中古車比較・ライバル車対決
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2016.04.22

長距離でも楽々 お得な行楽快適クルマ

長距離でも楽々 お得な行楽快適クルマ

いよいよ本格的な行楽シーズン到来!
大人数でのロングドライブを快適にしてくれるクルマを特集します!

アメリカで実感した危険な長距離ドライブ

もうすぐゴールデンウィーク。まさに行楽シーズン本番だ。レジャーに帰省に、クルマで移動しようというひとも多いことだろう。
クルマで動くことのメリットを再確認しておくと、まずドア・トゥ・ドアつまり出発地から目的地まで乗り換えなしで移動できること。自宅から駅まで歩く必要も、たくさんの荷物を持って駅の階段を上ったり降りたりする必要もない。荷物は車内に置けば移動中に持ち歩く必要もない。そして車内はプライベート空間だから公共交通による移動よりもリラックスできる。クルマの移動は快適なのだ。
とはいえ、クルマでの長距離移動はやはり疲れる。ドライバーも同乗者も快適とはいえ疲労はするのだ。
その理由はいくつかあるが、最大の理由は本人も気が付いていないような小さなストレスの蓄積である。同じ姿勢で座り続けるストレス、運転に集中しないといけないストレス、クルマの挙動が自分の感覚と合わないストレス、運転環境が身体にフィットしないストレス・・・。それらのストレスが積み重なって疲れとして現れるのだ。
この記事を書いているボクも運転は大好きで長距離運転でも疲れにくいほうだが、かつてアメリカでのドライブ旅行中に大きなストレスに悩まされたことがある。それは借りたレンタカーにクルーズコントロール(アメリカでは必須)が付いていない上に、運転操作系のレイアウト(シートとハンドルとペダルの位置関係)
が最悪で、最後は運転中にアクセルを踏む右足が攣(つ)るというまさかの惨事・・・。事故を起こさずに済んでよかったけれど、最大の理由はアクセルペダルがあまりにも奥にあり、姿勢のゆがみが大きくなったことだった。そのクルマは疲れやすいクルマだったというわけだ。

そう、長距離移動中の疲労の蓄積具合はクルマによって異なる。わかりやすい例で言えば、エンジンパワーに余裕のあるクルマはアクセルを踏み込まなくてもいいから操作にゆとりができて疲れにくいし、エンジン回転が低く保たれるから音による疲れも軽減される。車体の大きいクルマは一般的に挙動が安定するから、運転中のハンドル修正が少なく済んでストレスを感じにくく疲れにくい。言い換えれば、クルマの選び方でロングドライブの疲労は軽減できるのである。
そこで今回の特集は、「長距離ドライブの疲れ」と「疲れにくいクルマ」について考えてみようと思う。
ロングドライブが苦手というひと、長距離移動する機会が多いひと、そしてより快適に移動したいひとは、クルマ選びから考えてみよう。

icon 編集部オススメ行楽快適クルマは「ホンダ オデッセイ ハイブリッド」

低燃費と快適性が大幅アップ
2Lエンジンに2モーターを組み合わせ、燃費は最高24.4km/L(JC08モード)と優秀。モーターでの走行領域を広げることで、走りの面でも上質さが引き上げられた。

ホンダ オデッセイ ハイブリッド

2016年式 ホンダ オデッセイ ハイブリッド アブソルート

全長×全幅×全高4830×1820×1685mm
車両重量1880kg
エンジン直4DOHC+モーター
エンジン最高出力145ps
エンジン最大トルク17.8kg m
モーター最高出力184ps
モーター最大トルク前32.1kg m
サスペンション前/後ストラット/ド・ディオン
新車価格帯356万円~405万6400円

オデッセイハイブリッド行楽快適の理由(ワケ)

オデッセイハイブリッド行楽快適の理由(ワケ)

  • 室内空間が広々として上質

    室内空間が広々として上質

  • 室内空間が広々として上質

    メカをコンパクトに、その分の空間を居住性にふり分けた設計を採用。ハイブリッド化でも広さはガソリン車同様。

  • 先進装備で安全かつ快適

    先進装備で安全かつ快適

  • 先進装備で安全かつ快適

    安全運転支援システム「ホンダ センシング」を採用(グレード別設定)。ハンドル操作まで一部車両がサポート。

  • EV領域が広く、騒音が少ない

    EV領域が広く、騒音が少ない

  • EV領域が広く、騒音が少ない

    モーターのみで走るEVモードを発進だけでなく、通常走行でも積極的に活用。加速も力強く、エンジンの騒音が少ない。

いくつもの疲労が蓄積して長距離運転は疲れる 疲れる場所はここ!

