中古車購入チェックポイント
更新日:2022.05.27 / 掲載日:2022.05.27
中古車を購入したときの車検の取り扱いとは?
車を保有すると、2年もしくは3年に1回のペースで車検を受けなければなりません。中古車を購入したら、今後2年に1回のペースで車検を受けることが義務付けられています。
そのため、中古車を購入する際は、車検がどうなっているか注意しましょう。また、中には車検無しの中古車もあるので、きちんと確認してから購入することをおすすめします。
中古車を購入するにあたって、車検の有無のほかにもいろいろとチェックすべきポイントがあります。どのような点を見て中古車を選べばいいのかについてもまとめました。
車検の有効期限は決められていますが、満了日の1カ月前に車検を受けておくと、次の有効期限が前倒しにならずに済みます。
普段仕事で忙しく、なかなかスケジュールが取れなければ、1カ月前からどこか検査に出せるタイミングはないか模索しましょう。
車検の受けられる場所は色々あります。車を購入したディーラーや町の整備工場、ガソリンスタンドやカー用品店でも受け付けている場合があります。また、ユーザー車検といって、自分で陸運支局に持ち込んで検査を受ける方法も人気です。
どの方法で検査を通すかも併せて考えましょう。
無車検運転は違法行為です。罰則が科されてしまうので注意しましょう。
無車検運転をした場合、違反点数6点の行政処分の他にも、6カ月以下の懲役もしくは300,000円以下の罰金と刑事処分も下ります。
また、車検の時に自賠責保険の更新も行います。車検切れの車は自賠責保険も失効している可能性が極めて高いです。
自賠責保険に加入していない車を公道で運転するのも違法行為です。1年以下の懲役もしくは500,000円以下の罰金となり、かなり重たい処分が下りますので、注意してください。
車両によって若干違いがあるかもしれませんが、大抵はフロントガラスの真ん中あたりにシールが貼られています。これが「車検シール」です。
シールを見てみると、大小2つの数字が記載されています。これは車検の満了日の年月を表しています。大きい数字が月、小さな数字が年です。
例えば、令和6年8月30日に車検の満了を迎える場合、小さな数字が6で大きな数字が8です。
このように、外部からシールを見れば車検の期限が分かります。中古車を購入する際は、参考までに見ておくといいでしょう。
もし車検を通した直後の中古車であれば、2年近く次の車検がやってきません。これがもし車検が数日後に切れたり、車検切れの車だったりした場合、購入したらすぐに車検を通す必要があります。
車検を通す際、費用がもちろん発生します。どこで車検を通すかで費用は変わりますが、少なくても数万円、ディーラーなどで車検を通すと10万円以上かかる場合もあるでしょう。
車検の残期間が長ければ、この費用負担を先延ばしできます。
ただし、すぐに車検が切れたり車検切れの車両の場合は、車検を通してから名義変更の手続きを行うことになります。
この場合、車検費用は購入者の負担となるケースが大半ですので、購入前に車検費用を含めた見積もりを作成してもらってください。
「車検整備付」と書かれている中古車は、価格の中に車検整備費用が含まれていることを意味します。これは車検を通した直後に納車するので、ほぼ2年間自分で車検を通す必要はありません。
一方、「車検整備無し」「車検整備別」の車は、車検費用をお客さんが負担することになります。そのため、車両本体価格に加えて車検費用も負担しなければなりません。
このような車両の場合、販売店に指定工場が併設されているかどうかもチェックしましょう。もしない場合は、運輸支局に車両を持ち込んで検査を受けなければならないので、納車まで時間がかかります。
大きく分けると「法定費用」「車検基本料」「整備費用」の3種類に分類されます。
それぞれどのような費用なのか、以下で詳しく解説していきます。
法定費用は、具体的に「自動車重量税」「自賠責保険料」「検査手数料」のことです。これはどこで車検を受けたとしても、費用は一緒です。
自動車重量税は、車両の重量を元に課税額が決まります。数千円という場合もあれば、30,000円を超える車両もあるでしょう。
自賠責保険料は、24カ月で普通車は20,010円で、軽自動車は19,730円です。(共に沖縄や離島を除く本土での場合)
検査手数料は、印紙で支払う形になります。料金は1,700円前後です。
