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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.05
【三菱】三菱の予防安全技術e-Assist(イーアシスト)とは

goo-net編集チーム
最近、安全よく耳にする「アクティブセーフティ」と「パッシブセーフティ」ですが、
三菱自動車の最新の予防安全技術が「e-Assist(イーアシスト)」です。
アシストと聞くと何か運転を助けてくれるシステムのような気もしますが、
「e-Assist」とはどのようなシステムなのかを説明します。
e-Assistとは?その特徴とは?
現在の各自動車メーカーの提唱する安全技術は、
未然に事故を防ぐための機能となる「アクティブセーフティ」と、
万一の事故の際に被害を最小限に抑える「パッシブセーフティ」に大別されます。
「e-Assist」とは三菱自動車独自の電波レーダーやカメラなどを通して、
安全で快適なドライブをサポートする、数々の予防安全技術の総称です。
その機能は搭載されている車種によって異なりますが、ここでは主ないくつかの機能を説明します。
衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)
FCMとはForward Collision Mitigationの略で、走行時に先行車との車間距離が急に縮まった場合に、
電波レーダーやカメラがこれを検知して、ドライバーへ注意を促すとともに自動ブレーキを作動し、
衝突の回避や万が一の際の被害を軽減するシステムです。
また夜間、前方の歩行者や自転車が見えにくいときでも、
電波レーダーやカメラが対象物を検知して、衝突の可能性をドライバーへ警報して知らせます。
さらに自動ブレーキを作動させることで事故の回避や被害の軽減をサポートします。
低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM-City)
渋滞や市街地走行などで低速走行中(約5~30km/h)に、先行車との車間距離が急に縮まった場合、
自動ブレーキをかけ、衝突の回避、万一の際の被害の軽減をサポートします。
車線逸脱警報システム(LDW)
LDWとはLane Departure Warningの略で、高速走行中(約65km/h以上)に、前方の車線をカメラで監視し、車線を逸脱しそうになるとドライバーへメーター内の表示や警報で注意を促します。この機能は、例えば、方向指示器を操作せずに走行車線から外れそうになった場合など、ドライバーが意図せずに車両が車線を変更したり外れたりする場合に作動します。わき見運転や疲れによる車両のふらつきなど、ドライバーに注意を促します。
レーダークルーズコントロールシステム(ACC)
ACCはAdaptive Cruise Control Systemの略で、先行車との距離や速度を監視し、
ドライバーが設定した車間を保って、先行車の停止状態まで追従走行する機能です。
車間距離も3段階に設定することができます。
この機能は、渋滞した高速道路や一般道を走行する際に、発進や停止を繰り返す場面において、
頻繁にアクセルやブレーキを操作するわずらわしさを解消し、
ドライバーの疲れやストレスを軽減します。
誤発進抑制機能(前進&後退時)(UMS)
UMSはUltrasonic misacceleration Mitigation Systemの略で、
前進、後進時の進行方向(約4m以内)の障害物をレーダーが検知し、
ペダルの踏み間違いなどの操作ミスが起こった場合には、警報とともにエンジンの出力を抑制します。
急な発進を防止し、衝突被害を軽減するシステムです。
e-Assistのコンポーネント
電波レーダー
レーダーはフロントグリルの内側に装着されています。
77GHzのミリ波を使い、先行車の速度や車間距離を監視します。
電波レーダーの特徴として、天候に左右されず安定したセンシングが可能となります。
ACC、FCMに活用されています。
カメラユニット
フロントウインドウ上部に装着された高精度カメラにより、
前方の車線(白線および黄線)位置を識別します。
FCM・ACCではその情報からエンジンやトランスミッション、ブレーキなどを統合制御して、
車両のスピードを自動制御(加減速・停止)します。
またFCM、LDW、誤発進抑制機能では、
メーター内の警告表示や警報でドライバーに危険な状態を知らせます。
赤外線レーザーレーダー
カメラと同じくフロントウインドウ上部に装着された赤外線レーザーレーダーにより、
前方の先行車、障害物を検知して距離や速度を監視します。
このコンポーネントは、近距離用に用いられFCM Cityや誤発進抑制機能に役立っています。
超音波センサー
超音波センサーはフロントバンパーおよびリヤバンパーに装着され、
進行方向の車両や障害物を検知・距離を識別します。
前進、後進のときの誤発進抑制機能(UMS)に必須なコンポーネントです。
e-Assistの将来
事故の危険をいち早く察知して被害を予防、回避、軽減してくれる、
先進の予防安全技術「e-Assist」ですが、
交通状況や天候、および道路状況によっては正しく作動しないこともあります。
予防安全技術を十分に理解して、うまく使うことで、快適で安全なドライブが可能となります。
これからの自動車社会には欠かせない、
「アクティブセーフティ」や「パッシブセーフティ」などの、安全技術の一部として、
「e-Assist」はますます進化が期待される三菱自動車のキーテクノロジーと言えるでしょう。