車の歴史
更新日:2024.01.03 / 掲載日:2023.12.31
おつかれ「マツダ CX-8」!人気クロスオーバーSUVの魅力を振り返る

マツダの大型クロスオーバーSUV「CX-8」が、2023年12月下旬の予定で生産終了となることが10月末に発表されました。2017年12月に発売されて以来、6年間で国産SUVの人気モデルの一つに成長したクルマで、ネットなどでは生産終了を惜しむ声が見られています。
そんなCX-8ですが、どのようなモデルだったのでしょうか。この記事では、CX-8について改めて振り返ってまいります。
国内市場向けSUVラインナップの最上位モデルとして誕生

CX-8が最初にその姿を公開したのは2017年4月のこと。「マツダの国内向け新世代商品としては初めての3列シート採用モデル」として、大々的に発表されました。
同社の国内市場向けSUVラインアップにおける最上位モデルに位置づけられ、小飼雅道代表取締役社長兼CEO(当時)が「多人数乗車とともに上質さをお求めになるお客様に向けた、マツダの新しい提案です」と述べていたことからも、大きな期待を背負って世に送り出されたモデルであることが窺えます。
その後CX-8は2017年9月から予約受注をスタート。販売開始となる同年12月までの3か月間で、当初の月間販売計画台数1,200台を大きく上回る約6倍の7,362台となったことが発表されています。
3列目まで広々空間を実現

CX-8の特長の一つが、広々とした室内空間。北米向けの大型SUVである「CX-9」と同じプラットフォームを採用し、全長4,900mm × 全幅1,840mm × 全高1,730mmというボディサイズに対してホイールベースは2,930mm。同時期に販売されていたトヨタ・エスティマ(2,950mm)やホンダ・ステップワゴン(2,890mm)といったミニバンとほぼ同等のホイールベースを確保しました。
さらにこの広さを活かすため、2列目シートにはロングスライド機構を採用。170cm以上の人が3列目に座っても無理がない頭上スペースを確保し、ゆとりあるパッケージングを実現しています。
発売後は年1回のペースで改良を実施し、快適性をさらに追求していきました。
2.2L ディーゼルターボ/2.5L ガソリンエンジン/2.5L ガソリンターボの3種を設定

エンジンラインナップは、発売当初は2.2L クリーンディーゼルターボの「SKYACTIV-D 2.2」のみ。2018年10月の改良に伴い、2.5L ガソリンエンジンと、2.5L ガソリンターボの2種類をラインナップに追加。現在に至るまでこの顔ぶれをキープしています。
なお、燃費は以下の表の通りとなっています(WLTCモードのカタログ値)。
SKYACTIV-D 2.2(2.2L ディーゼル) | SKYACTIV-G 2.5(2.5L ガソリン) | SKYACTIV-G 2.5T(2.5L ガソリンターボ) |
15.4~15.8km/L | 12.2~12.4km/L | 11.6~12.0km/L |
外観は2022年の大幅改良で変化

外観は、マツダのデザインテーマである「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用したマツダ車ならではの表情。
ただし、2022年11月の大幅改良でデザインに変更が加えられており、上質感を維持しつつもフロントとリヤの両方で微妙な違いが見られます。
販売終了で中古車価格が高騰する可能性も?

人気モデルの生産・販売終了となれば、注目したいのが中古車市場の動向。生産終了となったモデルは、その市場価格に変動が起きやすいというのが中古車購入の鉄則です。
ただし、CX-8のような人気モデルの場合、購入希望者の狙いが中古車に絞られるため、市場価格が高騰する可能性があります。また、こういった市場の動きを見越して程度の良い中古車が売りに出される可能性もありますが、定期的にチェックして希望に見合う物件を探すことが重要と言えるでしょう。
2023年12月現在でグーネットに登録されているCX-8は、1,500台ほど。年式別で見ると2018年式が最も多く、走行距離は3~5万kmが中心です。
CX-8を愛車にしたい!と考えている方は、ぜひグーネットを活用してみてください。
【CX-8の中古車情報】
中古車平均価格:266.8万円
中古車価格帯:137.7万円~507.9万円
登録台数:1,505台
口コミの総合評価:★★★★☆ 4.6
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