ディーラーに検査をお願いした場合、検査料はコンパクトカーが20,000円、ミニバンで30,000円といったところが相場です。車検代行手数料は10,000円ほどかかります。
車検基本費用がお店によって変わるのは、人件費が含まれているからです。
カー用品店でも車検を受け付けているお店は多いですが、あまり人件費がかからない傾向が見られます。車検基本費用トータルでも20,000円程度で済むようなお店もあるようです。
整備費用がどの程度かかるかは、車の年式やコンディションによってまちまちです。
ディーラーの場合、純正部品を使用するので割高になる傾向が見られます。一方、整備工場の中には中古部品やリビルト品(新品同様に整備された部品)で交換するところもあり、リーズナブルな価格で車検を通してくれる場合もあります。
整備費用を節約したければ、普段からこまめにメンテナンスをしておきましょう。
まず、車検の残期間があるものとないものでは、どちらがいいのかについて見ていきます。
また、車検の残期間がかなりある場合も注意が必要です。車検に出すまでに何らかの不具合が起きるかもしれないので、法定点検を受けるのも一考です。
車検切れの車両は価格が安く設定されていることが多いです。ただし、車検無しの車の場合、車検費用を自分で負担する必要があります。
車検切れのままだと公道は運転できません。整備工場などに車検に出して、車が戻ってくるまで待つことになります。
追加費用や手間もかかるということを考えると、多少価格が高くても車検が残っている車を購入したほうがいいでしょう。
もしかすると車の部品の中で摩耗や劣化が進んでいるところがあるかもしれません。運転中不具合が起きて、場合によっては動かなくなることもあり得ます。
もし次の車検が1年以上先であれば、購入直後に点検に出すのがおすすめです。車検に近いレベルの点検整備をするといいでしょう。
点検をした結果、ブレーキパッドの摩耗が進んでいた、ホース類の劣化が見つかるということもあり得ます。特に足回りとブレーキはしっかりチェックしておくことをおすすめします。
もし効率性を優先するのであれば、中古車のメーカーのディーラーに相談するのがおすすめです。日本車のディーラーの場合、指定工場や認証工場を併設しているところが大半です。部品の交換などの必要がなければ、予約を入れて検査をお願いすれば1日で作業が完了する場合もあります。
とにかく費用を安く抑えたいのであれば、町の整備工場がおすすめです。例えば、部品交換を安価の中古パーツを使用するなど、コストカットを進めているところも少なくありません。
どこに整備工場があるのか、よく分からないという場合は、中古車のポータルサイトをチェックしてみましょう。そうすれば、どこに安く点検・整備してくれる業者があるのか確認できます。
しかし、このような必要最低限の点検や整備だけでは、せっかく法定点検に出してもその後トラブルが発生するかもしれません。
業者の中には法定点検以上に細かく、かつ広範囲に点検・整備を行っているところもあります。このように手厚く点検や整備を行っているところにお願いすれば、よりコンディションの良い状態でマイカーが戻ってきます。
トラブルの発生リスクも低減できるので、どのような点検・整備を行っているか確認しましょう。
同じ車種や年式でも、車の状態は異なりますので、中古車を購入する際は多角的にチェックして選ぶ必要があります。
そこで、ここでは車検以外にも確認しておきたい項目についてまとめました。
重大瑕疵とは、具体的に修復歴車や水没車、塩害車などです。これらの車両は一見すると何の異変もないかもしれませんが、内部に深刻な問題を抱えている可能性が高いです。購入した後で不具合が発生して、安全に運転できない恐れが出てきます。
修復歴車や水没車、塩害車を素人が見抜くのはなかなか難しいです。価格が異常に安くて気になる場合には、販売店のスタッフに確認しましょう。きちんとしたお店であれば、修復歴などの情報をきちんと公開してくれるはずです。
また、実際に動かしてみることも必要なことと言えます。エンジンをかけてみて異音がしないか確認する、エアコンがきちんとかかるか入れてみるなどです。
トランクやドアも実際に開け閉めしてみましょう。引っ掛かりがあるなど、気になるところはないか確認しましょう。
近年の車はいろいろな電装品が搭載されているので、きちんと動くかもチェックしてください。カーナビやETC搭載機、パワーウィンドウなど故障していないか自分の目で確認することが大事です。
