中古車購入
更新日:2017.02.09 / 掲載日:2017.02.09
中古車を譲渡後、名義変更前に事故を起こされた場合はどうなる?

goo-net編集チーム
あまり考えたくはありませんが、自分の車を中古車として他の人に売却、譲渡した時に、
不幸にもその譲渡した人が名義変更の前に事故を起こしてしまった場合、
その責任の所在はどこにあるのでしょう。
想定外のことかもしれませんが可能性としてある話です。
中古車を譲渡後、名義変更前に事故を起こされた場合はどうなるのかについて見ていきましょう。
名義変更前の事故責任
中古車の販売(下取り含む)や譲渡に際して、
あなたは名義変更について神経を使っているでしょうか。
もし、販売、譲渡した車が名義変更せずに事故や交通違反を起こした場合、
名義変更をしていない車の所有者であるあなたにも影響は及ぶかもしれません。
これは知人への譲渡だけでなく、業者に車を手放した場合にも同じことが想定されます。
業者が名義変更前に車に乗ることは少なからず想定されます。
オークション会場への陸送や修理業者へ持っていくなど、業務上必要な運転は避けられません。
業者が名義変更せずに車を個人的に乗り回していたら問題外ですが、
名義変更前に事故や交通違反を起こした場合、そのタイミングに運転者本人がいない場合、
その車の所有者であるあなたが事情聴取される責任が生じるかもしれません。
仮に事故を起こした原因が当事者である運転者ではなく車両に問題があった場合、
あなたがその車の管理責任を問われないと断言することはできないでしょう。
名義変更前に車を渡すことは避ける
あなたが車を販売譲渡した際には名義変更の前に車を渡してしまうと、
「車は自分のものではないはずなのに所有者としての管理責任は依然として自分」、
という事態が発生するかもしれません。
可能性としてですが、車を引取に行った人が、
引取後の帰りに事故や違反を起こすことも考えられなくはありません。
ディーラーや中古車販売店などに車を引き渡す場合は、
念のために名義変更を早急にしてもらうように依頼しましょう。
もしくは売買契約書に日付を入れて名義変更の約束を確実に取り交わすことです。
中古車販売店なども均一的な取り決めがある訳ではなく、買取後の処理もまちまちです。
試乗がなければ問題はないかもしれませんが、
万一を考えると売り主としては売却後も心配を抱えることになります。
また、任意保険も車の名義変更とは別にあなたと保険会社の契約ですから、
あなた自身が保険名義の変更、解約を直接保険会社へ申し出なければいけません。
賠償責任についても、売買契約書をきちんと取り交わし、
自身に売却後のトラブルが関わらないようにしておく必要があります。
念には念を入れて、売却する相手を鵜呑みにせず、慎重な売却処理を行いましょう。