車の歴史
更新日:2020.04.21 / 掲載日:2017.09.19
マツダアクセラの概要と歴史をまとめてみた

goo-net編集チーム
アクセラは、ファミリアの後継車として2003年10月に発売された、マツダの4ドアセダンです。
マツダのクラフトマンシップ、Zoom-Zoomスピリットを従来のコンパクトセダンにも適応させ、先行するアテンザ、デミオ、RX-8の美点を結集し、次世代商品群の第4弾として完全新開発されたモデルです。
「デザイン」「クオリティ」「パッケージ」「セーフティ」「運動性」の要素を、グローバルに通用する独自の価値観を高次元に追求し、安心とスポーティな運転、個性と存在感が先立つデザインなど、所有・ドライバーの歓びを満たすべく、さまざまなコンセプトが掲げられ開発されました。
コンパクトで扱いやすいボディサイズでありながら、フォードとの共同開発の新型シャーシ、ボルボ社との共同開発による衝撃安全技術、マツダの得意分野であるキビキビと気持ちよく回るエンジンとの組み合わせにより、全域で爽快な加速感が満喫できるトルクフルな走りを実現したモデルです。
海外では「MAZDA 3」のネーミングで販売され、マツダの年間販売台数の約3割を占める基幹モデルへと成長しています(2014年2月時点)。
生産はマツダ防府工場(山口県防府市)、長安マツダ汽車有限公司(中国)、オートアライアンス(タイランド)に加えて、2014年1月より量産を開始したマツダデメヒコビークルオペレーション(メキシコ)の、世界4拠点で生産されています。
これまでに世界約120以上の国と地域で販売され、2014年の時点での世界累計生産台数は400万台を突破しています。
2003年10月に発売後、間もなく、「2004年欧州カー・オブ・ザ・イヤー」第2位を受賞したのをはじめ、現在までにデンマーク、チェコ、トルコ、クロアチアの各国で、カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
モデル名の由来は、英語で「Accelerate(加速する、前へ進む)」+
「Accelerator(アクセル)」+「Excellent(魅力的な、卓越した)」の、3つの要素を組み合わせた造語になります。
運転の喜びに伴う若々しい感情の高鳴り「Acceleration」と、無限に広がる可能性「X(エックス)」を表現した、先進性を感じるネーミングと言えるでしょう。
派生車としてターボエンジン搭載5ドアハッチバックの「アクセラ・スポーツ」、2013年にはハイブリッド車である「アクセラ・ハイブリッド」が販売されています。
初代 アクセラ BK系(2003年~2009年)

goo-net編集チーム
ヨーロッパにおけるCセグメント規格の新シャーシが採用され、海外戦略にも念頭が置かれ開発された経緯もあり、他社の同カテゴリーセダンと比べると一回り程大きなボディデザインとなっています。
しかし国内での取り回しも考慮されており、他社のコンパクトカーにも劣らない最小半径旋回性能、取り回しのよさを備えています。
全体的に同社のアテンザやRX-8にも共通するヨーロピアンテイストをより強く反映し、スタイリッシュで流麗なシルエットが特徴で、個性的なスタイリッシュなデザインが魅力です。
駆動系に関してはMZR1.5L、2.0L、2.3L直列4気筒DOHCエンジンがラインナップされており、シーケンシャル・バルブタイミング(S-VT 2.0L除く)、タンブル・スワール・コントロール・バルブ(TSCV)、可変吸気システム(VIS)等の技術の採用により、どの排気量でも優れた燃費性能とストレスフリーな加速、優れた走破性を提供します。
フォードとの共同開発された新型シャーシと、マツダが開発した新技術MAGMAを採用した高剛性ボディ、足周りにもフロントサスペンションにマクファーソン式、リアにもマルチリンク式を装備するなど、セダンながらスポーティ志向が伺えるスペックを備えています。
全車にデュアルステージタイプSRSエアバッグを運転席、助手席に標準装備することで、高い安全性も実現しています。
グレード体系は「アクセラ・スポーツ」と共通であり、ベースグレードである「15F」から上位グレード「20C」「23S」がラインナップされており、グレード名に記載されている数字が排気量を表しています。
当初「15F」のみマニュアル車が設定されており、その他のグレードは4EC-AT(アクティブマチック)となっていましたが、2003年12月より2.3Lモデルにもマニュアル車が加わり、フルタイム4WDモデルである「20F」も追加しています。
アクセラ(AXELA)15F(2003年10月販売モデル)
ボディタイプ:セダン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4485×1745×1465mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1825×1435×1210mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)195/65R15 91H(後)195/65R15 91H
エンジンタイプ:ZY-VE型 1.5L水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1498cc
最高出力:114ps(84kW)/6000rpm
最大トルク:14.3kg・m(140N・m)/4500rpm
10・15モード燃費:17.4km/リットル
車両重量:1180kg
価格:1,395,000円
自動車税:年間34,500円 ※
※自動車税は2017年6月時点で参照したものとなります。
参考:
https://www.goo-net.com/catalog/MAZDA/AXELA/10013460/
・主なグレード
「15F」「15C」「20C」「20S」「23S」など。
・主なオプション
17インチアルミホイール(17×6.5J)、フロントエアダムスカート、リアスポイラー、ドアミラーカバー(ボディ色・LEDリターン式)、スポーツメーターリンクシステム、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)、オートライトシステム、レインセンサーワイパー、HDDナビゲーションシステムなど。
