車の歴史
更新日:2020.01.29 / 掲載日:2020.01.29
CELICA LB 2000GT (RA25) 【2】
2000GTから80スープラまで受け継がれたインパネ造形
ドライバー正面にスピードとタコメーターが配される。スピードメーターは220km/hのフルスケールだ。インジケーターランプは中央上部にウインカーとハイビーム、タコメーター内にサイドブレーキが備わる。
スイッチ類はプルタイプがメーターパネルに組み合わされる。タコメーター右にはヘッドライトとハザード(パーキング)、スピードメーター左にはワイパーとチョークレバーが備わっている。
ウインカーとヘッドライトのハイ/ロー切り替えスイッチは、ハンドルコラムに備わる。メインスイッチ(キー)もハンドルコラムと一体化され、もちろんハンドルロック連動式となる。
グローブボックスは写真のように開く。右側側面には、ライトスイッチと連動するランプが設けられる他、2極ソケットも設置。これは整備灯用のソケットと思われる。もちろん100Vではなく12V電源となる。
ドアの内張りはフルトリム。ドアハンドルはロックの切り替えレバーが一体となるタイプを採用。ウインドウレギュレーターハンドルは前方中央に位置する。下部は前方がポケットとなり、後部にドア灯も備わる。
シートは前後ともオリジナルから変更されている。フロントはレカロで、LBの内装に合わせてサポート部分をビニールレザーに張り替えたものが装着される。リヤは程度のいいST用で代用しているそうだ。
リヤシートの側面内張りもフルトリム化されており、金属パネルが見える部分はほぼない。フロントドア内張りから連なるデザインで統一感を持たせているところにも注目だ。ちなみにリヤウインドウは開閉せず。
リフトバックを開くと写真のようなラゲッジスペースとなり、こちらもフルカバードされている。運転席側の張り出しはスペアタイヤのものだ。後席の背もたれを倒せば大きなものを搭載できるようになる。
トヨタFRの基礎を担ったストラット+4リンク
フロントのサスペンションはストラット式だ。撮影車両は、他車種の純正パーツなどを巧みに組み合わせるなどして、現代の交通事情に見合う操縦安定性や制動力を得られるように改良が施されている。
リヤのサスペンションは4リンク+ラテラルロッド式。フロントの改良に合わせてリヤにも手が加わっている。ちなみにブレーキはフロントがディスク、リヤがドラムの組み合わせだ。
4輪独立懸架を採用する車両が増え始めた70年代であったが、セリカが採用したのはオーソドックスなリジッドアクスル。これは車格を上げたLBでも同様で、ライバルに対しての弱点ともいえる。
ステアリングにはまだラック&ピニオンは採用されておらず、当時のGTカーには定番であったボールナット式を採用していた。パワーステアリングの設定はなく、ハンドルはノーマルでも重めだ。
フロア後端部は助手席側に排気管のメインサイレンサー、中央部に燃料タンク、運転席側にスペアタイヤが配されている。ちなみに燃料タンクの容量は50L。また1975年のMCで燃料タンク位置は変更されている。