  • 首

  • 「首」
    身体のなかでは比較的重い頭部を支えているだけに、同じ姿勢を保っていると疲れが溜まる。まずは正しい運転姿勢や乗車姿勢をとることで、疲れを軽減しよう。また、急な加減速や急ハンドルは頭を揺らすことになり、結果として首の疲れを増幅する。乗り心地の悪いクルマも然りだ。乗り心地の優れたクルマでていねいな運転が疲れを遠ざける。

  • 目

  • 「目」
    運転時に入ってくる情報の9割以上は視覚から。すなわち運転中の目はそれだけ緊張を強いられ、また休む間もなく酷使され続けるので疲れが溜まりやすい。視点や焦点を大きく変えることなくずっと見続けるのも、疲れを誘う一因となる。視力が弱くなっているのならしっかりと調整されたメガネやコンタクトレンズの使用で疲れを軽減できる。

  • 腕

  • 「腕」
    ハンドルを操作する腕は脳からの指示で瞬時に動かせるようスタンバイし続けているので、つねに緊張状態を強いられる。そのために疲労とは切っても切り離せない関係だ。疲れを軽減するための対策はふたつ。ひとつは正しい運転姿勢をとること。もうひとつは細かいハンドル修正を必要としない挙動が落ち着いたクルマを選ぶことだ。

  • 精神

  • 「精神」
    病は気からというけれど、長距離ドライブの疲れも精神面から大きな影響を受ける。たとえば目的地まで数百キロ運転しなければならない場合、長距離運転に慣れていないドライバーはプレッシャーと長時間続く緊張から大きなストレスを抱え、精神的に疲れてしまうのだ。これは慣れるしかない。そして、運転がリラックスできるクルマも助けてくれる。

  • 足


  • 基本的にクルマを運転している間は絶えずいずれかのペダルを踏んでいる。だから足が疲れるのも当然の話。そんな足の疲れはクルマ選びで軽減することが可能。クルーズコントロール付きのクルマなら高速道路走行時にアクセルを踏み続けなくて済むので足がリラックスできるし、マツダ車のようにペダル配置に配慮していれば足に負担が少なく済む。

腰


運転すると腰が痛くなるというひとは多い。乗車中は腰で上半身を支える姿勢となり、上半身のすべての重さが腰にかかることに原因がある。それでいて立っているときほど姿勢が自然ではないからだ。また、シートの出来不出来も疲れを大きく左右。一般的に車両価格の高いクルマほど長距離移動時にも腰への負担の少ないシート設計が施されている。

長距離運転はクルマによって疲れが変わる!

疲れないクルマを選べば、ドライブのチャンスも増えてくるはず!

疲れないクルマを選べば、ドライブのチャンスも増えてくるはず!

ロングドライブでも疲れない車の装備

長距離ドライブによる疲れのメカニズムがわかったところで、ここからはどのようなクルマを選べばいいのか、オススメの装備やモデルを紹介していきます!
長距離ドライブに向いていないクルマを選ぶと、ただでさえ疲れるロングドライブがより厳しいものになることはおわかりいただけただろう。そこでここからは、ロングドライブでも疲れにくいクルマを選ぶための情報を紹介していく。
自動車メーカーは、ユーザーからのたくさんの声を集めて、より快適でロングドライブでも十分楽しめるクルマを作ろうと努力している。その成果とも言えるのが、ここから紹介していく装備や性能。
最近の流行となっているのが、人間の操作をクルマが肩代わりする自動運転につながる機能。たとえばクルーズコントロールは、単純に速度を維持するものから、現在では前のクルマに合わせて減速と加速を調節し、渋滞にも対応できるようになってきている。
このような装備はロングドライブの疲れを大幅に軽減してくれる。新しいクルマはやっぱりいい!

