車の歴史
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.05
トヨタハリアーの概要と歴史をまとめてみた

goo-net編集チーム
ハリアーは、「高級サルーンの基本性能を備えたラグジュアリーSUV」として開発され、1997年12月に初代モデルがデビューしました。
走りも充実した高級SUVという新たなジャンルを確立し、後の国内外の自動車メーカーに影響を与え、数多くの競合モデルが発売される要因になった車種です。
初代、2代目は国内にてハリアーの名称で販売されておりましたが、海外ではレクサスブランドにて「RX」として販売されていました。
その後国内においても3代目モデルより完全にレクサス店での取扱いに移行しましたが、2代目モデルの2.4L車は「ハリアー」として継続して販売されていました。
その後、約一年の休売期間を経て2013年の3代目のフルモデルチェンジを機に、レクサスRXから分離・独立して日本国内専売車種となりました。
現在はヨーロッパを中心に、中国、香港、マレーシア、シンガポール、中東の地域でも発売される高級SUVです。
2016年3月~2017年4月における国内月間販売平均台数は4,000台を維持しており、安定的な人気を誇るモデルです。
車名の由来は、タカ科の鳥「チュウヒ」の英名「HARRIER」から名付けられました。
エンブレムもチュウヒを図案化したものを採用しデザインされています。
派生車としてハイブリッドモデルの「ハリアーハイブリッド」がラインナップされています。
初代 ハリアー 10系(1997年~2003年)

goo-net編集チーム
初代ハリアーは同社の6代目カムリのプラットフォームをベースとして開発され、
1997年12月に販売を開始しました。
「WILD but FORMAL」をキャッチコピーに、オンロードながらSUVタイプのボディ形式、
高級感を全面に配した流麗なシルエットと質感の高い内装、
力強く印象的な外観を併せ持つ高級オールラウンドクルーザーです。
4輪独立懸架方式サスペンションを採用し、
さまざまなフィールドでの高い走破性能と快適でしなやかな乗り心地を実現しています。
ラインナップとしては220馬力のV型6気筒3.0Lを搭載するモデルが「ハリアー3.0」、
直列4気筒2.2Lハイメカツインカムを搭載するモデルが「ハリアー」という、
グレードネームとして設定されています。
駆動方式はFFとフルタイム4WDモデルが設定され、後者はグレードネームの後にFOURが付きます。
それぞれのグレードの特徴としてスポーツシートやディスチャージヘッドランプ、
JBLオーディオなどスポーティ&サウンド装備を充実した「Sパッケージ」、パワーシート、
革巻きステアリングなど装備を豪華にした「Gパッケージ」が設定されています。
組み合わされるミッションはスーパーインテリジェント4ATで、
全グレードにステアリングでマニュアルシフトが可能な、
スポーツステアシフトマチックが装備されています。
また、安全装備として全車にデュアルエアバッグ、ABS、
プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトが標準装備されます。
2000年11月にマイナーチェンジを行い、直列4気筒エンジンを2.2Lから2.4Lに変更、
ハリアー3.0と共に可変バルブタイミング機構(VVT-i)が採用されました。
その他フロントグリルやリヤコンビランプ、ステアリングホイールのデザインの変更および、
ベースグレード以外にディスチャージヘッドランプを採用しました。
またスポーティバージョンの「iRバージョン」が追加され、
ステアリングでマニュアルライクなギア操作が可能な、スポーツステアシフトマチックも装備され、
安全装備としてデュアルエアバッグ、ブレーキアシスト、ABS、
プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトを標準で装着されました。
ユーロチューンドサスペンションやスポーツシート、
JBLオーディオなどスポーティ&サウンドを主眼に装備を充実させた、
モデルとして人気の高いモデルです。
トヨタ ハリアー(HARRIER)ハリアー(1997年12月)
ボディタイプ:SUV・クロスカントリー・ライトクロカン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4575×1815×1665mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1985×1500×1205mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)215/70R16 99S (後)215/70R16 99S
エンジンタイプ:5S-FE型 2.2L 水冷直列4気筒DOHC
排気量:2163cc
最高出力:140ps(103kW)/5600rpm
最大トルク:19.5kg・m(191.2N・m)/4400rpm
10モード/10・15モード燃費:9.5km/リットル
車両重量:1590kg
価格:2,395,000円
自動車税:年間45,000円 ※
※自動車税は2017年5月時点で参照したものとなります。
参考:
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/HARRIER/1006134/
・主なグレード
「ハリアー」「ハリアーGパッケージ」「ハリアーFOUR」「ハリアーSパッケージ」、「ハリアーFOUR Gパッケージ」「ハリアーFOUR Sパッケージ」、「ハリアー3.0 Gパッケージ」「ハリアー3.0」「ハリアー3.0 Gパッケージ」、「ハリアー3.0 FOUR」「ハリアー3.0 Sパッケージ」「ハリアー3.0 FOUR Gパッケージ」、「ハリアー3.0 FOUR Sパッケージ」「ハリアーiRバージョン」、「ハリアーFOUR iRバージョン」「ハリアー3.0 iRバージョン」
