中古車購入
更新日:2020.04.13 / 掲載日:2016.11.18

ONE MAKE MARKET RESEARCH SUBARU FORESTER

ワンランク上の上質さを身につけたミドルクラスSUVのベストセラー

前期型(2012年~2015年)

フォレスターは実用性が高くて走行性能に優れたSUV。現行モデルとなる4代目は磨かれた上質感も魅力だ。

【最新情報】スバル新型フォレスター、気になる価格は?フルモデルチェンジ後の燃費はどう?

4th(2012年~)

  • スバル フォレスター

    中古車参考価格帯:160万円~290万円(12年~16年 ※全グレード)

  • 主要諸元
    2012年式 スバル フォレスター 2.0i-L アイサイト(CVT)
    全長×全幅×全高:4595×1795×1695mm
    ホイールベース:2640mm
    トレッド前/後:1545/1550mm
    車両重量:1480kg
    総排気量:1995cc
    エンジン:水平対向4DOHC
    最高出力:148ps/6200rpm
    最大トルク:20.0kgm/4000rpm
    JC08モード燃費:15.2km/L
    サスペンション前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン
    ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
    タイヤ前後:225/60R17

道を選ばない走りでどんなシーンでも安心できる

4代目フォレスターの最大の魅力は、オールマイティな走りにある。乗用車系のプラットフォームを使うSUVのなかでは悪路走破性が高いうえ、オンロードでは高速道路で抜群の安定感を誇り、曲がりくねった峠道ではまるでスポーツカーのように軽快に走る。
走る場所を選ばずに目的地まで確実に、そして安全に乗員を届ける移動手段としてフォレスターはじつに信頼できるパートナーである。その後ろ盾となっているのが、完成度の高い4WDシステムやハンドリングの味付けなどスバルが長年培ってきたこだわりの技術。どんな環境でもタイヤが路面を捉え、結果的に全方位の走行性能と絶対的な安心感を与えてくれるのだ。
世界的に見ても性能の高い追突回避・被害軽減ブレーキや完全停止まで行う追従型クルーズコントロールの「アイサイト」も魅力。安全性と長距離移動での疲労低減に効果絶大だ。
実用性は、足元の広い後席と荷室に注目したい。荷室はアウトバックやレヴォーグにはかなわないものの、インプレッサよりは広いジャストサイズだ。

INTERIOR インテリア

先代から大幅に向上した質感 使いやすさも兼ね備える
インパネ表面の仕立てやシルバー調の加飾、そして細かい部品の造り込みなどで先代に比べて大幅な質感アップを実現。ナビや空調パネルのスイッチは乗員に近づけて手が届きやすい位置とするなど操作性の高さもこだわりが貫かれている。

INTERIOR インテリア

パッケージングはステーションワゴンに近い。居住スペースの後ろには大型スーツケース4つ、もしくはゴルフバッグ4つを積める。

MODEL HISTORY モデルヒストリー

  • 2012年11月 フルモデルチェンジ

    2012年11月 フルモデルチェンジ

    先代(3代目)に比べると無骨さが増し、オフローダーを感じさせる外観に。これはのちに登場する「XV」とのイメージの棲み分けをはかる意図もあった。エンジンは2Lの自然吸気とターボ。主要グレードのCVT車には電子制御により悪路走破性を高める「X-MODE」を搭載。

  • 2012年11月 フルモデルチェンジ

  • 2013年10月 一部改良

    2013年10月 一部改良

    装備変更を中心とした改良を実施。電動テールゲートやサイドエアバッグをメーカーオプションとして採用拡大したほか、従来ターボ車のみだった自発光式メーターを「2.0i-S」に装備。

  • 2013年10月 一部改良

  • 2014年11月 一部改良

    2014年11月 一部改良

    シャークフィンアンテナを全車に採用したほか、金属調やピアノブラック調の加飾を施すなどインテリアの質感を高めた。特別仕様車「Xブレイク」にはオレンジの車体色を追加。

  • 2014年11月 一部改良

  • 2015年10月 マイナーチェンジ

    2015年10月 マイナーチェンジ

    フロントマスクをリフレッシュしたほか、新しい加飾を施してインテリアの上質感が高まり、仕様によりリヤシートヒーターなども採用。「アイサイト」もバージョン3へと進化した。シャシー剛性による操縦性の向上やドアガラス板アップなどによる静粛性向上など進化は多岐に及ぶ。

  • 2015年10月 マイナーチェンジ

アイサイトVer.3はVer.1と比べて何が違う?

