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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.08.07
【スズキ】エネチャージの優位性とは

goo-net編集チーム
最近よく耳にするスズキの省エネテクノロジーの「エネチャージ」ですが、ハイブリッド車ともPHV(プラグインハイブリッドカー)とも違うシステムなのでしょうか。
スズキが力を入れる、この省エネ技術である「エネチャージ」について見ていきましょう。
エネチャージとは
エネチャージとは「無駄なガソリンを使わずに、クルマの電力を作る」仕組みです。
従来の車は「オルタネーター」という発電機を使って、車が動いている間に電力を作っていました。
一方、エネチャージは動きを止めた(アクセルから足を離した)慣性で動いている状態から、ガソリンを使わずに減速エネルギーからオルタネーターを動かし、発電(回生)する仕組みになってます。
ガソリンで発電するシステムとは根本的に考え方が異なり、ガソリンを使わない時に発電する、燃費にやさしいシステムと言えるでしょう。
エネチャージの特別な部分とは
さらにエネチャージ搭載車には高効率な「リチウムイオンバッテリー」を採用しています。
このバッテリーは充電の効率が良く、たくさんの電力を貯めておけるので、走行時にオルタネーターを作動させる必要がないため、エンジンの負荷を減らし、省燃費性能と快適な走行性能に繋がります。
スズキエネチャージの進化
スズキのエネチャージ技術はさらに進化し「S-エネチャージ」となり、燃費にやさしいだけでなく、加速時にモーターのよるエンジンのアシスト機能も追加されました。
今までのオルタネーターから「モーター機能付発電機(ISG)」へと変わり、発電量が30%アップした「発電機能」に加え、エンジンを再始動する際の「スターターモーター機能」、加速時にモーターでアシストする「モーターアシスト」機能が加わり、効率よく発電してその電力で力強く加速をアシストする機構へ進化しました。
進化した「S-エネチャージ」によって、エンジンの負担を減らし、燃費が良くなります。
さらにアイドリングストップからの再スタート時に、セルモーターを使わず新機構のISGがスターターモーターの機能を受け持つので、とてもエンジン始動が静かな特徴を持っています。
またS-エネチャージ専用のリチウムイオンバッテリーは非常にコンパクトにできているため、室内の広さに影響を及ぼすことなく、居住性は従来のままです。
「エネチャージ」と進化した「S-エネチャージ」は、軽自動車ならではのコストを抑えた魅力的な省エネ技術です。
電力を回生する機能に始まり、自分で電力を作りだし、その電気でモーターを回すというエネチャージ機構は、まだまだ軽自動車以外にも応用できる可能性を持った、進化が期待できるシステムと言えるでしょう。