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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.25
【レクサス】マルチステージハイブリッドシステムの構造や仕組みとは

goo-net編集チーム
マルチステージハイブリッドシステムとは、
レクサスのハイブリッドシステムに自動変速機構を組み合わせた世界初の技術です。
今回は、2016年の北米国際自動車ショーで発表され、新型クーペ「LC500h」に採用された、
マルチステージハイブリッドシステムの構造と仕組みについて解説します。
マルチステージハイブリッドシステムの構造と仕組み
レクサスのハイブリッドシステムは、V6-3.5Lエンジンと2つの走行用モーターで構成されています。
このシステムに有段ギアの自動変速機構を組み合わせたものが、
マルチステージハイブリッドシステムです。
ドライバーの操作や車の走行状態により、エンジンとモーターの出力や変速を制御することで、
低速域から高速域までのあらゆる車速域でダイレクトなアクセル操作を可能にしました。
また、高速で走っている時は、エンジン回転を抑制することで、低燃費と静粛性を実現しています。
そして、駆動用バッテリーにリチウムイオン電池を採用することで、
小型軽量化と車の低重心化を可能にしていることも、
低燃費化と快適な走行性の実現に貢献しています。
マルチステージハイブリッドシステムの快適な走りの秘密
マルチステージハイブリッドシステムは、V6-3.5Lエンジンを使っているにも関わらず、
発進時の駆動力はV8-5.0Lよりも高く、加速度についても従来のLS600hをはるかに超えたもので、
より優れたレスポンスとダイレクトな加速を可能にしています。
これは、ワイドレンジのエンジン使用領域を活用した結果であり、
ドライバーが望むままの加速性を楽しむことを可能にしました。
また、低速領域から高速領域まで、システム効率が高い動作点を選択する仕様になっているため、
EV走行領域も拡大され、よりエモーショナルな走行性と燃費性能を両立しています。
この結果、ダイナミックで快適な走行が可能になりました。
走行性だけではないマルチステージハイブリッドシステムの快適性
マルチステージハイブリッドシステムの快適性は、
加速性と低燃費性だけにあるわけではありません。
LC500でも好評だったシフトチェンジのフィードバックの切れ味は健在で、
より感覚的な変速操作を可能にしています。
また、レクサスとしては初採用になるMモードを搭載することで、
マニュアル感覚の走行を楽しむことが可能です。
ダイナミックな走行と静粛性、
そして低燃費性をすべて兼ね備えたマルチステージハイブリッドシステムは、
「より鋭く、より優雅に」というLC500hのテーマの具現に大きく貢献しています。
今後のハイブリッドカーの可能性を示唆する、魅力あふれるシステムであり、
今後さまざまな車体に搭載され活躍していくことでしょう。