中古車購入
更新日:2020.04.08 / 掲載日:2015.11.13
SUV特集(2015年11月)!中古車相場徹底分析

今週の研究テーマ やっぱり雪道は4WDが安心! ウインタースポーツをサポートするSUV特集
豊富なラインアップで選べる範囲は幅広い
スノーシーズンというのは、突然やってくる。昨日まで舗装路だったのに、たったひと晩で一面が雪景色という経験はだれにでもあるもの。そんなとき心強い存在となるのが4WD車。もちろん、どんなクルマも冬道にはスタッドレスタイヤ装着は必須だが、4WDなら滑りやすい路面でも安心して走ることができる。
そこで今回は4WDを設定する人気SUVをカテゴリー別に厳選チョイス。まずは本格クロスカントリー。このジャンルは、フレーム構造を採用した頑丈なボディが特徴。雪道はもちろん、泥や砂利などの悪路で真価を発揮するモデルだ。
次に、クロスオーバーSUV。これはセダンのシャシーから派生したモデルが中心で、ハンドリングや乗り心地はほとんど乗用車に近いフィーリングなのが特徴。最後に経済性を重視した軽&コンパクトSUVは、使い勝手が抜群。日常の足としてだけでなく、本格的な走破性能を備えたものもある。どれも維持費や乗り味に大きな差があるので、自分にぴったりの1台を探し出そう。
今回のチョイスは・・・・・・
CHOICE-1 | 本格クロスカントリー |
CHOICE-2 | クロスオーバーSUV |
CHOICE-3 | 軽&コンパクトSUV |
CHOICE-1 わだちのある雪道や泥道でも心強い存在 本格クロスカントリー
頑丈なラダーフレームを採用する本格クロスカントリーは雪道や悪路の走りが得意科目。ひと昔前は乗り心地に難があるモデルが多かったが、ここ最近のクルマはオンロードも快適。今回は国産では希少な存在となったメジャーモデルを紹介。
トヨタ ランドクルーザープラド 先代
中古車参考価格帯:110万円~300万円(02年~09年式・全グレード) Goo-net登録台数 270台(全グレード・15年10月現在)
ランクルの血を引くライトデューティー
高級かつ本物志向のオフローダーであるランドクルーザーから派生したプラド。カジュアル志向のモデルだが、ラダーフレームを採用するため本格派クロカンとしても十分性能を発揮。ガソリン、ディーゼルともに設定し、タフなシャシーのおかげで雪道や悪路も難なくこなせる。
口コミレビュー
総合評価:4.0
(1)高速道路でも林道でも安定感は抜群。ただし車体が大きいので街中ではちょっと厳しい場面があります。
総合評価:5.0
(2)冬道に最適で、このモデルは2台目の購入です。ドアミラーヒーターが装備されるとさらによかった。
総合評価:3.5
(3)車高が高いので見晴らしがよく、運転しやすい。3列シート(5ドアに設定)はいざというときに便利。
過去1年の相場動向

登場から13年が経過してリーズナブルな価格で購入できる。物件数は豊富だが低走行車両はかなり少なく、5万kmオーバーのものがほとんど。今後も相場はゆるやかに下がると思われる。
三菱 パジェロ
中古車参考価格帯:130万円~420万円(06年~15年式・全グレード) Goo-net登録台数 208台(全グレード・15年10月現在)
国産クロスカントリーの代表選手
ラダーフレームを持つ本格的なクロスカントリーがパジェロ。3ドアと5ドアで構成されるが、後者は7名乗車が可能なために
ミニバン的な使い方もできる。またクリーンディーゼルを設定するのもポイント。冬のレジャーはもちろん、オールシーズン使える万能モデルである。
口コミレビュー
総合評価:4.4
(1)高速道路では少しパワー不足を感じるものの、普通に使うには必要十分。悪路走破性もとても頼もしい。
総合評価:4.4
(2)現行の規制をクリアしたディーゼルエンジンは、ノイズも減り静かになった。リセール価格も高い。
総合評価:4.4
(3)悪路を走ったが、きしみなどの異音が発生しない。高級感のある室内とシートでとても快適です。
過去1年の相場動向

