中古車購入チェックポイント
更新日:2022.05.02 / 掲載日:2022.05.02
中古車の全国配送は対応可能?県外から取り寄せる際の流れやトラブルの解決方法などを解説!
中古車を購入する際に、近場の販売店では希望する条件にあう車が見つからなかったという経験をしたことはありませんか?
そんな時にインターネットを利用すれば対象範囲は全国に広がり、条件にあう車が見つかりやすくなるでしょう。
この記事では、中古車は全国配送に対応しているのかという疑問にお答えし、県外から取り寄せる際の流れなどを詳しく解説します。もしトラブルが起きた際の解決方法も紹介しますので、参考にしてください。

インターネットを利用してお気に入りの中古車を見つけても、県外の販売店のため諦めてしまったという方もいるでしょう。そのような場合、必ずしも諦めなければならないというわけではありません。
中古車は全国配送に対応している販売店であれば、全国どこでも取り寄せることができます。主に、全国にチェーン展開している販売店やディーラーなどは、取り寄せられる可能性があります。
まずは、全国配送が可能な中古車を購入する際の流れを解説していきます。

インターネットを利用して中古車を探すといっても、いったいどうやって探せばいいのか分からないという方も多いかもしれません。
ここでは、希望する条件にあう中古車を探すところから、実際に自分のもとに届くまでの流れを5つのステップに分けて説明します。
車両のタイプ、予算、カラー、乗る人数、希望する装備など、細かな条件を書き出してみてください。そうすることで、優先順位や希望する条件が絞れてきます。
具体的に、メーカーや車種が決まっているのであれば、なおさら検索しやすくなるでしょう。
そこまで決まったら、実際に「中古車検索ポータルサイト」や「ディーラーなどが提供している中古車情報サイト」を利用して、中古車を検索します。
これらのサイトでは、メーカー、車種、色、年式、予算などを入力することで中古車を絞り込めます。はじめに自分で整理した条件をもとに、検索してみてください。
また、サイトに掲載されている写真や説明文だけでは分からないところを直接聞くことも大切です。電話をかける前に、あらかじめ質問したいことを準備しておくとスムーズに確認できるでしょう。
サイトには写真が何枚か掲載されていますが、実物を見なければ分からないような傷がついている可能性もあります。
また、できることなら見た目だけではなく、エンジンやブレーキ、パワースライドドア、パワーウインドウなどの実際の動きも確認したほうが良いでしょう。エンジンルームや車の下部など、見えないところの状態も確認したいポイントです。
販売店によっては、個人的にメールで写真を送ってくれたり、オンライン商談をしてくれたりするところもあります。分からないことや不安なことは遠慮せずに販売店に確認してください。
車の状態をしっかり確認して納得できたら、見積もり依頼に進みます。支払方法をはじめ、輸送や手続きにかかる費用など細かなところまでしっかり目を通すことが大切です。
あわせて、納車までの日数と今後の予定を確認しておくと良いでしょう。
契約するにあたって、印鑑証明などが必要になります。県外の販売店との契約なので、主な手段は郵送です。必要書類をスムーズに揃えることで、納車までの期間が早まるでしょう。
一通り書類のやり取りが終わったら、次は購入代金を支払います。事前に販売店と打ち合わせしている支払方法で支払いを行ってください。
近隣の都道府県であれば、1~2日で届く場合が多くなるため、陸送費もそこまで高くなりません。
2県以上離れるくらい遠方の場合は、届くまで4~5日はかかると思っていたほうが良いでしょう。そのため、近隣の県の時よりも陸送費が高くなります。
中古車が運ばれてきたら、いよいよ納車です。
納車されたらすぐに事前に知らされていたとおりの車の状態であるか確認してください。実際に運転してみて、各動作を確認することも大切です。
何か問題があれば、速やかに販売店に連絡をして対応してもらいましょう。

