中古車購入チェックポイント
更新日:2022.05.28 / 掲載日:2022.05.28
中古車を売却する時にへこみがあるとどの程度減額されるもの?
中古車を売却するにあたり、車両の状態は査定額を左右します。その中でも傷やへこみがあった場合、マイナス査定になる可能性は高いです。
もし傷やへこみがあった場合、どの程度の減額になるのか気になるという方もいるでしょう。そこで、この記事では車の傷やへこみと買取価格との関係性について詳しく見ていきます。
また、へこみのある車を少しでも高く売るためにできることについても紹介しますので、参考にしてみてください。

マイカーに傷やへこみがある場合、そもそも買い取ってもらえるかどうか気になっている方もいるでしょう。結論から言うと、傷やへこみのある車両でもそれだけの理由で買取不可になることは少ないです。
ただし、傷やへこみの程度によっては減額される可能性もあります。また、あまりに傷やへこみの程度が酷いと買取拒否される可能性もあります。
また、どこかにぶつけるなどの事故を起こさなくても、細かな傷やへこみが生じるのは致し方ありません。ボディを見たときに、身に覚えのない傷やへこみを見つけることもあるでしょう。
普通に車を運転しているだけでも、傷やへこみが生じることはあります。道路に落ちていた小石を運転しているときに拾い上げてしまい、それがボディにぶつかって傷がついてしまうこともあります。
そのため、多少の傷やへこみであれば、よほどの状態でもない限り買い取ってもらえます。
どの程度の減額になるかは、傷やへこみの程度、範囲などで決められます。実際の査定では査定士が車両の状態を細かくチェックし、基準に基づき減額します。
その他にも車種、年式、走行距離などさまざまな項目をチェックして、最終的な買取価格を決めます。
減額の程度は、広範囲での傷やへこみになると大きくなるでしょう。傷が大きいとそれだけ中古車として売りに出すためには、大掛かりな修理が必要になるからです。
JAAIとは、日本自動車査定協会という一般財団法人のことです。JAAIの査定基準は買取価格の評価以外にも、事故による損害賠償額や相続などにおける資産価値を算出する基準にもなっています。
JAAIで採用しているのは点数制です。ボディに傷やへこみがあった場合、何点減点という形で査定を進めていきます。JAAIの査定基準では1点=1,000円です。
ボディの傷については「塗装のみ」「板金」「交換」という3段階で減点の程度を判断します。

へこみと買取価格の関係は、その程度によってまちまちです。
では、その程度と減点の度合いの基本について、以下で詳しく見ていきましょう。おおよその目安と減点についてまとめました。
これから愛車を査定に出そうと思っているのであれば、どのくらいのマイナスとなるのか算出する参考にしてみてください。
1cm四方の小さなへこみであっても、減点対象になるでしょう。カードサイズ程度のへこみまでであれば、マイナス10点になります。
身に覚えのない小さなへこみがあれば、路上にあった小石を跳ね上げてしまったことが原因である場合が多いです。
へこみが生じている場合、そのまま査定に出しましょう。自分で何とかしようとすると、余計にへこみが広がってしまって、より大きな減点対象になる可能性が高いです。
JAAIの査定基準を見てみると、へこみの箇所によって減点の程度は変わってきます。それほど減額されないのは、リヤエンドパネルやピラー、ラジエータコアサポートです。これらの場合カードサイズ以上A4サイズ程度のへこみであれば、マイナス15点になります。
同じようなへこみでも、大きな減額になりうるのがルーフです。ルーフにカードサイズ以上A4サイズ程度の大きさのへこみができていると、マイナス50点とかなり大きな減額になる可能性があります。
その他の部分でカードサイズ以上A4サイズ程度のへこみがあれば、マイナス30点程度になります。
こちらもどこにへこみがあるかによって、減額の程度は異なります。リアエンドパネルやピラー、ラジエータコアサポートの場合、マイナス20点です。
ルーフが最も減点の幅が大きく、マイナス80点になります。その他の箇所のへこみだと、マイナス50点です。
減額の程度は、どのような車種かによっても変わってきます。もし日本ではあまり見られない外車や古いモデルの場合、減額幅も大きくなります。一部部品を交換する場合、そのパーツを調達するのに手間取る可能性があるからです。
交換が必要なへこみの場合、少なくてもマイナス65点程度減額されます。マイナス65点になるのは、フロントフェンダやトランクフード、リヤエンドパネルです。
ボンネットだとマイナス70点、リアドアはマイナス75点です。
場所によってはマイナス100点以上、すなわち100,000円を超える減額もあり得ます。