昨年9月から30万円以上相場が上昇。中古車市場での人気の高さが伺える。今後もこの傾向は続きそうだが、買い時のタイミングを図って購入するモデルではない。欲しい時が買い時。
スズキ エスクード 先代
中古車参考価格帯:70万円~220万円(05年~15年式・全グレード) Goo-net登録台数 175台(全グレード・15年10月現在)
手頃なサイズで取りまわしが楽々
エスクードは、パジェロやプラドに比べるとサイズがひとまわり小ぶり。しかしビルトインラダーフレームを採用した頑丈なボディは本格クロカンとしても名高い。経済性と悪路走破性を両立した手頃なモデルである。
過去1年の相場動向

相場は上昇傾向で、1年前と比べて10万円以上も高くなった。新型登場で今後は下がる可能性もある。ただし価格は安いので十分買いの1台。
CHOICE-2 乗り心地とオフロード走破性をバランスさせる クロスオーバーSUV
クロスオーバーはセダンやワゴンなどの乗用車と本格クロカンの中間的な存在。現在はブーム真っ盛りの人気カテゴリーで、多くの魅力的なモデルが流通する。ここでは、ドライブに欠かせない積載性と走破性、さらに趣味性を備えた厳選の3台にフォーカス!
スバル アウトバック 先代

中古車参考価格帯:130万円~260万円(09年~14年式・全グレード) Goo-net登録台数 192台(全グレード・15年10月現在)
広々した荷室が嬉しいクロスオーバー
レガシィツーリングワゴンをベースとするアウトバック。スバルにはSUVのフォレスターも存在するが、アウトバックのほうがより乗用車感覚で乗れるのが特徴。広大な荷室、安定感のある走りはレジャーにもってこいの1台。自動ブレーキ「アイサイト」を選べばさらに安心。
口コミレビュー
総合評価:3.8
(1)クロスオーバーのいいところは、目線が高いので気分がいいこと。視界が広くて運転しやすいです。
総合評価:3.8
(2)先代よりも広くなったラゲッジルームはキャンプに行くのにも大助かり。燃費は14km/Lまで伸びます。
総合評価:4.3
(3)車体が大きいにもかかわらず、その大きさを感じさせないのが魅力。女性でも運転しやすい設計です。
過去1年の相場動向

昨年12月から今年4月に相場が20万円以上も安くなった。その後は少し横ばいが続くが、新型登場の影響で今後はさらに下がると期待される。物件数も十分に多いので買いやすいモデル。
日産 スカイラインクロスオーバー
中古車参考価格帯:140万円~300万円(09年~15年式・全グレード) Goo-net登録台数 42台(全グレード・15年10月現在)
FRベースで走りが楽しいSUV
スカイラインのシャシーを用いるため、駆動方式はFRと4WDを設定。ダイナミックな走りがこのクルマの持ち味で、冬道のロングツーリングも楽しく快適になるはず。エンジンは330馬力を発揮する3.7L V6を搭載。スポーツカーとSUVの魅力をあわせ持つ希少なモデルと言える。
口コミレビュー
総合評価:4.0
(1)ほとんど街中で見かけないが、それもまたいい。とにかく豪華な印象。静かな室内も満足です。
総合評価:4.0
(2)3.7Lエンジンはパワーがありあまるくらいですが、とても楽に運転できます。上質な内装も好印象です。
総合評価:4.0
(3)ルーフレールが特徴(14年以降に標準装備)。冬のスキーなどルーフが活躍するので用途が広がります。
過去1年の相場動向

昨年9月から今年5月までに20万円以上相場が下がったが、7月に再度上昇している。現在は210万円前後が相場。物件数が少ないため、この先も大きな相場変動が続きそうである。
マツダ CX-5
中古車参考価格帯:160万円~330万円(12年~15年式・全グレード) Goo-net登録台数 603台(全グレード・15年10月現在)
本格SUVだがオンロードも大得意
マツダの新デザイン「魂動」を採用した最初のモデルがCX-5。魅力はなんと言ってもそのアグレッシブなスタイル。そして注目なのは2.2Lのディーゼルを設定すること。最大18.4km/Lの燃費は維持費の面でも嬉しい。
過去1年の相場動向

