車の歴史
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.07.24
メルセデス・ベンツの歴史・概要・優位性と主な車種とは

goo-net編集チーム
メルセデス・ベンツとは、ドイツの自動車会社及びブランド名で、1886年にドイツ人技術者カール・ベンツが、世界で初めて原動機付三輪車の特許をドイツ政府より取得した事にまで遡ります。
日本での歴史は、1912年にメルセデス・カルダンヴァーゲンが皇室への御料車として輸入された事から始まり、1933年にはルード・ラーティンエン商館により本格的な輸入販売も開始されました。
日本国内においては、長年メルセデス・ベンツの輸入販売を行っていたヤナセが執り行ったブランド戦略により、高級車「ベンツ」としてのイメージが強く根強い人気を誇ります。
しかしながらその一方で、比較的安価なモデルの生産も行っており、全世界で幅広い層に愛されています。
現在、ダイムラー社は「メルセデス・ベンツ」をブランド名として使用し、製造販売を行っています。
ダイムラー社の本社は、ドイツのシュツットガルトにあります。
現在の代表者は取締役会会長のディーター・ツェッチェ氏です(2017年3月)。
メルセデス・ベンツの歴史
1886年:ドイツ人技術者カール・ベンツが、世界で初めて原動機付三輪車の特許を取得
1902年:「メルセデス・シンプレックス」誕生
1909年:高性能レーシングカー「ブリッツェン・ベンツ(ライトニング・ベンツ)」製造
1912年:メルセデス カルダンヴァーゲンが皇室へ御料車として輸入される
1923年:ディーゼルエンジンを市販車に搭載(世界初)
1926年:ダイムラー・モトーレン社とベンツ&カンパニーの2社が合併し「ダイムラー・ベンツ社」誕生
1933年:ルード・ラーティンエン商館がメルセデス・ベンツの輸入販売を開始
1952年:レースカー「300SL」発表
ウエスタン自動車株式会社がメルセデス・ベンツの輸入販売を開始
1953年:「180」シリーズ発表
1959年:安全性向上の為、世界に先駆けて本格的な衝突実験を開始
1978年:アンチロック・ブレーキング・システム(ABS)開発
1981年:SRSエアバッグを、116シリーズSクラスへ導入
1982年:190シリーズへマルチリンク式リアサスペンションを採用
1986年:ダイムラー・ベンツAGの100%子会社としてメルセデス・ベンツ日本株式会社(MBJ)を設立
1995年:W210(Eクラス)発売
1995年:エレクトロニック・スタビリティ・プログラム(ESP)開発
2001年:東京モーターショーで「F400カービング」を発表
2010年:新生メルセデス・ベンツ日本株式会社誕生(吸収合併)
2013年:自動運転での全長100kmの市街地ルート走破に成功
2015年:自動運転が可能なコンセプトカー「メルセデス・ベンツ F015 ラグジュアリー・イン・モーション」発表
世界の拠点と販売台数
メルセデス・ベンツを取り扱うダイムラーグループは、世界200以上の国と地域で販売を行っています。
2016年の世界での販売台数は299万8,386台で、直近の5年間では毎年前年を上回っています。
販売台数の内訳
2016年ダイムラーグループの世界販売台数299万8,386台の内、メルセデス・ベンツ・カーズは219万7,956台となっていて、こちらも5年連続で上昇しています。
ダイムラー・トラックは、41万5,108台となっており、昨年までは上昇傾向であったものの、2016年は2012年の販売台数を下回っています。
また、メルセデス・ベンツ・バン、ダイムラーバスは38万5,322台となっており、5年連続で上昇しています。
この事から、近年はメルセデス・ベンツブランドとしての評価が上昇傾向にあると言えるでしょう。
主な車種(廃止になった車種も含む)
・300SL
1952年、戦後の国際レースに復帰した伝説のスポーツカー。
・300SLR
1955年にチャンピオンシップを獲得した、レーシングスポーツカー。
・R107
1971年に発売開始されたシリーズで、18年間生産され、累計生産台数は全SLシリーズで最高を記録(2016年6月時点)。
・W126・W201
W126は1979年、W201は1982年に発売された、現在のメルセデス・ベンツのデザインベースとなっている型。
・Cクラス
初代Cクラスは1993年に発売され、W201のコンセプトを引き継いだコンパクトセダン。
・Eクラス
安全性が追求されたミディアムクラス(W124)が、1994年のマイナーチェンジと同時に名称変更され、Eクラスとなった。
メルセデス・ベンツの中古車一覧
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-MERCEDES_BENZ/