高速道路での走行は、単調なようでいて、じつは絶えず認知・判断・操作を繰り返しているため、疲労が蓄積する。

高速道路での走行は、単調なようでいて、じつは絶えず認知・判断・操作を繰り返しているため、疲労が蓄積する。

Equipment01「クルーズコントロール」

クルーズコントロール

前のクルマに自動で追従しペダル操作が大幅減!
アクセルから足を離しても速度を一定に保つ「クルーズコントロール」は、高速道路走行における疲労低減に大きく効く。さらに、前方を認識して前を走るクルマに合わせて自動的に速度を調整してくれる「追従式クルーズコントロール」なら効果絶大。混んだ高速道路でも自分で速度を管理しなくてすむから驚くほど疲れない。そのうえレヴォーグなどに搭載されているシステムは、渋滞などでクルマが完全停止まで制御し運転者がブレーキ操作することなく停止状態も保持。

  • 走行レーンを認識し、ハンドル操作をサポートしてくれる、より高度なクルーズコントロールも登場。ハンドル操作が少なくなり、腕が疲れにくい。

    走行レーンを認識し、ハンドル操作をサポートしてくれる、より高度なクルーズコントロールも登場。ハンドル操作が少なくなり、腕が疲れにくい。

  • 高機能なクルーズコントロールには、自動ブレーキ機能もセットになっていることが多く、安全性も高い。そのことが心理的な疲れも和らげてくれる。

    高機能なクルーズコントロールには、自動ブレーキ機能もセットになっていることが多く、安全性も高い。そのことが心理的な疲れも和らげてくれる。

Equipment02「4WD」

天候を問わず安定感のある走り
走行安定性の高さはドライバーのリラックスにつながり疲労を遠ざけてくれる。雨や雪などの悪天候時はとくに、高い走行安定性の恩恵を強く感じられるだろう。4つのタイヤでしっかりと路面にパワーを伝える4WDなら悪天候時の安定感も高く、運転して疲れにくい。

スバルの4WDシステムは、パワートレーンが左右対称かつ重心が低いことで、安定性が高いのが自慢。

スバルの4WDシステムは、パワートレーンが左右対称かつ重心が低いことで、安定性が高いのが自慢。

Equipment03「フルフラットシート」

仮眠での疲れのとれ方が違います
疲れをためないためには、ドライブ中の適度な休憩が絶対必要。車内で休憩する際は、ミニバンのようにフラットになるシートアレンジがあれば横になって寝られるので身体的にも精神的にも開放されてリラックスできる。たとえば日産セレナなら、1・2列目もしくは2・3列目のフルフラットが可能。

車中泊とまでいかずとも、ちょっと休憩したいというときに、シートがフラットになるのは大きい。

車中泊とまでいかずとも、ちょっと休憩したいというときに、シートがフラットになるのは大きい。

Equipment04「EV&HV」

EV&HV

内燃機関にはない静かさ、振動のなさは注目に値
ハイブリッドカーや電気自動車のスムーズな加速は荒っぽさがないから運転していても同乗していても疲れにくい。なかでもモーターにより滑らかに加速する電気自動車、そしてほとんどのシーンにおいて加速をモーターでまかなうプラグイン電気自動車ならより快適性は高まる。継ぎ目やムラのない加速、そしてエンジンによる振動を排除した快適性。結果として疲れにくいドライブとなるのだ。アウトランダーPHEVなどがその代表格。

EV&HV

従来のクルマに比べるとまだまだ航続距離が短い電気自動車。しかし、大きなSAには高速充電器が用意されていて、それを利用すれば20分~30分で8割程度まで充電可能。電気自動車でのロングドライブもけっして不可能ではない。