例えば、リアフェンダなどは100,000円を超える減額になる可能性が高いです。リアフェンダの場合、車種によって減点の程度は異なります。4ドアであればマイナス130点ですが、2ドアになるとマイナス150点になってしまいます。
ルーフのへこみで交換が必要になると、車種によってはマイナス180点になりますので注意してください。

車に傷がある場合、その程度によっては減額の対象になります。ただし、へこみと違って微小な傷であれば、減額の対象にならない場合もあります。
ここからは、傷の程度の目安と減点幅についてまとめました。傷がある場合、どの程度減額されるのか参考にしてみてください。
だいたい1cmに満たないような小さな傷であれば、減額されることはまずないと考えてください。この程度の傷であれば、何もせずにそのまま査定に出すのが賢明です。
なぜ、小さな傷なら減点しないのかというと、買取業者の中には整備工場を持っているところが多いからです。自分のところで簡単な研磨で綺麗にできるので、コストもかかりません。
たとえ自前の工場を持っていなくても、整備工場と提携している場合が多いです。そこに修理を依頼すると、通常よりも割安な価格でお願いできます。
ただし、小さな傷がいくつも付いているのであれば、減点対象になる可能性もありますので注意しましょう。
減点幅は傷の大きさによって変わってきます。一般的な査定基準としては、カードサイズ以下の傷であればマイナス10点です。
カードサイズは超えるけれどもA4サイズ以下の範囲に収まっていれば、マイナス10~20点になります。
A4サイズを超えるような大きな傷になると、マイナス15~40点程度になります。
点数に幅があるのは、どの箇所にできている傷かによって変わってくるためです。大きな傷になると、中古車として販売するためには再塗装が必要です。箇所によって、再塗装の手間も変わってきます。
もし板金が必要な傷と判断されれば、カードサイズ以下の小さなものでもマイナス15点です。
カードサイズ以上になると、どこに傷ができているかで減額幅も変わってきます。A4サイズまでの傷だとマイナス15~50点です。
A4サイズを超える板金が必要な傷の場合、マイナス20~80点になる可能性があります。
ルーフに板金が必要な大きな傷ができている場合、マイナス80点、つまり80,000円の減額が考えられます。
ボンネットやフロントドア、リヤフェンダ、ボディ再度シールも板金が必要な傷の場合、マイナス50点と大きな減点になるので注意してください。

傷やへこみのある車の場合、マイナス査定になってしまう恐れがあります。そうなると、査定に出す前に修理したほうがいいのではないかと考える方もいるでしょう。
しかし、基本的にはそのままの状態で査定に出すのがおすすめです。なぜ何もせずに査定に出したほうがいいのか、以下で詳しく説明します。
しかし、査定額を上げるために自分で修理するのはおすすめできません。なぜなら、市販のコンパウンド剤を使っても、素人では綺麗に傷消しできない可能性が高いからです。
へこみになるとさらに難易度が高くなります。無理に自分で修理しようとするとかえって傷やへこみが目立ってしまって、より減額の幅が大きくなるかもしれません。
傷やへこみはそのままにして、査定に出すのが無難です。洗車をして、外装を綺麗な状態にすることくらいに留めておきましょう。
素人が修理をすると、逆にその痕跡が残る可能性があります。へこみ部分だけでなく修理後の補修も必要になり、買取業者からすれば余計に手間がかかってしいます。
修理業者にお願いしようと思っている方もいるかもしれませんが、修理業者の中にも品質はピンキリです。
悪い業者にお願いすると、補修が不十分だったり修理の痕跡が残ったりする恐れが出てきます。そうなると、かえってマイナス査定になってしまい、業者に修理費を支払って余計な出費も重なるでしょう。
へこみは何もせずに査定に出すのがベストな選択と言えます。
確かに腕のある整備工場に依頼すれば、綺麗に修繕できるでしょう。傷やへこみのあったときと比較して、多少の査定額アップは見込めます。
しかし、忘れてはならないのは整備工場に修理を依頼すれば、修繕費を負担しなければならないという点です。修理費用分をカバーするような査定額アップまでは望めないことが多いです。つまり、費用の出費のほうが大きいので、結局損をしてしまいます。
大きな傷やへこみがあったとしても、そのままの状態で査定に出すのがベストです。

傷やへこみのある車を買い取りに出す際、マイナス査定になる恐れがあります。しかし、傷やへこみのある車でも、少しでも高く売りたいと思うものです。
そこでここでは、傷やへこみのある車でも高く売るコツについて、いくつかピックアップしてみました。
できることをやって、少しでも高値で車を売却しましょう!