点検整備記録簿は、車のカルテのようなものです。過去にどのような整備や修理を行ったか、細かく記録されています。
例えば、消耗品の交換がきちんと行われているか、チェックしましょう。交換が適切に行われていないと、不具合の発生するリスクが出てきます。
中古車だと整備記録簿がない車両もあるかもしれません。この場合、車の状態が分からないので、購入は避けたほうがいいでしょう。
具体的には名義変更などの代行費用をはじめとした、登録手数料や納車準備費用などです。本体価格は安くても、この諸費用で価格調整している業者もあるので注意してください。
諸費用を安く抑えることは可能です。例えば、名義変更を自分で行うのであれば、登録手数料を負担する必要がありません。
また、納車準備費用については、自宅に送り届けてもらうのではなく購入者自身が店に受け取りに行けばカットできます。
このように諸費用の中でも圧縮できるものはないか、見積書などを見て確認しましょう。
モデルチェンジが行われると、旧モデルが一気に中古車マーケットに出てきます。そのため、値崩れが起こりやすいと言われています。
モデルチェンジの情報は、自動車情報誌やポータルサイトで紹介されることが多いです。自分が狙っている車種のモデルチェンジ情報が出ていれば、近々リーズナブルな価格の旧モデルの中古車が出てくるかもしれません。
このように状態のいい車がリーズナブルな価格で販売されるタイミングを狙うのも、中古車選びのコツの一つです。
フルモデルチェンジはもちろんのこと、マイナーチェンジでも旧モデルの価格はダウンする場合もあります。マイナーチェンジ情報も随時チェックしておきましょう。
そのため、中古車を購入する際は、車検がどうなっているか注意しましょう。また、中には車検無しの中古車もあるので、きちんと確認してから購入することをおすすめします。
中古車を購入するにあたって、車検の有無のほかにもいろいろとチェックすべきポイントがあります。どのような点を見て中古車を選べばいいのかについてもまとめました。
中古車の車検の基本
中古車を購入する場合、今後一定のペースで車検を通す必要があります。そこでここからは、車検を受ける時期についてや、車検切れになるとどうなるのか、車検の残り期間の確認方法といった基本的なことについて紹介します。中古車の車検時期
車検は新車の場合は3年それ以降は2年に1回のペースで受けなければなりません。そのため、中古車を購入した場合は製造から1年未満の車以外は最初から2年に1回のペースで車検を通すことになります。車検の有効期限は決められていますが、満了日の1カ月前に車検を受けておくと、次の有効期限が前倒しにならずに済みます。
普段仕事で忙しく、なかなかスケジュールが取れなければ、1カ月前からどこか検査に出せるタイミングはないか模索しましょう。
車検の受けられる場所は色々あります。車を購入したディーラーや町の整備工場、ガソリンスタンドやカー用品店でも受け付けている場合があります。また、ユーザー車検といって、自分で陸運支局に持ち込んで検査を受ける方法も人気です。
どの方法で検査を通すかも併せて考えましょう。
車検が切れると走行できない
有効期限までに検査をせずに車検切れになってしまうと、車を公道で運転できなくなります。もし運転した場合は「無車検運転」にあたります。無車検運転は違法行為です。罰則が科されてしまうので注意しましょう。
無車検運転をした場合、違反点数6点の行政処分の他にも、6カ月以下の懲役もしくは300,000円以下の罰金と刑事処分も下ります。
また、車検の時に自賠責保険の更新も行います。車検切れの車は自賠責保険も失効している可能性が極めて高いです。
自賠責保険に加入していない車を公道で運転するのも違法行為です。1年以下の懲役もしくは500,000円以下の罰金となり、かなり重たい処分が下りますので、注意してください。
車検の残期間の確認方法
車検の残り期間がどれくらいあるのかは、フロントガラスに貼られているステッカーで確認することができます。車両によって若干違いがあるかもしれませんが、大抵はフロントガラスの真ん中あたりにシールが貼られています。これが「車検シール」です。
シールを見てみると、大小2つの数字が記載されています。これは車検の満了日の年月を表しています。大きい数字が月、小さな数字が年です。
例えば、令和6年8月30日に車検の満了を迎える場合、小さな数字が6で大きな数字が8です。
このように、外部からシールを見れば車検の期限が分かります。中古車を購入する際は、参考までに見ておくといいでしょう。