人気の高いモデルだが、この1年で20万円近くも相場が下がってそろそろ買い時に。Goo-netには600台以上の豊富な物件が登録されている。
CHOICE-3 お財布にやさしいけど中身は本格派 軽&コンパクトSUV
4WDと言えば大きくて燃費が悪いイメージがあるが、軽自動車やコンパクトカーのなかにも雪道が得意なモデルがある。今回ピックアップしたのは小さいけれど本格派な走りが楽しめる3モデルだ。
口コミレビュー
総合評価:3.9
(1)経済性が高いのがメリット。ルックスもよく乗りやすい。ただし高速道路ではややパワー不足を感じる。
総合評価:3.4
(2)手元で駆動の切り替えができる本格さも備わるのに、見た目が可愛い。ただ室内が狭いのが難点です。
総合評価:3.9
(3)軽自動車と言う事もあって経済面、維持管理費などに大変優れた一台。買い物や通勤にも楽に使えます。
過去1年の相場動向

ライバルのジムニーとデビュー年は同じだが、相場は40万円ほど安いのが魅力。グラフはこの1年ほぼ横ばいで底値となっている。物件数はジムニーの約半分だが、十分に多く買いやすい。
スズキ ジムニー
中古車参考価格帯:30万円~160万円(98年~15年式・全グレード) Goo-net登録台数 2200台(全グレード・15年10月現在)
本格的な四駆システムが最大の武器
軽自動車ながらも強靭なラダーフレームを採用した本格派。副変速機付きのパートタイム4WDで、雪道はもちろん岩場や枯れ木の多い林道などでも活躍してくれる。軽規格のコンパクトなボディは運転がしやすく、アイポイントが高いので快適なドライブが楽しめる。
口コミレビュー
総合評価:3.5
(1)外観、走行性能など何もかも非常に気に入っています。気になるのは内装および装備がいまいちなこと。
総合評価:4.6
(2)多くの車が立ち往生するような冠水路でも走破できます。MTなら燃費が15km/L以上なのも美点。
総合評価:3.0
(3)道を選ばない走破性。雪道での安定性は心理的にも安心できます。リセールバリューも高いです。
過去1年の相場動向

現行モデルの登場から17年が経過するが、中古車市場における価値は依然衰えない。価格はしばらく横ばいが続いているが、相場は100万円を下まわっている。物件数が膨大なのも魅力。
トヨタ ラッシュ
中古車参考価格帯:60万円~190万円(06年~15年式・全グレード) Goo-net登録台数 268台(全グレード・15年10月現在)
小型車では数少ないクロカンモデル
全長4mサイズのボディは、昨今のスモールSUVブームの先駆け。小さいながらもビルトインラダーフレーム式シャシーを採用し、本格的なクロカン性能も持ち合わせている。燃費と走破性を両立するのが特色だ。
過去1年の相場動向

この1年間で10万円ほど相場が下がった。一定のニーズがあるクルマゆえ、大きな値崩れは当分ないはず。物件数はまだ十分に存在している。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。

中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータを元に予測していく。
マイナーチェンジ
トヨタ クラウン
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先代モデルの相場は下降傾向を示す
08年に登場した先代。スポーティなアスリートと上級志向のロイヤル、そしてハイブリッドの3タイプを設定。洗練された外観が特徴だ。
相場は安定していたが、今年に入ってから20万円ほど下がっている。今回のマイナーチェンジで買い替えが増加し、さらに安くなる可能性がある。
新世代2L直噴ターボ「8ARFTS」を新設定した。最大トルクを1650~4400rpmの幅広い回転域で発生させるのが特徴。
追加モデル
マツダ ロードスター
新車価格:319万6800円(RSのみ)
走りがさらに楽しめる新グレード「RS」を追加
ロードスターに最上級グレード「RS」が加わった。ビルシュタイン社製ダンパー、フロントサスタワーバー、大径ブレーキを標準装備して走行性能を高めている。室内にはレカロと共同開発したシートを採用し、走りの装備を充実させた。
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今後の値下がりに期待できるNC型
05年に登場した先代(NC型)ロードスター。現行型よりもひとまわりサイズが大きく、エンジンは2L。高い動力性能が自慢のクルマ。
昨年新型が登場した影響で、今年3月に相場がやや下降を示した先代モデル。大きな値崩れは期待できないが、徐々に安くなっていくはずだ。

