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更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.07.25
【トヨタ】世界初!太陽光でバッテリーを充電できるソーラー充電システムとは

goo-net編集チーム
トヨタが世界初のソーラー充電システムを量産車に採用しました。
2017年2月にリリースされたプリウスシリーズの「プリウスPHV」に搭載されるシステムです。
太陽光で駆動用のバッテリーが充電できる新技術で、エコカーの可能性がさらに進化しました。
ソーラー充電システムとは
世界初の量産ハイブリッドカーとして、国内外のベンチマークとなるプリウスであり、搭載されるハイブリッドシステムはもちろんのこと、さまざまなユニークな技術が搭載されています。
中でもソーラーシステムは、ハイブリットカーの動力源となる、電力をルーフ上に設置したソーラーパネルを用いバッテリーに充電する仕組みです。
ソーラー充電システムだけで1日あたり最大6.1km(平均2.9km)分の走行が可能となり、近所に買い物に行くには十分な電力が賄えます。
ソーラー充電システムは、ハイブリッドカーにおいて究極のエコテクノロジーと言えるでしょう。
なんと言っても、駐車中に充電ができてしまう画期的なアイディアです。
ソーラーパネルは、住宅用ソーラーパネルで知られるパナソニックとトヨタの共同開発です。
10日間、屋外でソーラー充電すると、駆動用電池が満充電となり、ガソリンを使わずにEVだけで計算上68.2km走行できるとしています。
ソーラー充電システムのメリット・デメリット
ソーラー充電システムのメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
1.3つの充電方法を確保
・AC電源(200V/16A)により約2時間20分で満充電可能
・急速充電は約20分で満充電の80%を充電可能
・太陽光からのソーラー充電システム
2 .充電する作業が一切、必要ない
・日の当たる屋外に駐車するだけで充電ができる利便性
3 .非常用の電源になる
・震災などで電力供給が途絶えても、太陽光があれば充電、給電可能
【デメリット】
1 .オプション設定は一部のグレードのみ
・オプション設定されているのは、「Sナビパッケージ」と「S」のみとなっていて、選べる車種が少ない
2 .発電量が少ない
・180Wの太陽光パネルでは一日の発電量の関係から、平均の走行距離は2.9km/日となっている
3 .充電が制約される
・ルーフキャリアを乗せると、充電できないなどの制約があります。
ソーラー充電システムの展望
ソーラー充電システムは、一部グレードのみのオプション設定であり、現在のオプション価格は高価と言えるでしょう。
しかしながら、プラグインハイブリッドカーならではの、各種減税+補助金制度を使うことにより、十分にメリットを享受できる仕組みが整備されています。
全ての画期的な技術導入は、本格的な量産体制に入らなければ、なかなか量産効果が望めず価格が下がりません。
とは言え、ソーラー充電システムはまだ市場投入されたばかりの将来性のある、ハイブリッドカーならではの新しい技術です。
今後、市場の拡大とともに、ソーラー充電システムは決してニッチな技術ではなく、ハイブリッドカーのスタンダードな装備となる可能性を秘めた技術と言えるでしょう。