車の歴史
更新日:2021.01.13 / 掲載日:2021.01.13

当時の記事で振り返る!懐かしのスバル360タイムカプセル3

  • スバル360誕生から60年。

  • 当時の雑誌記事、当時の資料にて古き佳き時代の空気を味わっていただきたい。

この記事の目次

●全体にキャシャな作り

 オーナー吉岡さんいわく、冬はいいが、夏は暑すぎるのが換気装置。塗装については「すぐハゲちゃうんですよ。きっとラッカーかなんか使ってあるんでしょうね。確かに悪いですよ。私のも一度塗り直したんですよ。これも値段のせいでしょうね。一つ一つの部品も非常に粗雑です。いい例が先に話したドアですよ。キャシャに出来ているもんですから、チョット無理をするとすぐ壊れちゃうんですね。その点外車なんか実に丹念ですね」ということだ。リヤーホイールの傾きについては運転上の注意だが、スバルの愛用者はこのような経験に逢われたことと思う。吉岡さんの話は「スバルのリヤーホイールは普通A図のように内側に傾いているが、速度を増すとB図のように、真っすぐになる仕掛けになっているんですね。その極端な例ですがC図のようなカマボコ道路を走ると、このようなケースに時々ぶつかりますね」というわけで、丁度後輪の中心が取れていない自転車に乗ったような実にいやな感じがするそうだ。車体だけが斜め横に向いたまま、一応は真っすぐ走っているという塩梅だ。従って、タイヤの減り方も普通の車のタイヤの場合と違った丸味を帯びた減り方をするそうだ。つまり、ナジミが取れてしまうわけだ。注油口の注文は「チョイチョイ油を抜かれるんですよ。普通の車は注油口が蛇口のように曲がっているんですよ。だからこの点もひと工夫ほしいですね」だそうだ。そのほかのご注文は? と聞くと「シートのクッションが良すぎて悪いですね。大きなバウンドをするとコツンとしたまで行ってしまう。それとフロントホイール。これも柔らかすぎますね。アームが限界点に来ているんじゃないかと思います。それと、できれば気筒容積が500ccになるといいですね」ということで、細部まで研究されている。 最後に国民車としてスバルを考えられるかの答えは「ひとつひとつの部品に値段をつけてみると、格別これという贅沢品を使っていない割に値段が高い。これはひとつには税金の関係だろう。だから今のスバルは当たり前の性能。値段は少し高いというところだ。政府が税金を免除すれば30万円位にはなるんじゃないでしょうかね。そうすれば大衆の手に入り易い。メーカーの研究員の人たちも非常に熱心で、いろいろと研究しているようだし、期待は大きいですね」

提供元:オートメカニック

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