車の歴史
更新日:2018.10.02 / 掲載日:2018.08.26
KTC ものづくり技術館-nepros museum 360°レポート-
KTCが誇る最高峰ハンドツール「nepros」は、高精度かつ高品位を兼ね備える理想の工具として、世界中のプロフェッショナルから高い評価を得ている製品だ。今回、その強みやコダワリぶりを体感できる見学プログラムが、一般ユーザーに対して公開された。いち早く、その詳細をお届けしよう。

KTCものづくり技術館
見学窓口連絡先:TEL.0774-46-3959
(受付時間:平日9:00~17:00 ※会社休日は除く)
所在地:〒613-0034 京都府久世郡久御山町佐山新開地128番地
https://ktc.jp/brand/museum-west/
KTCものづくり技術館に新定番見学コースが誕生
KTC(京都機械工具株式会社)が運営する「ものづくり技術館」は、KTCが育んだ“ものづくり”精神に触れることができるミュージアム施設。2003年4月に一般公開されてから、これまでに世界87カ国、のべ6万人を超える見学者が訪れるなど、KTCの様々な活動を体験できる場所として高い評価を得ている。今回、KTCの最高峰ツール「nepros(以下ネプロス)」の魅力を伝える「nepros museum 360°(ネプロスミュージアム サンロクマル)」が、新たに併設オープンされることになった。
ネプロスを全身で感じるライブ空間を目指しオープンしたネプロスミュージアムには、ネプロス誕生のルーツからその設計思想、製造の流れや製品展示&販売まで、ネプロスの魅力をフルに感じることができる内容が盛り込まれる。究極を目指し根本から見直された独自の設計思想や、JIS規格を大きく凌駕する製品精度、従来の工具の概念を吹き飛ばす、美しく輝く特別なフォルム・デザインなど、他を圧倒する最高峰工具の秘密を知ることができる。
ネプロスミュージアムの見学プログラムは、6つのコーナーを1時間ほどで巡る構成。1日4回、スタート時間が設定されており、各回の定員は10名。月曜日から金曜日まで見学日が設けられているが、事前に電話予約が必要とのこと(KTCものづくり技術館 見学窓口 TEL.0774-46-3959)。
なお入館料として500円が必要になるが、見学者全員にシリアルナンバー入りのオリジナル入場タグと、ネプロスの刻印が刻まれた来場者限定のネプロス・ソケット(10ミリ)がプレゼントされるなど、工具好きでなくとも欲しくなる希少なお土産が進呈される。これだけでも元が取れてしまうほどの充実ぶりだ。
日本が誇る最高峰のハンドツールの魅力を知ることができる格好のプログラム、ぜひとも体感してみてはいかがだろうか?

ネプロス ミュージアム サンロクマルは、KTCものづくり技術館に併設される。1日4回実施される見学ツアー(9:00~、10:30~、13:30~、15:00~、要予約)では、KTCの専任コンダクターがネプロスの魅力を分かりやすく解説。ツアーの予約は電話にて受付、1週間前までに問い合わせが必要。
ネプロス ミュージアム見学者には来館した記念に、シリアルナンバー入りのオリジナル入場タグが進呈される。カラーは全5色の中から選択が可能だ。
ものづくり技術館1Fショールームには、KTC製品が約3000アイテムほど展示されるほか、
クルマの整備が体感できるピットやKTCの歴史を一覧できる資料スペースなども併設される。
ネプロス ミュージアム見学終了後には、来場者限定に製作されたネプロス・ソケット(10ミリ)がプレゼントされる。すでに大きな反響を読んでいる希少品だ。

nepros museum 360°(ネプロス ミュージアム サンロクマル)は、6つのゾーンを配置。ゾーン1の“こんなところにネプロス”から、ゾーン6の“ネプロスライフ”まで、コースを進むにつれてネプロスへの理解を深めることができる。ちなみにミュージアム名の360°の意味は、来場者に全身&全方位でネプロスを感じてほしいという理由から。ミュージアムも回遊型構造で設計されている。

【ゾーン1】こんなところにネプロス
プロフェッショナルから高く評価されるネプロス。このゾーンではトヨタ・ガズーレーシングやカワサキ・チームグリーンなどのワークスで実際に使用されている本物の工具を展示。映像を見ながら、その世界観を実感してみよう。
【ゾーン2】ネプロス解体新書
ネプロス製品の設計思想や製造方法について、専任ガイドからレクチャー。通常製品との違いなどを見比べることで、ネプロスの奥深さやこだわりを理解することができる。
【ゾーン3】ネプロスシアター
合金がネプロスに生まれ変わる製造現場をダイジェスト映像で紹介。高い技術を持つ職人が、一つひとつの工程に精魂を込めることで、唯一無二のネプロスが息吹く瞬間を体感可能だ。
【ゾーン4】ネプロスに触れる
ブースに設置されたエンジンなどで、ネプロス製品の使い勝手をテストすることができる。細部まで入念に作り込まれた高品質&高品位ツールの実力を体感することができる。

【ゾーン5】ネプロスに包まれて
ネプロス全アイテムが展示される工具好きには夢のような空間。ブース中央部に設置された360°カメラで撮影された画像をスマートフォン経由で入手することも可能だ。
【ゾーン6】ネプロスライフ
ネプロスのある家を想定したブースで、ネプロス製品の展示例を確認。製品の購入相談、ネプロス ミュージアム限定となるカスタマイズラチェットハンドルも製作できる。
新製品情報
トルク値などをiPadなどに表示可能
通信機能で測定値を管理できるTRASAS(トレサス)シリーズを発売

ハイレベルのトルク管理が簡単に行えるデジラチェシリーズを筆頭に、デジタルデバイスの開発も積極的に進めているKTC。今回、測定具にトルク値や計測などのセンシング機能を持つTRASAS(トレサス)シリーズの展開を開始した。
その第1弾としてまもなく発売されるのが、既存の工具に装着することで、トルク量を確認することができる「トルクル GNA080-03」。この製品は本体にトルク値を計測できる測定具が内蔵されており、測定具が計測したデータを無線でiPadやスマートフォンの専用アプリに転送することができる。専用アプリ画面にリアルタイムのトルク値を表示することができるほか、設定したトルク値に到達すると音と画面の色で作業者に伝える機能も持つなど、高い利便性を持つ。
価格に関しても、一般ユーザーが入手できる設定を目指すとのこと。トルクレンチの購入を考えているならば、かなり気になる製品になりそうだ。
トルクル GNA080-03は、ソケットとレンチの間に挟み込む形で使用する。トルクをかけていくと、iPadなどにリアルタイムで数値が表示され、設定値に到達すると画面が緑色に変わる。安全と効率を求める向きにぴったりの製品だ。また、従来のトルクレンチでは計測できなかった箇所にも適正なトルク値を設定することができるなど、利便性の高さも見逃せない美点。
別製品として、タイヤの溝の深さやブレーキパッドのパッド量を計測できるアイテムもラインナップ予定。こちらはBtoB向けの製品だが、通信機能を用いることでより高い安全性と効率性を手に入れることができる。様々なジャンルの生産工場や、大規模整備工場などで普及が見込める、未来を先取りした製品だ。
提供元:オートメカニック