※ナンバープレートははめ込み合成です。

長距離でも楽々 お得な行楽快適クルマ

自分では上手なつもりで疲れる運転かも? プロが教えるこんな運転はNG

自分では上手なつもりで疲れる運転かも? プロが教えるこんな運転はNG

「ゆっくり操作」がスムーズな運転への近道
ボクはかつて、トミ・マキネンという世界の頂点に立ったラリードライバーの運転に峠道で同乗したことがある。そのときに驚いたのは、彼の運転のスムーズさだった。実際にはとんでもないスピードで走っているのに、それが信じられないほど同乗者に優しいのだ。
このエピソードが示すように、同乗者の疲れはドライバーの運転テクニック次第で大きく緩和できる。心がけるべきはスムーズな運転だ。
スムーズな運転の基本はゆっくりとクルマを操作すること。スタートで一気にアクセルを踏み込んだり、急ブレーキをかけるなんて問題外。同乗者の身体が前後左右に動かないよう、まるでいつ加速していつブレーキを踏んだのか同乗者が気づかないほどスムーズに運転できれば乗っているひとはリラックスできる。ハンドル操作も然りだ。
また、スピードを出しすぎる、前を走るクルマに近づきすぎる、なども同乗者に緊張を与えて疲れを呼ぶ原因となる。
高速道路走行中はスピードを一定に保つように心がけるといいだろう。

スムーズな運転を実現するには、ドライバーが交通状況の先を見据えて早め早めの判断と操作を行うことが肝心。そして、繊細な操作にクルマが反応してくれることもポイントになる。

スムーズな運転を実現するには、ドライバーが交通状況の先を見据えて早め早めの判断と操作を行うことが肝心。そして、繊細な操作にクルマが反応してくれることもポイントになる。

ロングドライブでも疲れない車の装備 PART2

Equipment05「エアサスペンション」

エアサスペンション

とくに高速走行時の乗り心地は「魔法の絨毯」のよう!
走行中の細かい振動は乗っているひとにストレスを与え、その蓄積で疲労を呼ぶ。その対策として考えたいのが、乗り心地のいいクルマを選ぶこと。たとえばレクサスLSなど一部の高級車に設定されているエアサスは、金属バネのかわりに圧縮された空気を使うことで細かな振動を吸収して優れた乗り心地を実現。まるで空飛ぶ絨毯の上に乗ったような上質な乗り味を実現してくれる。乗り心地向上による疲れにくさはドライバーにも同乗者にも効く。

レクサスの最上級モデルであるLSに搭載されるエアサスは走行性能と乗り心地を高次元で両立。

レクサスの最上級モデルであるLSに搭載されるエアサスは走行性能と乗り心地を高次元で両立。

Equipment06「フルサニズミニバン」

フルサニズミニバン

室内空間のゆとりはそのまま快適性に
飛行機では、たとえ同じエコノミーのシートだったとしても、足元の広い席だったら疲れにくい。同様に、とくに同乗者にとっては「室内の広さ」が疲れを軽減してくれる。そう考えるとミニバンのように広い空間は長距離移動空間として魅力的である。たとえばアルファード。国産ミニバンでもっとも広い室内は、2列目はもちろん3列目であっても足元広びろ。開放感に満ち溢れていて、狭さが生む疲れとは無縁だ。現行車はもちろん先代でも余裕たっぷり。

フルサイズミニバンでは、シートそのもののサイズも大きくできるため、長時間の移動でも疲れにくい。シートアレンジの自由度も高い。

フルサイズミニバンでは、シートそのもののサイズも大きくできるため、長時間の移動でも疲れにくい。シートアレンジの自由度も高い。

Equipment07「ディーゼルエンジン」

高速では低回転でクルージング
ディーゼルエンジンのメリットのひとつが、低回転で強い力を発生すること。加速時にアクセルを強く踏み込まなくて済むから、たとえ排気量が小さめだったとしても結果的に大排気量車のようにゆったりと運転できるのだ。デミオは日本では珍しく、コンパクトカーながらもディーゼルエンジンを積み高速巡航も楽だ。

