中古車購入
更新日:2018.12.02 / 掲載日:2015.05.29
タイプ別リッチカー特集

景気に関する明るい話題も聞こえ始めている昨今、夏のボーナスを活用して思い切って憧れのクルマへの買い替えを実践してみてはいかがでしょうか?
そこで今回はちょっと贅沢な雰囲気が味わえるモデルをタイプ別に5台セレクトしてみました!
CASE1 子供の送り迎えにも恥ずかしくない高級なSUVが欲しい
性別:女性 年齢:35歳 家族構成:夫・子供1人

●高級感のあるSUVを希望
●大きめのSUVでイメージの良いモデル
●安全性の高い高年式車に買い替えたい
オススメのクルマ レクサス RX 450h(現行型・平成21年4月~)

中古車の相場:230~720万円 流通台数:約280台 ※平成21年~27年式の相場
ポイント
●高級なレクサスブランドの最上級SUV!
●ハイブリッド+4WDはエコ+優れた走行安定性!
SPEC
※平成21年4月モデルRX 450hの場合
全長×全幅×全高:4770×1885×1690mm
車両重量:1610kg
10モード/10・15モード燃費:18.8km/L
最大出力:249ps(183kW)/6000rpm
最大トルク:32.3kg m(317N・m)/4800rpm
レクサスブランドの最上級モデルがRX。2.7Lの直4(270グレード・平成24年の4月から追加)、3.5LのV6(350グレード)、3.5LのV6+モーター(450h)という3つのパワーソースを用意しており、ここでのお勧めは最上級の450h。大型SUV+4WDという組み合わせながら燃費性能は優れており、さらに上級モデルらしい質の高い内外装や高い安全性も魅力だ。幼稚園などへ子供の送り迎えで使用する場合にも恥ずかしくないモデルである。
ココに注目!

パワーと環境性能を両立したレクサスのハイブリッドモデル。室内のデザインはSUVというよりは高級車のようであり、アップライトなドライビングポジションは女性でも運転しやすいものとなっている。
ユーザー口コミレビュー

内外装の質感が高く、レクサスらしい高級な雰囲気が味わえる!ハイブリッドモデルは静かで力強い走りを示します!
新型の発表で今後は緩やかな下降傾向が予想される!

2015年のニューヨーク国際オートショーなどですでに新型がお披露目されているため、現行型はモデル末期となっている。3月に相場が上昇したのは高額車が一気に流れ込んだためで、それ以外の中古車は安定傾向にある。
CASE2 家族サービスも趣味のゴルフも楽しめる高級感のある便利なミニバンが欲しい!
性別:男性 年齢:40歳 家族構成:妻・子供2人

●ミニバンながら高級感のあるモデル
●仲間とゴルフに行ける広々とした室内
●輸入車のミニバンも選択肢のひとつ
オススメのクルマ メルセデス ベンツ Vクラス(現行型・平成18年11月~)

中古車の相場:100~500万円 流通台数:約100台 ※平成18年~27年式の相場
ポイント
●メルセデス ベンツという圧倒的なブランド力!
●フル乗車でも得られる高速安定性!
SPEC
※平成23年モデルV350トレンドグレードの場合
全長×全幅×全高:4770×1910×1900mm
車両重量:2160kg
10モード/10・15モード燃費:-
最大出力:258ps(190kW)/5900rpm
最大トルク:34.7kg m(340N・m)/2500~5000rpm
高級車ブランド、メルセデス ベンツがリリースするミニバンがVクラス。6名または7名定員を用意しているが、市場に流通している多くは2-2-3の7名定員モデルである。十分以上に広いキャビンを確保しながら、高さのあるラゲッジスペースをも備える。ゴルフバッグを縦に積めば最大5つの積載が可能だ。また、ミニバンであってもメルセデス ベンツらしい優れた高速安定性は健在で、それは乗車人数が変化しても変わることはない!
ココに注目!