車を綺麗な状態にしておくと、査定士の心象がよくなります。「丁寧に扱われてきた車両だな」と好意的な印象で査定してくれるので、プラスに評価してくれるかもしれません。
洗車だけでなく、内装掃除も重要です。砂や泥などでフロアマットやシートは意外と汚れているものです。掃除機をかけたり、シートで拭き掃除をしたりすると、かなり綺麗になります。
また、車内は意外と臭いがついているので、窓を開けて換気する、消臭剤を使って臭い対策をするのも重要なので、忘れないようにしてください。
特に純正オプションをつけている場合、他のパーツとも馴染みやすいのでプラス査定になりやすいです。
また純正オプションの中には、後付けできないようなものもあります。そのため、プラス評価になりやすいのです。
一方、社外パーツを取り付けている場合、プラス査定になる可能性は低いです。むしろ取り外すのが難しいパーツをつけている場合、マイナス査定になりかねません。
査定に出すまでに何かオプションで取り付けているものがあったか、今一度確認し直してみてください。
点検整備記録簿は、車のカルテのようなものです。いつ車のどこを整備・修理したかという情報が記載されています。
車のパーツの中には消耗品もあり、定期的に交換しなければならないものもあります。点検整備記録簿には、その交換履歴も記載されています。次の中古車のオーナーにとっては、何を近い将来交換しなければならないかも把握できるでしょう。
点検整備記録簿のない車は「何か問題があるのでは?」と買い取りを躊躇する業者も出てくるかもしれません。
まずは、モデルチェンジする前です。モデルチェンジが行われると旧型のモデルが中古車市場に多く出回ります。すると供給過多の状態になり値崩れを起こす可能性が高いです。そのため、モデルチェンジする前に売り抜けるのがおすすめです。
年間でも買取価格は変動します。高額買取が実現しやすいのは、1~2月と7~8月と言われています。新生活のスタートやボーナス時期で、中古車の需要が高まるからです。また買取業者の決算期に重なるので、業績をよくするために高値で買い取ってもらえる傾向も見られます。
もし傷やへこみがあった場合、どの程度の減額になるのか気になるという方もいるでしょう。そこで、この記事では車の傷やへこみと買取価格との関係性について詳しく見ていきます。
また、へこみのある車を少しでも高く売るためにできることについても紹介しますので、参考にしてみてください。
この記事の目次
傷やへこみのある中古車の取り扱いについて

ただし、傷やへこみの程度によっては減額される可能性もあります。また、あまりに傷やへこみの程度が酷いと買取拒否される可能性もあります。
傷やへこみのある中古車でも買取可能
車両に傷やへこみがあるだけの理由で、買取不可になることはありません。買い取るお店も購入する人も、多少の傷やへこみがあるのは中古車である以上仕方ないと考えるからです。また、どこかにぶつけるなどの事故を起こさなくても、細かな傷やへこみが生じるのは致し方ありません。ボディを見たときに、身に覚えのない傷やへこみを見つけることもあるでしょう。
普通に車を運転しているだけでも、傷やへこみが生じることはあります。道路に落ちていた小石を運転しているときに拾い上げてしまい、それがボディにぶつかって傷がついてしまうこともあります。
そのため、多少の傷やへこみであれば、よほどの状態でもない限り買い取ってもらえます。
傷やへこみのある中古車はマイナス査定に
傷やへこみのある中古車でも、買い取ってもらえる可能性は高いですが、その程度によっては、マイナス査定になるかもしれません。どの程度の減額になるかは、傷やへこみの程度、範囲などで決められます。実際の査定では査定士が車両の状態を細かくチェックし、基準に基づき減額します。
その他にも車種、年式、走行距離などさまざまな項目をチェックして、最終的な買取価格を決めます。
減額の程度は、広範囲での傷やへこみになると大きくなるでしょう。傷が大きいとそれだけ中古車として売りに出すためには、大掛かりな修理が必要になるからです。
JAAIの基準に則って査定される
傷やへこみに伴うマイナス査定の程度は、買取業者によってまちまちです。ただし、多くの業者は「JAAI」と呼ばれるところが定めている査定基準に基づき判断します。JAAIとは、日本自動車査定協会という一般財団法人のことです。JAAIの査定基準は買取価格の評価以外にも、事故による損害賠償額や相続などにおける資産価値を算出する基準にもなっています。