インターネットの普及により、近年は遠方の中古車を購入できるようになっています。電話やメールを駆使して、できる限り車の状態を把握することは可能です。
しかし、実物を見ずに購入するため、トラブルが多いのも事実です。
ここからは、実際にあった相談事例をもとにその解決方法を紹介します。中古車選びに失敗しないために、あらかじめ知っておきたい情報も解説しますので、中古車を購入する際は役立ててください。
中古車の購入について、Aさんは両親に相談せず進めていたため、契約したことを報告しました。すると、親戚の人が乗らない車を格安で譲ってくれる話があることが判明。
Aさんは、契約している販売店にキャンセルを申し出ます。ところが、すでに契約書にサインをしているため、キャンセルできないと言われてしまいました。
契約の成立時期が「①登録(名義変更)がなされた日、②注文に基づく修理などに着手した時、③車の引き渡しが行われた日のいずれか早い日」となっていれば、契約書にサインをしていてもキャンセルが可能です。
ただし、販売店側は手続きのため準備を進めている場合があります。その時は、実費分を負担しなければなりません。
また、「キャンセル代金として購入代金の10パーセントを支払えばキャンセル可能」などと記載されている場合もあります。このようなケースでは、その指示に従えばキャンセルができます。
しかし、契約後のキャンセルは基本的にできない場合がほとんどです。契約書にサインをする際は、約款をよく読み、契約の成立時期についてしっかり確認しておくことが大切になります。
中古車販売サイトに掲載されている写真は少なめでしたが、電話で連絡をした際に「大きな傷はありません」と言われたため、そのまま購入手続きを進めました。
そして、待ちに待った納車日です。早速、納車された中古車を見てみると、写真には載っていなかった箇所にへこみを発見しました。
「傷はない」と聞いてはいましたが、へこみについて知らなかったBさんは、想像していた車とは違う状態だったため納得できませんでした。
しかし、遠方の販売店の場合は電話やメールでの対応となるため、話がスムーズに進まない可能性があります。
また、修理に応じてくれたとしても、そこまでの輸送方法や輸送にかかる費用を誰が負担するのかなど、さまざまな問題が出てきます。
そのため、県外から中古車を購入する際は、契約前にしっかり車の状態を確認することが大切です。
実際に現物を確認することが理想的ではありますが、遠方の場合はそこまで行く交通費だけでも負担が大きくなります。
インターネットを利用した中古車選びは、希望する条件にあう中古車を見つけやすいというメリットがある一方で、なかなか実車を見るのができないことがデメリットです。そのようなことも把握しながら、納得のうえで中古車を購入するようにしましょう。
納車後すぐの故障だったため、Cさんは中古車の販売店に相談をしましたが、故障箇所の修理は保証対象外のため、追加料金が発生すると言われてしまいました。
保証書には、保証期間や保証の範囲が記載されています。そこに記載されている内容であれば、Cさんのケースでも無料で修理してもらえます。しかし、もし記載されていなければ費用を負担するしかありません。
万が一、口頭で約束をしていても明確に記載がされていなければ無償修理は難しい可能性が高いでしょう。
このようなトラブルに巻き込まれないためにも「保証付き」という言葉だけで安心せず、その内容をしっかり把握することが大切です。そして、保証内容が記載されている保証書をきちんと発行してもらうようにしましょう。
Dさんはとても気に入ったので、見積もり依頼を行いました。すると、定期点検整備費用のほかに「納車整備費用」という項目を発見します。
多少気になったものの必要な経費だろうと思い、そのまま納車整備費用を支払いました。
そのため、Dさんは支払う必要がない金額を支払ってしまったということになります。
では、このようなトラブルに巻き込まれないためにはどうすれば良かったのでしょう?