最近登場している環境型ディーゼルエンジンのなかでも、マツダは数多い車種に展開。

最近登場している環境型ディーゼルエンジンのなかでも、マツダは数多い車種に展開。

Equipment08「高剛性ボディ(揺れ・静粛性)」

土台のしっかりさは揺れに効く
乗り心地が疲れに及ぼす影響は大きいが、そこには車体の硬さも効いてくる。たとえば新型プリウスのように上手に設計された車体だと、サスペンションだけでは吸収できなかった路面の衝撃をボディがしっかりといなして乗員へ伝えにくくし、結果的に疲労が少ない。静粛性も高まる。

新型プリウスでは、車体の基本から高剛性ボディを目指している。

新型プリウスでは、車体の基本から高剛性ボディを目指している。

Equipment09「パノラマサンルーフ」

車内に光が差すことで開放感は大幅アップ
「開放的な車内」と「疲れ」は関係がないようでじつは結びついている。閉塞感が精神的なストレスとなり疲れを呼ぶのだ。レクサスRXのように開口部の大きなガラスルーフを備えた車両は、後席の開放感が高まって疲れを軽減。窓の大きなクルマも同様に快適だ。

レクサスRXに採用されたパノラマルーフは、屋根の大部分がガラスとなる。後席に座っていても見晴らしがよく、快適なドライブを満喫。

レクサスRXに採用されたパノラマルーフは、屋根の大部分がガラスとなる。後席に座っていても見晴らしがよく、快適なドライブを満喫。

Equipment10「助手席オットマン」

上手に使えばリラックス感は倍増
多くのクルマには乗員の脛(すね)を保持する機能がないので、脛が不安定となり長時間座り続けると疲れてしまう。そこで役立つのがオットマン。ミニバンの2列目に採用例が多いが、ティアナはセダンながら助手席にも備えている。上げすぎないのが上手に使うコツだ。

とくに女性から人気の高い装備がこのオットマン。いちど体験すると、ないクルマには戻れない!?

とくに女性から人気の高い装備がこのオットマン。いちど体験すると、ないクルマには戻れない!?

Equipment11「SUV(視界)」

見晴らしのよさは影響大
遠くまで見える視界は周囲の状況が把握しやすく、結果的にストレスを軽減。ドライバーが疲れにくい運転環境といえる。着座位置の高いSUVであれば前方も横も視界が広く、高速道路を使ったロングドライブでも運転疲れが少なくて済む。

遠くまで見渡せるSUVは、先を見通したスムーズな運転がしやすいとされる。

遠くまで見渡せるSUVは、先を見通したスムーズな運転がしやすいとされる。

ドライバーよりもツライ!?同乗者の疲れ

自分でコントロールできない分、辛さも
長距離ドライブはドライバーも疲れる。が、同様に同乗者だって結構疲れる。運転をしていないから疲れないと思いきや、そんな単純な話ではなく姿勢をあまり変えずに座り続けることは疲労を生むのである。長時間の飛行機移動が疲れるのと同じことだ。
同乗者の疲れを軽減するにはどうすればいいか?大きく分けると、同乗者自身の心がけ、それからクルマの特性や運転方法といった外的要因のふたつに分けられる。同乗者自身はまず、きちんとした姿勢で座ることを心がけよう。だらけた姿勢は楽なようでじつは疲れる。
外的要因は車内の広さや乗り心地、乱暴な運転などが大きい。広いクルマは空間的余裕が疲れを和らげるし、逆に乗り心地の悪さや乱暴な運転は体の緊張を生んでストレスとなり疲労に繋がるのだ。いずれにせよ、適度に車から降りて休憩することで疲れは緩和される。

ハンドルで体を支えられ、自分の操作でクルマが動くドライバーに対し、同乗者はクルマの動きに身を任せるしかないため疲れる。

ハンドルで体を支えられ、自分の操作でクルマが動くドライバーに対し、同乗者はクルマの動きに身を任せるしかないため疲れる。

シートポジション

シートポジション

背もたれの角度は寝かしすぎてもNG
ドライバーも乗員も、だらけた姿勢はリラックスできているようでいてじつは身体に負担をかけている。ありがちなのがシートリクライニングの倒しすぎ。疲れないためには背もたれに背中を密着させた状態でしっかりとハンドルを操作できるシートポジションが必須だ。スーパーカーなど特殊なクルマでないかぎりは、背もたれは垂直に近い状態まで起こすのが正しい。腕が伸びきった状態ではハンドルを動かすアクションが大きくなり、疲れにつながる。

