いにするのも有効的な方法です。
車検切れの車は再車検が必要なので避ける、遠方の販売店を利用すると輸送やナンバープレートの交付に時間がかかるので近くの販売店で購入することなども、納車を早めることにつながります。
ここからは、納車日を早める方法を9つ紹介します。
①必要な書類を揃えておく
できる限り早く納車するには、購入前から必要書類を準備しておくようにしましょう。中でも「車庫証明」は申請日に即日交付してもらえません。交付までに数日かかります。
また、普通車を購入する場合は「印鑑証明」が必要です。印鑑証明を取得するには、まず印鑑の実印登録をしなければなりません。事前にやっておくと効率的です。
車検証などの必要書類を紛失している場合、再発行にも時間を要するので早めに確認しておきましょう。
書類を揃えておけば名義変更などの手続きがすぐに始められるので、納車を早めることができます。
車庫証明とは?取得する方法
車を所有したら、保管場所を確保して申請しなければならないと法律で規定されています。その保管場所を証明する書類が「車庫証明」です。車庫証明は必要書類を揃えて、車の保管場所を管轄する警察署の交通課窓口で申請を行います。
即日交付はできないので、数日後の交付日にまた受け取りに出向かなければなりません。
駐車場を借りる、マンションの駐車場を使う場合は、駐車場の所有者に使用承諾書を記載してもらう必要もあります。書類を作成し、揃えるのも時間を要するので早めに準備しておくことをおすすめします。
また、軽自動車の場合は車庫証明は基本的には不要ですが、居住地域によっては必要な場合もあるので確認しておきましょう。
印鑑証明とは?取得する方法
普通車を購入する際、書類に「実印」を押印します。実印とは、役所に登録した印鑑のことで、家や車の売買契約などの重要な契約に使われます。そして、使われる印鑑が実印であることを証明する書類が「印鑑証明」になります。普通車を購入する時は、実印と印鑑証明の両方が必要になります。
印鑑証明を取得するには、まず印鑑登録の手続きをしなければなりません。実印用の印鑑と運転免許証などの本人確認書類を持参して、役所で手続きします。
印鑑登録はその日のうちに手続きが完了しますので、その後に印鑑証明もすぐに発行することができます。
しかし、印鑑証明書は発行日から3ヶ月以内と期限が決まっているので、注意しましょう。
②ローンの審査を済ませる
中古車購入で、ローンを組んで月々の返済を行う場合は審査を受けなければなりません。ローンの審査では、職業、収入、勤続年数などが審査基準となります。また、借り入れ状況や過去の債務の返済遅延の有無といった債務履歴も調べます。
もし、返済能力がないと判断されたら審査に落ち、ローンを組めなくなるかもしれません。
ローンの審査は即日で終えるのは難しく、3日~1週間程度かかることもあります。
もし審査に落ちたら別の金融機関で審査をやり直すことになり、さらに時間を要するでしょう。できれば早めに審査を受けておくことをおすすめします。
③軽自動車を選ぶ
購入する中古車の車種にこだわりがない場合は、軽自動車だと納車が早くなる可能性があります。必要書類の中でも、車庫証明は申請から交付まで数日を要しますが、軽自動車は一部地域を除いて車庫証明が不要です。
また、軽自動車は購入に実印や印鑑証明は不要で、認印があれば事足ります。
必要書類が少ない分、手続きが早く進められるのです。
④現金を準備する
支払方法によっても、納車までにかかる日数が違ってきます。ローンを組んで月々返済する場合は、返済能力があるか調べる審査を受けなければなりません。審査は申請から結果が出るまでに数日かかることもあるので時間がかかります。
その点、現金一括払いにすれば、まずは手付金や申込金を支払い、納車前に残りの分を支払うという形となります。つまり、審査を受けない分納車日を早めることができるということです。
ただし、ATMで購入代金を引き出す場合は1日の出金金額に上限が設けられていることもあるので、注意しましょう。引き出す金額を数日に分けるか、複数の金融機関の預金を分けて引き出すなど事前に準備しておくと安心です。
⑤自賠責保険に加入しておく
車を所有し、公道を走行する際は自賠責保険に加入しなければならないと法律で規定されています。そのため、車を購入する際は自賠責保険の加入手続きを行いますが、手続きに数日要する場合もあります。保険会社はいくつもあり、保険料や補償内容はあらかじめ決まっています。保険会社が変わったからといって違うことは何もないので、どこの保険会社を利用しても同じです。
なるべく早く自賠責保険の加入手続きを済ませるには、中古車販売店で手続きを行うことです。購入の手続きと同時に自賠責保険の加入手続きもしてもらえるようにお願いしましょう。
⑥繁忙期の購入は控える
中古車販売店には繁忙期があります。それは販売店の決算期である3月や9月です。この時期は、1台でも多く車を売ろうとするので中古車の値段が下がり、購入者が増える時期です。さらに、1~3月にかけては4月から就職や進学などで新生活を始める方が中古車を購入しようと動くので、需要が増えます。
こういった繁忙期に中古車を購入すると、販売店側もお客さんが多いので名義変更の手続きや車の整備・点検などで業務が立て込みます。順番に対応することになるので、通常よりも納車までに時間がかかってしまうことが多いでしょう。
繁忙期が開ける4~5月、10~11月は販売店も業務が落ち着くので、納車までがスムーズに進む可能性があります。
納車を早くしたい場合は、できれば繁忙期を避けた時期に購入するのがおすすめです。
⑦オプションをつけない
購入する中古車に、ナビ、オーディオ、エアロパーツなどのオプションをつけてカスタマイズしたいという方もいるかもしれません。しかし、「さほどこだわりがない」「どうしても必要というわけではない」ということなら、オプションをつけないほうが納車までの期間は短くなります。