JAAIで採用しているのは点数制です。ボディに傷やへこみがあった場合、何点減点という形で査定を進めていきます。JAAIの査定基準では1点=1,000円です。
ボディの傷については「塗装のみ」「板金」「交換」という3段階で減点の程度を判断します。
へこみがある場合の減額の程度

では、その程度と減点の度合いの基本について、以下で詳しく見ていきましょう。おおよその目安と減点についてまとめました。
これから愛車を査定に出そうと思っているのであれば、どのくらいのマイナスとなるのか算出する参考にしてみてください。
カードサイズのへこみ
へこみがあった場合、どんなに小さくても減額対象になります。塗装だけで済むことはなく、板金の工程もほぼ必要になるからです。1cm四方の小さなへこみであっても、減点対象になるでしょう。カードサイズ程度のへこみまでであれば、マイナス10点になります。
身に覚えのない小さなへこみがあれば、路上にあった小石を跳ね上げてしまったことが原因である場合が多いです。
へこみが生じている場合、そのまま査定に出しましょう。自分で何とかしようとすると、余計にへこみが広がってしまって、より大きな減点対象になる可能性が高いです。
A4サイズのへこみ
カードサイズよりも大きなへこみの場合、さらに減点は大きくなります。JAAIの査定基準を見てみると、へこみの箇所によって減点の程度は変わってきます。それほど減額されないのは、リヤエンドパネルやピラー、ラジエータコアサポートです。これらの場合カードサイズ以上A4サイズ程度のへこみであれば、マイナス15点になります。
同じようなへこみでも、大きな減額になりうるのがルーフです。ルーフにカードサイズ以上A4サイズ程度の大きさのへこみができていると、マイナス50点とかなり大きな減額になる可能性があります。
その他の部分でカードサイズ以上A4サイズ程度のへこみがあれば、マイナス30点程度になります。
広範囲なへこみ
A4サイズを超えるような広範囲にわたってへこんでいる場合、大幅なマイナス査定になります。大掛かりな板金作業が伴い、ひどければパーツそのものを交換しなければならないからです。こちらもどこにへこみがあるかによって、減額の程度は異なります。リアエンドパネルやピラー、ラジエータコアサポートの場合、マイナス20点です。
ルーフが最も減点の幅が大きく、マイナス80点になります。その他の箇所のへこみだと、マイナス50点です。
減額の程度は、どのような車種かによっても変わってきます。もし日本ではあまり見られない外車や古いモデルの場合、減額幅も大きくなります。一部部品を交換する場合、そのパーツを調達するのに手間取る可能性があるからです。
パーツ交換が必要なへこみ
へこみが酷くて、パーツの交換をしなければならない場合、さらに減点幅は大きくなります。交換が必要なへこみの場合、少なくてもマイナス65点程度減額されます。マイナス65点になるのは、フロントフェンダやトランクフード、リヤエンドパネルです。
ボンネットだとマイナス70点、リアドアはマイナス75点です。
場所によってはマイナス100点以上、すなわち100,000円を超える減額もあり得ます。
例えば、リアフェンダなどは100,000円を超える減額になる可能性が高いです。リアフェンダの場合、車種によって減点の程度は異なります。4ドアであればマイナス130点ですが、2ドアになるとマイナス150点になってしまいます。
ルーフのへこみで交換が必要になると、車種によってはマイナス180点になりますので注意してください。
傷がある場合の減額の程度

ここからは、傷の程度の目安と減点幅についてまとめました。傷がある場合、どの程度減額されるのか参考にしてみてください。
1cm未満の小さな傷
小さな傷の場合は減額されない可能性が高いです。微小な傷であれば、買取業者で簡単に修理できるからです。だいたい1cmに満たないような小さな傷であれば、減額されることはまずないと考えてください。この程度の傷であれば、何もせずにそのまま査定に出すのが賢明です。
なぜ、小さな傷なら減点しないのかというと、買取業者の中には整備工場を持っているところが多いからです。自分のところで簡単な研磨で綺麗にできるので、コストもかかりません。