そもそも今回の場合、「車検整備付き」という条件で購入しているので、法定12ヶ月または24ヶ月の点検費用である定期点検整備費用は、もちろん車両価格に含まれることが分かります。
一方、納車整備費用が車両価格に含まれるかどうかを確認するには、契約書の「諸費用明細欄」をよく読むことが大切です。
契約書の諸費用明細欄には、何のための費用かが記載されています。それでも分からないところがあれば販売店に確認しましょう。
また、中古車を購入するうえで諸費用の種類は他にもあります。その中でも、遠方からの購入時ならではの費用が「陸送費」や「他府県登録費用」です。
陸送費とは、純粋に陸送にかかる費用の他に、名義変更手続きの代行費用が含まれていることがあります。余計な費用を払わないためにも事前に費用の内訳を確認することをおすすめします。
他府県登録費用とは、県外からの購入の際にナンバーを変更するための費用です。これは必ずしなければならない手続きなので、この分が上乗せされることは覚えておきましょう。

ここまで、県外から中古車を購入する際の流れや注意点を解説してきました。しかし、これだけ注意をしていても直接車を確認することは難しいため、もしかしたらトラブルに巻き込まれることもあるかもしれません。
中古車の購入は、とても大きな買い物となります。なるべくならトラブルには巻き込まれずに購入したいでしょう。そのため、トラブルのリスクが少ない全国配送に対応した販売店を選ぶことが大切です。
おすすめは「大型中古車販売店」と「ディーラー系中古車販売店」の2つです。以下では、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
また、大型中古車販売店は、販売店のバリエーションが豊富にあります。特定の車種を扱っている専門店や、さまざまな車種を扱うバラエティー豊かな販売店など、お店によって違った個性があるのが特徴です。自分にあった販売店を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
また、メーカーにとらわれずに幅広い車種から選べることも嬉しいポイントです。例えば、同じワゴン車でも各メーカーの特徴を吟味しながら選ぶことができます。
中古車というのは必ず前の持ち主がいます。前の持ち主がどのように扱っていたのかによって、車のコンディションは変わります。
いいコンディションの車を見抜けるかは、その販売店の仕入れ担当者の力量にもよるでしょう。
また、中古車は新車と違って定価がありません。そのため、店頭価格が適正かどうか判断するのが難しいです。それを解決するには、他の中古車販売サイトで金額を調べてみると良いでしょう。
大体同じ条件の車の金額をいくつも見ることで、相場を知ることができます。
展示車や試乗車として使用された車が中古車販売店に並ぶことも多く、ほとんど新車と変わりないような中古車を新車よりも安い価格で購入できます。
また、ディーラー独自の認定基準をクリアした中古車は「認定中古車」として販売されます。ディーラーのお墨付きがあるので、安心感も高まるでしょう。
さらに、整備の履歴がしっかり残っている点もメリットの一つです。
また、取り扱っている車種に偏りがあるという特徴もあります。下取りで他のメーカーの車種を仕入れることもありますが、ほとんどが自社ブランドとなります。これはディーラーならではですが、逆にいえばそのメーカーの中古車が欲しいという方は探しやすくなるでしょう。
そんな時にインターネットを利用すれば対象範囲は全国に広がり、条件にあう車が見つかりやすくなるでしょう。
この記事では、中古車は全国配送に対応しているのかという疑問にお答えし、県外から取り寄せる際の流れなどを詳しく解説します。もしトラブルが起きた際の解決方法も紹介しますので、参考にしてください。
この記事の目次
中古車の全国配送は可能なの?

