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更新日:2024.02.26 / 掲載日:2021.03.04

メルセデス・ベンツ Sクラス|語り継がれる名車の系譜 vol.3|

文●ユニット・コンパス 写真●メルセデス・ベンツ
※中古車参考価格はすべてグーネット2021年2月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年4月号の内容です)


メルセデス・ベンツのみならず、ラグジュアリーカーの代名詞であるSクラス。成功者たちに愛されてきた歴代Sクラスの魅力に迫る。

成功者の象徴として積み重ねてきた歴史

 自動車の世界で、ステイタスシンボルという言葉がもっとも相応しいのがメルセデス・ベンツ Sクラスだろう。Sクラスを所有することで、オーナーはその社会的地位を言外に示すことができる。ラグジュアリーカーは数多くあれど、多くのひとがその実力を認めるという意味では、メルセデス・ベンツ Sクラスの右に出るものはいない。
 では、どのようにしてSクラスが成功の象徴として認められるようになったのか。メルセデスが自社のトップモデルにSクラスの名称を使用するようになったのは、1972年に登場したW116型が初めてだが、その系譜は戦前にまで遡る。つまり、ガソリン自動車を発明したメルセデス・ベンツ最高級モデルの歴史こそ、Sクラスにつながる名車の系譜なのである。近代社会における移動の自由と富のシンボルとなった自動車。その最高峰モデルを所有するのもまた、時代に愛された成功者であった。そうした歴史的事実がSクラスの名声を高めてきたことになる。
 クルマとしての実力についても、Sクラスはつねに時代のリーダーであり続けた。とくに安全性については、世界初の技術を積極的に取り入れ、自動車業界そのものをけん引してきたことが高く評価されている。
 2021年1月、8年ぶりにフルモデルチェンジを受けたSクラスは、今後の自動車業界を示す先進的内容を身に着けていた。名車の系譜は、こうしてまた受け継がれて行くのだ。

メルセデス・ベンツ Sクラスはこんなクルマ

日本では2021年1月に発表された7代目Sクラス。後席の安全性をさらに高めたリアエアバッグや進化したインフォテインメント技術、先進安全装備でラグジュアリーカーの世界をリードしていく。

時速60km以下でレベル3相当の自動運転技術を搭載(搭載車両の販売は2021年末以降)。手放しに加えて、視線を前方から離すことも可能。

  • 全車にエアサスペンション、四輪操舵、4MATICを備えることで、あらゆる天候で安全かつ快適な走りを提供する。

  • Sクラスはセダンに加えて、クーペやコンバーチブルといったさらにパーソナリティを高めたバリエーションを用意。

[Sクラスが名車になった理由]ラグジュアリーカーの歴史を紡いできた伝統と実力

  • 成功のステイタスシンボル

     ラグジュアリーカーの基準であり、王道として各国の富裕層に愛用されてきたSクラス。華々しい世界に、つねにこのクルマの姿があり、揺るぎないステイタスシンボルとなった。

  • 安全であることそれがSクラスの価値を高めてきた

     クルマは、移動の自由を提供する一方で、交通事故による損失は、一瞬で人生を暗転させてしまう。だからこそ、メルセデスは歴代Sクラスに高度な受動安全性を与えてきた。ユーザーからの評価がその能力を裏付けている。

  • メルセデスの持つ最先端の技術が注ぎ込まれる

     ABS(W116)や運転席用エアバッグ(W126)など、Sクラスが世界で初めて採用した装備は枚挙にいとまがない。その理由は、Sクラスがメルセデスにとって最優先されるモデルだから。時代時代の最先端の技術が採用される。

  • 運転主だけでなく後席の乗員が主役になれるクルマ

     ドライバーズカーでありながら、ショーファードリブン用途でも活躍するSクラス。それだけに、後席の快適性、装備は考え抜かれており、本格的なリムジンにも劣らない快適性を提供。ロングホイールベース仕様も存在する。

  • 世界トップレベルをひた走る先進安全装備

     衝突時の受動的安全性だけでなく、事故そのものを未然に防ぐ先進安全装備。これまで受動安全でトップを誇っていたSクラスは、先進安全装備でもトップレベル。そこで培われた技術が、ほかのメルセデス車に展開されていく。

  • 世界のVIPを守り、快適な移動を支えてきた実績

     国家元首や王族といった、VIPの移動手段として活躍してきたSクラス。写真のようなストレッチリムジンが各モデルごとに製造され、防弾仕様などの特別な装備も施されていた。

いま買いの中古車たち

メルセデス・ベンツ Sクラス(W222)

 美しさと威厳が見事に同居するスタイル、世界トップレベルの先進安全装備、幅広く用意されたパワートレインとスキのない内容。現行モデルゆえに、中古車相場は500万円を超える。
中古車参考価格帯:370万円~1500万円(13年~20年 AMGを除く)

メルセデス・ベンツ Sクラス(W221)

 2世代前のモデルとなったことで、いよいよ中古車市場の価格もこなれてきた。コンディションのいい個体を購入することができれば、最高級の走りをリーズナブルに楽しめるだろう。
中古車参考価格帯:100万円~460万円(15年~13年 AMGを除く)

メルセデス・ベンツ Sクラス(W220)

 曲面を流麗に組み合わせたスタイルはいま見ても美しい。現在の基準からすれば大きすぎないボディは、質の高いクルマを普段使いしたいというニーズにもぴったり合う。
中古車参考価格帯:50万円~230万円(98年~05年 AMGを除く)

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グーネットマガジン編集部

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グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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