残期間は中古車によってまちまち
中古車を購入する際は、車検シールを確認しておけば車検の残期間が分かります。もし車検を通した直後の中古車であれば、2年近く次の車検がやってきません。これがもし車検が数日後に切れたり、車検切れの車だったりした場合、購入したらすぐに車検を通す必要があります。
車検を通す際、費用がもちろん発生します。どこで車検を通すかで費用は変わりますが、少なくても数万円、ディーラーなどで車検を通すと10万円以上かかる場合もあるでしょう。
車検の残期間が長ければ、この費用負担を先延ばしできます。
ただし、すぐに車検が切れたり車検切れの車両の場合は、車検を通してから名義変更の手続きを行うことになります。
この場合、車検費用は購入者の負担となるケースが大半ですので、購入前に車検費用を含めた見積もりを作成してもらってください。
車検整備付と車検整備別
中古車を購入する際には、いろいろな車両に関する情報をチェックしましょう。プライスボードを見てみると、「車検整備付」「車検整備無し」「車検整備別」と書かれている場合があります。「車検整備付」と書かれている中古車は、価格の中に車検整備費用が含まれていることを意味します。これは車検を通した直後に納車するので、ほぼ2年間自分で車検を通す必要はありません。
一方、「車検整備無し」「車検整備別」の車は、車検費用をお客さんが負担することになります。そのため、車両本体価格に加えて車検費用も負担しなければなりません。
このような車両の場合、販売店に指定工場が併設されているかどうかもチェックしましょう。もしない場合は、運輸支局に車両を持ち込んで検査を受けなければならないので、納車まで時間がかかります。
中古車の車検にかかる費用
中古車も期限がくれば、車検を通さないといけません。車検を通す際には色々な費用がかかります。大きく分けると「法定費用」「車検基本料」「整備費用」の3種類に分類されます。
それぞれどのような費用なのか、以下で詳しく解説していきます。
法定費用
車検を通すにあたって、車検そのものの費用の他に、税金などの支払期限も来るのでこちらも支払わないといけません。この税金などの支払いのことを法定費用と言います。法定費用は、具体的に「自動車重量税」「自賠責保険料」「検査手数料」のことです。これはどこで車検を受けたとしても、費用は一緒です。
自動車重量税は、車両の重量を元に課税額が決まります。数千円という場合もあれば、30,000円を超える車両もあるでしょう。
自賠責保険料は、24カ月で普通車は20,010円で、軽自動車は19,730円です。(共に沖縄や離島を除く本土での場合)
検査手数料は、印紙で支払う形になります。料金は1,700円前後です。
車検基本料
車検基本費用は、「24カ月定期検査料」「測定検査料」「車検代行手数料」などが含まれます。これは、どこで車検を通すかで費用が違ってきます。ディーラーに検査をお願いした場合、検査料はコンパクトカーが20,000円、ミニバンで30,000円といったところが相場です。車検代行手数料は10,000円ほどかかります。
車検基本費用がお店によって変わるのは、人件費が含まれているからです。
カー用品店でも車検を受け付けているお店は多いですが、あまり人件費がかからない傾向が見られます。車検基本費用トータルでも20,000円程度で済むようなお店もあるようです。
整備費用
検査を受けた結果、部品の摩耗や劣化が発見される場合もあるでしょう。そのままでは車検を通せないのであれば、修理や部品交換などが必要です。この時にかかってくる費用のことを整備費用と言います。整備費用がどの程度かかるかは、車の年式やコンディションによってまちまちです。
ディーラーの場合、純正部品を使用するので割高になる傾向が見られます。一方、整備工場の中には中古部品やリビルト品(新品同様に整備された部品)で交換するところもあり、リーズナブルな価格で車検を通してくれる場合もあります。
整備費用を節約したければ、普段からこまめにメンテナンスをしておきましょう。
中古車を購入する時の車検の注意点
中古車を購入するにあたって、車検の状態がどうなっているかは確認しておきましょう。まず、車検の残期間があるものとないものでは、どちらがいいのかについて見ていきます。
また、車検の残期間がかなりある場合も注意が必要です。車検に出すまでに何らかの不具合が起きるかもしれないので、法定点検を受けるのも一考です。
車検ありとなしの車、どちらを購入したほうがいい?
