中古車比較・ライバル車対決
更新日:2024.11.12 / 掲載日:2024.11.12
クルマ2台持つならどの組み合わせにする? 用途で選ぶ究極の2択

カーライフのひとつの到達点は、クルマを2台以上所有すること。コロナ禍で2拠点生活という言葉を耳にし、クルマが2台あったらいいなと想像をめぐらせた人も多いはず。もし2台所有できたら、普段は実用的なミニバンだけど、もう一台は趣味のクルマで楽しんだり、夫婦が互いに違うカテゴリのクルマを買って楽しむ……なんていうカーライフもあったりする。そこで今回はクルマ2台持ちする場合、ケース別にどんな選択肢があるかを提案してみたい。
アウトドア好きの場合:ホンダ ステップワゴンに組み合わせるなら?

キャンプなどのアウトドアが好きなひとなら、クルマ選びにとことんこだわりたい。そこでファーストカーで選んだのは、ホンダ ステップワゴン。現行型は2022年に登場し、初代に原点回帰したようなデザインが話題を呼んだ。ホンダ史上最大といわれる快適な室内空間は、日常でのあらゆるシーンで活躍するのはもちろん、車中泊など幅広いアウトドアにも使える利便性を誇る。さて、そこでもう一台追加するとしたらどちらがいいだろうか?
候補①:オフロードを楽しみたいなら「スズキ ジムニー」

軽自動車ながら本格的なオフロード性能を誇るスズキ ジムニーは、アウトドア派のセカンドカーにぴったりの存在。現行型は2018年に登場し、ひと目でジムニーとわかるデザインを採用しつつ、細部のクオリティを大幅にアップ。新開発ラダーフレームを採用し、快適性が大きく高まったことも見どころだ。また軽自動車ということもあり、維持費が安いことも注目点。低コストでアクティビティを楽しめる唯一無二の存在だろう。人気車ゆえ中古車相場は高値をキープし、価格帯は160万円~270万円。
候補②:あらゆる趣味で大活躍する「ホンダ N-BOX(先代)」

家族や友人が多いなら、ホンダ N-BOXに注目。いま流行りの軽スーパーハイトワゴンゆえ、使い勝手は抜群。たとえば家族とスノボに行く場合、ステップワゴンとN-BOXの2台体制で移動すればスポーツ用品をしっかり積みつつ、快適に移動することができる。また、ステップワゴンよりも小回りが利くので、子供の送り迎えにも便利。手頃な価格で買うなら先代モデルがおすすめ。中古車価格帯は60万円~200万円と幅広いが、平均価格は130万円前後。初期型ならば100万円を切る物件も多い。
スポーツカー好きの場合:トヨタ GR86に組み合わせるなら?

スポーツカー中心の生活を送ると、日常でどうしても不便なシーンが出てきてしまうのが悩み。例えば友人グループと食事に行く場合、わざわざレンタカーを借りてセダンやミニバンを利用する……なんていう経験があるひとも多いのではないだろうか。ここで2+2シーターのトヨタ86のセカンドカーを考えてみたい。GR86は後部座席を備えているとはいえ、実質的には2人乗り。セカンドカーとしてもう一台加えるなら、ホットハッチかスポーツセダン、どちらがベターなのだろうか。
候補①:GRブランドを堪能するなら「トヨタ GRヤリス」

スポーツカー+ホットハッチというのは、2台持ちの定石。実用車でありながら走りも忘れないホットハッチは、まさに走りが好きなら理想の組み合わせといえよう。GRヤリスといえばWRC参戦のベース車両で、高額なイメージを持っているひとも多いはず。しかし、272馬力の1.6Lターボを搭載する「RZ」や「RC」のほかにも、120馬力の1.5Lを搭載した「RS」というグレードも設定されている。憧れるのは「RZ」だが、実際に2台持ちするとなれば「RS」という選択肢もあり。中古車価格帯は「RZ」が350万円~700万円なのに対し、「RS」は240万円~350万円とリーズナブル。ただし物件がやや少なめなのが難点だ。
候補②:快適性を追求するなら「スバル WRX S4(先代)」

セカンドカーに実用性や快適性を求めるならセダンがいい。そんなひとにおすすめなのが、スバル WRX S4(先代)。室内にゆとりがあり、後部座席には大人がしっかり座れるスペースを確保。それでいながら2.0L 水平対向4気筒ターボは300馬力ものパワーを発揮するから走りも申し分なし。駆動方式は4WDなので、高速走行も安定している。先代モデルは価格も安くなっており、中古車価格帯は140万円~420万円。
旧車オーナーの場合:クラシックミニに組み合わせるなら?