・カラーバリエーション(発売時期・グレードにより異なります)
ブラックマイカ、アークティックホワイト、ノルディックグリーンマイカ、ストラトブルーマイカ、チタニウムグレーメタリックII、カナリーイエローマイカ、サンライトシルバーメタリック、ベロシティレッドマイカ、ウイニングブルーメタリックなど。
マツダ アクセラ BK系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-MAZDA/car-AXELA/model-1-10251027/
2代目 アクセラ BL系(2009年~2013年)

goo-net編集チーム
初代モデルの世界累計販売台数が200万台を突破したことを受け、ますます人気が高まる中で「再びカスタマーの期待を超える」を開発コンセプトとして、アクセラは2009年6月にフルモデルチェンジを行いました。
初代のスポーティな要素をさらにアップグレードするのと同時に、新たに「エコスポーツ」という新しいコンセプトが追加され、環境性能の向上にも重点が置かれたフルモデルチェンジになります。
2代目アクセラにはマツダ独自のアイドリングストップ先進技術である、「i-stop(アイ・ストップ)」が採用され、初代モデルと比較し約15%の燃費性能の改善が図られました。
1.5L車には新採用の自動無段変速機(CVT)を組み合わせることにより、レスポンスの良いスムーズなアクセルワークと低燃費性能を実現しています。
デザインコンセプトの、「アイデンティティの継承とエクスプレッシブ(表情豊かな)への進化」をもとに、ボディデザインも一新され、セダンスタイルよりもクーペスタイルに近いデザインとなりました。
全体的に空力特性を見直すことで走行中の低騒音性も実現、全体的にワイド&ローフォルムが強調された高級感とスポーティな要素を併せ持つ外観となりました。
初代と比較しボディ剛性をさらに高めつつ、同時に軽量化も実現しており、ボディサイズも大型化されていますが、ホイールベースはそのままに、高い操作性や運転時の視認性は高いレベルで維持されています。
安全性能もアップグレードされており、アテンザにも採用された「リアビークルモニタリングシステム(RVM)」が、一部のモデルに採用されました。
リアバンパーに設置したレーダーによって、同じレーンや後方からの他車の接近距離を検知して、衝突の危険性がある場合にドライバーに注意を促す機能です。
2011年にマイナーチェンジが実施され、マツダの先進技術である「SKYACTIV TECHNOLOGY」から、新開発の2.0L直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」と、新型6速自動変速機「SKYACTIV-DRIVE」を採用したグレードを発表しました。
コンセプトである「エコスポーツ」をベースに、スポーツ性、安全性と同時に、優れた環境性能を推し進めたモデルとして位置づけられます。
グレード体系は「15C」から「20C」、15インチアルミホイール装備の高級仕様の「20E」がラインナップされています。
「20E」グレードにはフルタイム4WDモデルも設定されています。
さらに2011年のマイナーチェンジより「SKYACTIV TECHNOLOGY」採用の、「20C‐スカイアクティブ」「20E‐スカイアクティブ」が加わりました。
アクセラ(AXELA)15C(2009年6月販売モデル)
ボディタイプ:セダン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4580×1755×1465mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1980×1475×1200mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)195/65R15 91H(後)195/65R15 91H
エンジンタイプ:ZY-VE型 1.5L 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1498cc
最高出力:111ps(82kW)/6000rpm
最大トルク:14.3kg・m(140N・m)/4500rpm
10・15モード燃費:18.4km/リットル
車両重量:1230kg
価格:1,660,000円
自動車税:年間34,500円 ※
※自動車税は2017年6月時点で参照したものとなります。
参考:
https://www.goo-net.com/catalog/MAZDA/AXELA/10055760/
・主なグレード
「15C」「20C」「20E」「20C-スカイアクティブ」「20E‐スカイアクティブ」など。
・主なオプション
17インチアルミホイール(17×6.5J)、16インチアルミホイール(16×6.5J)、フロントエアダムスカート、リアスポイラー、ドアミラーカバー(ボディ色・LEDリターン式)、アダプティブ・フロントライティング・システム、リアビークルモニタリングシステム、メモリーナビゲーションシステムなど。
・カラーバリエーション(発売時期・グレードにより異なります)
ブラックマイカ、インディゴライトマイカ、グラファイトマイカ、アルミニウムメタリック、ベロシティレッドマイカ、セレスチアルブルーマイカなど。
マツダ アクセラ BL系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-MAZDA/car-AXELA/model-2-10251027/
3代目 アクセラ BM系(2013年~)

goo-net編集チーム
アクセラは2013年11月に2度目のフルモデルチェンジを行い3代目へ移行しました。
同社の「CX-5」や「アテンザ」で好評であったデザインテーマである、「魂動(こどう)-Soul of Motion」を採用し、ダイナミックかつ躍動感に溢れるボディデザインへと進化を遂げました。
最も特徴的であるのが、フロントグリルの下側から、左右のヘッドランプへとつながる翼のようなライン「シグネチャーライン」の採用です。