「ハリアー3.0 FOUR iRバージョン」。
・主なオプション
16インチアルミホイール、VSR&TRC、チルト&スライド電動ムーンルーフ、クルーズコントロール(ブレーキ制御付)、SRSサイドエアバッグシステム&SRSカーテンシールドエアバッグ、本革シート、DVDボイス付きナビゲーションシステムなど。
・カラーバリエーション
ブラック、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ダークグレーマイカメタリック、ダークブルーマイカメタリック、スパークリングゴールドメタリック、プグレーイッシュブルーメタリックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)
トヨタ ハリアー 10系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-HARRIER/model-1-10102029/
2代目 ハリアー 30系(2003年~2013年)

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2代目ハリアーは「新世代ラグジュアリーSUV」を目指し2003年2月17日に発売されました。
2代目となるこのモデルは、
初代モデルからハンドリング性能・快適性・安全性をブラッシュアップし、
併せて外観・インテリア・装備をより充実させ、
プレステージ性を重視したモデルとして開発されました。
プラットフォーム・サスペンションを一新し、高剛性ボディと相まって、
高いハンドリング性能と高級サルーンに匹敵する乗り心地を実現しています。
初代と同様にFFとフルタイム4WDモデルをベースに、
駆動系もVVT-i(連続可変バルブタイミング機構)付の220馬力3.0L 水冷V型6気筒DOHC+5速ATと、
160馬力2.4L 直列4DOHC+4速ATの組み合わせのラインナップです。
ともにゲート式インパネシフトレバー、Dレンジ横に設定したSポジションに切り替えることにより、
スムーズなギアチェンジが可能なシーケンシャルシフトマチックを採用しています。
グレード体系が見直され、排気量毎に「G」がつくベースグレードに、
ディスチャージヘッドライプや、
アジャスタブルパワーシート(運転席8ウェイ)などが装備される「Lパッケージ」、
18インチアルミホイールやインテリジェントAFS、
JBLプレミアムサウンドシステムなどが装備される「プレミアムLパッケージ」、
そして最上級高級モデルとして3.0Lエンジンの電子制御エアサス仕様「AIRS」を設定し、
幅広いランナップが用意されています。
2006年1月にマイナーチェンジが行われ、従来の3.0Lエンジンを廃止し、
新開発の3.5Lエンジンへ置き換わりました。
VSC&TRC、SRSサイドエアバッグシステム、インテリジェントAFS、
プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)などの安全装備や、
開口部を約2.5倍に拡大した電動マルチパネルムーンルーフを設定し、
ディスチャージヘッドランプ(オートレベリング機構付)、
オートエアコンなど標準装備するなど装備をブラッシュアップしました。
2009年1月にレクサスブランドより「レクサス・RX」が販売を開始となり、
同時に2代目ハリアーは2.4Lモデルのみとなります。
トヨタ ハリアー(HARRIER)240G(2003年2月)
ボディタイプ:SUV・クロスカントリー・ライトクロカン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4730×1845×1680mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1990×1500×1210mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)225/65R17 (後)225/65R17
エンジンタイプ:2AZ-FE型 2.4L 水冷直列4気筒DOHC
排気量:2362cc
最高出力:160ps(118kW)/5600rpm
最大トルク:22.5kg・m(221N・m)/4000rpm
10モード/10・15モード燃費:11.0km/リットル
車両重量:1600kg
価格:2,490,000円
自動車税:年間45,000円 ※
※自動車税は2017年5月時点で参照したものとなります。
参考:
http://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/HARRIER/10003001/index.html
・主なグレード
「240G」「240G Lパッケージ」「240G プレミアムLパッケージ」「300G」、「300G Lパッケージ」「300G プレミアムLパッケージ」「AIRS」。
・主なオプション
17or18インチアルミホイール、VSR&TRC、電動マルチパネルムーンルーフ、LEDハイマウントストラップランプ付リアスポイラー、音声ガイダンス機能付カラーバックガイドモニター、フロント&サイドモニター、レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)、SRSサイドエアバッグシステム&SRSカーテンシールドエアバッグ、電動リヤサンシェード、本革シート、HDDナビゲーションシステムなど。
・カラーバリエーション
ブラック、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ダークグレーマイカメタリック、ベージュメタリック、ライトブルーメタリック、ダークブルーマイカメタリック、ライトブルーマイカメタリックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)
