徹底分析中古車相場
更新日:2019.05.09 / 掲載日:2019.05.09
【レクサス CT】今なら100万円台で購入可能なレクサスのハイブリッドカーはいかが?
ここ最近、レクサスの新型車ラッシュが止まらない。ミドルセダンの「ES」やコンパクトSUVの「UX」も滑り出しは好調で、とくに後者は扱いやすいボディサイズと手頃な価格ということもあり、注目度の高い1台となっている。しかし、レクサスにはもうひとつ、コンパクトモデル「CT」がラインアップに存在している。こちらは少し前まで相場が高値で推移し、中古車としてはオススメしにくかったモデルだが、サイズが近いUXが登場したこともあり、近頃相場が下がってきた。なかには100万円を切る物件もあるほか、中古車の数も豊富なのでオススメ度の高いモデルと言っていい。今回は、そんなレクサスCTの中古車相場を分析し、買いのグレードや年式を紹介していこう。
レクサス CTってどんなクルマ?
2011年1月に登場したレクサスのエントリーモデルが「CT」。ボディサイズは全長4320mm、全幅1765mm、全高1460mmと、その大きさはかつてのトヨタ オーリスに近い。パワートレーンは、プリウスでお馴染みの1.8L 直4にモーターを組み合わせたハイブリッドカー「CT200h」のみのシンプルなグレード構成となる。5ドアハッチバックというボディタイプを除けば、メカニズムの成り立ちは3代目プリウスによく似ている。しかし、レクサスブランドに相応しいリッチな内外装はCTならではで、新車時価格(2011年1月当時)は355万円~430万円と、プリウスよりも100万円以上高い価格が掲げられていた。
また、専用チューングサスペンションや強化ブレーキを採用した「Fスポーツ」、本革シートや本木目パネルを採用した「バージョンL」など、プレミアムブランドらしい豊富なバリエーションを展開。アウディA3やBMW 1シリーズをライバルモデルに見据え、ブランドのレクサス店の門戸を開くという重要な役目を担った、もっとも身近なレクサスである。
レクサス CTの年式別中古車相場は?
レクサスCTの改良遍歴を振り返ってみよう。2010年のパリモーターショーでワールドプレミアされたレクサスCTが日本に導入されたのは翌年1月。2012年8月の一部改良では、サスペンション特性が変更され、しなやかな乗り味を実現。また、AC100V電源を1500Wまで使用可能とするアクセサリーコンセントをオプション設定するなど、装備関連も見直されている。
2014年1月にはマイナーチェンジを受け、内外装のデザインをリフレッシュ。とくに注目したいのが、ラグジュアリーセダン「GS」で初めて導入された、個性的なスピンドルグリルを採用したフロントデザイン。加えてリヤバンパーが低重心を感じさせる形状となり、力強くスポーティなスタイルに大変身したのが見どころだ。また、吸音・遮音材の改良、スポット溶接打点の追加など、走りの根幹にもしっかりと手が入っている。さらに2017年8月、レクサスCTに2度目のマイナーチェンジが行われた。フロントグリルのメッシュが新意匠となり、ヘッドランプ、リヤコンビランプも変更。ナビディスプレイの拡大など室内が改良を受けたほか、衝突回避軽減システム「レクサス・セーフティシステム・プラス」が全車標準装備となっている。それらを踏まえ、年式別の中古車平均価格を見ていこう。
年式 | 中古車平均価格 |
2011年式 | 161万円 |
2012年式 | 161万円 |
2013年式 | 192万円 |
2014年式 | 248万円 |
2015年式 | 274万円 |
2016年式 | 298万円 |
2017年式 | 358万円 |
2018年式 | 447万円 |
2013年式以前のモデルなら100万円台で探せる
レクサスCTは、大きく分けると2013年式以前の前期型、2014年~2017年式までの中期型、そして2017年8月の改良以降の後期型に分けられる。そのうち、前期型が6割以上を占めており、手頃な価格で探せるのでオススメ。スピンドルグリルを採用した2014年式以降を探すなら、最低200万円の予算は確保したいところ。「レクサス・セーフティシステム・プラス」が標準装備となった後期型は物件が少なく、相場もほとんど下がっていない。新車も考慮しているなら後期型を狙うのもありだが、中古車としてのメリットはそれほど大きくない。
レクサス CTのグレード別中古車相場は?
2011年のデビュー以降、レクサスCTのパワートレーンに大きな変更点はなく、「CT200h」のみがラインアップされる。しかし装備内容の違いで、標準仕様のほか、16インチアルミホイール(標準仕様は15インチ)を履いた上級グレード「バージョンC」、17インチアルミホイール、専用サスペンション、専用エアロパーツが装着される「Fスポーツ」、シフトノブ、ステアリング、シートが本革仕様となる「バージョンL」の全4モデルから選択可能となっている。
グレード | 中古車平均価格 |
CT200h | 183万円 |
CT200h バージョンC | 194万円 |
CT200h Fスポーツ | 242万円 |
CT200h バージョンL | 206万円 |
「バージョンC」が物件豊富でリーズナブル
中古車は、グレード間の価格差が縮まる傾向にあるが、レクサスCTにおいては新車価格が高い「Fスポーツ」や「バージョンL」は、中古車相場も高めとなっている。なかでも人気の「Fスポーツ」は、150万円以下の予算で探すのは難しい。また、スタンダードな「CT200h」は物件が少なく、こちらも探しにくいグレード。逆に探しやすいのが「バージョンC」で、装備と価格のバランスがよく、物件はもっとも豊富に存在する。2011年式で走行距離5万km(車検付き)なら、コミコミ170万円前後の予算で探せるはずだ。
レクサス CT中古車のまとめ
レクサスは中古車市場でも人気のブランドなので、基本的にどのモデルも高値安定傾向にある。その理由のひとつは、海外のプレミアムブランドに肩を並べるクオリティを持ちながら、ディーラーネットワークやサービスが充実した国産車だということが挙げられる。そんななか、レクサスCTは現行世代のモデルながら、比較的低予算でも購入できるレクサスというのがポイント。
具体的なユーザー層を挙げると、国産乗用車からワンランク上のクルマにステップアップしたい人にオススメできる。「先代プリウスに乗っているけど、次は低予算かつ高品質なハイブリッドカーに乗りたい!」という30代~40代である。また、子育てを終えたシニア世代が、国産大型セダンやミニバンからの乗り換えというケースにおいても、レクサスCTはちょうどよい塩梅のモデルと言えそうだ。