車の歴史
更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.11.12

日産シルフィの概要と歴史をまとめてみた

日産シルフィの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

日産シルフィは、1959年発売の「ダットサンブルーバード」から始まる、長い伝統と歴史を持つ4ドアセダン「ブルーバード」のDNAを受け継ぐグローバルミドルセダンです。

2012年4月の北京モーターショーでワールドプレミアされた後、2012年12月に日本市場へ投入されました。

実質的には2000年8月にリリースされた「ブルーバード」の後継モデル「ブルーバードシルフィ」の3代目にあたり、2度目のフルモデルチェンジの際に独立したモデルとして「シルフィ」と命名されました。

車名の「シルフィ」は、土・水・火・風からなる四大精霊のうち、風・空気を司る精霊を意味する英語の「SYLPH:シルフ」に由来する造語から命名されました。高貴で気づかいの感じられる鷹揚なグローバルセダンに相応しいネーミングと言えるでしょう。

クオリティの高い大型メッキグリルや6連LEDクリアランスランプを備えたヘッドランプをはじめ、ワンランク上の品格を持ったスタイリングなど3ナンバーサイズのグローバルセダンらしく存在感のある個性的なアピアランスが特徴のモデルです。

ロングピストンストロークのツインCVTC(吸排気可変バルブタイミングコントロール機構)付の新型1.8L 4気筒自然吸気エンジンを搭載し、副変速機付エクストロニックCVTとの組み合わせにより、なめらかで上質な粘りのあるエレガントな走りを提供します。

安全性能を高めたワイドな全幅、やや背の高い全高、徹底したスペース効率により、後席のニースペースやヘッドクリアランスにも大きな余裕が確保され、大人5名が快適にくつろげる上級セダンに匹敵する優れた居住性を提供します。

本モデルは日本や中国の東風日産乗用車公司で生産され、中国市場をはじめ、タイやオセアニア、中東、中南米を含め、世界約120ヶ国でも販売される、まさにグローバル戦略車として位置づけられます。

2012年の発売以降、仕立ての良い上質な本革シートやスタイリッシュな光輝アルミホイールを装備したモデルや専用エアロパーツを装備した若々しさを強調したモデルなど、何度か魅力的な特別仕様車が発売されていますが、日本国内においてはマイナーチェンジおよびフルモデルチェンジは1度も実施されていません(※2018年4月時点)。

初代 日産 シルフィ TB17系(2012年~)

初代 日産 シルフィ TB17系(2012年~)

グーネット編集チーム

日産シルフィは、2000年から発売された「ブルーバードシルフィ」の後継モデルとして開発されました。

上質で重厚感のある落ち着いた内外装デザイン、仕立ての良さを感じるクラスを超えた広々とした室内空間を提供するミドルセダンとして2012年12月に誕生しました。

空気の流れをコントロールし、cd値(空気抵抗係数)0.29を達成したエアロダイナミクスボディ、ワイド感を強調した重厚なフロントマスク、躍動的なボディフォルム、運転席からの見切りの良いボンネット形状など、実質的に先代モデルにあたるトラッド寄りの「ブルーバードシルフィ」から大きな変貌を遂げた、モダンなエクステリアデザインを採用しています。

随所にメッキ処理を施し、ボディの陰影をダイナミックに表現する質感の高いスタイリングが人々を魅了しています。

機能性を重視したインストルメントパネルのレイアウトを採用しながら、運転状況を視覚的に表示するECOモードインジケーターなどを備えた視認性の高いファインビジョンメーターの採用をはじめ、ソフトパッドを大胆にフィーチャーし、ドアトリムまで繋がる立体的で伸びやかにラウンドしたコックピットデザインが洗練された高級感を演出しています。

センターパネルやエアコン吹き出し口など随所に施されたクロームメッキ処理や仕立ての良さを感じる本革やスエード調表皮を使用した掛け心地の良いシート、艶やかな質感を持つマイクログレインを使用した上質なインテリアに加え、後席の足元・頭上の余裕など、乗員の誰もが深い安らぎを感じる「モダンリビング」のような室内空間が大きな魅力と言えるでしょう。

また、最適なドライビングポジションが設定可能なチルト&テレスコピックステアリングを備えた運転席からの眺めは、大きなガラスエリア、見切りの良いボンネット形状と相まって、運転のしやすさが実感できる優れたパッケージデザインを採り入れています。

搭載するエンジンは、徹底的にフリクションの低減、高燃焼効率化が図られたロングストロークの新開発1.8L直列4気筒自然吸気エンジンが採用されています。

副変速機付エクストロニックCVTとの組み合わせは、実用域の扱いやすさと省燃費性能を実現し、伸びやかで余裕のあるバランスの良い走りが特徴のパワーユニットです。

大型フロントスポイラーやタイヤディフレクターの装備など整流効果を高めたエアロダイナミクスボディ、徹底した振動や吸音・遮音諸対策と剛性の高いボディを採用しています。

また、サスペンションのロングストローク化など、市街地走行から高速走行までストレスを感じにくい走行安定性能とロードホールディング性の高いフラットな乗り心地、優れた静粛性を実現しています。
なお、駆動方式は2WD/FFのみの設定となります。

薄暮の安全運転を高めるオートライトシステムや高輝度キセノンヘッドランプ、濡れた路面でも横滑りを軽減し、安定した走りをアシストするTCS(トラクションコントロールシステム)付VDC(ビークルダイナミクスコントロール)や運転席&助手席サイドエアバッグシステム&SRSカーテンエアバッグシステムの装備など、高い安全性能を備えています。

日産 シルフィ(SYLPHY)S(2012年12月モデル)

ボディタイプ:セダン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4615×1760×1495mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2100×1460×1195mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)195/65R15 91S(後)195/65R15 91S
エンジンタイプ:MRA8DE型 水冷直列4気筒DOHC
排気量:1798cc
最高出力:131ps(96kW)/6000rpm
最大トルク:17.7kg・m(174N・m)/3600rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:15.6km/リットル
車両重量:1230kg
価格:1,937,250円
自動車税:年間39,500円 ※

※自動車税は2018年4月時点で参照したものとなります。

シルフィ S(2012年12月) のカタログ情報(10080340)|中古車の情報なら【グーネット】

■初代 日産 シルフィ TB17系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「S」「X」「G」。

・主なオプション
バックビューモニター、コーナーセンサー(フロントコーナーセンサー/リヤコーナーセンサー)、エントリーランプ、日産オリジナルメモリーナビゲーション、ドライブレコーダー、セキュリティ&セーフティパック プレミアムなど。

・カラーバリエーション
サファイアブラック、スーパーブラック、ディープアイリスグレー、ブリリアントシルバー、ラディアント レッド、スチールブルー、ブリリアントホワイトパールなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

日産シルフィは伝統のあるブランド「ブルーバード」を系統に持つ、端正で伸びやかなボディスタイル、機能的で上級セダンに匹敵するクラスを超えた室内空間、静かで質の高い走行安定性を提供するグローバルミドルセダンとして、2012年12月に誕生しました。

落ち着いた重厚な内外装デザイン、上質な乗り心地により、古くからの「ブルーバード」オーナーをはじめ、子育ての終えたシニア世代やフォーマルでの活用の多い方々など、幅広いユーザーから高い支持を得るセダンモデルです。

残念ながら輝かしい「ブルーバード」のブランドは消滅してしまいましたが、堅実なミドルセダンとして、今後の進化が期待されるモデルです。

日産 シルフィの中古車一覧

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