販売されている中古車の中には、車検のある車とない車があります。価格で比較すると、他の条件がほぼ一緒だった場合、車検無しのほうが安いものが多いでしょう。車検切れの車両は価格が安く設定されていることが多いです。ただし、車検無しの車の場合、車検費用を自分で負担する必要があります。
車検切れのままだと公道は運転できません。整備工場などに車検に出して、車が戻ってくるまで待つことになります。
追加費用や手間もかかるということを考えると、多少価格が高くても車検が残っている車を購入したほうがいいでしょう。
次の車検まで1年以上あれば法定点検に出す
車検期間が長期的に残っていると、車検費用を負担するのも先延ばしできます。しかし、次の車検があまりに先の場合は法定点検に出したほうがいいでしょう。もしかすると車の部品の中で摩耗や劣化が進んでいるところがあるかもしれません。運転中不具合が起きて、場合によっては動かなくなることもあり得ます。
もし次の車検が1年以上先であれば、購入直後に点検に出すのがおすすめです。車検に近いレベルの点検整備をするといいでしょう。
点検をした結果、ブレーキパッドの摩耗が進んでいた、ホース類の劣化が見つかるということもあり得ます。特に足回りとブレーキはしっかりチェックしておくことをおすすめします。
どこで法定点検を受けるべきか?
点検をどこにお願いするかは、何を優先するかによって変わってきます。もし効率性を優先するのであれば、中古車のメーカーのディーラーに相談するのがおすすめです。日本車のディーラーの場合、指定工場や認証工場を併設しているところが大半です。部品の交換などの必要がなければ、予約を入れて検査をお願いすれば1日で作業が完了する場合もあります。
とにかく費用を安く抑えたいのであれば、町の整備工場がおすすめです。例えば、部品交換を安価の中古パーツを使用するなど、コストカットを進めているところも少なくありません。
どこに整備工場があるのか、よく分からないという場合は、中古車のポータルサイトをチェックしてみましょう。そうすれば、どこに安く点検・整備してくれる業者があるのか確認できます。
法定点検でも細かく広範囲にチェックしてくれる業者もいる
法定点検は検査項目が定められています。業者の中には、法定点検で定められている箇所のみ点検や整備を行っているところもあります。しかし、このような必要最低限の点検や整備だけでは、せっかく法定点検に出してもその後トラブルが発生するかもしれません。
業者の中には法定点検以上に細かく、かつ広範囲に点検・整備を行っているところもあります。このように手厚く点検や整備を行っているところにお願いすれば、よりコンディションの良い状態でマイカーが戻ってきます。
トラブルの発生リスクも低減できるので、どのような点検・整備を行っているか確認しましょう。
車検以外の中古車選びのポイント!
