輸入車
更新日:2020.09.04 / 掲載日:2020.09.04

ランボルギーニ|ブランドヒストリー vol.5|

文●ユニット・コンパス 写真●ランボルギーニ
※中古車参考価格はすべてグーネット2020年8月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2020年10月号の内容です)


ランボルギーニの歴史、それは夢の実現に向けて突き進む、挑戦の歴史でもあった。

サラブレッドに闘牛で挑んだ牡牛座の男

 力強く、はっきりとした意思を持ち、精力的。ランボルギーニのクルマに共通するこれらの特徴は、まさしく創業者フェルッチオ・ランボルギーニのパーソナリティであった。
 1916年生まれ牡牛座。終戦直後にトラクター製造会社を創業したランボルギーニ氏は、60年代初めにはすでに業界で名を馳せた成功者だった。しかしそんな彼が1962年に突如スポーツカー事業への参入を予告したとき、多くの人は、ランボルギーニ氏はすべてを失うだろうと考えたという。しかし、ランボルギーニ氏はそんな周囲の反応には目もくれず、翌年には自動車製造のための会社「Automobili Ferruccio Lamborghini」を設立。サンタガ・ボロニェーゼに工場を建設する。そして64年には初のプロトタイプモデル350GTVの公開を実現させた。驚異的なスピードでスポーツカーの表舞台に躍り出たのだ。
 その後もランボルギーニ氏は常識にとらわれない柔軟な発想と大胆さでブランドを加速させていく。12気筒エンジンをミッドシップに横置きで搭載するユニークなシャシーと、マルチェッロ・ガンディーニによる芸術的なデザインが融合したミウラ(1966年)、2ドア4シーターの高級GT エスパーダ(1968年)、高性能をリーズナブルな価格で提供したウラッコ(1970年)。わずか10年にも満たない期間でランボルギーニは確固たる地位を確率した。
 そして1974年、伝説の名車が誕生する。LP400、カウンタックである。最高出力375馬力、最高速度309km、0-100km/h加速5.4秒、そのパフォーマンスはもちろんのこと、ガンディーニによるウエッジシェイプ(くさび型)の究極とも言えるスタイリングは、まさに完璧な自動車を創るという創業者の夢そのものであった。
 ブランドシンボルである闘牛のエンブレムは、信念に向け突き進むランボルギーニの魂そのものなのだ。

トラクターメーカーを立ち上げた男がスポーツカー作りに挑戦

 トラクター製造会社を成功させたフェルッチオ・ランボルギーニ氏が自動車会社、しかもスポーツカー市場への参入を告げた際には誰もが失敗するであろうと告知したという。しかし、ランボルギーニは類まれなるリーダーシップを発揮し、1964年には初の市販車である350GTを発表する。ここからランボルギーニの歴史は始まった。

[CLOSE UP]大ヒットSUVウルス誕生に繋がる軍用モデル及び派生4WD計画

 アメリカ軍が要求した高機動4WD車のプロトタイプとして製作された「チーター」(1977年)は、その後民生用として改良を加えられ1986年に「LM002」として販売された。タフなルックスに反してインテリアはラグジュアリーに仕立てられており、そのコンセプトは現在のプレミアムSUVにつながるものだった。

  • ブランドの幅を大きく広げた大ヒットSUV

     2018年に登場したウルスは、登場するやいなや販売台数の半数を占めるほどの人気となり、ブランドとしての世界販売台数も新記録を樹立した。ランボルギーニにとって初のターボカーでもある。

  • 時を超えて人々を魅了するランボルギーニのエバーグリーン

     1966年から1973年までの期間で約750台のみ生産されたミウラ。命名はスペインの著名な闘牛飼育家からで、これ以降闘牛にちなんだ命名が伝統となる。もっとも価値の高いランボルギーニのひとつ。

  • スーパーカーブームを巻き起こした伝説的名車カウンタック

     1974年に登場した伝説の“スーパーカー”。マルチェロ・ガンディー二による挑戦的なデザインを見事に実現したスタイリングは今見ても感動的。日本においても多くのクルマ好きを作ったアイコンだ。

  • ブランド50周年を飾った世界でたった1台のランボルギーニ

     2013年に迎えたブランド50周年を祝い1台のみ作られたスペシャルモデルがこの「エゴイスタ」。その名前が象徴するとおり、ドライバーがひとりで運転に没頭できる、究極のランボルギーニだ。

いまオススメの中古車で探せる[ランボルギーニ]

アヴェンタドール

 V12エンジンをミドシップする、ランボルギーニのフラッグシップモデルで性能も価格も圧倒的。クーペとロードスターが存在。現在は改良型のアヴェンタドールSにバトンタッチしている。
中古車参考価格帯:3000万円~6300万円(11年~17年 アヴェンタドール全グレード)

ウルス

 スーパースポーツのパフォーマンスとデザインをSUVに当てはめたウルスは、登場するやいなや世界中で大ヒットを記録中。4LV8ツインターボは650馬力という圧倒的なパワーを炸裂させる。
中古車参考価格帯:3250万円~4000万円(18年~20年 ウルス全グレード)

ウラカン

 ガヤルドの後継車として登場。V10をミッドシップに搭載するスポーツカーで、販売開始から5年で1万4000台以上をデリバリーし、史上もっとも成功したランボルギーニとなった。
中古車参考価格帯:2000万円~3800万円(14年~20年 ウラカン全グレード)

ムルシエラゴ

 ミウラから連なるランボルギーニの王道を往くスポーツカー。2mを超える車幅に対して全高はわずか1135mmと極めて低く、そのプロポーションは特異。中古車市場での評価も高く人気がある。
中古車参考価格帯:1600万円~2350万円(01年~10年 ムルシエラゴ全グレード)

ガヤルド

 世界45カ国以上で販売され10年間で1万4022台が生産された大ヒット車。V10エンジンをミッドシップし、最高速度は300km/h以上であった。スタイリングはイタルデザインによるもの。
中古車参考価格帯:860万円~1700万円(03年~13年 ガヤルド全グレード)

ガヤルド スパイダー

 ガヤルドのオープントップ版でコンパクトなボディに500馬力を超えるパワフルなエンジンを搭載。クーペに比べて中古車物件はごく少なく、価格も200万円ほど高価に取引されている。
中古車参考価格帯:1000万円~2000万円(05年~13年 ガヤルド スパイダー全グレード)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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