「人馬一体」をコンセプトに、高い安全性を確保した軽量高剛性ボディ「SKYACTIV-BODY(ボディ)」を採用し、前輪位置を50mm前方に移動することで運転席足元スペースを拡大、腰回りをアシストする新構造シート等、ドライビングポジションの見直しに重点を置いたアップデートにより、ボディサイズは歴代モデルと同様のCセグメントサイズでありながら、ドライバーに対する運転快適性がさらに向上しています。
1.5Lのエンジンモデルのみのラインナップとなり、新型「SKYACTIV-G 1.5」エンジンは大幅なトルクアップと、JC08モードで約26%の燃費性能の向上を実現しました。
「SKYACTIV-DRIVE(ドライブ)」(6AT)モデルと、手首の返しだけでシフト操作が可能な「SKYACTIV-MT」(6MT)モデルの組み合わせになります。
独自の安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」により、安全装備もさらに磨きがかかり、マツダの掲げる安全思想である「まずはドライバーを尊重し、運転環境の変化に対しドライバーが正しく認知・判断・操作することをサポート。
ドライバーが避けられない万一の状況下では、被害の防止・軽減をはかる技術で支援する」に基づき、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」が採用されました。
衝突回避・被害軽減を図るプリクラッシュセーフティ技術、事故を未然に防ぎ安全運転をサポートする、アクティブセーフティ技術で構成される安全システムになります。
また新カーコネクティビティシステム「MAZDA CONNECT(マツダ コネクト)」が装備され、従来の基本的なナビゲーションシステムはもちろん、現時点での燃費状態、車体のメンテナンス状態や注意情報をドライバーに知らせる機能を備えることにより、より人と車が近い存在になることが目的とされた機能です。
「走る歓び」をそのままに、スポーツ性能、安全技術、低燃費性能など、アクセラが併せ持つ優れたトータルパッケージを、バランス良くアップグレードされたモデルになりました。
グレード体系は当初「15C」「15S」の2グレードが用意され、それぞれ6AT/6MTの組み合わせがベースとなり、フルタイム4WDモデルは6ATのみの設定です。
2016年より2.2Lディーゼルエンジンモデルの、「22XD プロアクティブ」「22XD Lパッケージ」が追加され、それぞれFFモデルとフルタイム4WDモデルの選択が可能です。
アクセラ(AXELA)15C(2013年11月販売モデル)
ボディタイプ:セダン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4580×1795×1455mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1845×1505×1170mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)205/60R16 92V(後)205/60R16 92V
エンジンタイプ:P5-VPS型 1.5L 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1496cc
最高出力:111ps(82kW)/6000rpm
最大トルク:14.7kg・m(144N・m)/3500rpm
JC08モード燃費:19.6km/リットル
車両重量:1270kg
価格:1,711,500円
自動車税:年間34,500円 ※
※自動車税は2017年6月時点で参照したものとなります。
参考:
https://www.goo-net.com/catalog/MAZDA/AXELA/10085143/
・主なグレード
「15C」「15S」「15Sツーリング」「15Sプロアクティブ」、「22XD プロアクティブ」「22XD Lパッケージ」など。
・主なオプション
アルミホイール(18×7.0J、高輝度ダーク塗装)、アルミホイール(18×7.0J、シルバー)、アルミホイール(18×7.0J、ガンメタリック)、アルミホイール(18×7.0J、高輝度塗装)、アルミホイール「MS-06」(マツダスピード、18×7.0J)、ホイールナットセット(マツダスピード、ブラック)、フロントアンダースカート(マツダスピード、ジェットブラック+ジェットブラック)、リアアンダースカート(マツダスピード、ジェットブラック)、シフトノブ(マツダスピード、アルミ・リアルカーボン)、エアベント&インナーハンドルベゼルガーニッシュ(マツダスピード、カーボン調)、スマート・シティ・ブレーキ・サポート、スマート・ブレーキ・サポート、ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)、ドライバー・アテンション・アラート(DAA)、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)など。
・カラーバリエーション(発売時期・グレードにより異なります)
ジェットブラックマイカ、アークティックホワイト、チタニウムフラッシュマイカ、ディープクリスタルブルーマイカ、メテオグレーマイカ、アルミニウムメタリック、ブルーリフレックスマイカなど。
マツダ アクセラ BM系の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-MAZDA/car-AXELA/model-3-10251027/
アクセラはマツダのミドルセダンモデルとして2003年に登場以来、スタイリッシュで取り回しの良いボディを身に纏い、優れた安全性能と高い燃費性能、そしてセダンとは思えぬスポーツ性能から国内外から高い支持を得たモデルです。
先進技術である「i-ACTIVSENSE」はプリクラッシュセーフティ技術、アクティブセーフティ技術など、あらゆる面でドライバーの安全に寄与し、快適な日常走行を約束してくれます。
アクセラは今後も国内外で活躍する、日本を代表するスポーツセダンとして進化し続けることでしょう。
マツダ アクセラの中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-MAZDA/car-AXELA/