次はクラシックカーオーナーのケースを考えてみよう。クラシックミニは、90年代まで生産されており日本でも流通量が多いので比較的メジャーな存在だ。ただし、実用性や安全性は現在の水準から見ると心許ないのは事実。後部座席があるものの、日常で利用するのは非現実的。それでもクラシックカーの沼にはまれば、そんなことは気にならなくなる。さてそんな熱烈なクラシックファンならば、セカンドカーに求めるものは快適性?それともさらなるクラシック道を突き進む?
候補①:ミニファン垂涎の新旧コンビ「MINI 3ドア(先代)」

クラシックミニと組み合わせるなら、現代のMINIを選ぶのも面白い。新旧の比較をしつつ楽しめるので、思わぬ発見があるかもしれない。MINIは先日フルモデルチェンジを受けたばかりなので、ここで狙うべきは先代モデルの3ドア。クラシックミニと比べるまでもなく実用性は大幅に向上し、子どもが小さければファミリーカーとしても十分使える。そしてなにより、走りが圧倒的に楽しいことも美点。クラシックミニも走りが楽しいが、MINIは半世紀以上の進化を十分に味わえる。中古車価格帯は60万円~420万円と幅広いが、初期型ならば100万円前後の予算でも購入可能。子どもが大きくなったらMINIクロスオーバーに乗り換えるという道もある。
候補②:クラシック道を極めるなら「フィアット 500(2代目)」

クラシックカーのコンビネーションで行くならフィアット 500(2代目)という選択はいかがだろうか。クラシックミニよりも数年早くデビューし、イタリアの国民車として普及した1台。FFレイアウトのミニに対し、こちらはリアエンジン・リアドライブ(RR)なので走り味が全く異なる。同じスモールカーながらも、ミニとは異なる走りや風情が感じられるクルマ。しかし、中古車を入手するとなると、ハードルは一気に上がる。ミニと比べて流通する物件はほんのわずかで、コンディションも不明瞭。参考価格帯は250万円~800万円とピンキリなので、購入するなら信頼できるショップに相談するのがよさそうだ。
高級車オーナーの場合:トヨタ クラウン(クロスオーバー)に組み合わせるなら?

最後に紹介するのは、高級車のセカンドカーというパターン。これはセカンドカーを検討するオーナーの典型的なシチュエーションではないだろうか。今回はトヨタ クラウン(クロスオーバー)をメインカーとして考えてみよう。現行型クラウンは、クロスオーバー風の4ドアとして高級感と実用性を両立する。また斬新なデザインは、クルマとしても魅力的。これ1台でオールマイティに使えるモデルだが、6人以上の家族がいる場合は困る。その一方で、買い物に行く際はもう少し小回りの利くクルマがよいシーンもあるはず。あなたは次のどちらを選ぶ?
候補①:全員が快適に移動できる「トヨタ アルファード(先代)」

6人以上の家族がいたり、友人と出かける機会が多いなら選びたいのはやはりミニバン。しかし、クラウンオーナーが満足できるモデルとなれば、その数は多くない。そこで、今回は同じトヨタの最上級モデルであるアルファードをチョイスしてみた。狙い目となるのは物件数が多く、比較的手頃な予算から入手できる先代モデル。先代モデルとはいえ室内の豪華さは現在の視点でも十分過ぎるもので、「エグゼクティブラウンジ」を選べば2列目シートの乗り心地は極上のひとこと。クラウン+アルファードの組み合わせは、カーライフのひとつの到達点といっていいだろう。アルファード(先代)の中古車価格帯は250万円~1100万円。
候補②:使い勝手と走りを両立した「アウディ S3スポーツバック」

クラウンは大きすぎて、狭い路地や駐車場での取り回しに苦労するシーンがあるかもしれない。特に、運転に不慣れな家族(妻や子)が使う場合、もう少し小さめのクルマが求められることは多々ある。とはいえ国産コンパクトカーだと走りや高級感がもの足りない。そんなひとにおすすめなのが、輸入車プレミアムコンパクト。今回紹介するアウディS3スポーツバックは、2021年にフルモデルチェンジを受けた現行モデル。A3スポーツバックをベースに高性能化を図ったものである。全長4350mm、全幅1815mm、全高1440mmの大きさはトヨタ カローラスポーツとほぼ同じサイズだから運転は楽々。一方で310馬力の強力なエンジンに4WDを組み合わせているので、高速走行も得意。セカンドカーとして申し分のない選択といえそうだ。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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