たとえ自前の工場を持っていなくても、整備工場と提携している場合が多いです。そこに修理を依頼すると、通常よりも割安な価格でお願いできます。
ただし、小さな傷がいくつも付いているのであれば、減点対象になる可能性もありますので注意しましょう。
再塗装が必要な傷
1cmを超えるような傷になってしまうと、減点対象になるかもしれないと考えておきましょう。減点幅は傷の大きさによって変わってきます。一般的な査定基準としては、カードサイズ以下の傷であればマイナス10点です。
カードサイズは超えるけれどもA4サイズ以下の範囲に収まっていれば、マイナス10~20点になります。
A4サイズを超えるような大きな傷になると、マイナス15~40点程度になります。
点数に幅があるのは、どの箇所にできている傷かによって変わってくるためです。大きな傷になると、中古車として販売するためには再塗装が必要です。箇所によって、再塗装の手間も変わってきます。
板金が必要な傷
大きな傷で、塗装だけでは済まない板金作業が必要な場合、減額幅はさらに大きくなります。もし板金が必要な傷と判断されれば、カードサイズ以下の小さなものでもマイナス15点です。
カードサイズ以上になると、どこに傷ができているかで減額幅も変わってきます。A4サイズまでの傷だとマイナス15~50点です。
A4サイズを超える板金が必要な傷の場合、マイナス20~80点になる可能性があります。
ルーフに板金が必要な大きな傷ができている場合、マイナス80点、つまり80,000円の減額が考えられます。
ボンネットやフロントドア、リヤフェンダ、ボディ再度シールも板金が必要な傷の場合、マイナス50点と大きな減点になるので注意してください。
買取価格を上げるためにへこみは修理した方がいい?

しかし、基本的にはそのままの状態で査定に出すのがおすすめです。なぜ何もせずに査定に出したほうがいいのか、以下で詳しく説明します。
基本的に修理しないほうがいい
車に傷がある場合、自分で修理できるかもしれません。カー用品店などで販売されているコンパウンドなどで、微細な傷であれば消すことは可能でしょう。しかし、査定額を上げるために自分で修理するのはおすすめできません。なぜなら、市販のコンパウンド剤を使っても、素人では綺麗に傷消しできない可能性が高いからです。
へこみになるとさらに難易度が高くなります。無理に自分で修理しようとするとかえって傷やへこみが目立ってしまって、より減額の幅が大きくなるかもしれません。
傷やへこみはそのままにして、査定に出すのが無難です。洗車をして、外装を綺麗な状態にすることくらいに留めておきましょう。
自分で修理するとさらに減額される可能性
小さなへこみの場合、「自分で何とかなるのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、無理に修理すると逆に減額が大きくなってしまう危険性があります。素人が修理をすると、逆にその痕跡が残る可能性があります。へこみ部分だけでなく修理後の補修も必要になり、買取業者からすれば余計に手間がかかってしいます。
修理業者にお願いしようと思っている方もいるかもしれませんが、修理業者の中にも品質はピンキリです。
悪い業者にお願いすると、補修が不十分だったり修理の痕跡が残ったりする恐れが出てきます。そうなると、かえってマイナス査定になってしまい、業者に修理費を支払って余計な出費も重なるでしょう。
へこみは何もせずに査定に出すのがベストな選択と言えます。
大きな傷はそのままにしておく
大きな傷やへこみがある場合、減額が大きくなってしまいます。しかし、修理するために整備工場に出すのはおすすめできません。確かに腕のある整備工場に依頼すれば、綺麗に修繕できるでしょう。傷やへこみのあったときと比較して、多少の査定額アップは見込めます。
しかし、忘れてはならないのは整備工場に修理を依頼すれば、修繕費を負担しなければならないという点です。修理費用分をカバーするような査定額アップまでは望めないことが多いです。つまり、費用の出費のほうが大きいので、結局損をしてしまいます。
大きな傷やへこみがあったとしても、そのままの状態で査定に出すのがベストです。
へこみのある車を少しでも高く売るには?

