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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.08.06
【トヨタ】夜間でも視界を確保!LEDアレイAHSとは

goo-net編集チーム
トヨタが開発した次世代の照明技術である「LEDアレイAHS」は、ヘッドライトの従来の概念を覆しました。
対向車がきても、ハイビームのままでOKなのです。
わずらわしいロー・ハイビームの切り替えが不要なシステムで、対向車に迷惑をかけないばかりか、照射するエリアをコントロールするインテリアパネル・ヘッドライトとも言える照明技術です。
LEDアレイAHSの開発の背景
LEDアレイAHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)は、従来のハロゲンやHIDヘッドライトでは不可能であった、いくつものLEDの光源をコントロールすることで可能となった、視界性・実用性に優れた安全を支援するシステムです。
「夜間走行ではハイビームが基本」とする道路交通法が改めて徹底される中、ロー・ハイビームの自動切り替え機能は、軽自動車を含め、普及が進む技術です。
トヨタでも「オートマチックハイビーム(AHB)」として、採用車種が拡大しています。
LEDアレイAHS ではAHBの機能をアップデートし、ハイビームのまま配光特性を制御することによって、対向車に対してはもちろんのこと、ステアリング操作に連動し、配光特性を可変させることでカーブや歩行者の発見にも役立つ賢いヘッドライトです。
LEDアレイAHS技術の機能
LEDアレイAHSは、2015年発売の新型車から順次採用が始まりました。
仕組みは指向性に優れる複数のLEDをハイビームの光源に使っていることです。
対向車が来たら、車載カメラで認識し、光源の配光特性をコントロールすることで対向車に対して遮光します。
一方で暗部となる自車と対向車の間に光源を当て、さらに照射範囲をワイドにして、歩行者や自転車などを素早く発見することが可能になります。
また、市街地走行から高速走行まで走行シーンに合わせて、配光制御を行います。
■LEDアレイAHSの照射イメージ
低速:車速15~40km/h=住宅地配光(ワイドに照射)
中速:車速40~80km/h=通常配光(ロービームのようなイメージ)
高速:車速80km/h以上=高速配光(遠方へスポット照射のイメージ)
LEDアレイAHSの機能は、これ以外にもステアリング操作に連動して照射範囲を自動制御するため、夜間の見通しの悪いカーブでも、進行方向を広く照射してくれます。
また夜間の視野確保が高まるため、歩行者の発見が容易になり、対歩行者の交通事故の減少にも大きく寄与する安全支援技術です。
トヨタのLEDアレイAHSは、夜間の視野確保を支援する次世代の画期的な照明技術です。
LEDヘッドライトの登場とともに、ヘッドライト技術も急激に進化し、目覚ましい発展を遂げています。
また、アウディやBMWではレーザーハイビームをヘッドライト搭載するなど、世界中の自動車メーカーが、次世代の安全装備として照明技術の開発に切磋琢磨しています。
トヨタのLEDアレイAHSは夜間の走行では欠かせない視野の確保とともに、安全支援にも繋がるコアなテクノロジーとして、大きく期待されています。