なぜなら、オプションのパーツにもし在庫がない場合は取り寄せになるため、届くまでに時間を要します。さらに、パーツの取り付けや調整が必要になるため、そこでも時間がかかります。
納車を急ぐなら、オプションをつけないほうが良いでしょう。
⑧近くの販売店で購入する
現住所地の都道府県内にある販売店で中古車を購入すれば、納車までの期間が多少短くなります。もし都道府県が違う販売店で購入した場合、ナンバープレートを取得しなければなりません。
普通車はナンバープレートの封印が必要です。封印するためには車を運輸局まで持ち込む必要があるため、販売店の都合がつかないと取得までに時間を要する場合があります。
さらに、遠方だと自分で取りに行き、乗って帰るのも大変です。販売店が遠い場合は、自宅まで運搬してもらうにしても費用が発生する可能性もあるでしょう。
また、購入前に車の現物を確認したり、試乗したりというのも難しいかもしれません。
そのため、自宅周辺か現住所内の都道府県内にある中古車販売店で希望の車を探したほうがいいでしょう。
近くの販売店に希望の車がなく、同じ販売店で遠方の支店に希望の車の在庫があった場合、近くの販売店まで輸送してもらえることもあるので、交渉してみましょう。
⑨車検の有効期限が長い車を選ぶ
中古車を選ぶ際、車検の有効期限にも注意が必要です。車検の有効期限が切れている中古車は、公道を走行することはできません。そのため、再度車検を受けなければなりません。車検を受けると新たな車検証が発行され、次の有効期限が記載されます。
車検が切れている車は、売却先が決まってから車検に回されます。その前に車検の基準を満たすように整備・点検が行われるので、2~3日ほど時間を要します。
車検の有効期限が1年以上残っていれば、ほぼそのまま納車してもらえます。
納車までの期間が延びてしまうケース

例えば、提出した書類に不備があった場合は再度訂正するか作成し直さなければなりません。そうなるとその間は手続きがストップするので、予定よりも納車までに時間を要することになるでしょう。
さらに、車のメンテナンスや交換が必要な部品、希望したオプションパーツの入荷に時間がかかる場合もあります。
思いがけずトラブルが起こると、かえって納車が遅くなることもあります。販売店と連絡を取りながら、できる限りトラブルが起こらないように備えることが大事です。
必要書類に不備がある
中古車の購入には、様々な書類が必要です。車検証などは、紛失すると再発行してもらわなければなりません。また、車庫証明を申請する際に提出した書類に不備があると、再度作成して申請することになります。
自分では完璧に作成して提出したつもりでも、チェックの段階で間違いや記入漏れがあると手続きがストップしてしまいます。
内容に不備があるか不安な場合は、販売店に記載方法を確かめておきましょう。
もし訂正があっても納車までの時間に遅れることがないように、早めに提出することが大事です。
メンテナンスに時間を要する
購入したい車のメンテナンスがまだ終わっていない場合も、納車までの期間が延びる可能性があります。新車と違って中古車は、部品の消耗や経年劣化、エンジンへの負荷が見られることが多いです。きちんとメンテナンスしなければ故障の原因にもなります。
また、交換部品の在庫が販売店にない場合、メーカーや部品販売店から取り寄せなければなりません。そうなると、思っていたよりも時間を要するので、納車が遅れる可能性があります。
パーツの発注などにミスがあった
単純に部品の在庫がない、または発注ミスや作業ミスなどのトラブルが起きて、納車が遅れるケースもあります。例えば、取り付けを依頼したエアロパーツの在庫がなくて欠品している場合などです。メーカーに生産を発注し、パーツが業者に納品されてから、販売店に届いて取り付けを始めるという流れになります。
また、発注したパーツが別の物だった、別の販売店に届いてしまったというミスが起こる可能性もあります。そうなると、実際に取り付けができるまで数週間かかってしまうこともあるので、大幅なタイムロスとなるでしょう。
納車日を自分の都合で決める
早く納車して欲しいけれど、仕事が忙しくてなかなか時間を作れないという方もいるでしょう。自分のスケジュールが空いている日と販売店の都合を合わせると、納車日が先延ばしになってしまうケースがあります。また、暦や天気などを気にする方だと、納車日を決めるのも大変です。大安や友引などは縁起が良い日とされており、納車日に指定したいという方もいるでしょう。
また、天気予報で雨や雪の日は避けて、晴れた日にしたいという場合だと納車日が決まりにくくなってしまいます。
あらゆる条件を満たす日を最短で探しても、ある程度納車まで時間がかかってしまうことが考えられます。
車へのこだわりがなく、事前準備をすれば早めの納車が可能

購入を決めた時点で既にメンテナンスが済んでおり、後は名義変更などの手続きだけなら、納車日までの期間が短縮できます。
そして大事なのが、購入に必要な書類を自分で事前に準備しておくことです。書類は不備があったり紛失して再発行となったりすると、余計に時間がかかってしまいます。
スムーズに納車してもらえるよう、事前準備をするといった工夫をしましょう。
まとめ
①中古車を購入して即日に納車してもらうことは、必要な手続きが1日では終わらないのでほぼ無理だとされている
②納車までは最短でも約5日程度はかかる
③納車を早めるには、必要書類の事前準備、販売店の繁忙期を避けることなどがポイント
④車検が残っている車や手続きが楽な軽自動車を選ぶのも効率的
⑤書類に不備があった場合や購入車の整備・点検に時間を要する場合などは、納車までの期間が延びる可能性がある
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