トヨタ ハリアー 30系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-HARRIER/model-2-10102029/
3代目 ハリアー 60系(2013年~)

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3代目ハリアーは約1年の休売期間を経て、2013年12月にフルモデルチェンジされ発売されました。
RAV4の輸出向けモデル(ロングボディタイプ)をベースに、レクサスのRXシリーズとは独立したモデルとして、日本国内専用車として新たに販売されました。
初代モデルから続く高級クロスオーバーSUVのパイオニアとして、「高級」「進化」「新規」をキーワードに新たなベンチマークを目指し開発されました。
3代目モデルでは、搭載するエンジンを時代のニーズに合わせ、2.0L直列4気筒エンジンへダウンサイジング、ホイールベースを見直し、最小回転半径を短縮することで街中での取り回しを向上させるとともに、「Elegant Velocity」をテーマに洗練されたプレステージ性を推し進めた、現代的なダイナミックなボディデザインが特徴です。
インテリアは「Rich Simplicity」をテーマに高級感のある質感の高いデザインが特徴です。
また室内スペースにおいても静粛性の向上や後席空間、ラゲージスペースを大幅に拡大するなど、より居住性と快適性が向上しました。
サスペンションの見直しやプラットフォームの変更により、高級クロスオーバーSUV相応しい、フラットで快適な乗り心地と実現しています。
搭載されるエンジンはダウンサイジングされた2.0L 直列4気筒DOHCエンジンに統一され、トランスミッションはSuper CVT-i、FFとフルタイム4WDの組み合せによるラインナップ構成です。
グレード体系が見直され、ベースモデルとなる「グランド」、17インチタイヤ&アルミホイール、上級ファブリック+
合成皮革コンビシート(運転席8ウェイパワーシート)を追加装備した「エレガンス」、18インチタイヤ&アルミホイール、レーンディパーチャーアラート、フロントドアグリーンガラス(スーパーUVカット&
IRカット機能・親水機能付)などを追加装備した「プレミアム」、インテリジェントクリアランスソナーや、プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)を追加装備した、「プレミアム アドバンスドパッケージ」に設定されました。
2015年1月には35mm車高を低めた専用チューニングサスペンション、
剛性アップパーツ・スポット溶接打点の追加などによるボディ剛性の向上、
ブレーキをはじめとする足周りの強化、専用大型バンパーや専用スポーティシート、
専用マフラーなどを装備した高級スポーツグレード「エレガンスG’s」が追加され、
高い人気を誇っています。
トヨタ ハリアー(HARRIER)グランド(2013年12月)
ボディタイプ:SUV・クロスカントリー・ライトクロカン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4720×1835×1690mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1965×1480×1220mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)225/65R17 (後)225/65R17
エンジンタイプ:3ZR-FAE型 2.0L 直列4気筒DOHC
排気量:1986cc
最高出力:151ps(111kW)/6100rpm
最大トルク:19.7kg・m(193N・m)/3800rpm
10モード/10・15モード燃費:16.0km/リットル
車両重量:1560kg
価格:2,720,000円
自動車税:年間39,500円 ※
※自動車税は2017年5月時点で参照したものとなります。
参考:
https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/HARRIER/10085684/
・主なグレード
「グランド」「エレガンス」「プレミアム」、「プレミアム アドバンスドパッケージ」「エレガンスG’s」。
・主なオプション
スペアタイヤ、マイコン制御チルト&スライド電動ムーンリフト、インテリジェントクリアランスソナー、クリアランスソナー&バックソナー、LEDリアフォグランプ、音声ガイダンス機能付カラーバックガイドモニター、フロント&サイドモニター、レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)、電動リヤサンシェード、本革シート、快適温熱シート、SDボイス付きナビゲーションシステムなど。
・カラーバリエーション
ブラック、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、ダークスチールマイカ、ブラキッシュレッドマイカ、スパークリングブラックパールクリスタルシャイン、ダークブラウンメタリック、など。
(発売時期・グレードにより異なります)
トヨタ ハリアー 60系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-HARRIER/model-3-10102029/
ハリアーは1997年の発売以来、高級ラグジュアリーSUVの先駆的モデルとして安定した人気を誇る車種です。
3代目ではエンジンのダウンサイジングや、装備の大幅な見直しを行い、高級感溢れるダイナミックで個性的なデザイン、エレガントで居住性の高い室内環境など高いプレステージ性が特徴です。
今後もトヨタのフラッグシップSUVモデルとしてますます進化していくことでしょう。
トヨタ ハリアーの中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-HARRIER/