  • アイサイトVer.3はVer.1と比べて何が違う?

  • 当初のアイサイトは緊急ブレーキ時も減速のみで完全停止しなかったが、「ver.2」から衝突せずに完全停止できるように進化。「ver.3」では、衝突回避の上限速度が50km/hまで向上したほか、クルーズコントロールの制御も緻密になった。

MARKET DATA マーケットデータ

人気の高さから中古車は高値 アイサイト装着車の割合が多い
クルマとしての実力が高く、中古車市場ではあまり値落ちしていない傾向にある現行型。標準グレード「2.0i-L」の4年落ちでも平均価格は219万円、ターボ付きの「2.0XT」なら239万円と高値だ。なお、アイサイト装着車は全体の75%以上と驚きの割合。どのグレードでもアイサイトが選べるのは魅力である。

グレード×年式別相場

2012年2013年2014年2015年2016年
2.0i-L219万円211万円216万円239万円271万円
2.0i-S229万円219万円231万円
2.0XT239万円242万円257万円254万円
Xブレイク226万円246万円269万円

走行距離×年式別相場

2012年2013年2014年2015年2016年
1万km未満250万円247万円231万円248万円271万円
1万km~3万km237万円242万円250万円240万円
3万km以上226万円217万円222万円228万円
  • 年式

    年式
    2012年11月発表なので、デビューイヤーの物件は少ないが、翌年の車両は非常に豊富。2015年に行われたマイナーチェンジ後の車両はかなり少ない。

  • 走行距離

    走行距離
    デビューからほぼ4年が経過したが、全体的にかなり低走行の車両が多い状況。1万km未満が2割、3万km以下だと6割以上。物件も豊富に流通する。

  • グレード

  • グレード
    ターボ搭載車「2.0XT」の割合がもっとも豊富で、全体の半数以上を占める。次に多いのが標準グレードの「2.0i-L」で、全体の25%。中間グレードは少なめだ。

※すべての価格は参考価格です
※中古車参考価格はすべてグーネット10月調べ。

ワンランク上の上質さを身につけたミドルクラスSUVのベストセラー

SUVらしい佇まいを身につけてユーザー層の拡大をねらった3代目

それまでの車高が低いクロスオーバーSUVから堂々たるボディに進化。SUVとしての使い勝手はさらに高まった。

3rd(2007年~2012年)

  • 前期型(2007年~2010年)

    前期型(2007年~2010年) 中古車参考価格帯:90万円~200万円(07年~12年 ※全グレード)

  • 主要諸元
    2007年式 スバル フォレスター 2.0XT(4速AT)
    全長×全幅×全高:4560×1780×1675mm
    ホイールベース:2615mm
    トレッド前/後:1530/1530mm
    車両重量:1480kg
    総排気量:1994cc
    エンジン:水平対向4DOHCターボ
    最高出力:230ps/5600rpm
    最大トルク:32.5kgm/2800rpm
    10・15モード燃費:13.0km/L
    サスペンション前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン
    ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
    タイヤ前後:225/55R17

室内が広くなり荷室も拡大した
初代や2代目のフォレスターとの大きな違いは、ステーションワゴン的なスタイルから背の高いSUVへパッケージングが変化したこと。全高は2代目に比べて85mmも高くなり、キャラクターが乗用車派生クロスオーバーSUVからオフローダーをイメージさせるSUVへと変化している。
着座位置が高くなって乗降性が若干ながら悪化する一方で、見晴らしのよさや悪路走破性が高まったのは大きな方向転換と言っていい。
パッケージング面では後席居住性がよくなったのがトピック。駆動方式は全車4WDで、エンジンは全車2L。自然吸気のほかに従来同様にターボも用意する。後者はパンチのある走りは健在で、高速道路でも頼もしい。

INTERIOR インテリア

一段と高品質化が進んだインテリア
滑らかな曲線のインテリアは躍動感を感じさせる。あくまで乗用車の延長線上にあるのがフォレスターのキャラクターであり、SUVとはいえ無骨な雰囲気は皆無。荷室は先代よりも天地高が増し自転車も積みやすい。

INTERIOR インテリア

従来に比べると後席スペースが拡大。座面中央は、反転させることでドリンクホルダーになる仕掛けが組み込まれる。

MODEL HISTORY モデルヒストリー

  • 2007年12月 フルモデルチェンジ

    2007年12月 フルモデルチェンジ

    先代に比べると背が高くなっただけでなく、全長は75mm、全幅も45mm広がって大型化。サイズアップにより、2代目に対する顧客からの要望として声が大きかった後席や荷室のサイズ拡大を実現している。ターボエンジンによる力強い走りも国産同クラスのライバルにはない特徴だ。