Gの強い運転

Gの強い運転

強く揺すられると酔ってしまうことも
急な加減速や急ハンドルといった運転は絶対にNG。強いG(加速度)が発生して身体が前後左右にぶれて身体が緊張状態となり、また、ぶれた身体の動きを止めるために手や足を突っ張らせることになるから疲労につながるのだ。強いGの発生はドライバーにとっては予測できるからまだいいが、予測できない同乗者にとってはドライバー以上に負担を掛ける。また高速道路走行中はちょっとした加減速も同乗者の緊張を生むので、速度を一定に保ちたい。

スマホや読書

スマホや読書

渋滞時はともかく走行時は我慢したい
車内でのスマホ閲覧や読書は、できればやめたほうがいい。酔いやすいというのもあるが、それ以前に身体への負担が大きいからだ。画面や本に集中して下を見ていると、まず首や上半身に負担がかかる。焦点が近いから揺れる車内では目も疲れやすくなる。そして周囲の状況が判断できずクルマの動きが予測できないから、ブレーキや曲がるときにかかるGに対する反応が遅くなり、身体の緊張状態を生んで疲れやすくなるのだ。

クルマの性能

クルマの性能

加速や減速が急だとストレスが溜まる
エンジンパワーにゆとりのあるクルマは加速に余裕があるので運転していて疲れにくい。また騒音は静粛性に大きな影響を与えるが、動力性能にゆとりがあれば加速時のエンジン音が静かなので疲れにくい面もある。直進安定性(真っ直ぐ走る際に安定する特性)が高いクルマは、無意識におこなうハンドルの微調整が少ないので疲れにくいし、乗り心地のいいクルマは身体の緊張が少ないので同乗者に優しい。クルマ選びも重要。

TALK PRO プロドライバーに聞く

ロングドライブ疲れたときはどうしてる?
話を聞いたのはロケバスを運行するプロドライバーのNさん。遠くのロケの際には、必ず飲み物と音楽を用意して、気分転換を心がけているという。また、運転時間が2時間を超えると、集中力が低下してくるので、定期的にSAに立ち寄ることにしているという。

※ナンバープレートははめ込み合成です。

長距離でも楽々 お得な行楽快適クルマ

新しいクルマほどロングドライブは有利

新しい車ほどロングドライブは有利

投資をするだけの見返りが期待できる
クルマを買い換える動機はひとそれぞれだが、新しいクルマを購入すると、ロングドライブが快適になるというのはほぼ間違いない。というのも、ここ数年でクルマは燃費性能の大幅向上と同時に、安全性を高めるためのボディ剛性が向上し、運動性能もアップしているからだ。
つまり、新しいクルマならば、長く運転しても疲れにくく、燃費がいいため経済的で、なおかつ事故のリスクも少なく、万が一事故に巻き込まれた際も生存性が高い。
これらのことを考えると、多少割高かもしれないが、できるだけ新しいクルマに乗り換えることが、乗り換えメリットを最大限に享受するいちばんの方法と言える。
具体的には、追従式クルーズコントロールを備えるモデルがねらい目。この世代ならば、自動ブレーキも装備されていることが多く、燃費性能も10年前のクルマとは段違いによい。新しいクルマにした満足感をきっと家族全員で味わえるはずだ。新しいクルマで、ぜひいい旅を!

