輸入車
更新日:2019.09.04 / 掲載日:2019.04.19

【DS3】100万円以下の予算で探せる個性派コンパクト、今が買いです!

 クルマを選ぶ際、燃費や安全性のような「性能」を考慮するのはもちろんだが、「デザイン」も欠かせない要素なのは言うまでもないだろう。コンパクトカーは実用車と割り切る人が多いから、どうしても安価で信頼性の高い国産車に目がいきがち。でも、輸入車も視野を入れると、クルマ選びの幅がグッと広がってくる。そこで今回ご紹介したいのが「DS3」だ。このクルマは、もともとシトロエンブランドで販売されていたものだが、2015年に「DS」ブランドが新設され、現在はそちらで販売されている。いわゆるBセグメントと呼ばれるコンパクトカークラスに属しているが、異国情緒を感じさせる個性的なデザインが見どころ。またフランス車やイタリア車にありがちな2ペダル式MT(クラッチ操作を自動で行うタイプ)ではなく、流体クラッチを用いてスムーズな変速を実現したトルコン式ATを採用(一部年式のモデルを除く)するから、国産車から乗り換えても違和感が少ないことも、オススメしたい理由のひとつだ。そんなDS3の中古車が、今とても安くなっている。クルマの魅力とともに、中古車相場をじっくり解説していこう。

DS 3ってどんなクルマ?

 2010年3月、シトロエンの新型コンパクトカー「DS3」が登場した。それまでシトロエンにはC3というコンパクトカーが存在していたが、同社はプレミアム路線のDSシリーズを導入し、DS3はその第1弾として発表されたモデルだった。デザインはC3とはまったく異なるもので、車高が低くスポーティ。例えるならフランス版MINIのようなイメージがある。当初は1.6L 直4と同ターボが搭載され、それぞれ6速MTとトルコン式4速ATが組み合わされた。後に6速MTに207馬力の高出力エンジンを組み合わせた「レーシング」を追加するなど、オシャレな見た目でありながら、ホットハッチとしての一面を持っていた。シトロエンはDS3でWRCに参戦していたことも、そんなイメージに拍車をかけていた。

 それから5年後の2015年、シトロエンの高級モデルDSシリーズが「DSオートモビルズ」ブランドとして独立し、専用チャネルによる販売がスタート。それ以前、DS3を皮切りに2011年に「DS4」、2012年に「DS5」と、続々とDSシリーズが登場していたが、これらすべてがシトロエンから切り離され、さらに2018年のDS7クロスバックも加わって、DSブランドが誕生したというわけだ。車名表記は、DS3の場合「シトロエン DS3」から「DS 3」に変更されたのもこのタイミングである。

DS 3の年式別中古車相場は?

 2010年3月に日本へ導入されたDS3だが、当初カタログモデルとして選べたのが1.6L 4気筒+4速ATの「シック」、1.6L 4気筒ターボ+6速MTの「スポーツシック」だった。2011年9月には207馬力の「レーシング」を限定発売。また2013年7月にはカブリオレも登場している。その後2014年2月には、「シック」に1.2L 3気筒+5速ロボタイズドMTが搭載され、パワートレーンの変更が行われた。2015年より車名が「DS 3(※DSと3に半角スペースが入る)」となり、同年10月には新型パワートレーンとして、1.2L 3気筒ターボ+トルコン式6速ATが与えられた。

 その後の2016年5月、マイナーチェンジで内外装がリニューアルされ、より洗練された見た目に進化。時代に相応しいリッチな内外装になったのが見どころだ。同年10月には、「レーシング」の後継となる「パフォーマンス」も登場。こちらには208馬力の1.6L 4気筒ターボ+6速MTが組み合わされた。それらを踏まえ、年式別中古車平均価格をチェックしてみよう。

年式別中古車平均価格
年式中古車平均価格
 2010年式  68万円 
 2011年式  78万円 
 2012年式  111万円 
 2013年式  101万円 
 2014年式  120万円 
 2015年式  140万円 
 2016年式  182万円 
 2017年式  190万円 
 2018年式  206万円 
※中古車平均価格はグーネット2019年4月10日現在のデータによる。
※カブリオレを除く

100万円以下で買うなら2012年式以前のモデル

 日本に導入されてから9年が経つDS3であるが、物件はどの年式もそれなりに流通しており、買いやすい状況にある。DSブランドになった2015年以降相場が上がっているから、安価な物件を狙うならシトロエン時代のモデルがオススメ。100万円以下の条件で絞ると、大半が2012年式以前の物件となるので、価格重視ならばこの辺りの年式を中心に探すのがよい。しかし、2015年以降のトルコン式6速AT搭載モデルでも150万円程度の予算から探せるから、それほど高額というわけではない。見た目が新しくなった後期型も同様で、極端な高年式&低走行でなければ全体的に相場が低い傾向にある。プラスアルファの予算で、高年式モデルを探すのもアリだろう。

DS 3のグレード別中古車相場は?

 DS3のグレード構成は、スタンダードな「シック」と上級の「スポーツシック」、そして限定車として導入されたスポーツ系の「レーシング」や「パフォーマンス」が基本。しかし、同じグレード名でも年式によって搭載エンジンが異なるので注意したい。ここでは、グレード別の中古車平均価格のほかに、排気量別(1.2L 3気筒ターボ/1.6L 4気筒/1.6L 4気筒ターボ)のデータも載せる。

グレード別中古車平均価格
グレード中古車平均価格
シック106万円
スポーツシック134万円
レーシング/パフォーマンス233万円
※中古車平均価格はグーネット2019年4月10日現在のデータによる。
※カブリオレを除く、レーシング/パフォーマンスは物件僅少のためリンクはなし。

エンジン別中古車平均価格
エンジン中古車平均価格
1.2ターボ173万円
1.6/1.6ターボ114万円
※中古車平均価格はグーネット2019年4月10日現在のデータによる。
※カブリオレを除く

価格重視なら1.6Lの「シック」

 グレード別に見ると、エントリーモデル「シック」がもっとも物件豊富。 先にも述べたが、当初は1.6L 4気筒+4速ATが積まれたが、2014年2月に1.2L 3気筒ターボ+5速ロボタイズドMT、2015年10月に同エンジン+6速ATと、パワートレーンが順次更新されている。価格がもっとも安く手が出しやすいのは初期の1.6Lモデル。エンジン別に見ると、1.2L ターボと1.6L/1.6Lターボは、ほぼ同程度の流通量だが、前者は高年式が中心となる。一方カブリオレは全体の15%程度に留まり、物件が少なめだ。安いものなら100万円以下、平均でも150万円前後で探せるDS3だから、予算に応じたクルマ選びができる。強いて言えば、乗り味にクセのないトルコン式ATがオススメ。予算にゆとりがあり、走りにこだわるなら6速AT搭載モデルを積極的に選びたい。

DS 3中古車のまとめ

 表からも分かるとおり、現在DS3は大変安くなっており、間違いなく「買い」な輸入車のひとつだろう。しかし、同門シトロエンからは「C3」というコンパクトカーもある。こちらの平均価格(先代)は73万円とDS3よりも安く、さらなる低予算で探せるのが魅力。ただし華やかなDS3とは異なり、ヨーロッパの実用ハッチバックというコンセプトだから、比較すると少し物足りなく感じるかもしれない。そのほか、アルファロメオ ミト、プジョー208など、イタリア車やフランス車には個性あるコンパクトカーにあふれている。このようなモデルを視野に入れると、クルマ選びはもっと楽しくなるだろう。

シトロエン DS3の中古車を探すならこちら

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グーネットマガジン編集部

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