高速での長距離移動を安全かつ快適にこなせるメルセデス ベンツのミニバンゆえに、乗り心地は安定性重視でやや硬め。そのため、フワフワした乗り心地が苦手な人でもクルマ酔いを起こしにくく、広く上質な空間で移動できる!
ユーザー口コミレビュー

国産の大型ミニバンより街中で見ない!長さ幅ともに広いスペースを確保している室内!高速安定性が素晴らしい!
流通量が極端に少ないために値崩れなどはしにくいモデル

ミニバンとしては圧倒的に流通量が少ないこともあり、相場は高値安定という状況が続いている。本国ではすでに新型が発表されているが、流通量が少なくないため、その影響を受けることはあまりないはず。よって、買い時は存在せず、欲しい時が買いである!
CASE3 リーズナブルかつこだわりが感じられるちょっとマニアックな高級セダンが欲しい
性別:男性 年齢:35歳 家族構成:妻

●ロングドライブも快適な高級セダン
●普通とは違う個性的なモデルを希望
●150万円以下で狙える手頃な価格
オススメのクルマ ホンダ レジェンド(先代型・平成16年10月~平成22年10月)

中古車の相場:80~250万円 流通台数:約150台 ※平成16年~22年式の相場
ポイント
●前後左右の駆動力を制御するSH-AWD!
●サードシートも静かで快適な乗り心地!
SPEC
※平成20年式ベースグレードの場合
全長×全幅×全高:4985×1845×1455mm
車両重量:1820kg
JC08モード燃費:8.3km/L
最大出力:309ps(227kW)/6300rpm
最大トルク:37.7kg m(370N・m)/5000rpm
ホンダのフラッグシップサルーンたるレジェンドの先代型。VTEC付きのSOHC形式のV6は3.5Lからスタートし、平成20年に3.7Lへと拡大されたものが搭載される。トルキーかつ滑らかな回転フィールのV6は、ホンダらしく高回転まで気持ち良く回るタイプで、前後左右の駆動力を自動で適正に配分するSH-AWDの恩恵もあって、スポーティな走りも楽しめる。高度な4WD技術を搭載しながら、リーズナブルな中古車相場も大きな魅力だ。
ココに注目!

前輪と後輪の駆動力を適正にコントロールするだけに留まらず、後輪の左右の駆動力を適正分配することがSH-AWDの特徴。左右で摩擦力が大きく異なる場合にも安定した走行が可能で、旋回性能も優れている。
ユーザー口コミレビュー

加速性能、旋回性能、高速安定性が素晴らしい!他の高級サルーンにはない個性的なスタイリングが好み!
安値安定傾向にあり良い物件が多い今が狙い目!

SH-AWDという唯一無二のメカニズムのためか、中古車相場は長らく安定傾向にあるモデル。昨年新型が登場したが相場に大きな変化は現れてはいない。今後は程度の良い物件が減る傾向にあるので、早めの買いがお勧めだ。
CASE4 気持ちの良いオープンカーで家内と地方のグルメ旅行を楽しみたい
性別:男性 年齢:50歳 家族構成:妻

●憧れだったオープンカーに乗りたい
●大排気量でゆったり走れるモデル
●信頼性の高い高年式モデルを希望
オススメのクルマ 日産 フェアレディZ ロードスター(現行型・平成21年10月~)

中古車の相場:230~480万円 流通台数:約20台 ※平成21年~27年式の相場
ポイント
●大人に相応しいプレミアムオープンカー!
●輸入車では得にくい高い信頼性で安心!
SPEC
※ロードスターの場合
全長×全幅×全高:4260×1845×1325mm
車両重量:1550kg
JC08モード燃費:9.0km/L
最大出力:336ps(247kW)/7000rpm
最大トルク:37.2kg m(365N・m)/5200rpm
現行型フェアレディZのオープン2シーターであるロードスター。ルーフはソフトトップだが、内張りが奢られる上質なもので、軽量化と信頼性も高い電動格納式を採用している。エンジンは3.7LのV6で、336psを発揮。スポーティな走りはもちろんのこと、余裕あるクルージングも得意なオープン2シーターだ。派手な印象が付きまとうオープンカーだが、シックなカラーが多いこともあり、上品に乗りこなせるモデルがこれだ。
ココに注目!

