輸入車
更新日:2021.03.09 / 掲載日:2019.07.04

一生に一度はコルベットに乗りたい!【輸入車コンシェルジュ】

文●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年8月号の内容です)
※中古車参考価格はすべてグーネット2019年6月調べ。
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。


クルマ選びでいちばん大切なのは、購入したクルマが自分にフィットすること。そこでこのコーナーでは、相談者の夢や希望を元に編集部がオススメの輸入車を紹介!夢を実現化できる金額「予算400万円」をキーワードとして、毎回定番から意外性のあるものまで、さまざまな輸入車を提案していきます!

相談者[Y・Oさん]52歳/会社経営/独身
 映画やドラマが大好きで、これまで数多くの作品を鑑賞してきたという相談者。これまでたくさんの国産車、輸入車を乗り継いできたものの、アメリカ車だけは未体験。「コルベットは一生に一度でいいので所有してみたい」とのことで、当コンシェルジュへの相談と相成りました。

一生に一度はコルベットに乗りたい!

 クルマはハードウェアであると同時に、その国の文化や考え方を大きく反映させたものでもあります。
 コルベットの誕生には、アメリカという国の成長とコンプレックスが大きく関係しています。欧州全体が戦場となった第二次世界大戦では、多くのアメリカ人が「本場のヨーロッパ」を体験しましたが、スポーツカーもそのひとつでした。実用車主体だったアメリカ車に対して、上流階級の歴史を持つ欧州では多種多様なスポーツカーが存在し、それらが復員兵たちといっしょにアメリカ大陸に渡ってきたのです。
 そこに目をつけたシボレーが1953年に誕生させたのが初代コルベット(C1)でした。以来、コルベットは欧州のスポーツカーに追いつけ追い越せで進化を遂げてきました。そしてC5の時代にはついに、ル・マン24時間レースにおいてクラス優勝という栄冠を勝ち取りました。コルベットはまさに、アメリカのチャレンジングスピリッツそのものなのです。
 そんな歴史と一流スポーツカーとしての性能を持つコルベットは、歴代モデルそれぞれにファンが存在します。今回の依頼者は初めてのコルベット体験ということですから、そこも加味しながら、オススメモデルを提案させていただきます。

【シボレー コルベット クーペ(C7)】「最後のFRコルベット」で一生に一度にふさわしい体験を

 今回のオススメモデルは、2014年から販売されている「C7」と呼ばれる現行モデル。シャシーフレームに横置きリーフスプリングという初代以来の伝統を受け継ぎながら、一方で最先端のテクノロジーを積極的に導入。ボディにはアルミやカーボンをふんだんに用いて軽量化を実現し、高度な電子制御によってパワートレインとサスペンションを統合制御。世界トップレベルの走行性能を誇ります。
 C7の中古車相場は500万円台であるため、厳密に言えば予算外。それでもあえてオススメの筆頭として選んだのには理由があります。それは、次期モデルがミッドシップと発表されたから。「最後のFRコルベット」であるC7の中古車相場はおそらく従来モデルとは異なり、低年式となってもC5やC6ほど値落ちが期待できないと考えられます。ならば、いまのうちに状態のいい中古車を確保してしまうべき。
 FRスポーツ最高峰と称された走りを現役で体験するのは、まさしく「一生に一度」にふさわしい体験です。

2014年 シボレー コルベット クーペ(7速AT) ●全長×全幅×全高:4510×1880×1230mm ●車両重量:1540kg ●エンジン:V8OHV ●最高出力:460ps /6000rpm ●最大トルク:63.6kgm/4600rpm ●排気量:6153cc ●中古車参考価格:580万円~1350万円(14年~19年 全グレード)

【シボレー コルベット クーペ(C6)】速さや存在感はいまだ現役 中古コルベットのメイン層

 より現実的な選択肢としては、先代C6でしょう。ベーシックな「グランスポーツ」であれば高年式モデルが予算内ですし、低年式でもいいのであれば高性能版である「Z06」だってターゲットになりえます。スポーツカーだけに、できるだけコンディションのいい個体を選びたいものです。

2010年 シボレー コルベット Z06(6速MT) ●全長×全幅×全高:4465×1935×1250mm ●車両重量:1440kg ●エンジン:V8OHV ●最高出力:511ps /6300rpm ●最大トルク:64.9kgm/4800rpm ●排気量:6997cc ●中古車参考価格:270万円~850万円(05年~14年 全グレード)

【シボレー コルベット クーペ(C3)】お宝化しつつある過去モデルもC3なら予算内

 スポーツカーには性能だけでなく、スタイルや存在感、ヒストリーといった魅力もあります。「C1」や「C2」のグッドコンディションは予算的に難しいですが、「C3」であれば入手可能性は十分。素性のいい中古車を手に入れてから、コツコツとレストアするというのも素晴らしい趣味になると思います。

1972年 シボレー コルベット LS5(4速MT) ●全長×全幅×全高:4636×1753×1214mm ●車両重量:1600kg ●エンジン:V8OHV ●最高出力:274ps /4000rpm ●最大トルク:53.9kgm/4000rpm ●排気量:7440cc ●中古車参考価格:180万円~700万円(68年~82年 全グレード) ※諸元は北米仕様参考値

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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