中古車は全国配送に対応している販売店であれば、全国どこでも取り寄せることができます。主に、全国にチェーン展開している販売店やディーラーなどは、取り寄せられる可能性があります。
まずは、全国配送が可能な中古車を購入する際の流れを解説していきます。
全国配送が可能な中古車を購入するための5ステップ

ここでは、希望する条件にあう中古車を探すところから、実際に自分のもとに届くまでの流れを5つのステップに分けて説明します。
ステップ①中古車を探す
中古車を購入しようと思ったら、まずは自分が欲しい車をはっきりさせることが大切です。車両のタイプ、予算、カラー、乗る人数、希望する装備など、細かな条件を書き出してみてください。そうすることで、優先順位や希望する条件が絞れてきます。
具体的に、メーカーや車種が決まっているのであれば、なおさら検索しやすくなるでしょう。
そこまで決まったら、実際に「中古車検索ポータルサイト」や「ディーラーなどが提供している中古車情報サイト」を利用して、中古車を検索します。
これらのサイトでは、メーカー、車種、色、年式、予算などを入力することで中古車を絞り込めます。はじめに自分で整理した条件をもとに、検索してみてください。
ステップ②販売店へ問い合わせる
気に入った中古車が見つかったら、その車を取り扱っている販売店に問い合わせます。稀にちょっとした差で他の人に買われているという場合もありますので、お気に入りの車が見つかったらなるべく早めに連絡するのがおすすめです。また、サイトに掲載されている写真や説明文だけでは分からないところを直接聞くことも大切です。電話をかける前に、あらかじめ質問したいことを準備しておくとスムーズに確認できるでしょう。
ステップ③車の確認と見積もり依頼
県外から中古車を購入するうえで一番不安になるポイントが、車を気軽に見に行くのが難しいことでしょう。サイトには写真が何枚か掲載されていますが、実物を見なければ分からないような傷がついている可能性もあります。
また、できることなら見た目だけではなく、エンジンやブレーキ、パワースライドドア、パワーウインドウなどの実際の動きも確認したほうが良いでしょう。エンジンルームや車の下部など、見えないところの状態も確認したいポイントです。
販売店によっては、個人的にメールで写真を送ってくれたり、オンライン商談をしてくれたりするところもあります。分からないことや不安なことは遠慮せずに販売店に確認してください。
車の状態をしっかり確認して納得できたら、見積もり依頼に進みます。支払方法をはじめ、輸送や手続きにかかる費用など細かなところまでしっかり目を通すことが大切です。
あわせて、納車までの日数と今後の予定を確認しておくと良いでしょう。
ステップ④購入と支払い
見積もりをもらって金額に納得できたら、次は購入手続きに進みます。契約するにあたって、印鑑証明などが必要になります。県外の販売店との契約なので、主な手段は郵送です。必要書類をスムーズに揃えることで、納車までの期間が早まるでしょう。
一通り書類のやり取りが終わったら、次は購入代金を支払います。事前に販売店と打ち合わせしている支払方法で支払いを行ってください。
ステップ⑤車の移動と納車
販売店のほうで入金確認ができたら、車の移動が開始されます。近隣の都道府県であれば、1~2日で届く場合が多くなるため、陸送費もそこまで高くなりません。
2県以上離れるくらい遠方の場合は、届くまで4~5日はかかると思っていたほうが良いでしょう。そのため、近隣の県の時よりも陸送費が高くなります。
中古車が運ばれてきたら、いよいよ納車です。
納車されたらすぐに事前に知らされていたとおりの車の状態であるか確認してください。実際に運転してみて、各動作を確認することも大切です。
何か問題があれば、速やかに販売店に連絡をして対応してもらいましょう。
中古車選びに失敗しないために!知っておきたいポイント

しかし、実物を見ずに購入するため、トラブルが多いのも事実です。
ここからは、実際にあった相談事例をもとにその解決方法を紹介します。中古車選びに失敗しないために、あらかじめ知っておきたい情報も解説しますので、中古車を購入する際は役立ててください。
トラブル事例①キャンセルができない
Aさんはインターネットを利用して中古車を選び、気に入った車を見つけたので、販売店に連絡し契約までを済ませました。中古車の購入について、Aさんは両親に相談せず進めていたため、契約したことを報告しました。すると、親戚の人が乗らない車を格安で譲ってくれる話があることが判明。