ATはMTモード付きのフルレンジ7速で、ゆったりドライブも積極的な走りも楽しむことが可能。また、6MTは自動ブリッピング機能が付くタイプゆえ、よりスポーティな走りを楽しみたい人はMTがお勧めだ。
ユーザー口コミレビュー

“Z”らしいスタイリングはルーフを開けても閉めても健在!長距離の高速移動が非常にラクで快適にこなせる!
クーペモデルとは異なり値落ちのペースは緩やか

クーペモデルを含めれば、現行型のフェアレディZの中古車相場は順調な値下がり傾向にある。しかし、オープンモデルのロードスターは極端に流通量が少なく、すでに生産も終了しているため、高値安定傾向にある。
CASE5 お洒落でカッコイイ小型車で友達とアウトレット巡りを満喫したい!
性別:女性 年齢:28歳 家族構成:独身

●コンパクトでカッコイイクルマ!
●お洒落な輸入車だったらなお素敵
●信頼性の高い高年式モデルを希望
オススメのクルマ BMW 1シリーズ(現行型・平成23年9月~)

中古車の相場:150~280万円 流通台数:約550台 ※平成23年~27年式の相場
ポイント
●BMWという誰もが知る高いブランド力!
●女性でも運転しやすく荷物も積みやすい!
SPEC
※116i グレード〈F20 N13B16A〉の場合
全長×全幅×全高:4335×1765×1440mm
車両重量:1430kg
JC08モード燃費:16.6km/L
最大出力:136ps(100kW)/4400~6450rpm
最大トルク:22.4kg m(220N・m)/1350~4300rpm
BMWのエントリーモデルとなるのが1シリーズ。現行型は2代目で、プレミアムコンパクトというポジションとなっている。先代型と比較して、実用性や利便性といった部分が向上していることに加え、燃費性能も引き上げられた。また、BMWという高いブランド力のほかに、小型車で唯一の後輪駆動という点も1シリーズの魅力。FRでは小さくなりがちな荷室も、優れたパッケージングとシートアレンジで、最大1200Lという容量を確保している。
ココに注目!

高いブランドイメージだけが先行しがちだが、走りと実用性をハイレベルで融合しているモデルが1シリーズ。FRらしい自然かつ良好なハンドリングを得つつ、広く便利なラゲッジルームであることが魅力だ!
ユーザー口コミレビュー

FRらしいスポーティな走りが◎小型車ながら高級感のある室内がいい!高速道路の安定感がGood!
昨年末から一気に流通量が増え値落ちペースはより早まった!

現行モデルながら流通量が豊富。昨年末からその量が極端に増えたため、それ以降の中古車相場はやや不安定な状態にある。しかしながら、全体を見れば割安感の高いモデルであり、ライバル車と比較しても買い得感は高い状況にある。
※すべての価格は参考価格です
※ユーザー評価は「普通=3.0」が評価時の基準です
※相場、口コミレビューに関してはGoo-net 2015年4月調べ