サイドサポートに優れたレカロ社製シートは、アルカンターラとナッパレザーのコンビとなり質感を向上。シートヒーターも装備。

ビルシュタイン社製ダンパーや大径ブレーキを採用して足まわりを強化。サウンドエンハンサーを装備し音にもこだわった。
フルモデルチェンジ
MINI クラブマン
新車価格:344万円~384万円(全グレード)
ワンランク上質になった新世代MINIクラブマン
MINIクラブマンがフルモデルチェンジ。メカを一新して、全長は先代よりもひとまわりアップ。ボディにはスタンダードな4ドア+リヤのスプリットドアを採用して使い勝手を向上。搭載エンジンは1.5Lターボと2Lターボの2タイプ。
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新型の登場で今後は相場ダウンが期待できる
先代MINIクラブマンは右側が観音開きタイプのドアが特徴だった。3ドアよりも荷室が広く、走りと使い勝手を両立したモデルである。
200万円前後の相場は、プレミアムコンパクトカーとしては平均的な価格。しかし今後は新型登場で、先代モデルの相場は大きく動きそうだ。

通常の4ドア方式を採用したため、使い勝手は大幅に高まった。リヤシートへのアクセスも良好。外観の質感はまさにプレミアムカーそのものである。

荷室容量は5名乗車時で360L。ラゲッジフロアを2段階に調節できる「ストレージ・コンパートメント・パッケージ」も採用。
フルモデルチェンジ
ジャガー XF
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相場動向は安定しないが価格はリーズナブル
ジャガーの新世代デザインを採用した先代XF。ライバルと比べて軽量で走りの性能にこだわった。ジャガーの世界観を堪能できる1台。
昨年11月に価格のピークを迎えたが、その後は40万円以上相場が下がった。新型登場で300万円を切るのも時間の問題。今後の動向に期待しよう。

12.3インチTFTインストルメント・クラスターを新装備。タッチスクリーン式のインフォテイメントなど、各種操作系も最新の技術が投入される。
一部改良
ホンダ グレイス
新車価格:175万円~238万2000円(全グレード)
一部改良で装備を充実させたグレイス
コンパクトセダンのグレイスが改良を受けた。今回対象となるのはハイブリッドモデルで、自動格納式ドアミラーを全車標準装備するほかボディカラーに新色を設定。「ハイブリッドLX」と「ハイブリッドDX」にナビ装着用スペシャルパッケージも装備。
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いま大幅に安くなった人気ハイブリッドカー
グレイスに近いモデルとなるのはインサイト。ハイブリッド専用ボディで、新車価格の安さとキビキビした走りが魅力のクルマだった。
価格の下降が止まらないインサイト。この1年でさらに10万円以上も安くなって、現在は80万円を切るバーゲンプライスに。
一部改良
レクサス LS
新車価格:854万8000円~1595万4000円
インフォテインメントシステムを改良
フラッグシップサルーン「LS」が一部改良を受けた。今回はインフォテインメントシステムの改良がメイン。12.3インチのワイドディスプレイは地図の全面表示を可能とし、ナビの使い勝手も大きく高めた。ボディ剛性を見直し走りの性能も向上。
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300万円台の予算でねらえる先代LS
レクサスの最上級モデルとして投入されたLSは、走りも質感も欧州プレミアムをライバルとする。ガソリンV8のほかハイブリッドを設定。
1月から3月にかけて20万円以上相場が上昇したが、その後は下降傾向を示す。12年のビッグマイナーチェンジの前後で相場が大きく異なる。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。