Aさんは、契約している販売店にキャンセルを申し出ます。ところが、すでに契約書にサインをしているため、キャンセルできないと言われてしまいました。
注文書(契約書)を確認する
このような場合、まずは契約書の「約款」を確認しましょう。契約の成立時期が「①登録(名義変更)がなされた日、②注文に基づく修理などに着手した時、③車の引き渡しが行われた日のいずれか早い日」となっていれば、契約書にサインをしていてもキャンセルが可能です。
ただし、販売店側は手続きのため準備を進めている場合があります。その時は、実費分を負担しなければなりません。
また、「キャンセル代金として購入代金の10パーセントを支払えばキャンセル可能」などと記載されている場合もあります。このようなケースでは、その指示に従えばキャンセルができます。
しかし、契約後のキャンセルは基本的にできない場合がほとんどです。契約書にサインをする際は、約款をよく読み、契約の成立時期についてしっかり確認しておくことが大切になります。
トラブル事例②インターネットに掲載されていた写真と実際届いた車の状態が違う
Bさんは中古車を探していて、とある中古車販売サイトを見ていると、とても状態が良さそうな中古車を見つけました。中古車販売サイトに掲載されている写真は少なめでしたが、電話で連絡をした際に「大きな傷はありません」と言われたため、そのまま購入手続きを進めました。
そして、待ちに待った納車日です。早速、納車された中古車を見てみると、写真には載っていなかった箇所にへこみを発見しました。
「傷はない」と聞いてはいましたが、へこみについて知らなかったBさんは、想像していた車とは違う状態だったため納得できませんでした。
なるべく実車を確認して購入する
傷やへこみなどの車の外装について、知らされていた情報と大きく異なる場合は、販売店に修理の対応を要求することが可能です。しかし、遠方の販売店の場合は電話やメールでの対応となるため、話がスムーズに進まない可能性があります。
また、修理に応じてくれたとしても、そこまでの輸送方法や輸送にかかる費用を誰が負担するのかなど、さまざまな問題が出てきます。
そのため、県外から中古車を購入する際は、契約前にしっかり車の状態を確認することが大切です。
実際に現物を確認することが理想的ではありますが、遠方の場合はそこまで行く交通費だけでも負担が大きくなります。
インターネットを利用した中古車選びは、希望する条件にあう中古車を見つけやすいというメリットがある一方で、なかなか実車を見るのができないことがデメリットです。そのようなことも把握しながら、納得のうえで中古車を購入するようにしましょう。
トラブル事例③納車後の故障は保証外
Cさんはインターネットを利用して県外から中古車を購入し、無事納車まで完了しました。しかし、道路を走行中急にガタガタと変な音が鳴りはじめたのです。納車後すぐの故障だったため、Cさんは中古車の販売店に相談をしましたが、故障箇所の修理は保証対象外のため、追加料金が発生すると言われてしまいました。
保証内容が明記された保証書を発行してもらうようにする
故障箇所を保証で直せるかは、それぞれの保証内容によって異なるため、まずは保証書を確認しましょう。保証書には、保証期間や保証の範囲が記載されています。そこに記載されている内容であれば、Cさんのケースでも無料で修理してもらえます。しかし、もし記載されていなければ費用を負担するしかありません。
万が一、口頭で約束をしていても明確に記載がされていなければ無償修理は難しい可能性が高いでしょう。
このようなトラブルに巻き込まれないためにも「保証付き」という言葉だけで安心せず、その内容をしっかり把握することが大切です。そして、保証内容が記載されている保証書をきちんと発行してもらうようにしましょう。
トラブル事例④曖昧な諸費用を請求された
Dさんはインターネットで中古車を探しています。「車検整備付き」という中古車を見つけたので、販売店に連絡し、車の状態などを確認しました。Dさんはとても気に入ったので、見積もり依頼を行いました。すると、定期点検整備費用のほかに「納車整備費用」という項目を発見します。
多少気になったものの必要な経費だろうと思い、そのまま納車整備費用を支払いました。
注文書(契約書)の諸費用明細欄で何のための費用かを確認する
このケースは一見、どこも悪いところがないように感じられるかもしれません。しかし、納車前点検や車のクリーニングにかかる費用は本来車両価格に含まれるべき費用です。そのため、Dさんは支払う必要がない金額を支払ってしまったということになります。
では、このようなトラブルに巻き込まれないためにはどうすれば良かったのでしょう?