そこでここでは、傷やへこみのある車でも高く売るコツについて、いくつかピックアップしてみました。
できることをやって、少しでも高値で車を売却しましょう!
外装や内装を綺麗にする
査定に出す前に洗車や内装掃除をして車を綺麗にしておきましょう。車を綺麗な状態にしておくと、査定士の心象がよくなります。「丁寧に扱われてきた車両だな」と好意的な印象で査定してくれるので、プラスに評価してくれるかもしれません。
洗車だけでなく、内装掃除も重要です。砂や泥などでフロアマットやシートは意外と汚れているものです。掃除機をかけたり、シートで拭き掃除をしたりすると、かなり綺麗になります。
また、車内は意外と臭いがついているので、窓を開けて換気する、消臭剤を使って臭い対策をするのも重要なので、忘れないようにしてください。
オプションをつけているならアピールする
愛車を購入した際、オプションをつけた方もいるでしょう。もしつけているのであれば、査定の際にアピールすることをおすすめします。特に純正オプションをつけている場合、他のパーツとも馴染みやすいのでプラス査定になりやすいです。
また純正オプションの中には、後付けできないようなものもあります。そのため、プラス評価になりやすいのです。
一方、社外パーツを取り付けている場合、プラス査定になる可能性は低いです。むしろ取り外すのが難しいパーツをつけている場合、マイナス査定になりかねません。
査定に出すまでに何かオプションで取り付けているものがあったか、今一度確認し直してみてください。
点検整備記録簿を用意する
車両に関する書類は紛失しないように保管しておきましょう。中古車の場合、車両の状態の分かる資料が揃っているほうが高く評価されます。特に点検整備記録簿はなくさずに保管しておいてください。点検整備記録簿は、車のカルテのようなものです。いつ車のどこを整備・修理したかという情報が記載されています。
車のパーツの中には消耗品もあり、定期的に交換しなければならないものもあります。点検整備記録簿には、その交換履歴も記載されています。次の中古車のオーナーにとっては、何を近い将来交換しなければならないかも把握できるでしょう。
点検整備記録簿のない車は「何か問題があるのでは?」と買い取りを躊躇する業者も出てくるかもしれません。
売却するタイミングを考える
タイミングによって、買取価格が高くなることがあります。その時期を狙って、買い取りに出すのもおすすめの方法です。まずは、モデルチェンジする前です。モデルチェンジが行われると旧型のモデルが中古車市場に多く出回ります。すると供給過多の状態になり値崩れを起こす可能性が高いです。そのため、モデルチェンジする前に売り抜けるのがおすすめです。
年間でも買取価格は変動します。高額買取が実現しやすいのは、1~2月と7~8月と言われています。新生活のスタートやボーナス時期で、中古車の需要が高まるからです。また買取業者の決算期に重なるので、業績をよくするために高値で買い取ってもらえる傾向も見られます。
まとめ
①傷やへこみのある中古車はマイナス査定になる可能性がある
②大きさや程度によって減額の幅は違ってくる
③自分で修理すると逆にさらなる減額の恐れ
④他の部分でプラス査定をとって減額をリカバリーする方法もある
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