輸入車
更新日:2020.05.22 / 掲載日:2020.05.22

【ジープ レネゲード】コンパクトな現行型ジープが100万円台の予算から買えるって本当!?

 硬派なオフローダーとして、半世紀以上にわたりその地位を築いてきたジープ。そんなジープのエントリーモデルとなるのがレネゲードだ。フィアット500Xという兄弟モデルが存在することも、従来のジープにはないトピック。つまり、手頃な価格でコンパクトなボディを持ち、ジープが身近に感じられるのがレネゲードといえよう。日本で発表されたのは2015年9月だから、今年で5年目を迎える。デビュー当時の新車価格は297万円~340万円2000円だったが、最近は100万円台の物件も目立つようになり、ここ最近注目すべき1台となっている。今回は、レネゲードの魅力に触れつつ、年式およびグレード別の中古車平均価格を紹介していきたい。

ジープ レネゲードってどんなクルマ?

 2015年9月、ジープのエントリーモデルとして登場したのがレネゲード。ジープにはそれまで「コンパス」という小型SUVが存在したが、レネゲードはそれよりもさらに小さなボディを持つ。全長4255mm、全幅1805mm、全高1695mmの3サイズは、全高を除けばマツダCX-3に近い。これは兄弟車のフィアット500Xでも同様だ。そのおかげで道幅の狭い市街地でもスイスイ走れるのが特徴。

 デビュー当初の搭載エンジンは1.4L 4気筒マルチエアターボ+6速AT、2.4L 4気筒マルチエア+9速ATの2機種。駆動方式は前者がFWD、後者が4WDとなる。デザインは、伝統の7スロットグリルに丸型ヘッドランプを採用するほか、ブラックのオーバーフェンダーが装着されるなど、どこから見てもジープのひと言。なかでも悪路走破性を高めた「トレイルホーク」では、最低地上高にゆとりを持たせたほか、「Jeepアクティブドライブロー」やリヤアクスル分離機能を搭載するなど、本格オフローダーとしてのジープも健在である。オンロードメインのカジュアルユーザーから硬派なジープファンまでカバーするのも大きな特徴である。

ジープ レネゲードの年式別中古車価格相場は?

 最初に、レネゲードの改良遍歴を振り返ってみたい。レネゲードが日本で発表されたのは2015年9月のこと。当初は297万円という魅力的価格の「オープニングエディション」のほか、313万2000円の「リミテッド」、340万2000円の「トレイルホーク」という3グレード構成でスタート。オフロード性能を高めた「トレイルホーク」は2.4Lマルチエア、それ以外は1.4Lマルチエアターボが搭載された。

 2019年2月にはマイナーチェンジが行われ、エクステリアを一新。ヘッドライト、リヤコンビランプは新型ラングラーにインスピレーションを受けたデザインに変更された。ヘッドライトはすべてLEDに統一されたことで視認性が高まったのと同時に、よりモダンなイメージに進化。またパワートレーンは全グレードに新世代1.3L 直4マルチエアターボが与えられたこともトピックだ。アイドリングストップを採用したことで、151馬力/27.5kgmのパワーとWLTCモード13.5km/Lという低燃費を両立した。トランスミッションは新たに6速デュアルクラッチ式が組み合わされる。改良時のグレードは「リミテッド」のみだったが、同年4月には「ロンジチュード」と「トレイルホーク」が追加となった。これらは全車同じエンジンを搭載するが、「トレイルホーク」には9速ATが組み合わされる。それらを踏まえ、年式別中古車平均価格を見ていこう。

年式別中古車平均価格
年式中古車平均価格
 2015年式  199万円 
 2016年式  231万円 
 2017年式  246万円 
 2018年式  259万円 
 2019年式  302万円 
※中古車平均価格はグーネット2020年5月12日現在のデータによる。


ターゲットは2016年~2017年式

 年式別の物件数を比較すると、2019年式がもっとも豊富。この年式は走行距離1000km未満の低走行車が大半となるが、平均価格は300万円オーバーとなる。次いで多いのが2017年式で、平均価格は246万円とそれなりにリーズナブルな価格に落ち着く。価格と物件数のバランスがよいのは2016年~2017年式で、200万円台前半の予算でも十分探すことが可能だ。なかには走行距離3万km前後で100万円台の物件も存在するから、以前と比べて手が出しやすくなっている。

ジープ レネゲードのグレード別中古車価格相場は?

 レネゲードのグレード構成は、エントリーモデル「ロンジチュード」、レザーシートや快適装備が充実した「リミテッド」、悪路走破性を高めた「トレイルホーク」の3つが基本。エンジンは、先にも述べたとおり前期型「ロンジチュード」と「リミテッド」には1.4Lマルチエアターボ(FWD)、「トレイルホーク」には1.4L マルチエア(4WD)が搭載されたが、後期型より全車1.3L マルチエアターボに変更された。そのほか、レネゲードは個性的な内外装の限定車も多くリリースされている。今回は基本3グレードの中古車平均価格を調査してみた。

グレード別中古車平均価格
グレード中古車平均価格
ロンジチュード234万円
リミテッド263万円
トレイルホーク285万円
※中古車平均価格はグーネット2020年5月12日現在のデータによる。


上級グレード「リミテッド」が物件豊富で探しやすい

 グレード別に見ると、もっとも価格が低いのは「ロンジチュード」。しかし、物件数が少ないため探しにくい。それなりに数が揃うのは「リミテッド」と「トレイルホーク」で、とくに前者は物件の半数以上を占める。レザー内装などリッチな装備ながら、「ロンジチュード」とそれほど大きな価格差はないから積極的に上位の「リミテッド」を狙って行きたいところだ。また、積雪地帯のユーザーなど悪路走破性を重視するなら「トレイルホーク」も視野にいれよう。こちらの相場はやや高めとなるが、200万円台前半の予算から探せるはず。

ジープ レネゲードの中古車価格相場のまとめ

 今年で5年目を迎えるジープ レネゲードは、新車時から100万円以上価格が下がりそろそろ買い時となってきた。狙うべきは2016年~2017年式の「リミテッド」で、100万円台後半の予算から探せる。ここで気になるのは、兄弟モデルのフィアット500Xの相場。調べて見たところ、平均価格は232万円と、ジープとほぼ同程度。こちらには「トレイルホーク」に当たる2.4Lモデルが存在しないが、代わりに4WD+9速AT搭載車「クロスプラス」が存在する。ただしこちらは物件数が少なく、大半はFWDモデルとなることに注意したい。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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