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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.24
【トヨタ】1灯の光源で切り替え可能なBi-Beam LEDヘッドランプの仕組みとは
goo-net編集チーム
Bi-Beam LEDヘッドランプは、トヨタのプリウスに初めて導入された、
1灯の光源でハイビームとロービームが切替できるヘッドランプです。
省電力で寿命が長く、点灯速度が早く、白色で視認性が良いという、
LEDのメリットを活かした世界初の技術であり、小糸製作所により開発されました。
今回は「Bi-Beam LEDヘッドランプ」に仕組みとメリットについて解説します。
Bi-Beam LEDヘッドランプの構造と特徴
従来のLEDヘッドランプは、ハイビームとロービームでそれぞれ別の光源が必要であったため、
ひとつのヘッドランプの中に2つのLEDユニットとLEDドライバーモジュールで構成されていました。
当然、それだけ重量・サイズが大きくなり、消費電力も多くなってしまいます。
しかし、2014年に小糸製作所がLED1灯式バイ・ファンクションプロジェクタを開発したことで、
ハイビームとロービームの機能を1つのLEDユニットだけで賄うことが可能になりました。
それにより、これまでの大きさに比べ7割程度の小型化、6割程度の軽量化を実現しました。
また、ユニット2つのものに比べて消費電力も25%程度少なくなっています。
視認性に優れていることもBi-Beam LEDヘッドランプの魅力
省電力と小型だけがBi-Beam LEDヘッドランプのメリットではありません。
今までのLEDライトの1.6倍の明るさを持つ高光束のLEDが搭載され、
非常に優れた視認性を実現可能になりました。
また、電動ファンとヒートシンクを搭載したことで、高い冷却機能も兼ね備えています。
視認性の良さと省電力そして小型化の実現は車の低燃費化に役立ち、
ヘッドランプのデザインの多様化の実現にもつながり、
今後の車のスタイリングデザインの多様化にも貢献していくでしょう。
トヨタ車に搭載されたBi-Beam LEDヘッドランプの魅力
初搭載のプリウスを皮切りに、アクアやカローラなど、トヨタを代表する車種に搭載されています。
Bi-Beam LEDヘッドランプは、明るく前方を照らして視認性を確保することができるうえに、
省電力に貢献、プリウスのシャープで精悍な顔つきを演出しています。
また、車両姿勢の変化に合わせて光軸を調整するオートレベリング機能を搭載することで、
ライトの眩しさが先行車や対向車の視界を奪わないように配慮されています。
小糸製作所が開発したLED1灯式バイ・ファンクションプロジェクタは、
Bi-Beam LEDヘッドランプとしてドライバーの安全性の守り、省電力にも貢献しています。
LEDクリアランスランプとのコンビを組むことで、
さらに高い視認性とデザイン性を発揮しているBi-Beam LEDヘッドランプは、
この先もトヨタ車の未来とドライバーの安全を照らし続けていくでしょう。