中古車購入
更新日:2019.06.11 / 掲載日:2017.02.07
中古車購入時の手続きを代理人に依頼する際の委任状とは

goo-net編集チーム
車を購入する際に、特に中古車を購入される場合に『委任状』という書類が必要になります。
この書類には実印を押すために、別途印鑑証明書も必要になります。
実印はそう度々捺印するものではないので、ちょっと怖い気がするかもしれません。
委任状とは何の目的で、誰に向けて捺印するのか、ここで理解しておきましょう。
ここでは、中古車の購入手続きを代理人に代行してもらう際に必要となる委任状について説明します。
そもそも『委任状』とは何を委任するのか
中古車を購入した際には、各種申請などが必要になります。
もちろん、購入者に時間があり、手間をいとわなければ全て自分で手続きをすることは出来ます。
その場合は『委任状』は必要ありません。
しかし、一般的に、車に関する手続きは身近なものではなく、
手続きの方法などについてよくわからない方も多いことでしょう。
通常、中古車販売店やディーラーでは、
この様な手続きを購入者(新所有者)本人に代わって代行してくれるサービスがあります。
中古車販売店やディーラーなどに代理人として手続きを委任・依頼することは、
自分の手間をかけることなく、また、安全に手続きを進めることのできる方法とも言えるでしょう。
この手続きの代行を依頼する際に必要になるのが委任状です。
委任状を書き、代行してもらう手続きとしては、
「車庫証明の申請」と「移転登録(名義変更)」の2種類があります。
移転登録(名義変更)申請の委任
代理人として手続きを進めてもらうものが多い申請に、「移転登録(名義変更)」があります。
この申請は居住する管轄区域の陸運局に出向かねばなりません。
必要な書類には下記のようなものが必要になります。
旧所有者側で必要な書類
・車検有効期間のある自動車検査証(車検証)
・3ヶ月以内に発行された印鑑証明書
・譲渡証明書
・委任状(旧所有者本人が手続きする場合には不要。その場合は実印持参)
新しい所有者側で必要な書類
・3ヶ月以内に発行された印鑑証明書
・1ヶ月以内に発行された自動車保管場所証明書(車庫証明)
・自動車税申告書と自動車所得税申告書
・3ヶ月以内に発行された使用者の住居を証明する書類(所有者と使用者が違う場合)
・委任状(本人が手続きをする場合には不要)
・申請書(OCRシート)
・手数料納付書
自分で手続きを行うとなると、上記のような書類を漏れなく準備する必要があります。
慣れていない方は、書類の不備などで、何度も陸運局に通う必要が生じるかもしれません。
また、移転登録を自分でする場合は、旧所有者からも委任状をもらっておかないといけません。
手間や時間が必要になる作業ですが、中古車を購入する際には必要な手続きとなりますので、
スムーズに完了できるよう十分な準備が必要になります。
移転登録には時間や労力もかかるので、中古車を購入する際に委任状を書き、
中古車販売店やディーラーなどに代理人として委任、依頼する方が多いのも頷けると言えます。
「車庫証明」申請の委任
もう一つの代理人に依頼する作業である「車庫証明」の取得は管轄の警察署で申請します。
これは「保管場所法」という法律によるものですが、
簡単に言うと「私の車はここに保管(駐車)しますので証明してください」という申請です。
必要な書類には以下のようなものがあります。
・自動車保管場所証明申請書
・保管場所標章交付申請書
・保管場所使用権原疎明書面(自認書)(車庫が自己所有の場合)
・保管場所使用承諾証明書(車庫が他人所有の場合)
・所在図・配置図
これらの申請書を揃えて、必要事項を記入し、警察署の交通課に提出して申請します。
そうすると約1週間程度で証明書が入手できます。
発行された書類は警察署に取りに行く必要があります。
もちろん、車庫証明の申請も自分で作成・提出することは可能です。
しかし、申請書の作成や、警察署まで足を運ぶ手間や時間を考えて、
中古車販売店やディーラーなどに委任して代行してもらう方も多いです。
委任状を書いて手続きを依頼する際の注意点
委任状を書いて車庫証明を代行してもらう時に注意が必要です。
車庫証明を申請には、ただ申請に必要な書類を提出するだけでは許可が下りません。
実際に警察官等が場所を確認して、書類通りのスペースがあるかどうかなどのチェックをします。
車庫に見知らぬ車が停まっていたり、簡易倉庫などでスペースが確保できていなかったりすると、
申請しても証明が発行してもらえないことがあります。
車庫証明を申請してから発行されるまでは、
使用する予定の車庫はきれいにしておくなど、特に留意しましょう。
また、当然のことながら、委任状を書いて手続きを依頼する際は「代行手数料」がかかってきます。
委任状を書いて手続きを依頼する場合は、
手数料の確認や、代行内容についてきちんと確認しておくようにしましょう。