高速道路での自動運転

高速道路での自動運転

2020年には実現!?
現在、自動車メーカーが力を入れているのが、自動運転。ドライバーの負担を大幅に軽減し、事故リスクを低減するということで、社会的にも期待が集まっている。実地試験が続けられていて、2020年には高速道路や自動車専用道路での自動運転が実現すると言われている。

ロングドライブシミュレーション

東京駅→京都駅
距離 約465km
休憩2回(計1時間)で約6時間30分が目安
高速料金:1万1030円(ETC 1万820円)

東京駅 START

首都高速道路 神田橋IC

東名高速道路 厚木IC

御殿場JCTにて新東名高速道路へ

静岡SA【NEOPASA静岡】(下り)で休憩
(ここまで約185km 約2時間15分)

浜松いなさJCTにて伊勢湾岸自動車道へ

御在所SA【EXPASA御在所】(下り)で休憩
(休憩から約182km 約2時間10分)

四日市JCTにて東名阪自動車道へ

亀山JCTにて新名神高速道路へ

草津JCTにて名神高速道路へ

京都南IC

京都駅 GOAL
(休憩から約100km 約1時間15分)

ロングドライブを快適にしてくれる オススメ中古車カタログ

icon 日産 デュアリス

・コンパクトSUVブームの先駆者
・物件が充実して相場も下がった
・中古車の半数以上は2WDモデル

日産 デュアリス 中古車参考価格帯:70万~150万円 07年~14年※全グレード

中古車参考価格帯:70万~150万円 07年~14年※全グレード

icon トヨタ 先代 ヴェルファイア

・いよいよアンダー200万円も登場
・2.4Lでも余裕のクルージング
・価格もようやく下落傾向に

トヨタ 先代 ヴェルファイア 中古車参考価格帯:170万~390万円 08年~15年※ハイブリッドを除く

中古車参考価格帯:170万~390万円 08年~15年※ハイブリッドを除く

icon ホンダ 先代 オデッセイ

・Goo-net登録台数500台以上
・相場が下がって購入しやすくなった
・アブソルートの走りは別格

ホンダ 先代 オデッセイ 中古車参考価格帯:90万~240万円 08年~13年※全グレード

中古車参考価格帯:90万~240万円 08年~13年※全グレード

icon スバル エクシーガ

・初期モデルのコスパに注目
・ターボは人気で高値傾向
・ねらいは5年落ちの4WD仕様

スバル エクシーガ 中古車参考価格帯:110万~200万円 08年~15年※全グレード

中古車参考価格帯:110万~200万円 08年~15年※全グレード

icon スバル XV ハイブリッド

・新車保証が付く高年式が豊富
・最大20.4km/Lの低燃費が自慢
・ねらい目はアイサイト搭載モデル

スバル XV ハイブリッド 中古車参考価格帯:190万~260万円 13年~16年※全グレード

中古車参考価格帯:190万~260万円 13年~16年※全グレード

icon トヨタ セルシオ

・かつてのフラッグシップが100万円で
・低走行距離の中古車は減少傾向
・長距離走行の快適さはいまだ健在

トヨタ セルシオ 中古車参考価格帯:40万~350万円 00年~06年※全グレード

中古車参考価格帯:40万~350万円 00年~06年※全グレード

icon トヨタ カルディナ

・物件数は少ないが低予算で買える
・年式が古いので記録簿をチェック
・4WDの「GT-FOUR」は要注目

トヨタ カルディナ 中古車参考価格帯:30万~90万円 02年~07年※全グレード

中古車参考価格帯:30万~90万円 02年~07年※全グレード

icon 日産 エルグランド

・現行の最上級車が100万円台から
・低走行車も多く選び甲斐がある
・総額250万円で上質車もターゲット

日産 エルグランド 中古車参考価格帯:160万~460万円 10年~16年※全グレード

中古車参考価格帯:160万~460万円 10年~16年※全グレード

icon スバル 先々代 レガシィB4

・先々代だが物件はかなり豊富
・100万円以下の予算でもOK
・走りを重視するなら「spec.B」

スバル 先々代 レガシィB4 中古車参考価格帯:40万~170万円 03年~09年※限定車を除く

中古車参考価格帯:40万~170万円 03年~09年※限定車を除く

icon レクサス HS

・価格は高値安定で物件も少なめ
・比較的良質な物件が多くチャンス
・購入後の満足度は期待できる

レクサス HS 中古車参考価格帯:140万~400万円 09年~15年※全グレード

中古車参考価格帯:140万~400万円 09年~15年※全グレード

中古車価格はGoo-net 2016年3月調べ。
記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。
※ナンバープレートははめ込み合成です。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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