そもそも今回の場合、「車検整備付き」という条件で購入しているので、法定12ヶ月または24ヶ月の点検費用である定期点検整備費用は、もちろん車両価格に含まれることが分かります。
一方、納車整備費用が車両価格に含まれるかどうかを確認するには、契約書の「諸費用明細欄」をよく読むことが大切です。
契約書の諸費用明細欄には、何のための費用かが記載されています。それでも分からないところがあれば販売店に確認しましょう。
また、中古車を購入するうえで諸費用の種類は他にもあります。その中でも、遠方からの購入時ならではの費用が「陸送費」や「他府県登録費用」です。
陸送費とは、純粋に陸送にかかる費用の他に、名義変更手続きの代行費用が含まれていることがあります。余計な費用を払わないためにも事前に費用の内訳を確認することをおすすめします。
他府県登録費用とは、県外からの購入の際にナンバーを変更するための費用です。これは必ずしなければならない手続きなので、この分が上乗せされることは覚えておきましょう。
トラブルのリスクが少ない全国配送に対応した販売店とは?

中古車の購入は、とても大きな買い物となります。なるべくならトラブルには巻き込まれずに購入したいでしょう。そのため、トラブルのリスクが少ない全国配送に対応した販売店を選ぶことが大切です。
おすすめは「大型中古車販売店」と「ディーラー系中古車販売店」の2つです。以下では、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
大型中古車販売店
よくテレビのCMで流れているような名の知れている販売店は、比較的信頼できます。また、全国にチェーン展開している販売店も大型中古車販売店に含まれます。メリット
まず大型中古車販売店は、販売価格が比較的リーズナブルなのが特徴です。売れ筋の車種を中心に仕入れるため、店頭在庫の回転率が高まり在庫期間が短くなります。これが、販売価格が抑えられる理由の一つです。また、大型中古車販売店は、販売店のバリエーションが豊富にあります。特定の車種を扱っている専門店や、さまざまな車種を扱うバラエティー豊かな販売店など、お店によって違った個性があるのが特徴です。自分にあった販売店を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
また、メーカーにとらわれずに幅広い車種から選べることも嬉しいポイントです。例えば、同じワゴン車でも各メーカーの特徴を吟味しながら選ぶことができます。
デメリット
大型中古車販売店のデメリットとしてあげられるのが、車のコンディションにばらつきがある点です。中古車というのは必ず前の持ち主がいます。前の持ち主がどのように扱っていたのかによって、車のコンディションは変わります。
いいコンディションの車を見抜けるかは、その販売店の仕入れ担当者の力量にもよるでしょう。
また、中古車は新車と違って定価がありません。そのため、店頭価格が適正かどうか判断するのが難しいです。それを解決するには、他の中古車販売サイトで金額を調べてみると良いでしょう。
大体同じ条件の車の金額をいくつも見ることで、相場を知ることができます。
ディーラー系中古車販売店
ディーラー系中古車販売店は、もともと新車販売を主としているディーラーが運営している中古車販売店です。そのため、高品質な中古車が取り揃えられています。メリット
ディーラー系中古車販売店で中古車を購入するメリットといえば、全体的にハズレが少ないことです。展示車や試乗車として使用された車が中古車販売店に並ぶことも多く、ほとんど新車と変わりないような中古車を新車よりも安い価格で購入できます。
また、ディーラー独自の認定基準をクリアした中古車は「認定中古車」として販売されます。ディーラーのお墨付きがあるので、安心感も高まるでしょう。
さらに、整備の履歴がしっかり残っている点もメリットの一つです。
デメリット
ディーラー系中古車販売店で取り扱う中古車は、高品質なものが多くなります。そのため、価格設定がやや高めです。しかし、高品質で安心できる中古車を購入できるため、必ずしもデメリットになるとは言えないでしょう。また、取り扱っている車種に偏りがあるという特徴もあります。下取りで他のメーカーの車種を仕入れることもありますが、ほとんどが自社ブランドとなります。これはディーラーならではですが、逆にいえばそのメーカーの中古車が欲しいという方は探しやすくなるでしょう。
まとめ
①中古車の全国配送は対応可能
②遠方から中古車を購入する際は、事前確認が大切
⑤トラブルのリスクが少ない販売店を選んだほうが安全
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