中古車はどれ一つとして、全く同じ状態のものはありません。同じ車種や年式でも、車の状態は異なりますので、中古車を購入する際は多角的にチェックして選ぶ必要があります。
そこで、ここでは車検以外にも確認しておきたい項目についてまとめました。
瑕疵のある車を購入しない
中古車の中には、かなり安い価格で販売されているものもあります。激安価格で販売されている中古車の中には「重大瑕疵」のあるものもあるかもしれません。重大瑕疵とは、具体的に修復歴車や水没車、塩害車などです。これらの車両は一見すると何の異変もないかもしれませんが、内部に深刻な問題を抱えている可能性が高いです。購入した後で不具合が発生して、安全に運転できない恐れが出てきます。
修復歴車や水没車、塩害車を素人が見抜くのはなかなか難しいです。価格が異常に安くて気になる場合には、販売店のスタッフに確認しましょう。きちんとしたお店であれば、修復歴などの情報をきちんと公開してくれるはずです。
自分の目で確認する
中古車を購入する際には、車両を全般的に自分の目で確認しましょう。例えば、ボディの傷や内装の汚れなどについては、専門知識がなくてもチェックできる項目です。また、実際に動かしてみることも必要なことと言えます。エンジンをかけてみて異音がしないか確認する、エアコンがきちんとかかるか入れてみるなどです。
トランクやドアも実際に開け閉めしてみましょう。引っ掛かりがあるなど、気になるところはないか確認しましょう。
近年の車はいろいろな電装品が搭載されているので、きちんと動くかもチェックしてください。カーナビやETC搭載機、パワーウィンドウなど故障していないか自分の目で確認することが大事です。
点検整備記録簿を確認する
中古車の状態を知るにあたって、必要な資料に「点検整備記録簿」があります。気になる車が見つかったら、販売店のスタッフに点検整備記録簿を見せてもらうようにお願いしてみてください。点検整備記録簿は、車のカルテのようなものです。過去にどのような整備や修理を行ったか、細かく記録されています。
例えば、消耗品の交換がきちんと行われているか、チェックしましょう。交換が適切に行われていないと、不具合の発生するリスクが出てきます。
中古車だと整備記録簿がない車両もあるかもしれません。この場合、車の状態が分からないので、購入は避けたほうがいいでしょう。
諸費用を確認する
中古車を購入する際、負担する費用は本体価格だけではありません。「諸費用」というものが発生します。具体的には名義変更などの代行費用をはじめとした、登録手数料や納車準備費用などです。本体価格は安くても、この諸費用で価格調整している業者もあるので注意してください。
諸費用を安く抑えることは可能です。例えば、名義変更を自分で行うのであれば、登録手数料を負担する必要がありません。
また、納車準備費用については、自宅に送り届けてもらうのではなく購入者自身が店に受け取りに行けばカットできます。
このように諸費用の中でも圧縮できるものはないか、見積書などを見て確認しましょう。
モデルチェンジが狙い目
どの車種でも一定のサイクルでモデルチェンジが行われます。モデルチェンジは中古車をお得に購入できるタイミングです。モデルチェンジが行われると、旧モデルが一気に中古車マーケットに出てきます。そのため、値崩れが起こりやすいと言われています。
モデルチェンジの情報は、自動車情報誌やポータルサイトで紹介されることが多いです。自分が狙っている車種のモデルチェンジ情報が出ていれば、近々リーズナブルな価格の旧モデルの中古車が出てくるかもしれません。
このように状態のいい車がリーズナブルな価格で販売されるタイミングを狙うのも、中古車選びのコツの一つです。
フルモデルチェンジはもちろんのこと、マイナーチェンジでも旧モデルの価格はダウンする場合もあります。マイナーチェンジ情報も随時チェックしておきましょう。
まとめ
①中古車の場合、2年に1回のペースで車検を受ける
②販売されている中古車には、車検の残期間のあるものやないものがある
③車検までの残期間が1年以上あれば法定点検に出すのがおすすめ
④車の状態や諸費用など車検以外の部分もチェックした上で中古車は購入すべき
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