今回、清水草一が選出した“夏のボーナスで狙うリッチカー”は、現在世界トップレベルのブランド力を持つ「アウディ」と、究極のおもてなしを標榜する日本ブランド「レクサス」のミドルサイズサルーン。はたして買いの一台はどっちだ!?
ベテラン評論家が独断と偏見で判定を下すライバル対決コラム クルマライバル 勝手にジャッジ
PROFILE 清水草一
PROFILE 清水草一
1962年生まれ。自動車ライターにして交通ジャーナリスト。大の中古車マニアとしても知られ、格安車からフェラーリまで、その生涯で25台以上もの中古車を購入している。
清水草一「私の選択」
現行型登場以降、相場は順調に下がっている。 とはいえ、新しめの2010年式以降の物件は高価格を維持。2008年式以前のモデルが買いだ。
「走りはカッチリとスポーティな味つけ」
国産で最もブランドイメージが高いのは、いうまでもなくレクサスだろう。レクサスという響きには特別なものがあり、日本の中の輸入車的な存在になっている。
そしてレクサスISは、05年、レクサスブランドの日本展開とほぼ同時に投入された中核モデル。後輪駆動のコンパクトなスポーツセダンという点で、アウディA4とはガチンコライバルにあたる。今回注目するのは、一昨年まで新車販売されていた先代型のISだ。
レクサスISは、ヨーロッパ的な正統派セダン。走りは非常にカッチリとスポーティで、いわゆる旦那セダン的なフワフワ感はまったくない。ボディもマッチョに引き締まり、そのぶん室内空間はタイトだが、それがヨーロッパ的なエリートの在り方だと納得すれば問題ない。
正直なところ、プレミアムセダンとしての独自性はドイツ製のライバルに比べると薄く、クルマそのものの魅力はいまひとつだが、日本人にはトヨタ&レクサスへの鉄壁の信頼感がある。なにがあっても大丈夫という絶対的安心感は、輸入車では得られないものだ。そこを考えると、あらゆる面でA4とは好敵手だと言える。ここ1年は相場の動きが少なくなった。 流通台数は若干増えてきているが、安価な初期モデルと2012年式以降の高額物件にわかれる。
「精緻な作り込みと端正なデザイン」
いま一番リッチでアーバンなイメージのブランドは、アウディではないだろうか。これは日本だけでなく世界的な潮流だ。本国ドイツでも、もう10年ほど前からメルセデスやBMWよりブランドイメージは上になっている。それはズバリ「若くてパワフルなクールエリートが乗るクルマ」というもの。日本でもまったく同様だ。
そんなアウディのなかで、最もスタンダードなのがA4だ。A3以下のアウディはフォルクスワーゲンとシャーシを共用しているが、A4以上のモデルは別物。真にプレミアムなアウディは、A4以上のモデルに限るのである。
A4の良さは、アウディらしい精緻な作り込みと、ひたすら端正なデザインやインテリアにある。まさしくエリートの乗り物。FFと4WDのクワトロがあるが、雪国でなければFFでも十分、ドイツ製スポーツセダンの実力を堪能できるはずだ。
現行A4が登場したのは08年。すでに7年が経過してモデル末期にある。新型が出れば中古相場が一段下がるはずだから、それまで待つのが得策だが、初期モデルならすでに価格はかなりこなれているので、どうしても待つべしというほどではないかもしれない。
ライバル興亡史
2005 レクサスIS
先代型がデビュー。
レクサスブランドの日本展開が開始。GTサルーンのGSやラグジュアリクーペのSCとともに発売される
2007 レクサスIS
スポーツモデル「IS-F」を追加。
プレミアムスポーツ「Fシリーズ」の先駆。5.0L V8エンジンや専用のトランスミッションを搭載する
2008 アウディA4
現行型にフルモデルチェンジ。
前年にワールドプレミアされ、日本には2008年導入。ワゴンタイプのアバントも同年8月に追加
2009 アウディA4
スポーツモデル「S4」を追加。
A4シリーズのフラッグシップモデルで、専用チューニングされた3.0L V6エンジンが搭載される
2012 アウディA4
「オールロードクワトロ」を限定販売。
アバントにSUV風の外観を融合させたプレミアムクロスオーバー。2014年以降カタログモデルとなる
2013 レクサスIS
現行型にフルモデルチェンジ。
2代目モデルとなる現行型では、よりアグレッシブなデザインを採用し、ハイブリッドモデルも追加
相場は同価格帯で拮抗もデザインと走りで勝敗
まず相場を比較すると、アウディA4のFFモデル(1.8TFSI)が200万円前後、対するレクサスISも200万円弱あたりが目安で、非常に拮抗している。
ただ、この2台を並べると、オーラでは断然アウディの勝ちだ。さすが世界をリードするブランドが発する高品質感は格別で、レクサスISがみすぼらしく見えてしまう。
走りの質感もA4が優る。FFモデルは1.8Lターボ、クワトロで2.0Lのターボだが、さすが直噴ターボの低速トルクは驚くほど厚く頼もしい。これがクールエリートの走りかと納得するしかない。対するISは、2.5Lと3.5LのV6エンジンで対抗するが、これといった味わいはない。他の国産セダンから乗り換えれば十分違いは感じられるが、A4と乗り比べたら差は歴然だ。
ただアウディは、信頼性の点で難がある。細かいトラブルはもちろんのこと、FFモデルのCVTなど基幹部品の信頼性も微妙で、部品代や整備代も高い。大きなトラブルになると3ケタ万円の修理代を覚悟する必要がある。レクサスならその点まず心配はいらない。
私なら、250万円出してA4のクワトロを選択する。これならミッションはツインクラッチ。CVTより進んだメカを味わえ、耐久性もアウディのCVTより高いはず(期待値込み)。ということでこの勝負、僅差ながらアウディA4の勝ち。
今回のジャッジ

世界をリードするデザインと高品質感
信頼性に若干の心配が残るものの、内外装デザインの高品質感と直噴ターボ+クワトロシステムによる走りの頼もしさでアウディA4を選びたい。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net5月調べ