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更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.08.29
【フォルクスワーゲン】高出力、省燃費、低環境のエンジン技術「TSIテクノロジー」とは

goo-net編集チーム
フォルクスワーゲンには高効率ガソリンエンジンの「TSIテクノロジー」があります。
「TSIテクノロジー」とは、燃料を効率よく燃焼させ、
ターボやスーパーチャージャーなどの過給機を組み合わせることで、
優れたドライバビリティを実現する技術です。
これにより、エンジンのダウンサイジング化が実現し、省燃費にもつながるというものです。
TSIテクノロジーの特徴
フォルクスワーゲンの「TSIテクノロジー」は、「小よく大を制する」発想の元、
エンジンの排気量を小型化する一方で過給機により豊かなトルクをうみだす特徴があります。
小さくなったエンジンは低燃費が実現する一方で、
従来の基準を大幅に上回る高トルクを出力します。
エンジンを小型化しながらも、中低速からトルクフルでドライバビリティの向上を実現する、
理想のガソリンエンジンを作り上げました。
TSIの新たなガソリンエンジンの方向性が世界で評価され、
2009年と2010年に「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー」における大賞の受賞はじめ、
「ベスト・ニュー・エンジン賞」「グリーン エンジン オブ ザ イヤー」などを受賞しました。
日本でも2009年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」において、
「RJCテクノロジーオブザイヤー」に輝きました。
TSIテクノロジーの機能
TSIはガソリンを筒内に直接噴射するFSI(Fuel Stratified Injection)技術に改良を加え、
さらに高効率を目指して初の6穴噴射ノズルを採用し、噴射圧を150barまで高めました。
この高圧に耐えるようにピストン形状も新設計され、
全回転域で理想の混合気の状態を保つことができるようになりました。
その結果、トルクフルで伸びやかなドライバビリティに優れる出力特性を持つ、
バランスの良いエンジンが実現しました。
フォルクスワーゲン車の主なエンジンラインナップ(2017年6月時点)
・1.2L TSI 66kW 90PS/160Nm
・1.2L TSI 77kW 105PS/175Nm
・1.2L TSI 77kW 140PS/250Nm
・1.4L TSI 103kW 140PS/250Nm
・1.4L TSI 103kW [ACT搭載] 140PS/103kW
・1.4L TSI 110kW 150PS/250Nm
・1.4L TSI 115kW 156PS/250Nm
・2.0L TSI 155kW 211PS/280Nm
・2.0L TSI 162kW 220PS/350Nm
・2.0L TSI 169kW 230PS/350Nm
・2.0L TSI 228kW 310PS/400Nm
上記の通り、TSIのダウンサイジングエンジンは、
自然吸気エンジンと比較して2クラス以上も排気量の大きなエンジンと同等以上の、
豊かなトルクが得られることがわかります。
少ないガソリン消費量でパワフルながら、
過給機を組み合わせることで扱いやすいエンジン特性を実現しています。
また、同じ排気量でも搭載する車種のキャラクターに合わせてチューニングを施し、
幅広いTSIエンジンのラインナップが特徴です。
特にゴルフシリーズのゴルフRに搭載される2.0L TSIエンジンはピストン、
高圧インジェクションやターボユニットなど徹底的に改良を加え、
クラストップレベルの出力特性を誇ります。
フォルクスワーゲンの「TSIテクノロジー」は、
世界に先駆けてコンパクトなエンジンと過給機を組み合わせることで、
低燃費と優れたドライバビリティを実現した技術として、その後も多くのフォロワーをうみました。
今ではすっかり定着した、
エンジンのダウンサイジング(Engine Downsizing)という言葉を世界標準にしたのが、
フォルクスワーゲン「TSIテクノロジー」なのです。
今後もガソリンエンジンの新たな方向性として、
「TSIテクノロジー」は進化し続けることでしょう。