輸入車
更新日:2021.03.09 / 掲載日:2020.12.04
もう一度、元気のあるイタリア車を楽しみたい【輸入車コンシェルジュ】
文●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年1月号の内容です)
※中古車参考価格はすべてグーネット2020年11月調べ。
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
クルマ選びでいちばん大切なのは、購入したクルマが自分にフィットすること。そこでこのコーナーでは、相談者の夢や希望を元に編集部がオススメの輸入車を紹介!夢を実現化できる金額「予算400万円」をキーワードとして、毎回定番から意外性のあるものまで、さまざまな輸入車を提案していきます!
相談者[T・Kさん]51歳/会社員/既婚
某大手企業で部長職を務める相談者は、20代のほとんどをイタリア車に乗って過ごしてきたというクルマ趣味人でした。ところが、30代から40代を仕事と家族に集中していたこともあり、新しめのイタリア車についてはあまり情報をお持ちでないとか。コロナ禍の環境変化で一念発起。趣味の世界へ復帰するとのこと。
もう一度、元気のあるイタリア車を楽しみたい
いい悪いや損得ではなく、好きになれるかどうかでクルマを選ぶのは、素敵なことだと思います。そもそも道具として優れていることが第一義ならば、わざわざ輸入車を選ばなくても、我が国には優れたクルマがたくさんありますから。
相談者は青春時代をイタリア車で過ごし、たくさんの思い出を作った経験をお持ちとのこと。その後、仕事や家庭が忙しくなり、いつしかイタリア車とは疎遠になってしまっていたものの、社会情勢の変化もあって、「自分の人生だから、もっとやりたいことをやる」と一念発起。そのシンボルとしてイタリア車を購入したいと相談いただきました。
インターナショナルな時代となり、国ごとの個性は昔に比べればずいぶんと薄くなりました。それでも、イタリア車には乗り手の心を熱くさせる何かがあるように感じます。
基本的にはセカンドカーとして所有するつもりとのことで、今回はイタリア車のなかでもスポーティ方面強めの提案としました。また、予算的に比較的新しい車両が選べたため、購入後の維持についても、それほど心配することはないでしょう。
見て楽しく、乗れば元気になる。そんなイタリア車を揃えてみましたので、参考になれば幸いです。
【アバルト 124スパイダー】イタリアンデザインと日本のものづくりが融合した幸せなオープンカー
イタリアの名門アバルトが、70年代の名車アバルト スポルトスパイダーを現代的にリファインしたのが、124スパイダー。
全長4mほどのコンパクトなボディに170馬力を発生させる1.4L直4マルチエアターボエンジンを搭載。輸入車のなかでも希少価値の高い2シーターオープンカーで、何よりうれしいのが、MTが選べること。速く走るためではなく、楽しく走るためのアイテムとして、MTは最高のスパイスになってくれるでしょう。
詳しい方ならご存じのとおり、124スパイダーの開発にはマツダが携わっており、ロードスターのメカニズムを利用しています。しかし、デザインについては、フロントガラスとドアミラー以外はすべて専用設計。見事なイタリアンデザイン。さらに、ベースとなったロードスターにはないターボエンジンというのもポイントで、トルクでグイグイと前に進む気持ちよさは、ロードスターの軽快さとまた違った個性。
中古車市場での評価も高く、買って間違いのない1台です。
2016年 アバルト 124スパイダー(6速MT) ●全長×全幅×全高:4060×1740×1240mm ●ホイールベース:2310mm ●車両重量:1130kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1368cc ●最高出力:170ps/5500rpm ●最大トルク:25.5kgm/2500rpm ●中古車参考価格:290万円~400万円(16年~20年 124スパイダー)
【マセラティ グラントゥーリズモ】イタリアらしさを極めるならマセラティに袖を通しましょう
爽やかな124スパイダーから一方変わって、こちらはグラマラスな高級スポーツカー。抑揚の強いスタイルや妖艶さ漂うインテリアなど、そのキャラクターは特濃。グラントゥーリズモは長きにわたって生産されていたため、低年式モデルであれば、十分ターゲットになります。
2008年 マセラティ グラントゥーリズモ(6速AT) ●全長×全幅×全高:4885×1915×1355mm ●ホイールベース:2940mm ●車両重量:1950kg ●エンジン:V8DOHC ●排気量:4244cc ●最高出力:405ps/7100rpm ●最大トルク:46.9kgm/4750rpm ●中古車参考価格:370万円~1450万円(07年~19年 グラントゥーリズモ)
【アルファ ロメオ ジュリア】なにげない通勤路が楽しいイタリアン スポーツセダン
セカンドカーと言わず、毎日イタリア車のある暮らしを楽しめるのが、アルファ ロメオの高性能セダンであるジュリア。久しぶりに復活となった後輪駆動シャシーにより、ステアリングの手応えは繊細かつ機敏。右足の動きでクルマの姿勢をコントロールするのは痛快そのものです。
2017年 アルファ ロメオ ジュリア ヴェローチェ(8速AT) ●全長×全幅×全高:4655×1865×1435mm ●ホイールベース:2820mm ●車両重量:1670kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1995cc ●最高出力:280ps/5250rpm ●最大トルク:40.8kgm/2250rpm ●中古車参考価格:300万円~530万円(17年~20年 クアドリフォリオを除く)