  • 2007年12月 フルモデルチェンジ

  • 2009年1月 一部改良

    2009年1月 一部改良

    サスペンションの仕様変更による走りのレベルアップを実施。従来はオプション設定だったサイドエアバッグやカーテンエアバッグを「2.0X」を除く全グレードに標準装備化。

  • 2009年1月 一部改良

  • 2010年10月 マイナーチェンジ

    2010年10月 マイナーチェンジ

    全モデルともに車体剛性のアップやサスペンション設定の見直しでハンドリングを向上。自然吸気エンジンが「FB20」と呼ぶ次世代型に換装され、動力性能を高めつつ燃費性能もアップしている。2.5Lターボエンジンに5速ATを組み合わせた高性能仕様の「Sエディション」も登場。

  • 2010年10月 マイナーチェンジ

  • 2011年8月 一部改良

    2011年8月 一部改良

    ボディカラーの変更を実施。「アイスシルバー・メタリック」と「ダークグレー・メタリック」が追加された。

  • 2011年8月 一部改良

MARKET DATA マーケットデータ

150万円の予算でねらえる先代フォレスター
現行型ほどではないが、先代も中古車価格はキープしている。100万円を切る物件は少なく、7年落ちの「2.0XS」で124万円、5年落ちで157万円が平均価格。コンディションはさまざまだが、低走行にこだわり過ぎると相場が跳ね上がる。ターボの「XT」も人気物件で高値だ。

グレード×年式別相場

2007年2008年2009年2010年2011年2012年
2.0X86万円94万円126万円153万円151万円153万円
2.0XS89万円107万円124万円150万円157万円163万円
2.0XT95万円118万円134万円152万円164万円186万円

走行距離×年式別相場

2007年2008年2009年2010年2011年2012年
5万km未満90万円131万円141万円159万円168万円178万円
5万km~8万km108万円119万円122万円141万円151万円155万円
8万km以上89万円89万円101万円122万円129万円130万円

IMPRESSION インプレッション

ユーザー口コミレビュー

手ごろなサイズと充実した装備なのに魅力的な価格で、満足感が高い。取りまわしのよさ、高めの目線で運転しやすいです。アイサイトも装備するので安心感が高く、ターボ車はトルク感も十分。ただし、実燃費は一般道で12km/Lと控えめな数値です。
総合評価:4.5/5.0(4代目)
ドライバー歴:36年
グレード:2.0XT アイサイト

動力性能の高さに由来するゆとりある走り、助手席やリヤシートでも十分快適な室内空間、アイサイトによる信頼感など魅力的な部分が多いクルマ。悪いところを強いて挙げるとすれば、修理費が高いところ。それ以外は大満足の1台だと思います。
総合評価:4.6/5.0(4代目)
ドライバー歴:18年
グレード:2.0XT アイサイト

古さを感じさせないデザインがお気に入り。趣味で悪路を走ることが多いのですが、走破性能は問題ありません。見た目以上に荷物もしっかり積むことができるので、アウトドアにオススメ。ただし燃費が悪いのと、コーナーで若干ふらつきます。
総合評価:3.9/5.0(3代目)
ドライバー歴:1年
グレード:2.0XS

※口コミレビューは、グーネットに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

工藤貴宏氏

自動車ジャーナリスト工藤貴宏の○と×

GOOD

どこへ行くにも頼れるオールラウンダー性能
曲がりくねった峠道からハイウェイ、そして普通のクルマでは入り込めないダートまで道を選ばずに走れるオールラウンダー性能には驚くばかり。背が高いにもかかわらず、峠道を走る際はシャープなハンドリングで機敏に走るのが印象的だ。また、装備充実で280馬力のターボエンジンを搭載した仕様が新車価格300万円少々で買えるコストパフォーマンスの高さも見事で、中古車はさらにお買い得だ。

BAD

燃費も改善されて欠点は見当たらず!?
フォレスターの凄いところは、欠点らしい欠点が見当たらないところ。初代や2代目、そして3代目の前期モデルまでは泣き所だった燃費も、新世代自然吸気エンジンを積んだ3代目後期モデルから改善されウィークポイントではなくなった。強いてあげれば、キャンプやスノーボードに出かける人にとっては荷室が同門のレヴォーグよりも狭いことは知っておいたほうがいいかもしれない。

※すべての価格は参考価格です
※中古車参考価格はすべてグーネット10月調べ。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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